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第4章 集大成・ウィンターカップ
第181話 大切なこと
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メンバープロフィール(女子)
石井 奈津実
星垓高等学校1年
176㎝??kg
誕生日:5/31
血液型:AB
バストサイズ:C
特徴:肩甲骨まで届く長い黒髪を結った髪が特徴。目付きは鋭いが心優しい性格で子供にも懐かれやすい。が、慎太郎には大魔神というあだ名をつけられたせいかよく制裁している。細身に見えるがパワーがあり、東京の中学で全中ベスト4のチームのエースだった。
ガード並の走力とフォワードのようなテクニックも合わせ持っており、U-16の女子日本代表候補でもあり、まだ背も伸びている。
東裁大のバスケ部2年生の兄(#99、謙太郎、193㎝、東裁大相模高校出身)がいる。
歴女でもある。
特技:高い所の物を取る事
趣味:読書(伝記や歴史書)
得意教科:日本史、地理、英語
苦手教科:古典、数学
得意なプレイ:インサイドプレー全般、速攻のセカンドブレイク
バスケを始めたきっかけ:兄がやっていて
好きな男性のタイプ:兄より背が高い人
密かな悩み:女の子としてなかなか見てもらえない上に見た目で怖がられる事も多い
-----------------------------
週末。
満月「ね、眠れなかった…」
(そもそも男の子とデートとか初経験なんですけど!糸織里のバカが突っ走るから…)
満月は今、涼真と決めたデートの集合場所で涼真を待っている所である。
前日に眠れなかった&心配で早め早めに行動し過ぎた結果、1時間半も前に着いてしまった。
満月「どうしよう…時間はたっぷりあるけど…緊張する…」
涼真「…何してんの?満月」
満月「え!?涼真君こそ!」
まだ約束まで1時間ちょい。
涼真も約束の場所に現れた。
涼真「いや、俺松葉杖だから…早めに来て行く場所の下見しとかないと転んだら怖いし」
満月「あ、そ、そういうこと…」
涼真の格好は、普段の制服やチームジャージ、練習着ではなく完全に私服。
シンプルなTシャツとジャケット、スラッとした足にフィットしたスキニージーンズという姿なのだが完璧に着こなしているのはイケメンだからだろうか。
松葉杖さえなければ、モデルと言っても通用するだろう。
もっとも満月もこの日は私服。
どんな格好で行こうか悩んだ挙句、お気に入りのTシャツにチャック付きのパーカーにデニムパンツ。
そして足元はヒールを履いているのだがそれでも涼真との身長差は25㎝はあるだろうか。
満月(やばい…なんか普段より遥かにイケメンに見える…どこのモデル!?って感じ…)
涼真(へえ…普段殆ど制服とジャージと練習着しか見た事なかったけどそうやって可愛い私服も着るんだな)
涼真「なんつーか…そういう服着てるのも新鮮でいいな」
満月「あ…ありがと」
(褒めて貰えた!頑張ってよかった~)
満月、照れながらも嬉しさで顔が綻ぶ。
涼真「よし、行くか」
涼真と満月が出発した頃、近くの物陰に怪しい姿が。
糸織里「よーし!今日は陰ながら2人を応援するぞー!」
慎太郎「なんで俺まで…」
(NBA見たいんだけど)
あまり乗り気でない慎太郎。
美保「趣味が良いとは言えないけど…正直興味ある組み合わせではあるよね」
興味本位で参加した美保。
春香「…むぅ」
美保「春香!?なんでアンタまで!?」
春香「気になるもん」
意外にもかなり気になっている春香。
慎太郎「やるなら女子だけでやれよ…なんで俺を巻き込むのさ」
糸織里「そこは慎ちゃまがうまっちの親友だからですよ!親友の恋路を応援したくないんですか?」
慎太郎「え?涼真って小早川の事好きなん?本人が言ってたのか?」
糸織里「言ってませんが、勘です!」
慎太郎、ポカーンとする。
慎太郎「勘かよ!!!」
糸織里「でもうまっち、突然の申し出だったのに断りませんでしたよね?」
慎太郎「う…確かに」
糸織里「という訳で少なくとも脈はあると判断したんですよ」
慎太郎「なるほど…」
春香「…」
慎太郎「はるちゃん?どしたの?」
春香「へ?」
慎太郎「追いかけないと2人とも行っちゃったよ」
春香「ま、待って!」
慌てて追いかける春香。
慎太郎「…」
(三角関係のもつれか…涼真ばっかモテやがって…チッ)
最初は何かしら会話しながら歩いていただけの涼真と満月は、今は並んでウインドウショッピングを楽しんでいる。
涼真もだいぶ松葉杖に慣れたとはいえ、満月が歩調を合わせている。
糸織里「うう~ん…ここからだと会話が聞き取れないですなぁ」
美保「でも近くまで行ったらバレちゃうよ」
涼真「あのさ満月、こないだはごめんな…俺さ…俺が出なきゃチームは負けるって焦ってた。勝ちたいあまりいつの間にかチームを私物化してたんだ」
満月「…うん」
涼真「出れねえもんはもう仕方ない。だから…せめて皆のためにやれる事を全部やるよ。3年の先輩達の最後の大会だ。悔いは残したくない」
満月「私こそ…ごめん。涼真君こそ誰よりも今のチームで勝ちたくてたまらないに決まってるのに…無神経だったよね」
涼真「いや…満月のおかげで今何をするべきか、何ができるのか、大切なことに気付けたと思ってる」
満月「…じゃあ涼真君、お願いがあるの」
涼真「何?」
満月「私出れるかわからないけど、女子の試合も見てて欲しい。
チーム違うから涼真君の分まで…って気持ちに涼真君がなってくれるかはわからないけど…出れるならベストを尽くして…勝ってチームの夢を繋ぎたい。だから涼真君の想い…少しでいいから私にも託して欲しい」
涼真「…わかった」
涼真、満月の頭にポン、と手を置く。
満月「ちょっ…それは子供扱いしてない?いくら背が高くても!」
と言いつつ顔が真っ赤の満月。
涼真「悪い悪い。丁度いい高さに頭があったもんでよ」
涼真、右手を差し出す。
満月、右手で右手を握手の形で握り返す。
涼真「託したぜ」
満月「うん!」
お互い少し照れながら笑い合う。
満月「さて!せっかくのお出かけだし、お買い物付き合ってよ!服とか似合うか見て欲しいんだ」
涼真「わかった」
糸織里「うーん…遠目だけどみずっちがうまっちに服を見てもらってるように見えますね」
美保「こうやって見るとどこからどう見ても恋人同士なんだよなぁ…美男美女だし」
春香「むぅ…」
春香、ちょっと悔しそう。
慎太郎(はるちゃんが密かに燃えてる…)
そして2人は、流れでゲームセンターに入って行く。
満月「わぁ…」
満月、お気に入りのキャラのクレーンゲームを見つけて見入っている。
そしてそのうち、是が非でも取るべくプレイし始める。
満月「取れない~!」
3000円程投入したが取れる気配がない。
涼真「こういうキャラが好きなのな」
満月「だってカッコよくない?」
取ろうとしているフィギュアは、美男子系のキャラ。
涼真「俺はあんま興味ないけど…1回やってみていいか?」
満月「うん」
ガコッ!!
落ちはしなかったものの、一気に出口近くに。
満月「え?え?何で?凄くない?」
涼真「いや、キャラの立ち方?というか物の重心がここかなーって思ってそこを動かしただけなんだが…」
結果、次の満月の1発でフィギュアは落ち、無事ゲットできた。
満月「ありがとう!涼真君のおかげだよ~」
涼真「そうか、嬉しそうでなによりだ」
涼真と満月、ハイタッチ。
涼真「お」
涼真が見つけたのは、バスケットゴールにボールを入れて得点を競うシューティング系のゲーム。
満月「こんなとこまで来てもバスケなんだね」
満月、呆れつつも自分もやりたそう。
涼真「勝負すっか?」
満月「え?足大丈夫なの?」
涼真「この近距離じゃ足使わねえからな」
言いつつ100円を入れる涼真。
最初の一投。
ガン!!
外れる。
満月「ちょっと?エースでしょ?」
涼真「距離とリングの跳ね返り方を見たんだよ。見てな…」
ガシュッ!!
ガシュッ!!!
そこからは全弾命中。
制限時間が終わる頃にはこの日の最高スコアを叩き出していた。
涼真「ふふん、どんなもんよ」
満月「上等!すぐ追い越してやるんだから!」
慎太郎「こんなとこまで来てもバスケのゲームか。にしても2人とも楽しそうだな」
糸織里「ね?脈はありそうでしょ?」
春香「ぐぐ…」
美保(春香がハンカチを口で引きちぎろうとしている…)
その後、ファミレスで食事をする2人。
運ばれてきた料理を食べつつ、会話する。
満月「涼真君って体格もいいから結構食べてるのかなって思ったら、意外と普通だね」
涼真「摂取カロリーとかバランスに気を配ってるからな。特に今なんて動いてないから摂取し過ぎても余計な脂肪がつくだけなんだ」
満月「ふうん…あんまり気にしたことなかったなぁ」
涼真「でももう少ししたらウェイトトレーニングして身体に厚みをつけるつもりだからまた摂取量も増えるよ」
満月「具体的に何を多く食べるの?」
涼真「やっぱり筋肉にするんなら良質のタンパク質…肉類かな。プロテインも筋肉増強にいいけど物によっちゃ余計なカロリーも摂取するからさ」
満月「もう今から食事に気をつかってるんだね…」
涼真「プロを目指すなら、今からちゃんと準備しないとな」
満月「プロになった涼真君かぁ…見てみたいな」
結局この日は、夕方まで2人で方々周り、一緒に帰宅する事に。
満月「わざわざ送ってくれなくてもいいのに。怪我人でしょ?」
涼真「遅い時間になっちまったからな。ボディガードってやつだよ」
満月「今日はありがとね」
涼真「なんだよ、ありがとうはこっちのセリフだろ?俺の気分転換させてくれてさ」
満月「いいの。なんだかんだ私も時間忘れちゃうくらい楽しかったから」
涼真「…そっか。俺もだ」
満月「また行きたいな…」
涼真「そうだな。ウィンターカップの本戦が終わったらまた、どっか行こうぜ」
満月「…うん!」
こうして、気分転換という名目のデートは終わった。
そんなつかの間の休息もあっという間に終わり
間もなく激闘によって熱くなる冬がやって来る。
満月「やっぱり私は…涼真君が好き…」
……To be continued
石井 奈津実
星垓高等学校1年
176㎝??kg
誕生日:5/31
血液型:AB
バストサイズ:C
特徴:肩甲骨まで届く長い黒髪を結った髪が特徴。目付きは鋭いが心優しい性格で子供にも懐かれやすい。が、慎太郎には大魔神というあだ名をつけられたせいかよく制裁している。細身に見えるがパワーがあり、東京の中学で全中ベスト4のチームのエースだった。
ガード並の走力とフォワードのようなテクニックも合わせ持っており、U-16の女子日本代表候補でもあり、まだ背も伸びている。
東裁大のバスケ部2年生の兄(#99、謙太郎、193㎝、東裁大相模高校出身)がいる。
歴女でもある。
特技:高い所の物を取る事
趣味:読書(伝記や歴史書)
得意教科:日本史、地理、英語
苦手教科:古典、数学
得意なプレイ:インサイドプレー全般、速攻のセカンドブレイク
バスケを始めたきっかけ:兄がやっていて
好きな男性のタイプ:兄より背が高い人
密かな悩み:女の子としてなかなか見てもらえない上に見た目で怖がられる事も多い
-----------------------------
週末。
満月「ね、眠れなかった…」
(そもそも男の子とデートとか初経験なんですけど!糸織里のバカが突っ走るから…)
満月は今、涼真と決めたデートの集合場所で涼真を待っている所である。
前日に眠れなかった&心配で早め早めに行動し過ぎた結果、1時間半も前に着いてしまった。
満月「どうしよう…時間はたっぷりあるけど…緊張する…」
涼真「…何してんの?満月」
満月「え!?涼真君こそ!」
まだ約束まで1時間ちょい。
涼真も約束の場所に現れた。
涼真「いや、俺松葉杖だから…早めに来て行く場所の下見しとかないと転んだら怖いし」
満月「あ、そ、そういうこと…」
涼真の格好は、普段の制服やチームジャージ、練習着ではなく完全に私服。
シンプルなTシャツとジャケット、スラッとした足にフィットしたスキニージーンズという姿なのだが完璧に着こなしているのはイケメンだからだろうか。
松葉杖さえなければ、モデルと言っても通用するだろう。
もっとも満月もこの日は私服。
どんな格好で行こうか悩んだ挙句、お気に入りのTシャツにチャック付きのパーカーにデニムパンツ。
そして足元はヒールを履いているのだがそれでも涼真との身長差は25㎝はあるだろうか。
満月(やばい…なんか普段より遥かにイケメンに見える…どこのモデル!?って感じ…)
涼真(へえ…普段殆ど制服とジャージと練習着しか見た事なかったけどそうやって可愛い私服も着るんだな)
涼真「なんつーか…そういう服着てるのも新鮮でいいな」
満月「あ…ありがと」
(褒めて貰えた!頑張ってよかった~)
満月、照れながらも嬉しさで顔が綻ぶ。
涼真「よし、行くか」
涼真と満月が出発した頃、近くの物陰に怪しい姿が。
糸織里「よーし!今日は陰ながら2人を応援するぞー!」
慎太郎「なんで俺まで…」
(NBA見たいんだけど)
あまり乗り気でない慎太郎。
美保「趣味が良いとは言えないけど…正直興味ある組み合わせではあるよね」
興味本位で参加した美保。
春香「…むぅ」
美保「春香!?なんでアンタまで!?」
春香「気になるもん」
意外にもかなり気になっている春香。
慎太郎「やるなら女子だけでやれよ…なんで俺を巻き込むのさ」
糸織里「そこは慎ちゃまがうまっちの親友だからですよ!親友の恋路を応援したくないんですか?」
慎太郎「え?涼真って小早川の事好きなん?本人が言ってたのか?」
糸織里「言ってませんが、勘です!」
慎太郎、ポカーンとする。
慎太郎「勘かよ!!!」
糸織里「でもうまっち、突然の申し出だったのに断りませんでしたよね?」
慎太郎「う…確かに」
糸織里「という訳で少なくとも脈はあると判断したんですよ」
慎太郎「なるほど…」
春香「…」
慎太郎「はるちゃん?どしたの?」
春香「へ?」
慎太郎「追いかけないと2人とも行っちゃったよ」
春香「ま、待って!」
慌てて追いかける春香。
慎太郎「…」
(三角関係のもつれか…涼真ばっかモテやがって…チッ)
最初は何かしら会話しながら歩いていただけの涼真と満月は、今は並んでウインドウショッピングを楽しんでいる。
涼真もだいぶ松葉杖に慣れたとはいえ、満月が歩調を合わせている。
糸織里「うう~ん…ここからだと会話が聞き取れないですなぁ」
美保「でも近くまで行ったらバレちゃうよ」
涼真「あのさ満月、こないだはごめんな…俺さ…俺が出なきゃチームは負けるって焦ってた。勝ちたいあまりいつの間にかチームを私物化してたんだ」
満月「…うん」
涼真「出れねえもんはもう仕方ない。だから…せめて皆のためにやれる事を全部やるよ。3年の先輩達の最後の大会だ。悔いは残したくない」
満月「私こそ…ごめん。涼真君こそ誰よりも今のチームで勝ちたくてたまらないに決まってるのに…無神経だったよね」
涼真「いや…満月のおかげで今何をするべきか、何ができるのか、大切なことに気付けたと思ってる」
満月「…じゃあ涼真君、お願いがあるの」
涼真「何?」
満月「私出れるかわからないけど、女子の試合も見てて欲しい。
チーム違うから涼真君の分まで…って気持ちに涼真君がなってくれるかはわからないけど…出れるならベストを尽くして…勝ってチームの夢を繋ぎたい。だから涼真君の想い…少しでいいから私にも託して欲しい」
涼真「…わかった」
涼真、満月の頭にポン、と手を置く。
満月「ちょっ…それは子供扱いしてない?いくら背が高くても!」
と言いつつ顔が真っ赤の満月。
涼真「悪い悪い。丁度いい高さに頭があったもんでよ」
涼真、右手を差し出す。
満月、右手で右手を握手の形で握り返す。
涼真「託したぜ」
満月「うん!」
お互い少し照れながら笑い合う。
満月「さて!せっかくのお出かけだし、お買い物付き合ってよ!服とか似合うか見て欲しいんだ」
涼真「わかった」
糸織里「うーん…遠目だけどみずっちがうまっちに服を見てもらってるように見えますね」
美保「こうやって見るとどこからどう見ても恋人同士なんだよなぁ…美男美女だし」
春香「むぅ…」
春香、ちょっと悔しそう。
慎太郎(はるちゃんが密かに燃えてる…)
そして2人は、流れでゲームセンターに入って行く。
満月「わぁ…」
満月、お気に入りのキャラのクレーンゲームを見つけて見入っている。
そしてそのうち、是が非でも取るべくプレイし始める。
満月「取れない~!」
3000円程投入したが取れる気配がない。
涼真「こういうキャラが好きなのな」
満月「だってカッコよくない?」
取ろうとしているフィギュアは、美男子系のキャラ。
涼真「俺はあんま興味ないけど…1回やってみていいか?」
満月「うん」
ガコッ!!
落ちはしなかったものの、一気に出口近くに。
満月「え?え?何で?凄くない?」
涼真「いや、キャラの立ち方?というか物の重心がここかなーって思ってそこを動かしただけなんだが…」
結果、次の満月の1発でフィギュアは落ち、無事ゲットできた。
満月「ありがとう!涼真君のおかげだよ~」
涼真「そうか、嬉しそうでなによりだ」
涼真と満月、ハイタッチ。
涼真「お」
涼真が見つけたのは、バスケットゴールにボールを入れて得点を競うシューティング系のゲーム。
満月「こんなとこまで来てもバスケなんだね」
満月、呆れつつも自分もやりたそう。
涼真「勝負すっか?」
満月「え?足大丈夫なの?」
涼真「この近距離じゃ足使わねえからな」
言いつつ100円を入れる涼真。
最初の一投。
ガン!!
外れる。
満月「ちょっと?エースでしょ?」
涼真「距離とリングの跳ね返り方を見たんだよ。見てな…」
ガシュッ!!
ガシュッ!!!
そこからは全弾命中。
制限時間が終わる頃にはこの日の最高スコアを叩き出していた。
涼真「ふふん、どんなもんよ」
満月「上等!すぐ追い越してやるんだから!」
慎太郎「こんなとこまで来てもバスケのゲームか。にしても2人とも楽しそうだな」
糸織里「ね?脈はありそうでしょ?」
春香「ぐぐ…」
美保(春香がハンカチを口で引きちぎろうとしている…)
その後、ファミレスで食事をする2人。
運ばれてきた料理を食べつつ、会話する。
満月「涼真君って体格もいいから結構食べてるのかなって思ったら、意外と普通だね」
涼真「摂取カロリーとかバランスに気を配ってるからな。特に今なんて動いてないから摂取し過ぎても余計な脂肪がつくだけなんだ」
満月「ふうん…あんまり気にしたことなかったなぁ」
涼真「でももう少ししたらウェイトトレーニングして身体に厚みをつけるつもりだからまた摂取量も増えるよ」
満月「具体的に何を多く食べるの?」
涼真「やっぱり筋肉にするんなら良質のタンパク質…肉類かな。プロテインも筋肉増強にいいけど物によっちゃ余計なカロリーも摂取するからさ」
満月「もう今から食事に気をつかってるんだね…」
涼真「プロを目指すなら、今からちゃんと準備しないとな」
満月「プロになった涼真君かぁ…見てみたいな」
結局この日は、夕方まで2人で方々周り、一緒に帰宅する事に。
満月「わざわざ送ってくれなくてもいいのに。怪我人でしょ?」
涼真「遅い時間になっちまったからな。ボディガードってやつだよ」
満月「今日はありがとね」
涼真「なんだよ、ありがとうはこっちのセリフだろ?俺の気分転換させてくれてさ」
満月「いいの。なんだかんだ私も時間忘れちゃうくらい楽しかったから」
涼真「…そっか。俺もだ」
満月「また行きたいな…」
涼真「そうだな。ウィンターカップの本戦が終わったらまた、どっか行こうぜ」
満月「…うん!」
こうして、気分転換という名目のデートは終わった。
そんなつかの間の休息もあっという間に終わり
間もなく激闘によって熱くなる冬がやって来る。
満月「やっぱり私は…涼真君が好き…」
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