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第1章 入学〜インターハイ予選
第85話 スタートダッシュ
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メンバープロフィール
佐藤 宗平
星垓高等学校1年
186㎝78kg
誕生日 :11/17
血液型 :O
特徴:ややボサボサ気味の髪の毛と常に眠そうな目が特徴的。だが本人曰く「眠くはない」との事。
少年野球とミニバスを掛け持ちしてた事もあり野球(内野手)でもそこそこの実力者。
見た目とは裏腹に几帳面な一面も。
東京、神奈川出身の選手が多い星垓において数少ない静岡県から来ている選手でもある。本人は気をつけているが稀に静岡特有の話し方が出ることがある。
特技 :どこでも寝れる
趣味 :プロ野球観戦
得意教科 :日本史、世界史
苦手教科 :英語
得意なプレイ :ディフェンス
バスケを始めたきっかけ :小4の時に誘われて
密かな悩み :臼井先輩が実は好き
ーーーーーーーーーー
バシィッ!!!
ボールがトスされ、中西と髙木が同時にボールを叩く。
日下部「っし!」
日下部がボールを拾い、まずは湘洋大付属ボール。
新城「ナンバーコール!!」
新城「徳山!!」
髙木「よし!中西!!」
真田「日下部!!」
涼真「織田オッケー!」
慎太郎「平井!!」
村上「なんと…あのサイズ差でもマンツーマンだと?」
山下「これは一体…」
平均身長にして6、7センチはサイズ差がある上にどこのマッチアップも湘洋大付属の方が長身だ。
湘洋大付属、ボールを運ぶのは平井。
平井「……」
(この1年…一見普通にマークしてるだけに見えるが…普通に隙がない。前の試合を見る限りスピードは俺よりある。インサイドでミスマッチを突くしかないか)
平井はウイングの日下部にパスを出し、慎太郎をディフェンスに引き連れたままローポストにポジションを取る。
平井「ヘイ!」
バシッ!
日下部からローポストの平井にパスが入る。
181センチと169センチのミスマッチ。
平井、パワードリブルで慎太郎を押し込みにかかる。
慎太郎「ぐっ…」
慎太郎、耐えるも少しずつ押し込まれる。
中澤「ああっ!」
宗平「耐えろ!慎太郎!」
春香「慎ちゃん…!」
美保「頑張って…!」
だがそんな声も虚しくゴール下まで押し込まれた慎太郎。
平井「よし!」
(これで先制!)
後は振り向き慎太郎に身体を預けつつゴール下を沈めるだけ…だったが…
バッ!!
平井「!?」
いつの間にやら、絶妙のタイミングで涼真がダブルチームに来ていた。
慎太郎は、ただ押し込まれていただけではなかった。
自分はしっかりとエンドライン側を陣取り、トップに来ていた他の選手がヘルプに来やすいようにディレクション(進行方向)を誘導していた。
そして涼真がそれに応え、絶妙のタイミングでダブルチームでトラップを仕掛ける。
平井「くっ…」
平井、パスを出そうとするも…
バシッ!!!
慎太郎がボールを叩き、ボールがこぼれる。
新城「ナイス!」
こぼれ球を拾ったのは新城。
徳山(やべえ…!)「戻…」
ビッ!!
徳山「れ…」
既に新城の手からロングパスが放られている。
それを受け取ったのは…
ドッガァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!
星垓ベンチ「ナイス涼真!!!」
「よっしゃあ!!!」
「先制点!!」
慎太郎がボールを弾いた瞬間から誰よりも早くコートを走り抜いた背番号11
北条涼真だった。
山下「いきなり…ゴールが壊れんばかりのモンスターダンク…」
村上「むぅ…今日の北条は気迫が違う」
涼真が着地し、ディフェンスに戻りだした頃ようやく湘洋大付属の選手達が追いつく。
平井「ちっ…」
徳山「ドンマイ。切り替えよう」
湘洋大付属はこの程度では動じなかった。
中西のポストアップから徳山のドライブ、そしてそこに合わせた日下部のミドルシュートですぐさま同点にする。
1Q 残り9:03
湘洋大付属 2
星垓 2
ボールを運ぶのは慎太郎。
湘洋大付属はマンツーマンで守る。
マッチアップは星垓と同じだ。
涼真「慎太郎!」
涼真は叫びつつ、慎太郎の方へと向かっていく。
そのまま涼真は途中でストップ。
スクリーンで慎太郎をフリーにさせにかかる。
平井「ちっ…」
織田「ピックアンドロールか?」
慎太郎はスイッチしてきた織田に構わず抜きにかかる。
平井「舐めやがって…」
スクリーンを抜け出した平井も追いつく。
慎太郎(よし!)
慎太郎、ドライブの構えからノーモーションでビハインドパス。
平井&織田「「!?」」
スリーポイントラインから1歩内側でフリーになった涼真。
徳山「ちっ…ピックアンドロールじゃなくてピックアンドポップか!」
近くにいた徳山がスタント(ヘルプポジションの選手が前にカバーに出ること)しようとするも…
ガシッ!
徳山のマークする新城にスクリーンをかけに来ていた真田のスクリーンに捕まる。
スパァッ!!
1Q 残り8:53
湘洋大付属 2
星垓 4
星垓ベンチ「「よーし!!!」」
涼真「慎太郎、ナイスパス」
慎太郎「当たり前だろ、目つぶっててもどこにいるかわかるぜ」
続く湘洋大付属のオフェンス。
中西が再びローポストでボールを受け、髙木にパワープレイを仕掛ける。
髙木「ぐっ…」
中西に押し込まれまいと耐える髙木。
中西(前より押し込めない…ディフェンスを鍛えてきたな)
スクリーンを使い、ハイポストに走り込んできた織田にパス。
ビッ!!
織田、涼真のブロックをかわしフェイダウェイでジャンプシュート。
ガッ!!
リングに嫌われた。
織田「くっ…」
涼真のブロックは、届かないまでも織田の視界を塞ぎ、シュートの手元を狂わすには充分な高さだった。
リバウンドは、徳山をきっちりとスクリーンアウトしていた新城が抑える。
新城「走れ!」
新城、そのまま自らボールを運ぶ。
徳山「やらせるか!」
湘洋大付属の戻りが早く、速攻は止められる。
新城「ならば…」
新城、ニヤリ。
新城「いくぞ!」
新城、人指し指を1本だけ立てる。
涼真は右ローポスト、髙木はほぼハイポストに移動。
そして慎太郎は右のウイングに、真田は左ウイング。
大きく右に偏った形に。
ダムッ!
新城、左へドライブ。
徳山「そう来たか」
(右に陣形を固めておいて、逆にドライブ
そしてヘルプが出たら真田にキックアウトしてスリーか…だが)
徳山「あめーよ!」
徳山、コースに入りドライブを許さない
新城(よし!)
ダムッ!!
新城、左へドライブしたのはほんの1歩か2歩だけ。
すぐさま右へ大きくクロスオーバーでドライブ。
徳山、半身遅れてついていくも…
ガシッ!!
髙木のスクリーンに捕まる。
中西「ちっ…」
ガシッ!!
中西「!?」
中西には、涼真がスクリーン。
これによって中西がヘルプに出られない。
織田「くっ…」
新城、そのままペネトレイトでレイアップに踏み切る。
涼真についていた織田がブロックせんと飛ぶ。
ビッ!!
新城、空中でボールを横に差し出す。
そこには、スクリーンの後すぐさまロールしていた髙木。
バスッ!!
イージーなゴール下を決める。
唐沢「!!!」
(なんと…!)
1Q 残り8:34
湘洋大付属 2
星垓 6
星垓メンバー「「「よーし!」」」
「ナイス連携!」
徳山「ちっ…またピックアンドロールかよ」
(でも、そうとわかってたらそう何度もやられねえ!)
織田「すみません、もっとちゃんと声掛けます」
中西「ああ、相手はピックアンドロールから得点を伸ばしてる。声掛けて対処してこう」
だが、湘洋大付属のメンバーの思惑通りにはいかなかった。
このプレイを皮切りに、星垓のオフェンスが湘洋大付属に対し牙を剥き始める。
新城のドライブに対し、髙木がスクリーン。
それとほぼ同時にその髙木のディフェンダーに対し、涼真がスクリーン。
そしてヘルプがきたところで、そこからロールした髙木にパスしてゴール下。
ヘルプが来れない場合はそのまま新城が決める。
そしてディフェンスの注意が新城、髙木に向くと…
ビッ!!!
ボールはスクリーンの後、スリーポイントラインの外まで移動しトップでフリーになっていた涼真へ。
徳山「やべえ!」
(ポップする形もあるのかよ!)
スパァァァッ!!!
星垓メンバー「「「よっしゃあああ!!」」」
平井「なんだよこれ…」
日下部「ここまで最初からやられたのなんてそうそうねえぞ」
徳山「なにより…」
徳山、スコアボードを見る。
1Q 残り3:55
湘洋大付属 12
星垓 22
中西「点を取られすぎだな」
ピピーッ!!
オフィシャル「タイムアウト!白(湘洋大付属)!!!」
湘洋大付属・白石監督
タイムアウトを請求。
白石「見極めるのに時間がかかったが…これは修正が必要だな」
……To be continued
佐藤 宗平
星垓高等学校1年
186㎝78kg
誕生日 :11/17
血液型 :O
特徴:ややボサボサ気味の髪の毛と常に眠そうな目が特徴的。だが本人曰く「眠くはない」との事。
少年野球とミニバスを掛け持ちしてた事もあり野球(内野手)でもそこそこの実力者。
見た目とは裏腹に几帳面な一面も。
東京、神奈川出身の選手が多い星垓において数少ない静岡県から来ている選手でもある。本人は気をつけているが稀に静岡特有の話し方が出ることがある。
特技 :どこでも寝れる
趣味 :プロ野球観戦
得意教科 :日本史、世界史
苦手教科 :英語
得意なプレイ :ディフェンス
バスケを始めたきっかけ :小4の時に誘われて
密かな悩み :臼井先輩が実は好き
ーーーーーーーーーー
バシィッ!!!
ボールがトスされ、中西と髙木が同時にボールを叩く。
日下部「っし!」
日下部がボールを拾い、まずは湘洋大付属ボール。
新城「ナンバーコール!!」
新城「徳山!!」
髙木「よし!中西!!」
真田「日下部!!」
涼真「織田オッケー!」
慎太郎「平井!!」
村上「なんと…あのサイズ差でもマンツーマンだと?」
山下「これは一体…」
平均身長にして6、7センチはサイズ差がある上にどこのマッチアップも湘洋大付属の方が長身だ。
湘洋大付属、ボールを運ぶのは平井。
平井「……」
(この1年…一見普通にマークしてるだけに見えるが…普通に隙がない。前の試合を見る限りスピードは俺よりある。インサイドでミスマッチを突くしかないか)
平井はウイングの日下部にパスを出し、慎太郎をディフェンスに引き連れたままローポストにポジションを取る。
平井「ヘイ!」
バシッ!
日下部からローポストの平井にパスが入る。
181センチと169センチのミスマッチ。
平井、パワードリブルで慎太郎を押し込みにかかる。
慎太郎「ぐっ…」
慎太郎、耐えるも少しずつ押し込まれる。
中澤「ああっ!」
宗平「耐えろ!慎太郎!」
春香「慎ちゃん…!」
美保「頑張って…!」
だがそんな声も虚しくゴール下まで押し込まれた慎太郎。
平井「よし!」
(これで先制!)
後は振り向き慎太郎に身体を預けつつゴール下を沈めるだけ…だったが…
バッ!!
平井「!?」
いつの間にやら、絶妙のタイミングで涼真がダブルチームに来ていた。
慎太郎は、ただ押し込まれていただけではなかった。
自分はしっかりとエンドライン側を陣取り、トップに来ていた他の選手がヘルプに来やすいようにディレクション(進行方向)を誘導していた。
そして涼真がそれに応え、絶妙のタイミングでダブルチームでトラップを仕掛ける。
平井「くっ…」
平井、パスを出そうとするも…
バシッ!!!
慎太郎がボールを叩き、ボールがこぼれる。
新城「ナイス!」
こぼれ球を拾ったのは新城。
徳山(やべえ…!)「戻…」
ビッ!!
徳山「れ…」
既に新城の手からロングパスが放られている。
それを受け取ったのは…
ドッガァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!
星垓ベンチ「ナイス涼真!!!」
「よっしゃあ!!!」
「先制点!!」
慎太郎がボールを弾いた瞬間から誰よりも早くコートを走り抜いた背番号11
北条涼真だった。
山下「いきなり…ゴールが壊れんばかりのモンスターダンク…」
村上「むぅ…今日の北条は気迫が違う」
涼真が着地し、ディフェンスに戻りだした頃ようやく湘洋大付属の選手達が追いつく。
平井「ちっ…」
徳山「ドンマイ。切り替えよう」
湘洋大付属はこの程度では動じなかった。
中西のポストアップから徳山のドライブ、そしてそこに合わせた日下部のミドルシュートですぐさま同点にする。
1Q 残り9:03
湘洋大付属 2
星垓 2
ボールを運ぶのは慎太郎。
湘洋大付属はマンツーマンで守る。
マッチアップは星垓と同じだ。
涼真「慎太郎!」
涼真は叫びつつ、慎太郎の方へと向かっていく。
そのまま涼真は途中でストップ。
スクリーンで慎太郎をフリーにさせにかかる。
平井「ちっ…」
織田「ピックアンドロールか?」
慎太郎はスイッチしてきた織田に構わず抜きにかかる。
平井「舐めやがって…」
スクリーンを抜け出した平井も追いつく。
慎太郎(よし!)
慎太郎、ドライブの構えからノーモーションでビハインドパス。
平井&織田「「!?」」
スリーポイントラインから1歩内側でフリーになった涼真。
徳山「ちっ…ピックアンドロールじゃなくてピックアンドポップか!」
近くにいた徳山がスタント(ヘルプポジションの選手が前にカバーに出ること)しようとするも…
ガシッ!
徳山のマークする新城にスクリーンをかけに来ていた真田のスクリーンに捕まる。
スパァッ!!
1Q 残り8:53
湘洋大付属 2
星垓 4
星垓ベンチ「「よーし!!!」」
涼真「慎太郎、ナイスパス」
慎太郎「当たり前だろ、目つぶっててもどこにいるかわかるぜ」
続く湘洋大付属のオフェンス。
中西が再びローポストでボールを受け、髙木にパワープレイを仕掛ける。
髙木「ぐっ…」
中西に押し込まれまいと耐える髙木。
中西(前より押し込めない…ディフェンスを鍛えてきたな)
スクリーンを使い、ハイポストに走り込んできた織田にパス。
ビッ!!
織田、涼真のブロックをかわしフェイダウェイでジャンプシュート。
ガッ!!
リングに嫌われた。
織田「くっ…」
涼真のブロックは、届かないまでも織田の視界を塞ぎ、シュートの手元を狂わすには充分な高さだった。
リバウンドは、徳山をきっちりとスクリーンアウトしていた新城が抑える。
新城「走れ!」
新城、そのまま自らボールを運ぶ。
徳山「やらせるか!」
湘洋大付属の戻りが早く、速攻は止められる。
新城「ならば…」
新城、ニヤリ。
新城「いくぞ!」
新城、人指し指を1本だけ立てる。
涼真は右ローポスト、髙木はほぼハイポストに移動。
そして慎太郎は右のウイングに、真田は左ウイング。
大きく右に偏った形に。
ダムッ!
新城、左へドライブ。
徳山「そう来たか」
(右に陣形を固めておいて、逆にドライブ
そしてヘルプが出たら真田にキックアウトしてスリーか…だが)
徳山「あめーよ!」
徳山、コースに入りドライブを許さない
新城(よし!)
ダムッ!!
新城、左へドライブしたのはほんの1歩か2歩だけ。
すぐさま右へ大きくクロスオーバーでドライブ。
徳山、半身遅れてついていくも…
ガシッ!!
髙木のスクリーンに捕まる。
中西「ちっ…」
ガシッ!!
中西「!?」
中西には、涼真がスクリーン。
これによって中西がヘルプに出られない。
織田「くっ…」
新城、そのままペネトレイトでレイアップに踏み切る。
涼真についていた織田がブロックせんと飛ぶ。
ビッ!!
新城、空中でボールを横に差し出す。
そこには、スクリーンの後すぐさまロールしていた髙木。
バスッ!!
イージーなゴール下を決める。
唐沢「!!!」
(なんと…!)
1Q 残り8:34
湘洋大付属 2
星垓 6
星垓メンバー「「「よーし!」」」
「ナイス連携!」
徳山「ちっ…またピックアンドロールかよ」
(でも、そうとわかってたらそう何度もやられねえ!)
織田「すみません、もっとちゃんと声掛けます」
中西「ああ、相手はピックアンドロールから得点を伸ばしてる。声掛けて対処してこう」
だが、湘洋大付属のメンバーの思惑通りにはいかなかった。
このプレイを皮切りに、星垓のオフェンスが湘洋大付属に対し牙を剥き始める。
新城のドライブに対し、髙木がスクリーン。
それとほぼ同時にその髙木のディフェンダーに対し、涼真がスクリーン。
そしてヘルプがきたところで、そこからロールした髙木にパスしてゴール下。
ヘルプが来れない場合はそのまま新城が決める。
そしてディフェンスの注意が新城、髙木に向くと…
ビッ!!!
ボールはスクリーンの後、スリーポイントラインの外まで移動しトップでフリーになっていた涼真へ。
徳山「やべえ!」
(ポップする形もあるのかよ!)
スパァァァッ!!!
星垓メンバー「「「よっしゃあああ!!」」」
平井「なんだよこれ…」
日下部「ここまで最初からやられたのなんてそうそうねえぞ」
徳山「なにより…」
徳山、スコアボードを見る。
1Q 残り3:55
湘洋大付属 12
星垓 22
中西「点を取られすぎだな」
ピピーッ!!
オフィシャル「タイムアウト!白(湘洋大付属)!!!」
湘洋大付属・白石監督
タイムアウトを請求。
白石「見極めるのに時間がかかったが…これは修正が必要だな」
……To be continued
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