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候補生金刃乱、誕生
悪夢の終わりの始まり
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これは悪い夢か何かだろう。そう切に願った。
しかし、それはただの現実逃避。目の前に広がる凄惨な光景。鼻腔を抉るような今まで嗅いだ事のない噎せ返る血の香り。そしてその二つが重なってフラッシュバックする、人という生き物が引き裂かれる音。
「全く。ママとあろう人が、こんなカスに手間取っていたなんてね。正直ガッカリしちゃったわ。今のガーディストってこんなものなのかしら?……いつまでそこで寝てんの?邪魔よっ。」
姉さんは二つに分割された人体の片方をまるでフリーキックでも決めるかのように豪快に蹴り飛ばした。
ドスンッと鈍い音を立てて、大きく弧を描きながらドシャアッと地面に落下してそのままゴロゴロと転がっていき……ゴロンと止まった。
その片側の顔は、死ぬ寸前まで何が起きたのか分かっていないような表情で、少なくとも苦しまずに絶命したようだ。……限界だ。
「う、うおぇるえええっ……!!げぇっ……うぇっ!」
胃の奥から込み上げてくる最早最初にどういう状態であったか分からない吐瀉物を、口から地面へと吐き出す。
酸の効いた悪臭と、喉から逆流して舌先で感じる得体の知れない流動食の不味さが更に吐き気を促してくる。
「きゃっ!?乱ちゃん大丈夫?気分が悪いの?背中摩ってあげようか?」
僕に近づこうとする姉さんの前に、母さんが立ちはだかった。
「……ここまで異常だったとは思わなかったわ、桜子。あなた今自分が何をしたか理解しているの?」
「え?何が?」
きょとんとする姉さんに対して、母さんは怒りに身を震わせながら答えた。
「……せっかくの貴重な証人をこんな風にしてしまって!あと少しで手がかりが見つかりそうだったのよ!?」
「……ん?何の話?私はごく一般的な対処をしただけよ?あれポルターガイストだったんでしょ?」
蹴飛ばした方の片割れを指差しながら、姉さんは淡々と答えた。
「えぇ!確かにそう!でもただそれだけではないの!この男にガイストを提供した人物を突き止めたかったのよ!その為にわざわざ生き長らえさせていたのに……!また振り出しだわ!」
その場で地団駄を踏む母さんだったが、姉さんは鼻で笑いながら返した。
「あー、そういう事?それは悪い事したわね。でもどうせまた別の誰かがその提供者と繋がってポルターガイストなる訳でしょ?また探し直せばいいじゃないの。……私はそんな事よりもねぇ!!」
急に思い出したかのように姉さんの表情が、修羅と見間違うほど真っ赤に染まる。そして蹴飛ばしていない方の片割れにずかずかと近づき、そして。
「私の乱ちゃんを傷つけたこのクソ野郎の命を一刻も早く絶たねばと思って走ってきたのよ!どうせ母さんが即刻方を付けていると思ったから安心していたのに!!放送をちらりと見た時に唖然としたわ!!まさか乱ちゃんがその場にいるなんて……ねぇ!!」
片割れの頭部を踏みつけて、腐ったトマトのようにそれが四散する。そうなっても尚姉さんはその亡骸を入念に踏み続けた。
「このっ!!クソがっ!!誰の男にっ!!手を出してんだっ!!死ね!死ね!!地獄に堕ちてそこでも死ねっ!!お前みたいなゴミクズにっ!!なんでだっ!!」
自家製のミンチでも作るかのように、亡骸はどんどんと原型をとどめなくなっていた。
それで……なんだって?
「うっぷ……。ほ、放送ってどういう事?」
姉さんの残虐行為に目を背けながら口を抑えて尋ねてみた。
「……あのドローンによる現場映像を盗み見ていたのでしょう。本来であるならば、ガーディストや関係者でしか確認が取れないものですから。」
「盗み見るなんて酷い言い方だわ。私は学園長から権限を得て見ているから。ちゃんと公式よ。乱ちゃんの腕の怪我を見た時は危うく勢いで学園長の首を引っこ抜く所だったけど。それで居ても立っても居られずに走ってきた訳。」
母さんが綺麗な舌打ちをする。また氷漬けにされる案件が増えましたね、学園長。僕の知った事ではないが。いっそのこと姉さんに首を引っこ抜かれた方が良かったのでは?
……というか、僕の腕の怪我を見て走ってきた?
……学園までここからどれだけあると思っている?仮に歩くとしたら1時間半くらいかかるぞ?速度を落とさず走ったとて恐ろしく疲れているはずなのに汗一つかいていない。
なにより僕の腕の怪我をしてからは10分も経過していない…。全然計算が合わない。どうなってんだこの人の身体能力。いやもう身体能力で片づけていい話か?
「まぁとにかく事件は解決したんでしょ?早く学園に戻りましょうよ。乱ちゃんの怪我もあるし。」
「……なんで僕の怪我と学園に戻る事がイコールで繋がっているの?」
「え?だってホラ。あの薬師丸さんだっけ?あの子なら瞬時に治せるんじゃない?」
「……あ。」
確かに。薬師丸さんの【スーパーリカバリー】なら医者いらずか。
「……確かにそうですね。仕方ないですが一度学園へ戻りましょうか。」
……そうせざるを得ないか。早く治るのであればそれに越したことはないし。
だが、その前に。
「……二人共、どうしてそんなに平気なの?特に姉さんだけど。」
これだけは聞いておかないといけない気がした。
「ん?なぁに乱ちゃん?」
「どうかしたのですか?」
やはり気づいていない。この異常さに。それが通常だという事の表れ。
言わずには、聞かずにはいられなかった。
「人が一人死んでいるんだよ?なのにどうしてこんなにも冷静でいられるの?なんかこう……さぁ!あるだろ!?」
言っている事が矛盾である事は承知の上である。法律で決まっている事だから対処としては当然の事である。
しかし、まともな精神性があれば多少なりとも罪悪感や同情をするであろう。それが全く感じられないのである。
「……乱ちゃん?あれはポルターガイストなのよ?法律で定められているのは知っているでしょ?ガイストを犯罪に使用するなって。」
やはり返ってくる答えが違う。根本的に違うのだ。理屈を聞いている訳ではない。感情としてどうなのだと聞いている。
「そんな事は百も承知だよ!でも元は人だろう!?それをあんな風に……!」
「乱さん、気持ちは分かります。……が、現実としてこれは受け止めなければなりません。」
母さんからも求めたい答えが来なかった。
「現実として受け止める範囲にも限度ってものがあるだろ!平然と人の生死のやり取りをする現状を素直に受け入れる程、僕は荒んではいないよ!!」
「なら今をもって感じてください。ガーディストという存在はこういうものであると。」
「……本当にそうであるなら、僕は今すぐ学園を退学したいよ。そしてもう……こんな世界がある事を綺麗さっぱり忘れたい。」
ぐちゃぐちゃになった亡骸を見て、吐き気すら感じなくなってきているこの状況。
これを受け入れてしまったら、僕の心は完全に破壊されて元に戻らなくなる。
そうなる前に今の自分の保っておきたい。理屈や理論が、感情を圧し潰して殺してしまう前に。
「……乱ちゃんは優しいね。自分を傷つけた輩の事をまだ人間扱いしているなんて。……でもね?乱ちゃん。少しだけ考えて欲しいの。もしコイツが野放しになっていて、ガーディストが不殺のルールを決めていたらどうなるのかを。」
珍しく姉さんが真剣な顔つきで聞いてきた。
「だからさ……。それが理屈でしか考えていないって事なんだよ。僕はそもそもガーディストになりたくて入学した訳じゃないもの。普通の人なら人を殺すって事に躊躇するものだし、そう考えてもしないんだよ。」
「乱さんの言っている事は人としてはとても正常で、当たり前の事だと思います。……しかし、桜子の言う不殺のルールがあるとしたら、対応は更に遅れ被害は甚大になっていたでしょう。……そもそも、このような結果になる前に私が決着をつけていれば良かった話ですね。」
少し物憂げな表情を浮かべながら、母さんは下唇を噛んでいた。
「……もういいよ。とりあえず学園に戻ろうか。この怪我はなんとか治したいし。」
氷漬けにされている腕を指差しながら、無理くりな笑顔を僕は作った。
それに呼応するように二人は頷く。
かくして帰り道に起きた悪夢は終わりを告げたのである……ん?
「そう言えばさ、直接手を下したのって姉さんだよね?」
「え?そうだけど?」
「……学生がこんな事をして捕まったりしないの?」
「あぁ、それなら安心して。緊急時だったし、なにより相手はポルターガイストだから問題ないわ。」
この倫理観の失われた世界で生き続けなければならないのはなによりの悪夢であるが。
しかし、それはただの現実逃避。目の前に広がる凄惨な光景。鼻腔を抉るような今まで嗅いだ事のない噎せ返る血の香り。そしてその二つが重なってフラッシュバックする、人という生き物が引き裂かれる音。
「全く。ママとあろう人が、こんなカスに手間取っていたなんてね。正直ガッカリしちゃったわ。今のガーディストってこんなものなのかしら?……いつまでそこで寝てんの?邪魔よっ。」
姉さんは二つに分割された人体の片方をまるでフリーキックでも決めるかのように豪快に蹴り飛ばした。
ドスンッと鈍い音を立てて、大きく弧を描きながらドシャアッと地面に落下してそのままゴロゴロと転がっていき……ゴロンと止まった。
その片側の顔は、死ぬ寸前まで何が起きたのか分かっていないような表情で、少なくとも苦しまずに絶命したようだ。……限界だ。
「う、うおぇるえええっ……!!げぇっ……うぇっ!」
胃の奥から込み上げてくる最早最初にどういう状態であったか分からない吐瀉物を、口から地面へと吐き出す。
酸の効いた悪臭と、喉から逆流して舌先で感じる得体の知れない流動食の不味さが更に吐き気を促してくる。
「きゃっ!?乱ちゃん大丈夫?気分が悪いの?背中摩ってあげようか?」
僕に近づこうとする姉さんの前に、母さんが立ちはだかった。
「……ここまで異常だったとは思わなかったわ、桜子。あなた今自分が何をしたか理解しているの?」
「え?何が?」
きょとんとする姉さんに対して、母さんは怒りに身を震わせながら答えた。
「……せっかくの貴重な証人をこんな風にしてしまって!あと少しで手がかりが見つかりそうだったのよ!?」
「……ん?何の話?私はごく一般的な対処をしただけよ?あれポルターガイストだったんでしょ?」
蹴飛ばした方の片割れを指差しながら、姉さんは淡々と答えた。
「えぇ!確かにそう!でもただそれだけではないの!この男にガイストを提供した人物を突き止めたかったのよ!その為にわざわざ生き長らえさせていたのに……!また振り出しだわ!」
その場で地団駄を踏む母さんだったが、姉さんは鼻で笑いながら返した。
「あー、そういう事?それは悪い事したわね。でもどうせまた別の誰かがその提供者と繋がってポルターガイストなる訳でしょ?また探し直せばいいじゃないの。……私はそんな事よりもねぇ!!」
急に思い出したかのように姉さんの表情が、修羅と見間違うほど真っ赤に染まる。そして蹴飛ばしていない方の片割れにずかずかと近づき、そして。
「私の乱ちゃんを傷つけたこのクソ野郎の命を一刻も早く絶たねばと思って走ってきたのよ!どうせ母さんが即刻方を付けていると思ったから安心していたのに!!放送をちらりと見た時に唖然としたわ!!まさか乱ちゃんがその場にいるなんて……ねぇ!!」
片割れの頭部を踏みつけて、腐ったトマトのようにそれが四散する。そうなっても尚姉さんはその亡骸を入念に踏み続けた。
「このっ!!クソがっ!!誰の男にっ!!手を出してんだっ!!死ね!死ね!!地獄に堕ちてそこでも死ねっ!!お前みたいなゴミクズにっ!!なんでだっ!!」
自家製のミンチでも作るかのように、亡骸はどんどんと原型をとどめなくなっていた。
それで……なんだって?
「うっぷ……。ほ、放送ってどういう事?」
姉さんの残虐行為に目を背けながら口を抑えて尋ねてみた。
「……あのドローンによる現場映像を盗み見ていたのでしょう。本来であるならば、ガーディストや関係者でしか確認が取れないものですから。」
「盗み見るなんて酷い言い方だわ。私は学園長から権限を得て見ているから。ちゃんと公式よ。乱ちゃんの腕の怪我を見た時は危うく勢いで学園長の首を引っこ抜く所だったけど。それで居ても立っても居られずに走ってきた訳。」
母さんが綺麗な舌打ちをする。また氷漬けにされる案件が増えましたね、学園長。僕の知った事ではないが。いっそのこと姉さんに首を引っこ抜かれた方が良かったのでは?
……というか、僕の腕の怪我を見て走ってきた?
……学園までここからどれだけあると思っている?仮に歩くとしたら1時間半くらいかかるぞ?速度を落とさず走ったとて恐ろしく疲れているはずなのに汗一つかいていない。
なにより僕の腕の怪我をしてからは10分も経過していない…。全然計算が合わない。どうなってんだこの人の身体能力。いやもう身体能力で片づけていい話か?
「まぁとにかく事件は解決したんでしょ?早く学園に戻りましょうよ。乱ちゃんの怪我もあるし。」
「……なんで僕の怪我と学園に戻る事がイコールで繋がっているの?」
「え?だってホラ。あの薬師丸さんだっけ?あの子なら瞬時に治せるんじゃない?」
「……あ。」
確かに。薬師丸さんの【スーパーリカバリー】なら医者いらずか。
「……確かにそうですね。仕方ないですが一度学園へ戻りましょうか。」
……そうせざるを得ないか。早く治るのであればそれに越したことはないし。
だが、その前に。
「……二人共、どうしてそんなに平気なの?特に姉さんだけど。」
これだけは聞いておかないといけない気がした。
「ん?なぁに乱ちゃん?」
「どうかしたのですか?」
やはり気づいていない。この異常さに。それが通常だという事の表れ。
言わずには、聞かずにはいられなかった。
「人が一人死んでいるんだよ?なのにどうしてこんなにも冷静でいられるの?なんかこう……さぁ!あるだろ!?」
言っている事が矛盾である事は承知の上である。法律で決まっている事だから対処としては当然の事である。
しかし、まともな精神性があれば多少なりとも罪悪感や同情をするであろう。それが全く感じられないのである。
「……乱ちゃん?あれはポルターガイストなのよ?法律で定められているのは知っているでしょ?ガイストを犯罪に使用するなって。」
やはり返ってくる答えが違う。根本的に違うのだ。理屈を聞いている訳ではない。感情としてどうなのだと聞いている。
「そんな事は百も承知だよ!でも元は人だろう!?それをあんな風に……!」
「乱さん、気持ちは分かります。……が、現実としてこれは受け止めなければなりません。」
母さんからも求めたい答えが来なかった。
「現実として受け止める範囲にも限度ってものがあるだろ!平然と人の生死のやり取りをする現状を素直に受け入れる程、僕は荒んではいないよ!!」
「なら今をもって感じてください。ガーディストという存在はこういうものであると。」
「……本当にそうであるなら、僕は今すぐ学園を退学したいよ。そしてもう……こんな世界がある事を綺麗さっぱり忘れたい。」
ぐちゃぐちゃになった亡骸を見て、吐き気すら感じなくなってきているこの状況。
これを受け入れてしまったら、僕の心は完全に破壊されて元に戻らなくなる。
そうなる前に今の自分の保っておきたい。理屈や理論が、感情を圧し潰して殺してしまう前に。
「……乱ちゃんは優しいね。自分を傷つけた輩の事をまだ人間扱いしているなんて。……でもね?乱ちゃん。少しだけ考えて欲しいの。もしコイツが野放しになっていて、ガーディストが不殺のルールを決めていたらどうなるのかを。」
珍しく姉さんが真剣な顔つきで聞いてきた。
「だからさ……。それが理屈でしか考えていないって事なんだよ。僕はそもそもガーディストになりたくて入学した訳じゃないもの。普通の人なら人を殺すって事に躊躇するものだし、そう考えてもしないんだよ。」
「乱さんの言っている事は人としてはとても正常で、当たり前の事だと思います。……しかし、桜子の言う不殺のルールがあるとしたら、対応は更に遅れ被害は甚大になっていたでしょう。……そもそも、このような結果になる前に私が決着をつけていれば良かった話ですね。」
少し物憂げな表情を浮かべながら、母さんは下唇を噛んでいた。
「……もういいよ。とりあえず学園に戻ろうか。この怪我はなんとか治したいし。」
氷漬けにされている腕を指差しながら、無理くりな笑顔を僕は作った。
それに呼応するように二人は頷く。
かくして帰り道に起きた悪夢は終わりを告げたのである……ん?
「そう言えばさ、直接手を下したのって姉さんだよね?」
「え?そうだけど?」
「……学生がこんな事をして捕まったりしないの?」
「あぁ、それなら安心して。緊急時だったし、なにより相手はポルターガイストだから問題ないわ。」
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