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モノローグ ⑥
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──潮風の届く丘にて
あの後僕は解き放たれた。
心がずっと自由になれた。
君に気持ちを告白したから?
──そうだね、君は受け入れてくれた。
あの時君は好きだと言った。
怯える僕に好きだと言ってくれた。
──それまでの苦悩が嘘だったように、僕の思いは昇華されたよ?
朝凪に輝く海原のように、僕の心は穏やかになれた。
好きだという言葉の意味を、僕は自分と同じと思った。
好きだという言葉の意味は、他にも色々あるのにね……。
あれからの僕達は、まるで恋人同士に見紛うように、いつも寄り添い、歩んでいたね。
あくまでそれは『……ように』と言う、ただそれだけの事だったのに……。
それでも僕は幸せだった。
僕は迷わず君を信じた。
幸福感──相手の気持ちを探っていては、到底いつまでも得られないもの。
相手がどれだけ思っているか、信じるからこそ幸福になれる。
──思い込みだけで十分に、人は満足感を味わえるんだね。
きらめく数々の思い出に飾られ、僕たちの中等部時代は幕を下ろした。
そして迎えた新しい季節。
僕たち二人は高等部へと進んだ。
君は変わらず合唱部。
僕もやっぱり文芸部。
クラスもやっぱり別々で、それでも僕らは親友だった。
何も変わらなかったね、僕たち二人。
あの特別の夏の日までは──。
激しい動悸と甘いときめき。
喜びと悲しみの入り混じった
──僕たちの新たな複雑な関係。
──Memories of you
僕を燃やしたあの夏の日の夜。
あの後僕は解き放たれた。
心がずっと自由になれた。
君に気持ちを告白したから?
──そうだね、君は受け入れてくれた。
あの時君は好きだと言った。
怯える僕に好きだと言ってくれた。
──それまでの苦悩が嘘だったように、僕の思いは昇華されたよ?
朝凪に輝く海原のように、僕の心は穏やかになれた。
好きだという言葉の意味を、僕は自分と同じと思った。
好きだという言葉の意味は、他にも色々あるのにね……。
あれからの僕達は、まるで恋人同士に見紛うように、いつも寄り添い、歩んでいたね。
あくまでそれは『……ように』と言う、ただそれだけの事だったのに……。
それでも僕は幸せだった。
僕は迷わず君を信じた。
幸福感──相手の気持ちを探っていては、到底いつまでも得られないもの。
相手がどれだけ思っているか、信じるからこそ幸福になれる。
──思い込みだけで十分に、人は満足感を味わえるんだね。
きらめく数々の思い出に飾られ、僕たちの中等部時代は幕を下ろした。
そして迎えた新しい季節。
僕たち二人は高等部へと進んだ。
君は変わらず合唱部。
僕もやっぱり文芸部。
クラスもやっぱり別々で、それでも僕らは親友だった。
何も変わらなかったね、僕たち二人。
あの特別の夏の日までは──。
激しい動悸と甘いときめき。
喜びと悲しみの入り混じった
──僕たちの新たな複雑な関係。
──Memories of you
僕を燃やしたあの夏の日の夜。
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