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第7章 ドラアカの大波紋!
No,61 ドラマ・アカデミー賞
しおりを挟む──みんな一緒に、ひたすら完全受賞を期待した。
雑誌「ザ・テレビジョン」が主催する「ドラマ・アカデミー賞」
=数あるテレビ誌の中でも歴史があり、そのドラマ賞も大変権威があるとされている。
──と、知ったのもここでの受け売りでした。
その話題は受賞を夢見る方々により、以前から度々語られてはいたのです。
でもここのみなさんの特徴はとてもおっとり「ドラアカ?それなぁに?」って感じだったのが、一気に燃え上がったのが中間発表の結果が出てからです。
なんと「作品賞」「主演男優賞」「助演男優賞」「助演女優賞」「音楽賞」の全てにおいて
「チェリまほ関係」が読者投票数で一位だとの報道でした!
(主演女優賞のみ対象外)
何人かの熱心な方々が、これがどんなにすごい事かと啓蒙投稿を上げた事もあり、今まで関心の薄かった人達まで期待するようになってきたのです。
色めきましたね~
ざわめきしましたね~
絶対にチェリまほに賞を取らせよう!との気運がこの感想欄全体を沸き立たせました。
ギャラクシー賞との違いは?
正直よく分かりません。強いて言えばここでの認知度?
実は後に「テレビ・ライフ」でも受賞するのですが「え?」と言う感じでした。
今にして思うと、なぜこの賞にばかり、あんなに夢中になったのかよく分かりません。とにもかくにも、このドラアカの中間発表以降はみんなで団結してがんばりました!
………団結?本当に不思議。
僕はよその感想欄もよく覗きに行くけれど、LINE状態だけでも特殊なのに「団結」なんてよそではホントに考えられません。
ここは本当に
《 ワンダーランド 》ですね。
「家族の携帯を非常召集して投票した!」
「職場のパソコンを片っ端から利用した」
「親類縁者にまで投票を頼み、まるで選挙活動のようだった」
と、白熱した投稿も上がりました。
で、僕はと言うと、投稿ではドラアカについて何も残っていないのです。
履歴の通り、この時期にも投稿はコンスタントに続けていましたが、ドラアカについては一切触れていないのです。
感心なが無かったのかって?
とんでもない!
実は僕も中間発表に触発されました。
それまではドラアカも知りませんでしたし、確かに素晴らしいドラマだけれど世間的には
「ド深夜の30分ドラマ」しかも全国放送でもないし視聴率だって一部地域のみ、そんなドラマが賞なんて……と思っていました、悲しいけれど。
なのに「読者投票数」が全部門て第1位?!
衝撃的歓喜でした!
jim君、覚醒です!
急遽ドラアカへの調査&分析に入り、過去の受賞作、受賞者の傾向。今回、チェリまほのライバルとなるだろう作品の評判のリサーチなど、凝り性がたたってドラアカ漬けになってしまいました。
事実、何度かドラアカに関して投稿しましたが、即効消されてました。
=僕の文章は直接的で、明らかに宣伝とか勧誘になっていたのだと思います。
これは、この件に関しては投稿を続けたら節操が無くなるからやめた方が良いな、と自戒しました。
でも僕は虎視眈々と狙っていた事がありました。
受賞したら、必ずこのjim様がその歓喜の第一報をここに載せてやるぞ!と。
どこぞの神社の福男のような意気込みです。
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