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七粒目 野茨闇 ~『落花流水の情』の巻~
その一 もしもし、侍女ってこんな感じで良いのでしょうか?
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わたしは、一人で小舟に乗っていた。
行き先もわからぬまま、ひたすら艪を漕いでいた。
周囲は霧に包まれ、物音一つ聞こえない。
ここは、どこだろう? 今は、いつだろう?
迷っているのは小舟じゃない。わたしの心だ……。
あの人に会いたい――、あの人には会えない――。
決められないから、ただ漕ぎ続けるしかないのだ。どこまでも……いつまでも……。
◇ ◇ ◇
「深緑、深緑! どうしたの? ねえ、大丈夫?」
誰かが、わたしの体を揺すっている。
思阿さん? 違う……、思阿さんじゃない、もっと小さい手の……。
パッと目が覚めた!
「しっかりして、深緑……。あなた、ひどくうなされていたわよ。水でも飲む?」
心配そうな顔でわたしを抱き起こしたのは、貞海様だ。
隣には、水入れを抱えた涛超さんが立っていた。
そうだ。わたしは、貞海様の侍女となって、杜家の商船で都城・榮陵へ向かっているのだった。
甲板で穏やかな風に吹かれているうちに、いつのまにか眠ってしまったらしい。
涛超さんから、水をついだ盃を受け取り、わたしはゆっくり飲み干した。
また、夢を見ていた気がするけれど、夢の中身はすっかり忘れてしまった。
わたしたちの方へ、船頭の抱朴さんがやって来て言った。
「お嬢様! まもなく、船着き場ですので、そろそろ小舟の方にお乗り換えください。船着き場には、都城の別邸の馬車が待っているはずでございます」
「わかったわ。ここまでありがとう、抱朴!」
抱朴さんは、立ち上がった貞海様を、眩しそうに見つめた。
「お嬢様なら、必ずお妃に選ばれますよ。わたしは、お嬢様がいつか皇后様になられることを信じております」
「そうね! わたしも自分の運を信じて、頑張ってみるわ。ではね!」
わたしたちは、船方の手を借りながら小舟に移り、船着き場へ向かった。
船の上では、抱朴さんやたくさんの船方たちが、手を振って見送ってくれた。
船着き場には、抱朴さんの言葉通り、別邸から回された立派な馬車がわたしたちを待っていた。
貞海様や涛超さんとともに、馬車に乗り込み、榮陵の市街地に向けて出発した。商船から降ろした荷物を運ぶ荷馬車が、わたしたちの馬車の後に続いた。
「杜家が経営するお店は、榮陵にも大きな分店をお持ちなんですね?」
わたしは、やけに乗り心地の良い馬車の中で、ゆったりと寛ぐ貞海様に尋ねた。
「わたしには、兄が二人いるの。上の兄は廣武の本店で、下の兄は榮陵の分店で、それぞれ商会の仕事を手伝い、商売の方法を学んでいるわ。下の兄はなかなかの商売上手で、榮陵の分店は、彼のおかげで大きくなったの」
「へえ……。ご兄弟は、ほかにもいらっしゃるんですか?」
「後は、姉が二人。二人とも、廣武の素封家と役人のところに輿入れして、もう子どもが二人ずついるわ」
なるほどね。五人兄弟の末っ子である貞海様は、ご家族から愛され自由に伸び伸びと育ってきたのだろう。
廣武のごじんまりとした別邸も、好きなことを好きなだけするために用意された、貞海様の遊び場のようなものなのかもしれない。
まあ、攫われたりしても困るから、勝手な外出は禁じられていたようだけど――。
「わたしは、六歳のときに思うところあって、『将来は後宮に上がりたい』と両親に頼んだの。前回の『秀女選抜』のときは十二歳だったから、残念ながら参加できなかった。今回は最初で最後の機会なのよ。だから、絶対に選ばれて、後宮に上がるつもりよ! 改めてお願いするわ。わたしに力を貸してね、深緑!」
「あ、は、はい。わたしにできることでしたら、なんなりとお申し付けくださいませ!」
「まあ、あなた、ずいぶんと侍女らしくなってきたわね!」
貞海様と涛超さんが、顔を見合わせてにこやかに笑った。
もともと、天界では、豊穣の女神・翠姫様の手下として、侍女ではないが、女神様のご用をいろいろと務めていた身だ。
貞海様の侍女として、様々な仕事をこなすのは、さほど難しいことではないと思う。
人間界の決まり事も、だいぶわかってきたつもりだが、まだ、知らないこともあるかもしれない。
わたしのせいで、貞海様が選ばれなかった、ということは避けたい。
一週間後の「秀女選抜」の日まで、涛超さんに教えてもらって、わたしは貞海様の完璧な侍女にならなくては!
◇ ◇ ◇
馬車が別邸に到着すると、貞海様の義姉にあたる心慈様が、侍女たちと共に出迎えてくださった。荷車は、そのまま店の方へ向かった。
「貞海、長旅お疲れ様でした。皆、まずは手足を濯いで着替えをしなさい。侍女たちも、部屋を用意してありますから、しばしの間、休息をおとりなさい」
「ありがとうございます、お義姉様。涛超も深緑も、お言葉に甘えてお休みさせていただきなさい!」
「はい! ありがとうございます!」
別邸の侍女たちに付き添われ、わたしたちは、客用の別棟に案内された。
貞海様はもちろんだが、わたしと涛超さんにもそれぞれ部屋が用意されていた。
部屋には、揃いの侍女のお仕着せのほか、靴や装飾品まで、身につけるものが全て準備してあった。
「杜家の商売は、相当上手くいっているようじゃのう? もし、身内が後宮に上がったとなれば、それはまた名誉なことじゃから、ますます商売は上向くことじゃろう。準備にも力が入るというものじゃ!」
これもまた、かなり上質な寝具が用意された寝台に腰掛けると、虫籠から出てきた夏先生が、丸い目をますます丸くしながら言った。
「一家を挙げて、『秀女選抜』に挑むということですね。そうか! 『秀女選抜』は、単なる皇帝の配偶者選びでは終わらないわけですね。後宮に上がれば、生家も注目を集めますものね。もしかすると、その人が次の皇帝の母親になるかもしれないのですし――」
「そういうことじゃ。だから、後宮では、足の引っ張り合いやら、露骨な嫌がらせなども起こる。それは、『秀女選抜』からもう始まるのかもしれん」
「わかりました。そういうことなら、わたしも心して臨むまでです!」
まずは、お昼寝に気をつけよう。それから、お腹がすいたときの音にも――。
やがて、別邸の侍女が迎えに来て、着替えや身支度をすませたわたしは、広い居間に連れて行かれた。
わたしの後から、居間に現われた貞海様は、艶やかな化粧を施されていて、別人かと思うほど美しかった。
その姿に、ぼんやりと見惚れていると、心慈様から厳しい声が飛んできた。
「さて、では、さっそく本日より始めましょう! 『秀女選抜』まで、一週間しかありませんからね。最後の仕上げということで、宮中での決まり事や所作など、完璧に身につけていただきますよ!」
そうだ、忘れていた! 旅の途中で貞海様が言っていたっけ――。
心慈様は、杜家に嫁いでくる前、後宮で侍女務めをしていたことがあり、『秀女選抜』に向け、指南役をかって出て張り切っているって……。
優しく穏やかだった心慈様が、今は目を輝かせ、腕組みをして立っていた。
これは、大変なことになってきたわね!
行き先もわからぬまま、ひたすら艪を漕いでいた。
周囲は霧に包まれ、物音一つ聞こえない。
ここは、どこだろう? 今は、いつだろう?
迷っているのは小舟じゃない。わたしの心だ……。
あの人に会いたい――、あの人には会えない――。
決められないから、ただ漕ぎ続けるしかないのだ。どこまでも……いつまでも……。
◇ ◇ ◇
「深緑、深緑! どうしたの? ねえ、大丈夫?」
誰かが、わたしの体を揺すっている。
思阿さん? 違う……、思阿さんじゃない、もっと小さい手の……。
パッと目が覚めた!
「しっかりして、深緑……。あなた、ひどくうなされていたわよ。水でも飲む?」
心配そうな顔でわたしを抱き起こしたのは、貞海様だ。
隣には、水入れを抱えた涛超さんが立っていた。
そうだ。わたしは、貞海様の侍女となって、杜家の商船で都城・榮陵へ向かっているのだった。
甲板で穏やかな風に吹かれているうちに、いつのまにか眠ってしまったらしい。
涛超さんから、水をついだ盃を受け取り、わたしはゆっくり飲み干した。
また、夢を見ていた気がするけれど、夢の中身はすっかり忘れてしまった。
わたしたちの方へ、船頭の抱朴さんがやって来て言った。
「お嬢様! まもなく、船着き場ですので、そろそろ小舟の方にお乗り換えください。船着き場には、都城の別邸の馬車が待っているはずでございます」
「わかったわ。ここまでありがとう、抱朴!」
抱朴さんは、立ち上がった貞海様を、眩しそうに見つめた。
「お嬢様なら、必ずお妃に選ばれますよ。わたしは、お嬢様がいつか皇后様になられることを信じております」
「そうね! わたしも自分の運を信じて、頑張ってみるわ。ではね!」
わたしたちは、船方の手を借りながら小舟に移り、船着き場へ向かった。
船の上では、抱朴さんやたくさんの船方たちが、手を振って見送ってくれた。
船着き場には、抱朴さんの言葉通り、別邸から回された立派な馬車がわたしたちを待っていた。
貞海様や涛超さんとともに、馬車に乗り込み、榮陵の市街地に向けて出発した。商船から降ろした荷物を運ぶ荷馬車が、わたしたちの馬車の後に続いた。
「杜家が経営するお店は、榮陵にも大きな分店をお持ちなんですね?」
わたしは、やけに乗り心地の良い馬車の中で、ゆったりと寛ぐ貞海様に尋ねた。
「わたしには、兄が二人いるの。上の兄は廣武の本店で、下の兄は榮陵の分店で、それぞれ商会の仕事を手伝い、商売の方法を学んでいるわ。下の兄はなかなかの商売上手で、榮陵の分店は、彼のおかげで大きくなったの」
「へえ……。ご兄弟は、ほかにもいらっしゃるんですか?」
「後は、姉が二人。二人とも、廣武の素封家と役人のところに輿入れして、もう子どもが二人ずついるわ」
なるほどね。五人兄弟の末っ子である貞海様は、ご家族から愛され自由に伸び伸びと育ってきたのだろう。
廣武のごじんまりとした別邸も、好きなことを好きなだけするために用意された、貞海様の遊び場のようなものなのかもしれない。
まあ、攫われたりしても困るから、勝手な外出は禁じられていたようだけど――。
「わたしは、六歳のときに思うところあって、『将来は後宮に上がりたい』と両親に頼んだの。前回の『秀女選抜』のときは十二歳だったから、残念ながら参加できなかった。今回は最初で最後の機会なのよ。だから、絶対に選ばれて、後宮に上がるつもりよ! 改めてお願いするわ。わたしに力を貸してね、深緑!」
「あ、は、はい。わたしにできることでしたら、なんなりとお申し付けくださいませ!」
「まあ、あなた、ずいぶんと侍女らしくなってきたわね!」
貞海様と涛超さんが、顔を見合わせてにこやかに笑った。
もともと、天界では、豊穣の女神・翠姫様の手下として、侍女ではないが、女神様のご用をいろいろと務めていた身だ。
貞海様の侍女として、様々な仕事をこなすのは、さほど難しいことではないと思う。
人間界の決まり事も、だいぶわかってきたつもりだが、まだ、知らないこともあるかもしれない。
わたしのせいで、貞海様が選ばれなかった、ということは避けたい。
一週間後の「秀女選抜」の日まで、涛超さんに教えてもらって、わたしは貞海様の完璧な侍女にならなくては!
◇ ◇ ◇
馬車が別邸に到着すると、貞海様の義姉にあたる心慈様が、侍女たちと共に出迎えてくださった。荷車は、そのまま店の方へ向かった。
「貞海、長旅お疲れ様でした。皆、まずは手足を濯いで着替えをしなさい。侍女たちも、部屋を用意してありますから、しばしの間、休息をおとりなさい」
「ありがとうございます、お義姉様。涛超も深緑も、お言葉に甘えてお休みさせていただきなさい!」
「はい! ありがとうございます!」
別邸の侍女たちに付き添われ、わたしたちは、客用の別棟に案内された。
貞海様はもちろんだが、わたしと涛超さんにもそれぞれ部屋が用意されていた。
部屋には、揃いの侍女のお仕着せのほか、靴や装飾品まで、身につけるものが全て準備してあった。
「杜家の商売は、相当上手くいっているようじゃのう? もし、身内が後宮に上がったとなれば、それはまた名誉なことじゃから、ますます商売は上向くことじゃろう。準備にも力が入るというものじゃ!」
これもまた、かなり上質な寝具が用意された寝台に腰掛けると、虫籠から出てきた夏先生が、丸い目をますます丸くしながら言った。
「一家を挙げて、『秀女選抜』に挑むということですね。そうか! 『秀女選抜』は、単なる皇帝の配偶者選びでは終わらないわけですね。後宮に上がれば、生家も注目を集めますものね。もしかすると、その人が次の皇帝の母親になるかもしれないのですし――」
「そういうことじゃ。だから、後宮では、足の引っ張り合いやら、露骨な嫌がらせなども起こる。それは、『秀女選抜』からもう始まるのかもしれん」
「わかりました。そういうことなら、わたしも心して臨むまでです!」
まずは、お昼寝に気をつけよう。それから、お腹がすいたときの音にも――。
やがて、別邸の侍女が迎えに来て、着替えや身支度をすませたわたしは、広い居間に連れて行かれた。
わたしの後から、居間に現われた貞海様は、艶やかな化粧を施されていて、別人かと思うほど美しかった。
その姿に、ぼんやりと見惚れていると、心慈様から厳しい声が飛んできた。
「さて、では、さっそく本日より始めましょう! 『秀女選抜』まで、一週間しかありませんからね。最後の仕上げということで、宮中での決まり事や所作など、完璧に身につけていただきますよ!」
そうだ、忘れていた! 旅の途中で貞海様が言っていたっけ――。
心慈様は、杜家に嫁いでくる前、後宮で侍女務めをしていたことがあり、『秀女選抜』に向け、指南役をかって出て張り切っているって……。
優しく穏やかだった心慈様が、今は目を輝かせ、腕組みをして立っていた。
これは、大変なことになってきたわね!
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