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五粒目 暴食根 ~『いつも月夜に米の飯』の巻~
その九 思阿さんたら、かんざしを贈る意味を知っているのですか?
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そして、いよいよ、「嫁運び競べ」が行われる当日――。
思阿さんとわたしは、結局、「嫁運び競べ」に出なかった。
そもそも、許嫁ではないのだから、当然と言えば当然なのだけど――。
会場に赴くと、「嫁運び競べ」を始めるにあたり、県令様から挨拶があった。
昨晩、大切に育てていた、自分の幸運の女神とも呼ぶべき真珠藤が、驚くべきことに本物の女神となって昇天してしまったという。
挨拶する県令様の傍らには、土だけになってしまった鉢がひっそりと置かれていた。
天へ昇る際、女神となった真珠藤は、「嫁運び競べ」が人々を苦しめるものになってはならない、みんなで許嫁たちを祝うものにせよと、県令様を戒めたそうだ。
県令様は、己のおこないを省み、今年の「嫁運び競べ」は、途中で許嫁を降ろして背負い直しても良いし、最後まで運びきれた者すべてに、婚礼の支度金と衣装を与えることにすると宣言した。
もちろん、どんな結果になっても、里に新たな税を課すようなことは一切しないと約束した。
わたしのつまらない小芝居が、なぜか、県令様の心を動かしてしまったようだ。
多くの人々は、奇妙な話だと思っただろうが、「嫁運び競べ」が望ましい形になったので、どこからも文句は出なかった。
わたしたち以外にも、明らかに税を免れるために雇われたと思われる人々が、「嫁運び競べ」に出ることを取りやめていた。
婚礼をあげるわけでもないのに、支度金はともかく、衣装なんて必要ないものね!
思阿さんとわたしは、昼前にようやく到着した松柏の里の人たちと一緒に、観覧席に陣取って理会と苹果を応援した。
「嫁運び競べ」の走路は、浅い池や泥道などは残っていたが、高い壁や石ころ道など危険なものは片付けられていた。
おそらく夜明けから作業に取りかかり、走りやすい道に作り変えたのだろう。
理会は泥道で何度か転びかけたが、背中の苹果を一度も下ろすことなく運び抜き、なんと一着になってしまった。
跳ねた泥で顔を汚した理会と苹果を、観覧席から飛び出した思阿さんが嬉しそうに抱きしめた。万松や沙包も駆け寄り、みんな、泥と涙でぐちゃぐちゃになって抱き合っていた。
◇ ◇ ◇
「本当に、このまま旅に出てしまうのですか? お願いですから、俺たちと一緒に里に戻り、理会たちの祝いの宴に出てください。思阿さんと深緑さんこそ、勝利の立役者なんですから、ぜひ一緒に祝ってもらいたいんです!」
宿に戻り旅支度を始めた思阿さんとわたしに、万松が、泣きそうな顔で声をかけてきた。
その後ろには、理会や苹果をはじめとする里の若者たちが何人もついてきていて、わたしたちから色好い返事が聞けるのを、心配そうに待っていた。
「思阿さん、わたしはかまいませんよ。里へ戻ってお祝いの宴に出ても、せいぜい三、四日遅れるぐらいのことですから――」
「いや、このまま旅に出ましょう。俺が、鍛練を引き受けたせいで、松柏の里には、思わぬ長逗留をしてしまいました。これ以上、深緑さんの旅の邪魔をするわけにはいきません」
きっと、云峰さんは、祝いの宴のために、最高級の古酒を用意してくれるに違いない。
思阿さんたら、後悔しないかしら? 何よりお酒が好きな人なのに――。
わたしは、お誘いを改めてお断りして、このまま出発することを告げた。
万松たちは、とても残念がっていたけれど、思阿さんから、宴の主役は理会と苹果なのだから、自分の分も二人を祝ってやって欲しいと言われて、あきらめがついたようだった。
県城の門で、松柏の里の人たちに見送られ、わたしたちは旅立った。
この先にある郷で今夜は一泊し、明日、その近くの船着き場から船に乗るつもりだ。
日が傾き始めた街道を、二人で歩いていた。
少しだけ前をいく思阿さんの大きな影に、わたしの影はすっかり飲み込まれ、自分がとても小さな存在であることを感じた。
思阿さんは、云峰さんの期待に応え、自分の役割を果たした。
わたしの用心棒なんかをさせているのが、申し訳ない気持ちになってきていた。
そのせいか、無事に種核を天に返すことができたし、「嫁運び競べ」も良い結果に終わって、何もかも上手くいったのだけど、気持ちがすっきりせず、わたしは大きな溜息をついてしまった。
それに気づいた思阿さんが、心配そうな顔で振り向いた。
「元気がありませんね、どうしたんですか? そろそろお腹がすいてきましたか?」
「そういうことじゃないんですけど――」
「ああ……、もしかして、『嫁運び競べ』の褒美の婚礼衣装が欲しかったんですか? なんだ! それなら、そう言ってくれたら良かったのに――。受け付けは済んでいたのだから、出ることもできたんですよ」
「そんなもの、欲しくはありませんよ! 旅の間、余計な荷物が増えるだけじゃないですか!」
思阿さんたら、むきになって否定しているわたしを、愉快そうに笑って見ている。
また、からかわれてしまった……。
「そうだ! 婚礼衣装ほど豪華じゃないですけれど……、いいものがあります!」
そう言うと、思阿さんが懐から何かを取り出した。
手巾にくるまれた、手のひらに載るような大きさのもの――。
「これを買っていて茶館にいくのが遅くなり、深緑さんが攫われてしまったのです。だからずっと、縁起が悪いような気がして、渡そうかどうか迷っていました。だけど、万松たちとも仲良くなれたし、『嫁運び競べ』も上手くいったから、むしろ縁起がいいもののように思えてきました。
理会たちが勝てたのは、俺の力じゃありません。深緑さんが、願いを込めて薬水を飲ませてくれたからですよ。薬水のおかげで、彼らはやる気を出して鍛練を続けることができたんです。俺の務めを手伝ってくれて、ありがとうございました。これは、俺からの深緑さんへのお礼です」
そう言って、思阿さんが手渡してくれたのは、先端に緑色の貴石がはめられた、繊細な銀細工のかんざしだった。なんて、きれいなのかしら!
「ありがとうございます! わたし、思阿さんを自分の用心棒にしていていいのか、また悩んでいたんです。思阿さんには、もっと自分の力をいかせる場所があるのに、わたしのせいで、いろいろと損をしているのじゃないかなと思って――。だから、わたしが、思阿さんの役に立てたのなら、とても嬉しいです。
このかんざし、大切にしますね。肌身離さず、一生持っていることにします。も、もちろん、髪を結ったときには必ずつけます!」
そうだわ! 務めを終わって天界へ帰ることになっても、このかんざしは、ずっと大切にしよう。大事な人から、もらったものなのだもの――。
人間界で出会えた、心から信頼できる人――。
いつだって、わたしのために、力を尽くしてくれる人――。
燕紅様に雇われたから? そうなのかもしれない――。
でも……。
わたしは、気恥ずかしそうにわたしを見ている思阿さんに、思い切って尋ねてみた。
「思阿さん、そもそもこのかんざしを、どうして買おうと思ったのですか?」
「あの……、そ、それは……、船着き場の屋台で売っているのを見て、深緑さんに……、似合うだろうなと思ったので……。それに……」
「それに?」
「それに……、かんざし売りのお婆さんが、『かんざしを女の子に贈るってことは、あなたのことを必ず守りますという意味なんだよ』と言っていたので……。
俺は、深緑さんの用心棒ですから、贈ってもいいんじゃないかと……」
わたしは、手に持っていたかんざしを、思阿さんの手に押しつけた。
「えっ?! な、なんで、返すんですか?!」
「違います! 贈っただけではだめなんですよ! ちゃんと、あなたが髪に挿してくれないと、あなたがわたしを守る意味にならないんです!」
「そ、そうなんですか?!」
わたしは、笠をとり、思阿さんの方へ近づいた。
そして、右の耳の上の髪を束ねたあたりを指さした。
「ここにお願いします。落ちないように挿してくださいね」
「は、はい……」
思阿さんが、大きくて武骨な手でかんざしをつまんで、そっと髪に挿してくれた。
「こ、これで、いいですか?」
「自分では見えないから、いいか悪いかわかりません! あなたには、どう見えますか?」
「ええっと……、深緑さんに、よく似合っています……。とても、可愛いです……。かんざしも……、あなたも……」
そう言ったあと、思阿さんは、ふいにわたしの手を胸に引き寄せ、そのままわたしを抱きしめた。背中に回された思阿さんの少しごつごつした手が、不思議と心地よく感じた。
何も言わなくても、何も言われなくてもわかる――。
わたしたちは、今、お互いに同じ気持ちを抱えている――。
雅文! もしかして、この気持ちが「恋情」なのですか?!
思阿さんとわたしは、結局、「嫁運び競べ」に出なかった。
そもそも、許嫁ではないのだから、当然と言えば当然なのだけど――。
会場に赴くと、「嫁運び競べ」を始めるにあたり、県令様から挨拶があった。
昨晩、大切に育てていた、自分の幸運の女神とも呼ぶべき真珠藤が、驚くべきことに本物の女神となって昇天してしまったという。
挨拶する県令様の傍らには、土だけになってしまった鉢がひっそりと置かれていた。
天へ昇る際、女神となった真珠藤は、「嫁運び競べ」が人々を苦しめるものになってはならない、みんなで許嫁たちを祝うものにせよと、県令様を戒めたそうだ。
県令様は、己のおこないを省み、今年の「嫁運び競べ」は、途中で許嫁を降ろして背負い直しても良いし、最後まで運びきれた者すべてに、婚礼の支度金と衣装を与えることにすると宣言した。
もちろん、どんな結果になっても、里に新たな税を課すようなことは一切しないと約束した。
わたしのつまらない小芝居が、なぜか、県令様の心を動かしてしまったようだ。
多くの人々は、奇妙な話だと思っただろうが、「嫁運び競べ」が望ましい形になったので、どこからも文句は出なかった。
わたしたち以外にも、明らかに税を免れるために雇われたと思われる人々が、「嫁運び競べ」に出ることを取りやめていた。
婚礼をあげるわけでもないのに、支度金はともかく、衣装なんて必要ないものね!
思阿さんとわたしは、昼前にようやく到着した松柏の里の人たちと一緒に、観覧席に陣取って理会と苹果を応援した。
「嫁運び競べ」の走路は、浅い池や泥道などは残っていたが、高い壁や石ころ道など危険なものは片付けられていた。
おそらく夜明けから作業に取りかかり、走りやすい道に作り変えたのだろう。
理会は泥道で何度か転びかけたが、背中の苹果を一度も下ろすことなく運び抜き、なんと一着になってしまった。
跳ねた泥で顔を汚した理会と苹果を、観覧席から飛び出した思阿さんが嬉しそうに抱きしめた。万松や沙包も駆け寄り、みんな、泥と涙でぐちゃぐちゃになって抱き合っていた。
◇ ◇ ◇
「本当に、このまま旅に出てしまうのですか? お願いですから、俺たちと一緒に里に戻り、理会たちの祝いの宴に出てください。思阿さんと深緑さんこそ、勝利の立役者なんですから、ぜひ一緒に祝ってもらいたいんです!」
宿に戻り旅支度を始めた思阿さんとわたしに、万松が、泣きそうな顔で声をかけてきた。
その後ろには、理会や苹果をはじめとする里の若者たちが何人もついてきていて、わたしたちから色好い返事が聞けるのを、心配そうに待っていた。
「思阿さん、わたしはかまいませんよ。里へ戻ってお祝いの宴に出ても、せいぜい三、四日遅れるぐらいのことですから――」
「いや、このまま旅に出ましょう。俺が、鍛練を引き受けたせいで、松柏の里には、思わぬ長逗留をしてしまいました。これ以上、深緑さんの旅の邪魔をするわけにはいきません」
きっと、云峰さんは、祝いの宴のために、最高級の古酒を用意してくれるに違いない。
思阿さんたら、後悔しないかしら? 何よりお酒が好きな人なのに――。
わたしは、お誘いを改めてお断りして、このまま出発することを告げた。
万松たちは、とても残念がっていたけれど、思阿さんから、宴の主役は理会と苹果なのだから、自分の分も二人を祝ってやって欲しいと言われて、あきらめがついたようだった。
県城の門で、松柏の里の人たちに見送られ、わたしたちは旅立った。
この先にある郷で今夜は一泊し、明日、その近くの船着き場から船に乗るつもりだ。
日が傾き始めた街道を、二人で歩いていた。
少しだけ前をいく思阿さんの大きな影に、わたしの影はすっかり飲み込まれ、自分がとても小さな存在であることを感じた。
思阿さんは、云峰さんの期待に応え、自分の役割を果たした。
わたしの用心棒なんかをさせているのが、申し訳ない気持ちになってきていた。
そのせいか、無事に種核を天に返すことができたし、「嫁運び競べ」も良い結果に終わって、何もかも上手くいったのだけど、気持ちがすっきりせず、わたしは大きな溜息をついてしまった。
それに気づいた思阿さんが、心配そうな顔で振り向いた。
「元気がありませんね、どうしたんですか? そろそろお腹がすいてきましたか?」
「そういうことじゃないんですけど――」
「ああ……、もしかして、『嫁運び競べ』の褒美の婚礼衣装が欲しかったんですか? なんだ! それなら、そう言ってくれたら良かったのに――。受け付けは済んでいたのだから、出ることもできたんですよ」
「そんなもの、欲しくはありませんよ! 旅の間、余計な荷物が増えるだけじゃないですか!」
思阿さんたら、むきになって否定しているわたしを、愉快そうに笑って見ている。
また、からかわれてしまった……。
「そうだ! 婚礼衣装ほど豪華じゃないですけれど……、いいものがあります!」
そう言うと、思阿さんが懐から何かを取り出した。
手巾にくるまれた、手のひらに載るような大きさのもの――。
「これを買っていて茶館にいくのが遅くなり、深緑さんが攫われてしまったのです。だからずっと、縁起が悪いような気がして、渡そうかどうか迷っていました。だけど、万松たちとも仲良くなれたし、『嫁運び競べ』も上手くいったから、むしろ縁起がいいもののように思えてきました。
理会たちが勝てたのは、俺の力じゃありません。深緑さんが、願いを込めて薬水を飲ませてくれたからですよ。薬水のおかげで、彼らはやる気を出して鍛練を続けることができたんです。俺の務めを手伝ってくれて、ありがとうございました。これは、俺からの深緑さんへのお礼です」
そう言って、思阿さんが手渡してくれたのは、先端に緑色の貴石がはめられた、繊細な銀細工のかんざしだった。なんて、きれいなのかしら!
「ありがとうございます! わたし、思阿さんを自分の用心棒にしていていいのか、また悩んでいたんです。思阿さんには、もっと自分の力をいかせる場所があるのに、わたしのせいで、いろいろと損をしているのじゃないかなと思って――。だから、わたしが、思阿さんの役に立てたのなら、とても嬉しいです。
このかんざし、大切にしますね。肌身離さず、一生持っていることにします。も、もちろん、髪を結ったときには必ずつけます!」
そうだわ! 務めを終わって天界へ帰ることになっても、このかんざしは、ずっと大切にしよう。大事な人から、もらったものなのだもの――。
人間界で出会えた、心から信頼できる人――。
いつだって、わたしのために、力を尽くしてくれる人――。
燕紅様に雇われたから? そうなのかもしれない――。
でも……。
わたしは、気恥ずかしそうにわたしを見ている思阿さんに、思い切って尋ねてみた。
「思阿さん、そもそもこのかんざしを、どうして買おうと思ったのですか?」
「あの……、そ、それは……、船着き場の屋台で売っているのを見て、深緑さんに……、似合うだろうなと思ったので……。それに……」
「それに?」
「それに……、かんざし売りのお婆さんが、『かんざしを女の子に贈るってことは、あなたのことを必ず守りますという意味なんだよ』と言っていたので……。
俺は、深緑さんの用心棒ですから、贈ってもいいんじゃないかと……」
わたしは、手に持っていたかんざしを、思阿さんの手に押しつけた。
「えっ?! な、なんで、返すんですか?!」
「違います! 贈っただけではだめなんですよ! ちゃんと、あなたが髪に挿してくれないと、あなたがわたしを守る意味にならないんです!」
「そ、そうなんですか?!」
わたしは、笠をとり、思阿さんの方へ近づいた。
そして、右の耳の上の髪を束ねたあたりを指さした。
「ここにお願いします。落ちないように挿してくださいね」
「は、はい……」
思阿さんが、大きくて武骨な手でかんざしをつまんで、そっと髪に挿してくれた。
「こ、これで、いいですか?」
「自分では見えないから、いいか悪いかわかりません! あなたには、どう見えますか?」
「ええっと……、深緑さんに、よく似合っています……。とても、可愛いです……。かんざしも……、あなたも……」
そう言ったあと、思阿さんは、ふいにわたしの手を胸に引き寄せ、そのままわたしを抱きしめた。背中に回された思阿さんの少しごつごつした手が、不思議と心地よく感じた。
何も言わなくても、何も言われなくてもわかる――。
わたしたちは、今、お互いに同じ気持ちを抱えている――。
雅文! もしかして、この気持ちが「恋情」なのですか?!
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