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五粒目 暴食根 ~『いつも月夜に米の飯』の巻~
その二 思阿さんが、本気で怒ったので大変なことになりました!
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「深緑さん!!」
猿ぐつわをかまされたまま、袋から顔を出し、目を丸くしているわたしを見つけると、泣きそうな顔をして、思阿さんが駆け寄ってきた。
思阿さんは、丁寧に結び目をほどきわたしの猿ぐつわを外したあと、袋を両手で一気に引き裂いた。
手足を縛っていた藁縄を、農機具小屋にあった小さな鎌で切ってもらい、ようやくわたしは自由の身となった。
「ああ、深緑さん……、どこか、痛むところはありませんか? その、何かひどい扱いを受けたりしなかったですか?」
「大丈夫ですよ。荷車で運ばれてくるとき、ちょっと腰を打ちましたけど、ほらこの通り!」
わたしは、その場でぴょんぴょんと跳ねて見せた。
思阿さんは、ホッとした顔でわたしを見た後、口から泡を吹きながら、ひっくり返っている沙包を睨んで言った。
「まったく、こいつらふざけた真似をしやがって! これから、三人ともふん縛って、捕吏の所へ突き出してやります!」
憤懣やるかたない表情で、思阿さんは、沙包の腰をもう一蹴りした。
沙包は、ぴくんと一瞬震えたが、起きる気配はなかった。
「あの、思阿さん……、そのぐらいにしておいてあげてください。わたしは無事だったんだし、この人たち、なんだか退っ引きならない事情を抱えているようでしたから――」
「あなたは、優しすぎます! どんな事情を抱えているにしても、人を攫うなんて、まっとうな人間がすることじゃありません。茶館に行ったら、あなたが消えていて、どれだけ俺は驚いたことか――。いろいろ聞き回って、こいつらがあなたと一緒だったことや、里から荷車を引いて荷物を受け取りに来ていた連中だってことがわかって、必死で追いかけてきたんです。俺は、絶対にこいつらを許しません!」
あーあ、思阿さんを本気で怒らせちゃったんだわ、この人たち――。
容態はよくわからないけれど、もしかすると、快癒水を飲ませる必要があるかもしれない……。
小屋の外が、ざわついていた。大勢の人が集まってきたようだ。
思阿さんが懲らしめた連中を見て、何か話し合っている様子だ。
戸口からのぞき込み、わたしたちを見つけた大柄な男が、小屋の中へ入ってきた。男は、そばにあった鋤を手にとった。
思阿さんは、わたしを後ろに庇いながら、右手を環首刀にかけて身構えた。
「見かけない顔だな? あんたたちは、何者だ? な、何だ、沙包まで、伸びているじゃないか! 三人ともあんたがやったのか?!」
「ああ、そうだ! 船着き場の茶館から、俺の雇い主を攫ったとんでもない連中だ! ここは、人攫いを生業とする賊の里か?! だったら、全員とっ捕まえて、捕吏に引き渡すまでだ!」
思阿さんは、言い終えると、すばやく環首刀を引き抜いた。
刀の切っ先を突きつけ、男を後ずさりさせながら、動きやすい小屋の外へ出た。
左手には、隠すようにして、先ほど使った小さな鎌を持っている。
さすがに、これはかなわないと思ったのだろう。男は、慌てて鋤を手放した。
「お。落ち着け! こ、ここは、そんな物騒な里じゃない! い、今、里正を呼びにやった。ゆ、ゆっくり、おまえたちの話を聞くから……、か、刀を収めてくれないか!」
すっかりおびえた表情になった男を、二十人近い人々が遠巻きに見つめていた。
その中には女の人もいたし、倒れている二人を介抱している人もいた。
ざっと見た感じ、人攫いや盗人の里という雰囲気ではない――。
思阿さんにも、それはわかったようで、厳しい目つきで見渡しながら刀を鞘に収めた。
でも、左手にはこっそり鎌を隠し持っているし、まだ、完全にこの人たちを信用したわけじゃなさそうだ――。
男も思阿さんも、身動き一つせず無言のままで対峙していた。
そのとき、里の門から新たな一団が姿を現した。足を速めながら、こちらに近づいてくる。
先ほど男が言っていた、里正やその家の者たちだろう。
「どうしたのだ? 帰ってきて早々、何の騒ぎだ? 県城での祭りも近いのだ、もめ事など起こしている場合ではないぞ!」
聞き慣れた声に、思阿さんとわたしは、思わず顔を見合わせた。
声の主は、倒れている二人に目を向けながら、わたしたちの前にやって来た。
「おうおう、万松も理会も、何という有様だ。すぐに、家に運んで手当てをしてやれ。それで、この騒ぎを引き起こしたというのは――。
やや! こ、これは……、シ、思阿どの?! そして、後ろにいるのは、シェ、深緑どのではありませんか?! どうして、お二方がここに?!」
この里の里正というのは、先ほど船着き場で別れた云峰さんだった。
どうやら、わたしを攫ったのは、松柏の里の若者だったようだ。
わたしは、云峰さんに伝える形で、ことのいきさつを語った。
もちろん、その場にいた人々もそれを一緒に聞いていたが、相変わらずひっくり返っている三人を見る目は、同情から軽蔑を含んだものに変わっていった。
「それは、申し訳ないことをいたしました。里正として、心からお詫び申し上げます。とはいえ、考えの浅い若者どもがしでかしたこと、厳しく叱責し、わたしから相応の罰を与えますので、捕吏へ引き渡すのは待っていただけませんか?」
「相応の罰とは、どんなことですか? 深緑さんが、連れ去られたらしいとわかって、俺は肝を冷やしました。無事に見つかったからって、簡単には怒りは収まりません!」
云峰さんは、平身低頭して謝っていたが、思阿さんは、鎌は置いたものの、腕組みをして云峰さんから、わざと顔を背けている。
わたしのために怒ってくれて、ありがとうございます、思阿さん!
でも、そろそろ手を打つ頃合いですよ。云峰さんを困らせても仕方がないし――。
「云峰さん、わかりました! この人たちのことは、あなたにお任せします。二度とこのようなことはしないと誓ってくれるなら、わたしは許してもいいと思っています。
それより、わたしが、ここに連れてこられたとき、この人たちが、『許嫁』とか『誰と組むか』とか話していました。『祭り』と言う言葉も聞こえました。わたしが攫われたことと、何か関係があるんでしょうか?」
「なんと、そんなことを申していましたか? やつら、祭りの『嫁運び』のことで、よく相談していましたが、こんなことまでしでかすとは――。確かに、深緑さんは小柄だし、体もよく動きそうですからな。『嫁運び』には、ぴったりかもしれません。しかし、勝てそうな娘を攫ってきて、無理矢理許嫁にして、競争に勝とうなどとは……」
「無理矢理許嫁にするぅ?!」
ああ、まずい……。上手くとりなすつもりで言ったのに、火に油を注いじゃったみたい。
いったん落ち着いた思阿さんの怒りが、再燃しそうだ。
噛みつきそうな顔で云峰さんを見ている思阿さんを宥めながら、わたしは優しく言った。
「このままでは、三人から事情を聞き出すまでに、かなり時間がかかりそうですから、わたしの薬水を飲ませて早く回復させましょう!」
わたしは、藁山のそばに、無造作に放り出されていた行李を手に取り、快癒水の瓶と盃を取り出した。まずは、小屋の中で気絶している沙包から――。
「気を失っているものね……。今回は、口移ししかないかな……」
「く、く、口移しぃ?!」
一人言のようにつぶやいたわたしの隣で、思阿さんが目をむいていた。
何を驚いているのかしら? 酔いつぶれたあなたを使って、快癒水の効き目を調べることになったとき、わたしは、あなたにも快癒水を口移しで飲ませたんですけど――。
まあ、あなたは、正体をなくしていたから、何にも覚えていないと思いますけどね――。
「こ、こいつらの目を覚まさせるのは、ぞうさも無いことですよ!」
そう言うと思阿さんは、沙包を抱き起こし、両脇を支えて、背後から活を入れた。
沙包が、小さな呻き声を上げ、身動ぎしたことを確かめると、小屋の外の二人にも、順番に活を入れ起こしていった。
わたしは、盃を持って、一人一人に薬水を飲ませて回った。
効果はすぐに現われた。
三人とも瞬く間に生気を取り戻し、思阿さんに殴られたり蹴られたりしたらしい場所を、何度も触っては首を傾げていた。
周りにいた里人の誰もが嘆声をもらし、すっかり回復した三人を驚きの目で見つめていた。
「さすがは、深緑さんの薬水ですな。さあ、愚かな若者ども、わしの家でゆっくり話を聞いてやるから来い! 深緑どのと思阿どのも、お付き合い願えますかな?」
「は、はい……」
こうして、思阿さんとわたしは、何が何やらよくわからないまま、県城での「嫁運び競べ」に、いやおう無く巻き込まれることになっていったのだった。
猿ぐつわをかまされたまま、袋から顔を出し、目を丸くしているわたしを見つけると、泣きそうな顔をして、思阿さんが駆け寄ってきた。
思阿さんは、丁寧に結び目をほどきわたしの猿ぐつわを外したあと、袋を両手で一気に引き裂いた。
手足を縛っていた藁縄を、農機具小屋にあった小さな鎌で切ってもらい、ようやくわたしは自由の身となった。
「ああ、深緑さん……、どこか、痛むところはありませんか? その、何かひどい扱いを受けたりしなかったですか?」
「大丈夫ですよ。荷車で運ばれてくるとき、ちょっと腰を打ちましたけど、ほらこの通り!」
わたしは、その場でぴょんぴょんと跳ねて見せた。
思阿さんは、ホッとした顔でわたしを見た後、口から泡を吹きながら、ひっくり返っている沙包を睨んで言った。
「まったく、こいつらふざけた真似をしやがって! これから、三人ともふん縛って、捕吏の所へ突き出してやります!」
憤懣やるかたない表情で、思阿さんは、沙包の腰をもう一蹴りした。
沙包は、ぴくんと一瞬震えたが、起きる気配はなかった。
「あの、思阿さん……、そのぐらいにしておいてあげてください。わたしは無事だったんだし、この人たち、なんだか退っ引きならない事情を抱えているようでしたから――」
「あなたは、優しすぎます! どんな事情を抱えているにしても、人を攫うなんて、まっとうな人間がすることじゃありません。茶館に行ったら、あなたが消えていて、どれだけ俺は驚いたことか――。いろいろ聞き回って、こいつらがあなたと一緒だったことや、里から荷車を引いて荷物を受け取りに来ていた連中だってことがわかって、必死で追いかけてきたんです。俺は、絶対にこいつらを許しません!」
あーあ、思阿さんを本気で怒らせちゃったんだわ、この人たち――。
容態はよくわからないけれど、もしかすると、快癒水を飲ませる必要があるかもしれない……。
小屋の外が、ざわついていた。大勢の人が集まってきたようだ。
思阿さんが懲らしめた連中を見て、何か話し合っている様子だ。
戸口からのぞき込み、わたしたちを見つけた大柄な男が、小屋の中へ入ってきた。男は、そばにあった鋤を手にとった。
思阿さんは、わたしを後ろに庇いながら、右手を環首刀にかけて身構えた。
「見かけない顔だな? あんたたちは、何者だ? な、何だ、沙包まで、伸びているじゃないか! 三人ともあんたがやったのか?!」
「ああ、そうだ! 船着き場の茶館から、俺の雇い主を攫ったとんでもない連中だ! ここは、人攫いを生業とする賊の里か?! だったら、全員とっ捕まえて、捕吏に引き渡すまでだ!」
思阿さんは、言い終えると、すばやく環首刀を引き抜いた。
刀の切っ先を突きつけ、男を後ずさりさせながら、動きやすい小屋の外へ出た。
左手には、隠すようにして、先ほど使った小さな鎌を持っている。
さすがに、これはかなわないと思ったのだろう。男は、慌てて鋤を手放した。
「お。落ち着け! こ、ここは、そんな物騒な里じゃない! い、今、里正を呼びにやった。ゆ、ゆっくり、おまえたちの話を聞くから……、か、刀を収めてくれないか!」
すっかりおびえた表情になった男を、二十人近い人々が遠巻きに見つめていた。
その中には女の人もいたし、倒れている二人を介抱している人もいた。
ざっと見た感じ、人攫いや盗人の里という雰囲気ではない――。
思阿さんにも、それはわかったようで、厳しい目つきで見渡しながら刀を鞘に収めた。
でも、左手にはこっそり鎌を隠し持っているし、まだ、完全にこの人たちを信用したわけじゃなさそうだ――。
男も思阿さんも、身動き一つせず無言のままで対峙していた。
そのとき、里の門から新たな一団が姿を現した。足を速めながら、こちらに近づいてくる。
先ほど男が言っていた、里正やその家の者たちだろう。
「どうしたのだ? 帰ってきて早々、何の騒ぎだ? 県城での祭りも近いのだ、もめ事など起こしている場合ではないぞ!」
聞き慣れた声に、思阿さんとわたしは、思わず顔を見合わせた。
声の主は、倒れている二人に目を向けながら、わたしたちの前にやって来た。
「おうおう、万松も理会も、何という有様だ。すぐに、家に運んで手当てをしてやれ。それで、この騒ぎを引き起こしたというのは――。
やや! こ、これは……、シ、思阿どの?! そして、後ろにいるのは、シェ、深緑どのではありませんか?! どうして、お二方がここに?!」
この里の里正というのは、先ほど船着き場で別れた云峰さんだった。
どうやら、わたしを攫ったのは、松柏の里の若者だったようだ。
わたしは、云峰さんに伝える形で、ことのいきさつを語った。
もちろん、その場にいた人々もそれを一緒に聞いていたが、相変わらずひっくり返っている三人を見る目は、同情から軽蔑を含んだものに変わっていった。
「それは、申し訳ないことをいたしました。里正として、心からお詫び申し上げます。とはいえ、考えの浅い若者どもがしでかしたこと、厳しく叱責し、わたしから相応の罰を与えますので、捕吏へ引き渡すのは待っていただけませんか?」
「相応の罰とは、どんなことですか? 深緑さんが、連れ去られたらしいとわかって、俺は肝を冷やしました。無事に見つかったからって、簡単には怒りは収まりません!」
云峰さんは、平身低頭して謝っていたが、思阿さんは、鎌は置いたものの、腕組みをして云峰さんから、わざと顔を背けている。
わたしのために怒ってくれて、ありがとうございます、思阿さん!
でも、そろそろ手を打つ頃合いですよ。云峰さんを困らせても仕方がないし――。
「云峰さん、わかりました! この人たちのことは、あなたにお任せします。二度とこのようなことはしないと誓ってくれるなら、わたしは許してもいいと思っています。
それより、わたしが、ここに連れてこられたとき、この人たちが、『許嫁』とか『誰と組むか』とか話していました。『祭り』と言う言葉も聞こえました。わたしが攫われたことと、何か関係があるんでしょうか?」
「なんと、そんなことを申していましたか? やつら、祭りの『嫁運び』のことで、よく相談していましたが、こんなことまでしでかすとは――。確かに、深緑さんは小柄だし、体もよく動きそうですからな。『嫁運び』には、ぴったりかもしれません。しかし、勝てそうな娘を攫ってきて、無理矢理許嫁にして、競争に勝とうなどとは……」
「無理矢理許嫁にするぅ?!」
ああ、まずい……。上手くとりなすつもりで言ったのに、火に油を注いじゃったみたい。
いったん落ち着いた思阿さんの怒りが、再燃しそうだ。
噛みつきそうな顔で云峰さんを見ている思阿さんを宥めながら、わたしは優しく言った。
「このままでは、三人から事情を聞き出すまでに、かなり時間がかかりそうですから、わたしの薬水を飲ませて早く回復させましょう!」
わたしは、藁山のそばに、無造作に放り出されていた行李を手に取り、快癒水の瓶と盃を取り出した。まずは、小屋の中で気絶している沙包から――。
「気を失っているものね……。今回は、口移ししかないかな……」
「く、く、口移しぃ?!」
一人言のようにつぶやいたわたしの隣で、思阿さんが目をむいていた。
何を驚いているのかしら? 酔いつぶれたあなたを使って、快癒水の効き目を調べることになったとき、わたしは、あなたにも快癒水を口移しで飲ませたんですけど――。
まあ、あなたは、正体をなくしていたから、何にも覚えていないと思いますけどね――。
「こ、こいつらの目を覚まさせるのは、ぞうさも無いことですよ!」
そう言うと思阿さんは、沙包を抱き起こし、両脇を支えて、背後から活を入れた。
沙包が、小さな呻き声を上げ、身動ぎしたことを確かめると、小屋の外の二人にも、順番に活を入れ起こしていった。
わたしは、盃を持って、一人一人に薬水を飲ませて回った。
効果はすぐに現われた。
三人とも瞬く間に生気を取り戻し、思阿さんに殴られたり蹴られたりしたらしい場所を、何度も触っては首を傾げていた。
周りにいた里人の誰もが嘆声をもらし、すっかり回復した三人を驚きの目で見つめていた。
「さすがは、深緑さんの薬水ですな。さあ、愚かな若者ども、わしの家でゆっくり話を聞いてやるから来い! 深緑どのと思阿どのも、お付き合い願えますかな?」
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