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四粒目 結縁花 ~『恋は思案の外』の巻~
余話・五話目 放浪詩人・思阿、鐘陽の酒楼で謎の占い師と遭遇す
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「お若い方、向かいの席は空いておりますかな?」
突然、声をかけられて、一人のんびりと酒を楽しんでいた思阿は慌てた。
店内を見回せば、いつの間にか、さほど広くない酒楼は満席となっていて、座れる場所があるのは自分の卓ぐらいだった。
空になった酒器や小皿を自分の方に引き寄せ、向かい側に場所を作った。
「どうぞ! 俺は一人だし、そろそろ帰ろうかと思っていたところです」
「ありがとうございます。お一人とは好都合! わたしも一人ですから、お急ぎでなかったら、しばらくお付き合い願えませんか? どうやら、いける口のようですし――」
向かいの席に座った男が、盃を傾ける仕草をしながら言った。
思阿のことを、「お若い方」と呼んだが、男は思阿とそう違わない年頃のように見えた。
黒みを帯びた緑色の長い髪を背に垂らし、ゆったりとした水色の衣をまとっていた。
眉目秀麗というのだろうか、すらりと背が高く、整った顔立ちをしていた。
役者か曲芸師かな――と、思阿は思った。
酒楼の給仕の女たちが、この卓の方を見ては、ひそひそと言葉を交わしている。
男の元へ酒器を運んできた女は、あからさまに秋波を送っていた。
女たちは、思阿も含めてで、この卓が気になっているのだが、ちょっとばかり鈍感な彼は、そんなことには考えも及ばない。
彼は、自分の向かいに座った男の美丈夫ぶりに、ただただ感心していた。
「俺は――、思阿と申します。今は、さるお方に用心棒として雇っていただいておりますが、旅をしながら詩作の修業に励んでいます」
思阿が、男の盃に酒を満たしながら、自分の身の上を語ると、男はうなずきながら、グビグビとそれを飲み干した。こちらも「いける口」のようである。
「旨い酒でございますなぁ! わたしは、泳跳と申します。卜占の修業をしております。あなたと同じように旅をしていまして、一万人を占ったら修業を終え、師の元へ戻れることになっています」
「一万人とは、また、大変な数ですね。何十年とかかるのではないですか?」
「はい。ですから、なにがしかの縁ができた方には、皆様ご協力をいただいております」
「ということは、俺のことも占いたいと?」
泳跳は、にっこり笑って「はい」と答えた。
思阿は、しばしの間、逡巡する。
(思阿というのは、偽名だ。旅の詩人というのも、真実ではない。用心棒は確かに頼まれたが、雇い主は俺が志願した本当の理由を知らない。こんな嘘まみれの俺を占うことに意味があるのだろうか?)
占うとなれば、生まれた年や場所、親の仕事や名前など、占い師はいろいろと聞きたがる。中には、そうやって聞き出したことから推理して、もっともらしくご託宣めいたことを言うインチキ占い師もいると聞く。
この男は、どうだろうか? 嘘を聞いて、嘘を占うのだろうか?
手酌で盃を重ねていた泳跳は、思阿と目が合うと、さらに笑みを深めて言った。
「何も面倒なことはありません。わたしは、少しだけ手のひらに触れさせていただくだけで、あらゆることを占います。残念ですが、いろいろと嘘を並べて、わたしの力を試そうとする人もおりますのでね、お話は一切伺わず占うこともございます」
「そ、そうなんですか?」
自分の腹の内を見透かされたような気がして、思阿はどぎまぎした。
泳跳は、つまみの炒り豆を口に運びながら、彼の返事を待っていた。
思阿は、一口分だけ盃に残っていた酒を勢いよく呷ると、両手を差し出しながら言った。
「わかりました。どうぞ、占ってみてください」
「ありがとうございます、それでは、早速――」
泳跳のしなやかで長い指が、思阿の大きな手を優しく包んだ。
泳跳は、手から何かを読み取ろうとするかのように、思阿の指先や手のひらを推したりさすったりした。
「用心棒をしていらっしゃるとおっしゃっておられましたね。なるほど、弓も剣も槍もかなりの腕前のようだ。詩人の手というよりは、武芸者の手、または、軍人の手でございますな」
こんなのは、占いでも何でもないぞ――と、思阿は思う。
彼の手をよく観察すれば、様々な武器の鍛練に励んだ者の手であることは容易にわかるはずだ。思阿は、ちょっとがっかりした。
思阿が、もう、十分ですと言って、手を引き抜こうとしたところ、泳跳は、それを拒むように力を込めて思阿の手を握り、からかうような調子で言った。
「武術には長けた手ですが、残念ながら、女人の扱いについては、たいそう不慣れな手でございますな!」
「へっ?! い、いったい、な、何を?!」
「あなたは、不器用すぎるようです。剣を握るように女人の手を握っても思いは通じません。女人は、今のあなたに触れられても、疎ましく思うだけでしょうな」
「えっ、う、疎ましく……、思うだけ……」
急に力が抜けた思阿の手を、泳跳は、宥めるようにポンポンと軽く叩いた。
思阿は、ひどく不安な気持ちになった――。
思阿は、女神の下知に従い、人間界に疎く、いかにも頼りない天女を見守り手伝うために下天した。
それは、天帝軍の将軍である自分にとって、あまりにくだらない務めに思えた。
しかし、そんな気持ちは、たちまち払拭された。
天女の任務は、天空花園から人間界に落ちた種を天界へ戻すことだが、心根の優しい彼女は、天界の薬水を用い人々を窮地から救うことにも熱心だった。
天界や人間界を魔軍から守るために戦い続けてきた思阿には、その心意気がたいそう好ましく思えた。
もちろん、どんなに困難でも、自分の失敗の償いをしなければならない天女に、思阿の正体を明かして、あてにされるようになってはまずい。
思阿は、あくまで放浪の詩人で、高燕紅に雇われ彼女にあてがわれた、人間の用心棒として振る舞わなくてはならないのだ。
天女は、思阿を旅の仲間として頼りにし、どんなときも屈託なく接してくるが、近頃はそんな彼女の態度が、彼の心を落ち着かなくさせることがある。
日常の何気ないふれあいの中で、天女を好ましく思う気持ちを伝えたくなることがある。
それなのに、無骨な手ゆえに、触れても疎ましく思われるだけだとは――。
「ど、どうしたら、女人に疎まれない手になれますか?」
「それは、難しいですな。手を取り替えるわけにはいきませんのでね」
「それじゃあ、俺は――」
思阿は、そこでハッとした。
行きずりの謎めいた占い師に、あやうくいろいろと打ち明けてしまうところだった。
思阿は、急いで懐から銭入れを取り出し、泳跳に礼を言って見料を払うことにした。
しかし、泳跳はそれをことわり、「もう一つだけ」と言って、思阿の手の甲に触れた。
「あなたの心には、すでに恋情を感じる女人がいるのではありませんか?」
「あっ、いや、そういうわけでは――」
「ああ、そういう態度がいけません! もっと、素直になるべきです。きちんと思いを伝えてみなさい。そうすれば、女人はあなたに恋情を抱き、全てを愛しく思うようになって、その手すら好ましく感じるようになるはずです。『屋烏の愛』という言葉もありますからね」
「『屋烏の愛』!?」
泳跳は、それ以上何も言わなかった。
謎めいた笑みを浮かべ酒代を卓に置くと、呆然とした思阿を残して酒楼を出て行った。
酒楼を出た泳跳は、繁華街の外れまで来ると、風にそよぐ柳の枝に包まれるようにして、どこへともなく姿を消した。小さなつぶやきとともに――。
「さて、どうするかな、思阿よ?」
◇ ◇ ◇
宿屋の寝台で、気持ちよさそうに深緑が眠っている。
その傍らに、先ほどまで酒楼で泳跳と名乗っていた男が立っていた。
「約束の刻限は過ぎたのに、よく寝ておるのう。やはり、わしが起こしてやらねばならぬようじゃな……。おっと、このままの姿では、いろいろとややこしくなってしまうわい。元に戻るか!」
泳跳は、ひょいっと跳ねると、小さな青蛙に変身した。
そして、深緑の枕元へ飛び上がり、その耳元に大きな声で呼びかけた。
「これ、深緑! そろそろ起きて、月季庭園へ赴く時刻じゃぞ! 早く務めを果たすのじゃ!」
突然、声をかけられて、一人のんびりと酒を楽しんでいた思阿は慌てた。
店内を見回せば、いつの間にか、さほど広くない酒楼は満席となっていて、座れる場所があるのは自分の卓ぐらいだった。
空になった酒器や小皿を自分の方に引き寄せ、向かい側に場所を作った。
「どうぞ! 俺は一人だし、そろそろ帰ろうかと思っていたところです」
「ありがとうございます。お一人とは好都合! わたしも一人ですから、お急ぎでなかったら、しばらくお付き合い願えませんか? どうやら、いける口のようですし――」
向かいの席に座った男が、盃を傾ける仕草をしながら言った。
思阿のことを、「お若い方」と呼んだが、男は思阿とそう違わない年頃のように見えた。
黒みを帯びた緑色の長い髪を背に垂らし、ゆったりとした水色の衣をまとっていた。
眉目秀麗というのだろうか、すらりと背が高く、整った顔立ちをしていた。
役者か曲芸師かな――と、思阿は思った。
酒楼の給仕の女たちが、この卓の方を見ては、ひそひそと言葉を交わしている。
男の元へ酒器を運んできた女は、あからさまに秋波を送っていた。
女たちは、思阿も含めてで、この卓が気になっているのだが、ちょっとばかり鈍感な彼は、そんなことには考えも及ばない。
彼は、自分の向かいに座った男の美丈夫ぶりに、ただただ感心していた。
「俺は――、思阿と申します。今は、さるお方に用心棒として雇っていただいておりますが、旅をしながら詩作の修業に励んでいます」
思阿が、男の盃に酒を満たしながら、自分の身の上を語ると、男はうなずきながら、グビグビとそれを飲み干した。こちらも「いける口」のようである。
「旨い酒でございますなぁ! わたしは、泳跳と申します。卜占の修業をしております。あなたと同じように旅をしていまして、一万人を占ったら修業を終え、師の元へ戻れることになっています」
「一万人とは、また、大変な数ですね。何十年とかかるのではないですか?」
「はい。ですから、なにがしかの縁ができた方には、皆様ご協力をいただいております」
「ということは、俺のことも占いたいと?」
泳跳は、にっこり笑って「はい」と答えた。
思阿は、しばしの間、逡巡する。
(思阿というのは、偽名だ。旅の詩人というのも、真実ではない。用心棒は確かに頼まれたが、雇い主は俺が志願した本当の理由を知らない。こんな嘘まみれの俺を占うことに意味があるのだろうか?)
占うとなれば、生まれた年や場所、親の仕事や名前など、占い師はいろいろと聞きたがる。中には、そうやって聞き出したことから推理して、もっともらしくご託宣めいたことを言うインチキ占い師もいると聞く。
この男は、どうだろうか? 嘘を聞いて、嘘を占うのだろうか?
手酌で盃を重ねていた泳跳は、思阿と目が合うと、さらに笑みを深めて言った。
「何も面倒なことはありません。わたしは、少しだけ手のひらに触れさせていただくだけで、あらゆることを占います。残念ですが、いろいろと嘘を並べて、わたしの力を試そうとする人もおりますのでね、お話は一切伺わず占うこともございます」
「そ、そうなんですか?」
自分の腹の内を見透かされたような気がして、思阿はどぎまぎした。
泳跳は、つまみの炒り豆を口に運びながら、彼の返事を待っていた。
思阿は、一口分だけ盃に残っていた酒を勢いよく呷ると、両手を差し出しながら言った。
「わかりました。どうぞ、占ってみてください」
「ありがとうございます、それでは、早速――」
泳跳のしなやかで長い指が、思阿の大きな手を優しく包んだ。
泳跳は、手から何かを読み取ろうとするかのように、思阿の指先や手のひらを推したりさすったりした。
「用心棒をしていらっしゃるとおっしゃっておられましたね。なるほど、弓も剣も槍もかなりの腕前のようだ。詩人の手というよりは、武芸者の手、または、軍人の手でございますな」
こんなのは、占いでも何でもないぞ――と、思阿は思う。
彼の手をよく観察すれば、様々な武器の鍛練に励んだ者の手であることは容易にわかるはずだ。思阿は、ちょっとがっかりした。
思阿が、もう、十分ですと言って、手を引き抜こうとしたところ、泳跳は、それを拒むように力を込めて思阿の手を握り、からかうような調子で言った。
「武術には長けた手ですが、残念ながら、女人の扱いについては、たいそう不慣れな手でございますな!」
「へっ?! い、いったい、な、何を?!」
「あなたは、不器用すぎるようです。剣を握るように女人の手を握っても思いは通じません。女人は、今のあなたに触れられても、疎ましく思うだけでしょうな」
「えっ、う、疎ましく……、思うだけ……」
急に力が抜けた思阿の手を、泳跳は、宥めるようにポンポンと軽く叩いた。
思阿は、ひどく不安な気持ちになった――。
思阿は、女神の下知に従い、人間界に疎く、いかにも頼りない天女を見守り手伝うために下天した。
それは、天帝軍の将軍である自分にとって、あまりにくだらない務めに思えた。
しかし、そんな気持ちは、たちまち払拭された。
天女の任務は、天空花園から人間界に落ちた種を天界へ戻すことだが、心根の優しい彼女は、天界の薬水を用い人々を窮地から救うことにも熱心だった。
天界や人間界を魔軍から守るために戦い続けてきた思阿には、その心意気がたいそう好ましく思えた。
もちろん、どんなに困難でも、自分の失敗の償いをしなければならない天女に、思阿の正体を明かして、あてにされるようになってはまずい。
思阿は、あくまで放浪の詩人で、高燕紅に雇われ彼女にあてがわれた、人間の用心棒として振る舞わなくてはならないのだ。
天女は、思阿を旅の仲間として頼りにし、どんなときも屈託なく接してくるが、近頃はそんな彼女の態度が、彼の心を落ち着かなくさせることがある。
日常の何気ないふれあいの中で、天女を好ましく思う気持ちを伝えたくなることがある。
それなのに、無骨な手ゆえに、触れても疎ましく思われるだけだとは――。
「ど、どうしたら、女人に疎まれない手になれますか?」
「それは、難しいですな。手を取り替えるわけにはいきませんのでね」
「それじゃあ、俺は――」
思阿は、そこでハッとした。
行きずりの謎めいた占い師に、あやうくいろいろと打ち明けてしまうところだった。
思阿は、急いで懐から銭入れを取り出し、泳跳に礼を言って見料を払うことにした。
しかし、泳跳はそれをことわり、「もう一つだけ」と言って、思阿の手の甲に触れた。
「あなたの心には、すでに恋情を感じる女人がいるのではありませんか?」
「あっ、いや、そういうわけでは――」
「ああ、そういう態度がいけません! もっと、素直になるべきです。きちんと思いを伝えてみなさい。そうすれば、女人はあなたに恋情を抱き、全てを愛しく思うようになって、その手すら好ましく感じるようになるはずです。『屋烏の愛』という言葉もありますからね」
「『屋烏の愛』!?」
泳跳は、それ以上何も言わなかった。
謎めいた笑みを浮かべ酒代を卓に置くと、呆然とした思阿を残して酒楼を出て行った。
酒楼を出た泳跳は、繁華街の外れまで来ると、風にそよぐ柳の枝に包まれるようにして、どこへともなく姿を消した。小さなつぶやきとともに――。
「さて、どうするかな、思阿よ?」
◇ ◇ ◇
宿屋の寝台で、気持ちよさそうに深緑が眠っている。
その傍らに、先ほどまで酒楼で泳跳と名乗っていた男が立っていた。
「約束の刻限は過ぎたのに、よく寝ておるのう。やはり、わしが起こしてやらねばならぬようじゃな……。おっと、このままの姿では、いろいろとややこしくなってしまうわい。元に戻るか!」
泳跳は、ひょいっと跳ねると、小さな青蛙に変身した。
そして、深緑の枕元へ飛び上がり、その耳元に大きな声で呼びかけた。
「これ、深緑! そろそろ起きて、月季庭園へ赴く時刻じゃぞ! 早く務めを果たすのじゃ!」
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