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四粒目 結縁花 ~『恋は思案の外』の巻~
その六 惚れ薬のせいで、恋情がいろいろと迷走しているようです!
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雅文だった。今夜は、「言情小説」の代わりに、矢立てや帳面のようなものを抱えていた。帳面の表紙には、「天人秘恋~落花流水~」と書かれていた。
雅文ったら、何か新しい楽しみを見つけたのかしら……。
「ご、ごめんなさい、深緑!」
「えっ?! 雅文? ごめんなさいって、いったい――」
「あの……、ちょっとだけ、あなたの用心棒さんを慌てさせようと思って、あの永庭さんって人を利用してしまいました……。
足元に石を置いて、彼の前であなたを転ばせたり、酒楼で彼の盃に惚れ薬を混ぜたり、あなたと永庭さんが近づくように、いろいろと仕組んだのですけど……」
何、何、何? 何をいっているの雅文は?! いろいろ仕組んだですって?!
「永庭さんって人は、真面目で優しいし、お酒に弱いみたいだから、ぴったりの人選だと思ったのですがねぇ……。全体的に、深緑が好みそうな雰囲気の人だったし……。
それが、泥酔したあげく、あんなに惚れ薬が効いてしまうなんて、とんだ見込み違いでした。思う相手にでも、ふられたあとだったのでしょうかね?
とにかく、あなたを驚かせてしまったこと、反省しています」
雅文は、とても落ち込んだ顔で、わたしに謝った。
だが――、謝りながらも、帳面を持った手がむずむずと動いている……。何か書きたそうにして……。
「ねぇ、雅文。思阿さんを慌てさせるとか、惚れ薬とか――。いったいあなた、何を企んでいるの?」
「た、企むだなんて、そんな――。わたしは、深緑と思阿さんを、もう少しいい感じにしてあげたかっただけです。深緑に言い寄る男が現れたら、朴念仁の思阿さんも、さすがに、このままではいけないと考えるかと思いまして――」
「いい感じって……。それで、永庭さんに惚れ薬を飲ませて、わたしに言い寄らせたっていうの?」
雅文が、小さくうなずいた。
もう、雅文たら、余計なことを――。わたしは、永庭さんと雪莉様を結びつけようと苦労しているっていうのに! これじゃあ、いろいろとややこしくなるじゃないの!
ん?! ちょっと待って! さっき、気になることを雅文が言っていたわね?
「あの、惚れ薬が効き過ぎるのは、思う相手にふられたあとだからとか言っていたわよね? それって、どういうこと?」
「ああ……、惚れ薬というのはですね、叶えがたい恋情を抱えているような人に与えると、その恋情を吐き出させるかのように、過剰に効いてしまうことがあるのです。
永庭さんが深緑に向けた熱情は、尋常ではありませんでした。あれは、行き場のない恋情を胸に秘めた者の反応です。
まあ、明日の朝になれば、効き目もだいぶ薄まりますから、今夜のようなことにはなりません。しかし、あなたを慕う気持ちはしばらく消えないので、気をつけてくださいね。目に余る場合は、快癒水を飲ませてください」
行き場のない恋情ね――、それはやはり、永庭さんも雪莉様を愛しく思っていて、輿入れ話に衝撃を受け、絶望したということかしら?
酒楼では、泣きながらお酒を飲んでいたと、思阿さんも言っていたしね……。
雪莉様! どうやら、希望をもってもいいようですよ!
「では、わたしはこれで帰ります。まさかと思いますが、永庭さんに何を言われても、うかうかとなびいてはいけませんよ。それは、惚れ薬の力によるものなのですからね」
「わかっているわ。大丈夫! 永庭さんには、ほかに近づけたい人がいるし――」
「あと、思阿さんをやきもきさせるのも、ほどほどにしてくださいね!」
「えっ? ん? えっと、それはどういう――」
問いただそうとしていたら、いつものように雅文は、どこへともなく姿を消してしまった。
虫籠の中の夏先生が、「ケケケケ、ケロン」と、わたしをからかうように鳴いた。
◇ ◇ ◇
翌朝、泊めていただいたお礼を言いに廟へお参りして、そこにいた道士と話をしていたら、しょげ返った永庭さんを連れて、思阿さんがやって来た。
朝食をとるために、三人で廟の近くの茶館へ行くことにした。
「本当に申し訳ありませんでした! 夕べのことは全然記憶がなくて、今朝、思阿さんから聞いて驚きました……。失礼なことを言ったりしたりして、深緑さんにはご迷惑をかけました」
「何か、お辛いことがあったようですね? それで、深酒をされてしまったとか――」
「はい……。お恥ずかしい話ですが、ずっと以前から愛しく思っていた人が輿入れすると聞きまして、酒で憂さを晴らそうなどと考えてしまいました。
でも、もういいのです。わたしとは釣り合わないご身分の方でしたから、こうなる運命だったのです。
しかし――、わたしは、こうして、あなたに会うことができました! 深緑さん、なんて素敵な響きなんだ! あなたに会えて、わたしの心は救われたのです。どうか、これからは、……痛っ!」
お粥のおかわりを頼みに行こうと立ち上がった思阿さんが、たぶん、わざと足でも踏んだのだろう。永庭さんは顔をしかめていたが、思阿さんは謝りもせず行ってしまった。
雅文が言っていたとおり、まだまだ惚れ薬は効いているようだ。
ここは、快癒水の出番ね! 「二日酔いのお薬です」と言って、盃と瓶を取り出し、永庭さんに薬水を飲ませた。さあ、もう一度自分の本当の恋情を思い出すんですよ!
永庭さんの体に、薬水が回った頃合いを見て、わたしは小さな声で尋ねた。
「永庭さん、あなたが愛しく思っていた人というのは――、県令様のお嬢様の雪莉様ですよね? お邸の薔薇園のお手入れにうかがって、幼い頃から親しくしていらしたのでしょう?」
永庭さんが、目を見開いてわたしを見た。先ほどよりも強い光が目に宿っていた。
戻ってきた思阿さんは、何かを察したのか黙って座り粥をすすり始めた。
「シェ、深緑さん、な、なぜ、それを?!」
「体調を崩されて薬水がお入り用だというので、雪莉様のところへ伺ったのです。その折りに、あなたとのことも聞きました。
実は、雪莉様もあなたのことをずっと慕っていらして、輿入れが決まってからも、あなたのことを思い切れないとおっしゃっていました」
「そうだったのですか……。でも、わたしは、しがない園丁です。お嬢様に贅沢もさせられませんし、とても侍女など雇えません。それに、わたしと一緒になるとなったら、二人とも県城にはいられなくなることでしょう。それがわかっているのに、自分についてきて欲しいとは言えません。
お嬢様の輿入れが決まったのなら、わたしは余計なことは言わずに、お祝いするべきなのです」
快癒水を飲ませたから、体も心も元気になったはずなのに、永庭さんは寂しげな笑いを浮かべて、何もかもあきらめてしまったように見えた。
このままじゃ、二人を引き合わせても、どうにもならないかもしれないわ。
白い薔薇が、噂通りの奇跡を起こさない限りは――。
「深緑さん! 深緑さんは、いらっしゃいますか?!」
突然、大きな声で名前を呼ばれた。
店の入り口に、美珊さんが立っていた。わたしの姿を見つけると、つまずきよろけながら近づいてきた。ここまで、全力で走ってきたようだ。
「ああ、深緑さん……、良かった、会えて……」
「どうしたのですか、美珊さん。こんな朝早くに――」
美珊さんは、紅姫廟を訪ね、道士からわたしたちが茶館へ行ったことを聞き、ここへ来たそうだ。
どうしても相談したいことがあって、雪莉様がお邸でわたしを待っているという。
「旦那様や奥様には、昨日よく効く薬水を分けてくださった薬水売りさんをお呼びしてくると言って、出かけて参りました。とにかく、わたくしといっしょに、今すぐお邸へいらしてください。
お願いでございます。お嬢様を助けてください」
「お、お嬢様が、どうかされたのですか?!」
「あら、永庭さん、なんで、あなたがここに?」
永庭さんは、「お嬢様を助けてください」という言葉に、敏感に反応した。
何のかんの言っても、恋情は簡単に捨て去ることができないものらしい。
「ああ、そんなことより、一刻も早くお邸へ――。一両日中にも、お嬢様の許嫁である江様が、県城にいらっしゃるようなのです!」
「ええっ!!」
雅文ったら、何か新しい楽しみを見つけたのかしら……。
「ご、ごめんなさい、深緑!」
「えっ?! 雅文? ごめんなさいって、いったい――」
「あの……、ちょっとだけ、あなたの用心棒さんを慌てさせようと思って、あの永庭さんって人を利用してしまいました……。
足元に石を置いて、彼の前であなたを転ばせたり、酒楼で彼の盃に惚れ薬を混ぜたり、あなたと永庭さんが近づくように、いろいろと仕組んだのですけど……」
何、何、何? 何をいっているの雅文は?! いろいろ仕組んだですって?!
「永庭さんって人は、真面目で優しいし、お酒に弱いみたいだから、ぴったりの人選だと思ったのですがねぇ……。全体的に、深緑が好みそうな雰囲気の人だったし……。
それが、泥酔したあげく、あんなに惚れ薬が効いてしまうなんて、とんだ見込み違いでした。思う相手にでも、ふられたあとだったのでしょうかね?
とにかく、あなたを驚かせてしまったこと、反省しています」
雅文は、とても落ち込んだ顔で、わたしに謝った。
だが――、謝りながらも、帳面を持った手がむずむずと動いている……。何か書きたそうにして……。
「ねぇ、雅文。思阿さんを慌てさせるとか、惚れ薬とか――。いったいあなた、何を企んでいるの?」
「た、企むだなんて、そんな――。わたしは、深緑と思阿さんを、もう少しいい感じにしてあげたかっただけです。深緑に言い寄る男が現れたら、朴念仁の思阿さんも、さすがに、このままではいけないと考えるかと思いまして――」
「いい感じって……。それで、永庭さんに惚れ薬を飲ませて、わたしに言い寄らせたっていうの?」
雅文が、小さくうなずいた。
もう、雅文たら、余計なことを――。わたしは、永庭さんと雪莉様を結びつけようと苦労しているっていうのに! これじゃあ、いろいろとややこしくなるじゃないの!
ん?! ちょっと待って! さっき、気になることを雅文が言っていたわね?
「あの、惚れ薬が効き過ぎるのは、思う相手にふられたあとだからとか言っていたわよね? それって、どういうこと?」
「ああ……、惚れ薬というのはですね、叶えがたい恋情を抱えているような人に与えると、その恋情を吐き出させるかのように、過剰に効いてしまうことがあるのです。
永庭さんが深緑に向けた熱情は、尋常ではありませんでした。あれは、行き場のない恋情を胸に秘めた者の反応です。
まあ、明日の朝になれば、効き目もだいぶ薄まりますから、今夜のようなことにはなりません。しかし、あなたを慕う気持ちはしばらく消えないので、気をつけてくださいね。目に余る場合は、快癒水を飲ませてください」
行き場のない恋情ね――、それはやはり、永庭さんも雪莉様を愛しく思っていて、輿入れ話に衝撃を受け、絶望したということかしら?
酒楼では、泣きながらお酒を飲んでいたと、思阿さんも言っていたしね……。
雪莉様! どうやら、希望をもってもいいようですよ!
「では、わたしはこれで帰ります。まさかと思いますが、永庭さんに何を言われても、うかうかとなびいてはいけませんよ。それは、惚れ薬の力によるものなのですからね」
「わかっているわ。大丈夫! 永庭さんには、ほかに近づけたい人がいるし――」
「あと、思阿さんをやきもきさせるのも、ほどほどにしてくださいね!」
「えっ? ん? えっと、それはどういう――」
問いただそうとしていたら、いつものように雅文は、どこへともなく姿を消してしまった。
虫籠の中の夏先生が、「ケケケケ、ケロン」と、わたしをからかうように鳴いた。
◇ ◇ ◇
翌朝、泊めていただいたお礼を言いに廟へお参りして、そこにいた道士と話をしていたら、しょげ返った永庭さんを連れて、思阿さんがやって来た。
朝食をとるために、三人で廟の近くの茶館へ行くことにした。
「本当に申し訳ありませんでした! 夕べのことは全然記憶がなくて、今朝、思阿さんから聞いて驚きました……。失礼なことを言ったりしたりして、深緑さんにはご迷惑をかけました」
「何か、お辛いことがあったようですね? それで、深酒をされてしまったとか――」
「はい……。お恥ずかしい話ですが、ずっと以前から愛しく思っていた人が輿入れすると聞きまして、酒で憂さを晴らそうなどと考えてしまいました。
でも、もういいのです。わたしとは釣り合わないご身分の方でしたから、こうなる運命だったのです。
しかし――、わたしは、こうして、あなたに会うことができました! 深緑さん、なんて素敵な響きなんだ! あなたに会えて、わたしの心は救われたのです。どうか、これからは、……痛っ!」
お粥のおかわりを頼みに行こうと立ち上がった思阿さんが、たぶん、わざと足でも踏んだのだろう。永庭さんは顔をしかめていたが、思阿さんは謝りもせず行ってしまった。
雅文が言っていたとおり、まだまだ惚れ薬は効いているようだ。
ここは、快癒水の出番ね! 「二日酔いのお薬です」と言って、盃と瓶を取り出し、永庭さんに薬水を飲ませた。さあ、もう一度自分の本当の恋情を思い出すんですよ!
永庭さんの体に、薬水が回った頃合いを見て、わたしは小さな声で尋ねた。
「永庭さん、あなたが愛しく思っていた人というのは――、県令様のお嬢様の雪莉様ですよね? お邸の薔薇園のお手入れにうかがって、幼い頃から親しくしていらしたのでしょう?」
永庭さんが、目を見開いてわたしを見た。先ほどよりも強い光が目に宿っていた。
戻ってきた思阿さんは、何かを察したのか黙って座り粥をすすり始めた。
「シェ、深緑さん、な、なぜ、それを?!」
「体調を崩されて薬水がお入り用だというので、雪莉様のところへ伺ったのです。その折りに、あなたとのことも聞きました。
実は、雪莉様もあなたのことをずっと慕っていらして、輿入れが決まってからも、あなたのことを思い切れないとおっしゃっていました」
「そうだったのですか……。でも、わたしは、しがない園丁です。お嬢様に贅沢もさせられませんし、とても侍女など雇えません。それに、わたしと一緒になるとなったら、二人とも県城にはいられなくなることでしょう。それがわかっているのに、自分についてきて欲しいとは言えません。
お嬢様の輿入れが決まったのなら、わたしは余計なことは言わずに、お祝いするべきなのです」
快癒水を飲ませたから、体も心も元気になったはずなのに、永庭さんは寂しげな笑いを浮かべて、何もかもあきらめてしまったように見えた。
このままじゃ、二人を引き合わせても、どうにもならないかもしれないわ。
白い薔薇が、噂通りの奇跡を起こさない限りは――。
「深緑さん! 深緑さんは、いらっしゃいますか?!」
突然、大きな声で名前を呼ばれた。
店の入り口に、美珊さんが立っていた。わたしの姿を見つけると、つまずきよろけながら近づいてきた。ここまで、全力で走ってきたようだ。
「ああ、深緑さん……、良かった、会えて……」
「どうしたのですか、美珊さん。こんな朝早くに――」
美珊さんは、紅姫廟を訪ね、道士からわたしたちが茶館へ行ったことを聞き、ここへ来たそうだ。
どうしても相談したいことがあって、雪莉様がお邸でわたしを待っているという。
「旦那様や奥様には、昨日よく効く薬水を分けてくださった薬水売りさんをお呼びしてくると言って、出かけて参りました。とにかく、わたくしといっしょに、今すぐお邸へいらしてください。
お願いでございます。お嬢様を助けてください」
「お、お嬢様が、どうかされたのですか?!」
「あら、永庭さん、なんで、あなたがここに?」
永庭さんは、「お嬢様を助けてください」という言葉に、敏感に反応した。
何のかんの言っても、恋情は簡単に捨て去ることができないものらしい。
「ああ、そんなことより、一刻も早くお邸へ――。一両日中にも、お嬢様の許嫁である江様が、県城にいらっしゃるようなのです!」
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