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二粒目 美貌蔓 ~『美人というのも皮一重』の巻~
その一 はいはい、どうせわたしは小娘ですよーだ!
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―― グルギュルグル……ギュルウウウーンッ……。
次の街、普斎へ向かう船の中――。
前に座っていた思阿さんが、びっくりした顔で振り向いた。
あーあ、ばれちゃった! 何とかごまかして、ここまで来たのにね……。
立ち寄った港で物売りから買った饅頭を食べてから、まだ一時ぐらいしかたっていないはずだけど、わたしのお腹ったら、「もう空っぽだよーっ!」って叫んでいる。
「そろそろ船が、普斎の街につきますよ。茶館に入って、ゆっくり食事でもしますか?」
「はい!!」
思阿さんの素敵な提案に、元気よく返事をしてしまった。
わたしは、快癒水の代金として、思阿さんは、わたしの用心棒(?)代として、過分な額の金銭を高家の燕紅様から頂戴した。
だから、今、二人とも懐具合はなかなかよろしい感じなのだ。
茶館に入ったって、お茶も点心も頼み放題というわけ!
ウキウキしながら船から下り、船着き場の周りの店をなんとなく眺めていたら、ちょっと嫌な光景が目に入ってしまった。
「おい! 今、俺の足を踏んだだろう?!」
「い、いえ、……わ、わたしは……」
「いや、俺も見た! こいつの右足の泥は、あんたの靴がつけたもんだ!」
「そ、そんなはずは……」
端正な顔立ちをした色白の青年が、ならず者風の二人の男に絡まれていた。
青年は、さっきまで、わたしたちと同じ船に乗っていた。
身につけているものは、派手ではないが、かなり上等な品だ。
高家のような素封家の息子なのかもしれない。
「わ、わかりました……、い、いくら、は、払えば、いいんですか?」
「おいおい、誤解されちゃ困るぜ。俺たちは、あんたを強請るつもりはないよ」
「そうそう、あんたの家、確か春霞楼って妓楼だよな? 俺たちをあんたの友達ってことにしてもらって、ただで店に上げてもらうってのはどうだい?」
「そ、それは……」
へえ、あの青年、妓楼の坊ちゃんなのね。どおりでいい服を着ているわけだ。
あの二人ったら、青年の素性を知っていて難癖をつけたのに違いないわ。
妓楼にただで上がろうなんて、図々しいにもほどがある!
わたしは、両手を握りしめ勇気を奮い起こすと、三人に近づいていった。
「ちょっと、お取り込み中のところすみません。でも、わたし、見てしまったので、黙っているわけにはいかないのです! 坊ちゃん、あなた、この方の足を踏んだりしてませんよ! 本を読みながら歩いていたあなたの前に、この方が足を出したんです!」
「俺が足を出しただと?! この小娘、何を言いやがる!」
「子どものくせしやがって、俺たちに喧嘩を売ろうってのか?!」
また、子ども扱いだわ! いったい、わたし、いくつに見えているんだろう?
はいはい! どうせわたしは、いつまでたっても小娘ですよーだ! ふん!
「小娘だし、子どもかもしれませんが、わたしは本当のことを言ってるんです! ゆすりたかりはお止めなさい!」
「何をーっ!」
男の汚い手がわたしに突き出されたけれど、わたしに届く前に大きな手に握りつぶされた。
「ぐぅぇっ!」
思阿さんが、男の手を掴んだまま、みぞおちに膝蹴りを繰り出していた。
男は、石畳の上に腹を押さえて転がった。
「て、てめぇっ……」
足を踏まれたと騒いでいた男が、懐から短刀を取り出した。
それを見た思阿さんは、クスリと笑って、腰に下げていた環首刀を鞘から抜いた。
構えた刀身が、陽光を受けてぎらりと光る。
男が、大きく目を見開いた。
想定外の展開に、一瞬で戦意を失ったようだ。
「うっ、うぉっ……、お、覚えてやがれ!!」
短刀を持った男は捨て台詞を残して、倒れているもう一人の男を引きずりながら、街の方へ去っていった。
思阿さんは、すでに環首刀を鞘に戻し、青ざめて腰を抜かしている青年を助け起こしている。
この辺りではよくあることなのか、足を止め成り行きを見守っていた人々も、ホッとした様子で離れていった。
「あ、危ないところをお助けいただき、ありがとうございました! わ、わたしは、戴学亮と申します」
「お怪我はありませんか? あの、わたしは、旅の薬水売りで、深緑と申します。こっちのめちゃくちゃ強い男の人は、思阿さん。いちおう詩人なのですが、わたしの用心棒をしてくれています。ちょ、ちょっとお待ちくださいね――」
わたしは、背中の荷物を降ろし、行李の中から快癒水の瓶と盃を取り出した。
「よろしかったら、わたしの薬水をお飲みになってみてください。体の気の巡りを整えるものなんです。きっと、気持ちが落ち着きますよ。お代は結構ですから――」
この前と同じように、最初に自分で一口飲んでから、学亮さんに勧めた。
学亮さんは、ためらうことなく盃を受け取り、一気に飲み干した後、おかしな顔をした。
えっ? 何? どうしたの? 好みの味じゃなかったかしら?
「不思議だ……。目が……、目がよく見えるようになりました! かなり遠くの看板も読めるぞ! おぉっ、そうだ――」
そうつぶやくと、学亮さんは、手にしていた本をパラパラとめくった。
嬉しそうに笑いながら、夢中になって読んでいる。
「すごい! ああ、これほど細かい文字まで……、こんなにはっきりと見えるなんて……。深緑さん……こ、これはいったい……」
学亮さんが、問いかけるような目でわたしを見た。
そんな顔されても、わたしだって何が起きているのか、よくわからないんですってば!
目にまで効くなんて聞いてないわよ、雅文!
「坊ちゃーんっ! 学亮坊ちゃーんっ! 大丈夫ですかーっ!」
街の方から、思阿さん以上に大柄で、がっしりした体格の男の人が走ってきた。
呼びかけに気づいた学亮さんが、男の人に手を振った。
「如賢! ここだよーっ!」
息を切らして駆けつけてきた男の人は、最初、学亮さんを庇うようにして立ち、思阿さんをにらみつけたが、隣にいるわたしに気づいて、「あれ?」という顔をした。
「如賢、この方々は、わたしを助けてくださった深緑さんと思阿さんだよ。ならず者どもを、あっという間に追い払ってくださった。おまえからも、お礼を言っておくれ」
「そ、そうでしたか……。それは、失礼をいたしました。わたしは、春霞楼で働いております者で、如賢と申します。今日は、坊ちゃんをお助けいただき、ありがとうございました。所用があって、お迎えが少し遅れてしまいました。運河で小舟を繋いでおりましたら、坊ちゃんがおかしな二人組に絡まれていると、知らせてくれた者がおりまして――」
「深緑さん、思阿さん、お急ぎでなければ、わたしの家に是非ご逗留ください。きちんとお礼もしたいですし、深緑さんの薬水について、もう少し詳しいお話を聞いてみたいのです。いかがでしょうか?」
いかがも何も、今夜のご飯とお布団を、お断りするわけがない!
無類の酒好きの思阿さんを、妓楼に連れて行くというのは少し心配だけど、まあ快癒水もあることだし何とかなるだろう。
それに、地図によれば、二粒目の種核は、この町のどこかにあるのだ。
種核を探し出すためにも、しっかり腰を落ち着けられる場所があるのはありがたいことだわ。
「学亮さん、ありがとうございます。お言葉に甘えて、お邪魔させていただきます!」
「こちらこそ、わがままな申し出をお聞き届けくださり、ありがとうございます! そうと決まれば、午餐もごちそうさせていただきますよ」
うわーい! 昼ご飯も付いてきましたーっ! と喜んで、ぴょんと跳ねたら――。
―― グルギュルグル……ギュルウウウーンッ……。
思阿さんが、ブッと吹き出した。
前を歩いていた学亮さんと如賢さんが、「まさか?!」という顔で振り向いた。
虫籠の中から、「ゲロップ!」と夏先生の小さな声がした。
あーあ! もう、わかりやすすぎるわよ、わたしのお腹!
次の街、普斎へ向かう船の中――。
前に座っていた思阿さんが、びっくりした顔で振り向いた。
あーあ、ばれちゃった! 何とかごまかして、ここまで来たのにね……。
立ち寄った港で物売りから買った饅頭を食べてから、まだ一時ぐらいしかたっていないはずだけど、わたしのお腹ったら、「もう空っぽだよーっ!」って叫んでいる。
「そろそろ船が、普斎の街につきますよ。茶館に入って、ゆっくり食事でもしますか?」
「はい!!」
思阿さんの素敵な提案に、元気よく返事をしてしまった。
わたしは、快癒水の代金として、思阿さんは、わたしの用心棒(?)代として、過分な額の金銭を高家の燕紅様から頂戴した。
だから、今、二人とも懐具合はなかなかよろしい感じなのだ。
茶館に入ったって、お茶も点心も頼み放題というわけ!
ウキウキしながら船から下り、船着き場の周りの店をなんとなく眺めていたら、ちょっと嫌な光景が目に入ってしまった。
「おい! 今、俺の足を踏んだだろう?!」
「い、いえ、……わ、わたしは……」
「いや、俺も見た! こいつの右足の泥は、あんたの靴がつけたもんだ!」
「そ、そんなはずは……」
端正な顔立ちをした色白の青年が、ならず者風の二人の男に絡まれていた。
青年は、さっきまで、わたしたちと同じ船に乗っていた。
身につけているものは、派手ではないが、かなり上等な品だ。
高家のような素封家の息子なのかもしれない。
「わ、わかりました……、い、いくら、は、払えば、いいんですか?」
「おいおい、誤解されちゃ困るぜ。俺たちは、あんたを強請るつもりはないよ」
「そうそう、あんたの家、確か春霞楼って妓楼だよな? 俺たちをあんたの友達ってことにしてもらって、ただで店に上げてもらうってのはどうだい?」
「そ、それは……」
へえ、あの青年、妓楼の坊ちゃんなのね。どおりでいい服を着ているわけだ。
あの二人ったら、青年の素性を知っていて難癖をつけたのに違いないわ。
妓楼にただで上がろうなんて、図々しいにもほどがある!
わたしは、両手を握りしめ勇気を奮い起こすと、三人に近づいていった。
「ちょっと、お取り込み中のところすみません。でも、わたし、見てしまったので、黙っているわけにはいかないのです! 坊ちゃん、あなた、この方の足を踏んだりしてませんよ! 本を読みながら歩いていたあなたの前に、この方が足を出したんです!」
「俺が足を出しただと?! この小娘、何を言いやがる!」
「子どものくせしやがって、俺たちに喧嘩を売ろうってのか?!」
また、子ども扱いだわ! いったい、わたし、いくつに見えているんだろう?
はいはい! どうせわたしは、いつまでたっても小娘ですよーだ! ふん!
「小娘だし、子どもかもしれませんが、わたしは本当のことを言ってるんです! ゆすりたかりはお止めなさい!」
「何をーっ!」
男の汚い手がわたしに突き出されたけれど、わたしに届く前に大きな手に握りつぶされた。
「ぐぅぇっ!」
思阿さんが、男の手を掴んだまま、みぞおちに膝蹴りを繰り出していた。
男は、石畳の上に腹を押さえて転がった。
「て、てめぇっ……」
足を踏まれたと騒いでいた男が、懐から短刀を取り出した。
それを見た思阿さんは、クスリと笑って、腰に下げていた環首刀を鞘から抜いた。
構えた刀身が、陽光を受けてぎらりと光る。
男が、大きく目を見開いた。
想定外の展開に、一瞬で戦意を失ったようだ。
「うっ、うぉっ……、お、覚えてやがれ!!」
短刀を持った男は捨て台詞を残して、倒れているもう一人の男を引きずりながら、街の方へ去っていった。
思阿さんは、すでに環首刀を鞘に戻し、青ざめて腰を抜かしている青年を助け起こしている。
この辺りではよくあることなのか、足を止め成り行きを見守っていた人々も、ホッとした様子で離れていった。
「あ、危ないところをお助けいただき、ありがとうございました! わ、わたしは、戴学亮と申します」
「お怪我はありませんか? あの、わたしは、旅の薬水売りで、深緑と申します。こっちのめちゃくちゃ強い男の人は、思阿さん。いちおう詩人なのですが、わたしの用心棒をしてくれています。ちょ、ちょっとお待ちくださいね――」
わたしは、背中の荷物を降ろし、行李の中から快癒水の瓶と盃を取り出した。
「よろしかったら、わたしの薬水をお飲みになってみてください。体の気の巡りを整えるものなんです。きっと、気持ちが落ち着きますよ。お代は結構ですから――」
この前と同じように、最初に自分で一口飲んでから、学亮さんに勧めた。
学亮さんは、ためらうことなく盃を受け取り、一気に飲み干した後、おかしな顔をした。
えっ? 何? どうしたの? 好みの味じゃなかったかしら?
「不思議だ……。目が……、目がよく見えるようになりました! かなり遠くの看板も読めるぞ! おぉっ、そうだ――」
そうつぶやくと、学亮さんは、手にしていた本をパラパラとめくった。
嬉しそうに笑いながら、夢中になって読んでいる。
「すごい! ああ、これほど細かい文字まで……、こんなにはっきりと見えるなんて……。深緑さん……こ、これはいったい……」
学亮さんが、問いかけるような目でわたしを見た。
そんな顔されても、わたしだって何が起きているのか、よくわからないんですってば!
目にまで効くなんて聞いてないわよ、雅文!
「坊ちゃーんっ! 学亮坊ちゃーんっ! 大丈夫ですかーっ!」
街の方から、思阿さん以上に大柄で、がっしりした体格の男の人が走ってきた。
呼びかけに気づいた学亮さんが、男の人に手を振った。
「如賢! ここだよーっ!」
息を切らして駆けつけてきた男の人は、最初、学亮さんを庇うようにして立ち、思阿さんをにらみつけたが、隣にいるわたしに気づいて、「あれ?」という顔をした。
「如賢、この方々は、わたしを助けてくださった深緑さんと思阿さんだよ。ならず者どもを、あっという間に追い払ってくださった。おまえからも、お礼を言っておくれ」
「そ、そうでしたか……。それは、失礼をいたしました。わたしは、春霞楼で働いております者で、如賢と申します。今日は、坊ちゃんをお助けいただき、ありがとうございました。所用があって、お迎えが少し遅れてしまいました。運河で小舟を繋いでおりましたら、坊ちゃんがおかしな二人組に絡まれていると、知らせてくれた者がおりまして――」
「深緑さん、思阿さん、お急ぎでなければ、わたしの家に是非ご逗留ください。きちんとお礼もしたいですし、深緑さんの薬水について、もう少し詳しいお話を聞いてみたいのです。いかがでしょうか?」
いかがも何も、今夜のご飯とお布団を、お断りするわけがない!
無類の酒好きの思阿さんを、妓楼に連れて行くというのは少し心配だけど、まあ快癒水もあることだし何とかなるだろう。
それに、地図によれば、二粒目の種核は、この町のどこかにあるのだ。
種核を探し出すためにも、しっかり腰を落ち着けられる場所があるのはありがたいことだわ。
「学亮さん、ありがとうございます。お言葉に甘えて、お邪魔させていただきます!」
「こちらこそ、わがままな申し出をお聞き届けくださり、ありがとうございます! そうと決まれば、午餐もごちそうさせていただきますよ」
うわーい! 昼ご飯も付いてきましたーっ! と喜んで、ぴょんと跳ねたら――。
―― グルギュルグル……ギュルウウウーンッ……。
思阿さんが、ブッと吹き出した。
前を歩いていた学亮さんと如賢さんが、「まさか?!」という顔で振り向いた。
虫籠の中から、「ゲロップ!」と夏先生の小さな声がした。
あーあ! もう、わかりやすすぎるわよ、わたしのお腹!
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