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プロローグ 寝過ごしちゃいまして……わわっ! まさか天界追放?!
その四 失態の責任は、わたくしがとらせていただきます……グスン!
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うーん……。何だか天人寮内が、騒がしい……。
まだ、空の色は夜明け前のようだけれど……、何かあったのかしら?
昨日は、ずいぶん霊力を消耗したから、もう少し寝ていたいな……。
「深緑! これ、深緑! お起きなさい!!」
房の扉を勢いよく開けて、天人寮の寮長様が飛び込んでいらした。
わたしは、上掛けを跳ね上げ、寝台から飛び出した。
「ど、どうさなったのですか、寮長様!」
「深緑、そなた、いったい何をしでかしたのですか?!」
「何を、って……。しでかした、って……。わ、わたくしは、いつもと同じように……」
「天帝様からのお召しです! すぐに身支度を済ませ、わたくしと一緒においでなさい!」
「は、はぁ? て、天帝様からのお召しぃ? そ、それは……」
「いいから! つべこべ申していないで急ぎなさい!!」
何が何だかよくわからない。でも、天帝様からのお召しなら、のんびりしている場合じゃないわよね!
わたしは、大慌てで身なりを整え、扉の前で腕組みをして待っていらした寮長様と一緒に、寮の入り口へ向かった。
入り口には、屋根付きの立派な四方輿が待っていた。
中にはすでに林杏姉様が座っていらして、神妙なお顔でうつむいていらっしゃった。
わたしが乗り込むと、姉様は、涙をこらえながら何かおっしゃろうとしたが、輿を操る天人に止められた。
いつの間にか集まった寮の天女たちが好奇の目を向ける中、輿は宙に浮き、天人たちに操られながら、天帝様が住まう宮殿へと出発した。
楝色の雲がたなびく清澄な明け方の空を、輿はゆっくりと進んでいった。
やがて、曙光に輝く豪奢な宮殿が、霧の幕の向こうから姿を現した。
紫微宮――、天界の中心にそびえる、この世界を統べる神の中の神・天帝様の居城だ。
わたしたちは、紫微宮の入り口で輿から下ろされ、謁見の間へと案内された。
謁見の間は、不思議な場所だった。
壁や天上はあるようなのだが、なにやら全体に楝色の靄が立ちこめていてはっきりしない。
わたしと林杏姉様は、玉座があると思われる方角に向かって叩頭し、天帝様のお言葉を待った。
やがて、妙なる楽の音が頭上より降り注ぎ、強い気に満ちたお声が聞こえてきた。
「林杏、深緑、まずは頭を上げ、これを見よ!」
お言葉とともに、目の前の靄の幕に、朝日を浴びる天空花園の風景が映し出される。
生き生きと日の光に輝く花々――。
昨日わたしが撒いた天水が、朝露となって花々を潤わせている。
良かった! やっぱり、きちんと水やりを終えていたんだわ! どの花も元気そう……。
風景は変わり、天空花園の西の外れの辺りが映し出された。最後に水やりをした場所だ。
えっ?! これは?! これも、天空花園なの?!
ほとんどの花はしおれ、最後の力を振り絞って実や種を実らせていた。
どの花の葉にも深い切れ込みが入り、茎は鋭利なとげや剛直な巻きひげをつけ、花を切ろうと近づく者を拒んでいた。
伸びた蔓が複雑に絡み合い、濃い影を作って株元へ差し込む光を遮っていた。
これでは、花々は根から痛んでしまう。
「林杏よ! 天水の役割とは何か? そなたなら、知っておろう。答えてみよ!」
先ほどよりも冷え冷えとしたお声で、天帝様が林杏姉様に問われた。
隣でかしこまる林杏姉様の体が、ぴくりと動いた。
姉様は、胸を押さえ息を整えると、ゆっくりと話し出した。
「天水は、天界の花々を育み、その本来もつ質を整えるためのものでございます。日々これを与えることで、天界の花々は良き質をのばし、盛んに良き気を発するようになります。もし、これを与えることを怠れば、花々はたちまち悪しき質を露わにし、悪しき種や実をまき散らします。ときには、下界にまでそれを飛ばし、人間に辛苦を与えることもございます」
えっ?! えっ?! ええーっ!! 水やりって、そんなに重大なお役目だったの?!
そりゃあ、庭番の仕事は、花々に天水を与え、良き花を咲かせ、天界に良き気を満たすことだとは知っていたわ。だから、天水をかけ忘れてはいけないんだと思っていた。
でも、天水をかけ忘れると、花々が悪しき質を露わにするなんて聞いてない!
いや……、初めてお仕事をお手伝いしたとき、翠姫様からそんなお話を聞いたような……、気もする……。うん……、気がする……。ずうっと、忘れていたけれど……。グスン……。
「ならば、わかっておるであろう? 一部分とはいえ、天空花園がこのような有様になったのは、天水をかけ忘れたからだ! これは、庭番の失態である!」
「ははーっ!!」
林杏姉様もわたしも、より深く頭を垂れ、床をなめんばかりに平伏した。
うわぁっ! やってしまったぁっ! わたしたち、どうなっちゃうんだろう? 天帝様の怒りの雷撃で天界の塵にされてしまうのかしら? 翠姫様のお留守に、とんでもないことになってしまった!
「わたしは、そなたら下の者に責めを負わせるつもりはない。この失態の責めを負うべきは、そなたらを育て導かねばならない翠姫であると考えている。翠姫は、いったいどこにおるのだ? 宮殿へ使いを出しても、いっこうに要領を得ぬ。霊力が衰え寝込んでいるという者もおるし、姉神たちのところへ、なにやら話し合いに出かけたという者もおる。どうやら、そなたらの同役の天女が二人、付き添っているようだがな――」
まずい! このままでは、翠姫様が罰せられてしまう。内緒で下天していることまで知られたら、どうなることやら。な、何とかしなくては――。
「て、天帝様っ! こ、このたびの失態は、全て、わ、わたくし深緑の寝坊に起因しております。わたくし、常日頃から、れ、霊力を使いすぎますと、昼寝をしてしまう癖がございまして、ご主人様や姉様方から、何度もご注意を受けておりました。昨日も、一仕事終えたところで、つい昼寝をし、水やりがおわっていないことも忘れ帰ってしまいました。わ、わたくしの至らなさゆえの失態でございます! ど、どうぞ、わたくしを、わたくしだけを罰してくださいませ!」
わたしは、床に頭をこすりつけるようにして、天帝様に願い出た。
わたしの言葉を聞くや否や、今度は林杏姉様が涙声で訴えた。
「悪いのは、わたくしでございます! 天帝軍の兵舎へ花を届けに伺ったのに、そこでお誘いを受け、自分の役目も忘れて宴に加わってしまいました。水やりを深緑一人に任せ、自分はお酒をいただいて上機嫌になっておりました。罰せられるべきは、己の欲に負けたわたくしでございます! 深緑に罪はございません!」
二人とも大泣きになり、「わたくしが……」「わたくしの方が……」と繰り返していたところ、誰かが、引き留めようとする天人たちを怒鳴りつけながら、謁見の間に入ってきた。
「ええいっ、止めるな! わたくしから天帝様に直接お話いたす!!」
えっ?! だ、だれ?! どなた様ですか?! 平伏しているから、見えないのですけれどぉ!
まだ、空の色は夜明け前のようだけれど……、何かあったのかしら?
昨日は、ずいぶん霊力を消耗したから、もう少し寝ていたいな……。
「深緑! これ、深緑! お起きなさい!!」
房の扉を勢いよく開けて、天人寮の寮長様が飛び込んでいらした。
わたしは、上掛けを跳ね上げ、寝台から飛び出した。
「ど、どうさなったのですか、寮長様!」
「深緑、そなた、いったい何をしでかしたのですか?!」
「何を、って……。しでかした、って……。わ、わたくしは、いつもと同じように……」
「天帝様からのお召しです! すぐに身支度を済ませ、わたくしと一緒においでなさい!」
「は、はぁ? て、天帝様からのお召しぃ? そ、それは……」
「いいから! つべこべ申していないで急ぎなさい!!」
何が何だかよくわからない。でも、天帝様からのお召しなら、のんびりしている場合じゃないわよね!
わたしは、大慌てで身なりを整え、扉の前で腕組みをして待っていらした寮長様と一緒に、寮の入り口へ向かった。
入り口には、屋根付きの立派な四方輿が待っていた。
中にはすでに林杏姉様が座っていらして、神妙なお顔でうつむいていらっしゃった。
わたしが乗り込むと、姉様は、涙をこらえながら何かおっしゃろうとしたが、輿を操る天人に止められた。
いつの間にか集まった寮の天女たちが好奇の目を向ける中、輿は宙に浮き、天人たちに操られながら、天帝様が住まう宮殿へと出発した。
楝色の雲がたなびく清澄な明け方の空を、輿はゆっくりと進んでいった。
やがて、曙光に輝く豪奢な宮殿が、霧の幕の向こうから姿を現した。
紫微宮――、天界の中心にそびえる、この世界を統べる神の中の神・天帝様の居城だ。
わたしたちは、紫微宮の入り口で輿から下ろされ、謁見の間へと案内された。
謁見の間は、不思議な場所だった。
壁や天上はあるようなのだが、なにやら全体に楝色の靄が立ちこめていてはっきりしない。
わたしと林杏姉様は、玉座があると思われる方角に向かって叩頭し、天帝様のお言葉を待った。
やがて、妙なる楽の音が頭上より降り注ぎ、強い気に満ちたお声が聞こえてきた。
「林杏、深緑、まずは頭を上げ、これを見よ!」
お言葉とともに、目の前の靄の幕に、朝日を浴びる天空花園の風景が映し出される。
生き生きと日の光に輝く花々――。
昨日わたしが撒いた天水が、朝露となって花々を潤わせている。
良かった! やっぱり、きちんと水やりを終えていたんだわ! どの花も元気そう……。
風景は変わり、天空花園の西の外れの辺りが映し出された。最後に水やりをした場所だ。
えっ?! これは?! これも、天空花園なの?!
ほとんどの花はしおれ、最後の力を振り絞って実や種を実らせていた。
どの花の葉にも深い切れ込みが入り、茎は鋭利なとげや剛直な巻きひげをつけ、花を切ろうと近づく者を拒んでいた。
伸びた蔓が複雑に絡み合い、濃い影を作って株元へ差し込む光を遮っていた。
これでは、花々は根から痛んでしまう。
「林杏よ! 天水の役割とは何か? そなたなら、知っておろう。答えてみよ!」
先ほどよりも冷え冷えとしたお声で、天帝様が林杏姉様に問われた。
隣でかしこまる林杏姉様の体が、ぴくりと動いた。
姉様は、胸を押さえ息を整えると、ゆっくりと話し出した。
「天水は、天界の花々を育み、その本来もつ質を整えるためのものでございます。日々これを与えることで、天界の花々は良き質をのばし、盛んに良き気を発するようになります。もし、これを与えることを怠れば、花々はたちまち悪しき質を露わにし、悪しき種や実をまき散らします。ときには、下界にまでそれを飛ばし、人間に辛苦を与えることもございます」
えっ?! えっ?! ええーっ!! 水やりって、そんなに重大なお役目だったの?!
そりゃあ、庭番の仕事は、花々に天水を与え、良き花を咲かせ、天界に良き気を満たすことだとは知っていたわ。だから、天水をかけ忘れてはいけないんだと思っていた。
でも、天水をかけ忘れると、花々が悪しき質を露わにするなんて聞いてない!
いや……、初めてお仕事をお手伝いしたとき、翠姫様からそんなお話を聞いたような……、気もする……。うん……、気がする……。ずうっと、忘れていたけれど……。グスン……。
「ならば、わかっておるであろう? 一部分とはいえ、天空花園がこのような有様になったのは、天水をかけ忘れたからだ! これは、庭番の失態である!」
「ははーっ!!」
林杏姉様もわたしも、より深く頭を垂れ、床をなめんばかりに平伏した。
うわぁっ! やってしまったぁっ! わたしたち、どうなっちゃうんだろう? 天帝様の怒りの雷撃で天界の塵にされてしまうのかしら? 翠姫様のお留守に、とんでもないことになってしまった!
「わたしは、そなたら下の者に責めを負わせるつもりはない。この失態の責めを負うべきは、そなたらを育て導かねばならない翠姫であると考えている。翠姫は、いったいどこにおるのだ? 宮殿へ使いを出しても、いっこうに要領を得ぬ。霊力が衰え寝込んでいるという者もおるし、姉神たちのところへ、なにやら話し合いに出かけたという者もおる。どうやら、そなたらの同役の天女が二人、付き添っているようだがな――」
まずい! このままでは、翠姫様が罰せられてしまう。内緒で下天していることまで知られたら、どうなることやら。な、何とかしなくては――。
「て、天帝様っ! こ、このたびの失態は、全て、わ、わたくし深緑の寝坊に起因しております。わたくし、常日頃から、れ、霊力を使いすぎますと、昼寝をしてしまう癖がございまして、ご主人様や姉様方から、何度もご注意を受けておりました。昨日も、一仕事終えたところで、つい昼寝をし、水やりがおわっていないことも忘れ帰ってしまいました。わ、わたくしの至らなさゆえの失態でございます! ど、どうぞ、わたくしを、わたくしだけを罰してくださいませ!」
わたしは、床に頭をこすりつけるようにして、天帝様に願い出た。
わたしの言葉を聞くや否や、今度は林杏姉様が涙声で訴えた。
「悪いのは、わたくしでございます! 天帝軍の兵舎へ花を届けに伺ったのに、そこでお誘いを受け、自分の役目も忘れて宴に加わってしまいました。水やりを深緑一人に任せ、自分はお酒をいただいて上機嫌になっておりました。罰せられるべきは、己の欲に負けたわたくしでございます! 深緑に罪はございません!」
二人とも大泣きになり、「わたくしが……」「わたくしの方が……」と繰り返していたところ、誰かが、引き留めようとする天人たちを怒鳴りつけながら、謁見の間に入ってきた。
「ええいっ、止めるな! わたくしから天帝様に直接お話いたす!!」
えっ?! だ、だれ?! どなた様ですか?! 平伏しているから、見えないのですけれどぉ!
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