転移者と転生者と現地チート

シロ

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武器と髪と勇者行為

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「勝負だ!細腕!!その装備置いていけ!!!」
「お断りします!!」
女声に合わせて奮われた矢にて釘バットは折れ、風と共にモヒカンは刈られた。
「Noooooooooo!!??」
武器と髪を一度に失った男の叫びが屋敷に響く。
「わぉ・・・」
「呼吸法の作用もあるけれど、俺と同等くらいのダメージ出せるからなー」
男声は頑張っているなーと褒めるニュアンスも含んでいた。
「でも、剣筋がまだズレているよ。一緒に頑張ろう」
「はい、素振り頑張ります」
男声が女声に剣を教えているようだ。それにしても、釘バット砕く強度のある矢って凄い。
「見せてもらってもいいです?」
「大丈夫ですよ」
不思議な筋が入っている矢じりに黒味のかかった木と薄い水色の羽がついている。パッと見ただけでも高そうだ。矢ということは消耗品なのかな、これも。
「凄いですね。誰が作ったのです?」
「材料は頂いたものです。作ったのは、その、私です」
「凄いのです」
「矢じりと風切り羽は再利用できますから」
その手作りで市販のバット両断した・・・・・防寒着の冒険者が強いのか、矢が想像以上にしっかりしているのか。
「さてと、パンツ以外は置いていくのです」
「待った!!」
「ナナちゃん、追剥はNGです」
勇者行為全否定された。

                               続く
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