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7-2、カメ、ぼったくる
エターナニル魔法学園特殊クラス
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廊下を歩きながらレイカは考えていた。いくら調べても学園の歴史が全く分からない。出てくる資料資料が全て改ざんされている。もう期限がないのに何も見えてこない。問題も何も思い浮かばない。ただただ時間だけが過ぎていく。
「どないしょう」
「本当にどうなっているのかしら。事件のジの字も出ないわ」
「平和ってことどす。けれど・・・」
「なんか納得がいかないのよね」
「イスカはんもどすか」
「う~ん、何であんな目にあったのかもわからないまんまだし。その辺りどうなってるわけ?」
イスカの問いにロンは首を傾げる。
「知らぬ存ぜぬなのか悩ましいわね」
「ロンはんが一枚かんでるのは事実やと思う」
ハァ~と深い溜息が二人から漏れる。その様子をロンは後ろから眺めていた。
「おぅ、レイカってのはお前か?」
身長2m近い大男に声をかけられレイカは慌ててイスカの後ろに隠れた。灰色の肌に耳に岩の模様がある。間違いなく鋼人の先輩だ。必死に頭を働かせてレイカはある先輩に辿り着いた。
「ゴダイ先輩、レイカに何か用ですか?」
ズイッと前に立ちはだかったイスカを見てゴダイ先輩は豪快に笑い、話を切り出した。
「先輩の代わりに依頼を受けてほしい?!」
「ああ、レイカに是非と思ってな」
「男子校なんて無理どす」
「何、侵入しろとは言っとらん。堂々と正面から入って堂々と出てくればいい」
スポーツドリンクを渡しながらゴダイ先輩が言う。
「伝言くらい携帯でいいじゃない」
「都合が悪いのか切られてんだ。なぁに、伝言をするだけの簡単な仕事だ。交通費とは別に銀貨20枚ってとこだがどうだ?」
「・・・・・金貨一枚」
「「へ?」」
俯いていたレイカが言葉を絞り出す。
「金貨一枚くれはったら行く」
涙目になりながらレイカは必死に声にする。
「相場の500倍じゃ!!」
「レイカちゃん、さすがにぼったくり過ぎじゃない?」
「・・・・・・」
言いたいことは分かるが、レイカにとってあの場所に戻るということはそれくらいの色がなければ嫌なことだった。
「よし、交通費込み金貨一枚銀貨50枚でどうじゃ」
「・・・わかりました」
「そかそかわかってくれたか」
「当然あたしも行っていいわよね」
「いや、そなたは喧嘩っ早いからダメじゃな」
ブゥっと頬を膨らませてイスカは拗ねた。慌ててレイカが宥める。
「あそこは変形的な女尊男卑だからからのう。ワシみたいなのが行くより女性送り出す方が安全なんじゃ」
そういえば、そんな風習があったとレイカは過去の記憶から探り出す。黒のリーダーの人もレイカが女子だという理由で相手にしなかった。いや、たとえ男子だとしても歯牙にもかけなかっただろう。力とは程遠い存在だろうし。
「本当はワシらの仲間に頼むのが筋ってもんじゃが、生憎全員出出払とってのう。ほれ、これが届けてほしい封筒じゃ」
「了解どす」
何の変哲もない茶色の封筒を渡された。反してみると『リトアへ』と書かれていた。やはり、届け先はあの先輩でいいようだ。
「これも記憶通りなわけ?」
「はい、あん時もこれ貰いはりました。宛先も同じどす」
「ん?何の話じゃ?」
「べ、別に何でもないわよ」
「そうかい、じゃあ頼んだぞ!ガハハハ!!」
豪快に笑いながらゴダイ先輩は保健室に消えていった。金切り声が聞こえたが、イスカとレイカはなかったことにしてその場を後にした。
「じゃあ、あんたがその仕事している間にあたしは調べものをしておくわ」
「図書室に職員室は調べたからあとは校長室位やろか・・・」
「校長室か・・・校長昼行燈だし、職員室よりもちょろいかもね。まぁ、警戒するに越したことはないけど」
「気ぃつけてなぁ」
「あんたの方こそ気をつけなさいよ。そこって結構有名な不良の溜まり場なんだから」
白と黒で学内対立していた不良校だ。よく覚えている。リトア先輩と、カズさんがいるところだ。直接リトア先輩を呼べば何とかなるかなとレイカは軽い気持ちで準備をしていた。
「ふ~ん、準備する期間あったんだ。なんで電話くれなかったの?」
「それが通じんかったんよ」
「・・・ねぇ、ちょっとかけてみて」
「ええよ」
モタモタと拙い手付きでレイカは電話をかけた。しかし、いくら待ってもイスカの携帯が鳴ることはなかった。
「ならないわね。今度はあたしからかけてみるわ」
素早くイスカは電話をかけたが、やはり繋がらない。
「どっちかが壊れてるんじゃないの、これ」
「せやなぁ、多分うちのやろう。昨日水につけてしもうたし」
「あちゃ~、それはダメね」
古い機種だったレイカの携帯では防水機能がすでに働いていなかった。
「せっかくだから良いの買ってきなさい。臨時収入あったんでしょう」
「まだ貰ってへんけれどなぁ」
最新版が銀貨1000枚だから金貨1枚も貰えればお釣りがくる。貰えれば・・・ね、とレイカはちょっと不安になった。
「ほな、行ってきます」
「いってらっしゃい」
イスカに見送られてレイカは連絡船に乗り込んだ。港を駆けるイスカに手を振りながら、これからやってくる出来事に気を重くするのだった。
続く
「どないしょう」
「本当にどうなっているのかしら。事件のジの字も出ないわ」
「平和ってことどす。けれど・・・」
「なんか納得がいかないのよね」
「イスカはんもどすか」
「う~ん、何であんな目にあったのかもわからないまんまだし。その辺りどうなってるわけ?」
イスカの問いにロンは首を傾げる。
「知らぬ存ぜぬなのか悩ましいわね」
「ロンはんが一枚かんでるのは事実やと思う」
ハァ~と深い溜息が二人から漏れる。その様子をロンは後ろから眺めていた。
「おぅ、レイカってのはお前か?」
身長2m近い大男に声をかけられレイカは慌ててイスカの後ろに隠れた。灰色の肌に耳に岩の模様がある。間違いなく鋼人の先輩だ。必死に頭を働かせてレイカはある先輩に辿り着いた。
「ゴダイ先輩、レイカに何か用ですか?」
ズイッと前に立ちはだかったイスカを見てゴダイ先輩は豪快に笑い、話を切り出した。
「先輩の代わりに依頼を受けてほしい?!」
「ああ、レイカに是非と思ってな」
「男子校なんて無理どす」
「何、侵入しろとは言っとらん。堂々と正面から入って堂々と出てくればいい」
スポーツドリンクを渡しながらゴダイ先輩が言う。
「伝言くらい携帯でいいじゃない」
「都合が悪いのか切られてんだ。なぁに、伝言をするだけの簡単な仕事だ。交通費とは別に銀貨20枚ってとこだがどうだ?」
「・・・・・金貨一枚」
「「へ?」」
俯いていたレイカが言葉を絞り出す。
「金貨一枚くれはったら行く」
涙目になりながらレイカは必死に声にする。
「相場の500倍じゃ!!」
「レイカちゃん、さすがにぼったくり過ぎじゃない?」
「・・・・・・」
言いたいことは分かるが、レイカにとってあの場所に戻るということはそれくらいの色がなければ嫌なことだった。
「よし、交通費込み金貨一枚銀貨50枚でどうじゃ」
「・・・わかりました」
「そかそかわかってくれたか」
「当然あたしも行っていいわよね」
「いや、そなたは喧嘩っ早いからダメじゃな」
ブゥっと頬を膨らませてイスカは拗ねた。慌ててレイカが宥める。
「あそこは変形的な女尊男卑だからからのう。ワシみたいなのが行くより女性送り出す方が安全なんじゃ」
そういえば、そんな風習があったとレイカは過去の記憶から探り出す。黒のリーダーの人もレイカが女子だという理由で相手にしなかった。いや、たとえ男子だとしても歯牙にもかけなかっただろう。力とは程遠い存在だろうし。
「本当はワシらの仲間に頼むのが筋ってもんじゃが、生憎全員出出払とってのう。ほれ、これが届けてほしい封筒じゃ」
「了解どす」
何の変哲もない茶色の封筒を渡された。反してみると『リトアへ』と書かれていた。やはり、届け先はあの先輩でいいようだ。
「これも記憶通りなわけ?」
「はい、あん時もこれ貰いはりました。宛先も同じどす」
「ん?何の話じゃ?」
「べ、別に何でもないわよ」
「そうかい、じゃあ頼んだぞ!ガハハハ!!」
豪快に笑いながらゴダイ先輩は保健室に消えていった。金切り声が聞こえたが、イスカとレイカはなかったことにしてその場を後にした。
「じゃあ、あんたがその仕事している間にあたしは調べものをしておくわ」
「図書室に職員室は調べたからあとは校長室位やろか・・・」
「校長室か・・・校長昼行燈だし、職員室よりもちょろいかもね。まぁ、警戒するに越したことはないけど」
「気ぃつけてなぁ」
「あんたの方こそ気をつけなさいよ。そこって結構有名な不良の溜まり場なんだから」
白と黒で学内対立していた不良校だ。よく覚えている。リトア先輩と、カズさんがいるところだ。直接リトア先輩を呼べば何とかなるかなとレイカは軽い気持ちで準備をしていた。
「ふ~ん、準備する期間あったんだ。なんで電話くれなかったの?」
「それが通じんかったんよ」
「・・・ねぇ、ちょっとかけてみて」
「ええよ」
モタモタと拙い手付きでレイカは電話をかけた。しかし、いくら待ってもイスカの携帯が鳴ることはなかった。
「ならないわね。今度はあたしからかけてみるわ」
素早くイスカは電話をかけたが、やはり繋がらない。
「どっちかが壊れてるんじゃないの、これ」
「せやなぁ、多分うちのやろう。昨日水につけてしもうたし」
「あちゃ~、それはダメね」
古い機種だったレイカの携帯では防水機能がすでに働いていなかった。
「せっかくだから良いの買ってきなさい。臨時収入あったんでしょう」
「まだ貰ってへんけれどなぁ」
最新版が銀貨1000枚だから金貨1枚も貰えればお釣りがくる。貰えれば・・・ね、とレイカはちょっと不安になった。
「ほな、行ってきます」
「いってらっしゃい」
イスカに見送られてレイカは連絡船に乗り込んだ。港を駆けるイスカに手を振りながら、これからやってくる出来事に気を重くするのだった。
続く
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