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1、始まりの逃避とウサギの国での活劇
カラス、暴露する
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レイカは身を隠しながら叫んだ。
「ロンはん、あんさんが何者であってもうち気にしはしやせん。なんとなくやけど予想ついとったから」
「・・・それは職業の話か?」
「そうどす」
「・・・そうか」
視線をザリアに移したままロンは何でもないように呟いた。そして再び刀を構える。殺気を帯びたザリアの目を真っ向から受けても怯まず向かい合った。
まずはこの状態から抜け出すことが最優先だと2人の中で固まったからだ。
「くそぉ、これでも喰らえ!」
「こちらからも行きますよ」
2方向から十数本の炎の矢が2人を襲う。土地の効果で大きさも威力も通常より上がっている。ロンの手で生み出された突風によってその矢の1つが体に触れることなく空に散る。もう1度放たれた炎の矢を今度は岩場に飛び移ってかわす。ぶつかり合った矢が威力を吸収した1本の矢となって2人を追尾する。
それを見てレイカの口に笑みが浮かんだ。物陰から飛び出すと向かってくる矢に向けて扇を構える。
「火の力、いただきますぇ」
軽快な音を立てて扇を開く。中央に埋められた鏡に巨大な矢は呆気なく呑み込まれていった。
全てを呑み終えた扇を閉じるとレイカの体が高校生くらいの年頃の少女に変化した。長く伸びた髪にスラリと長い四肢。それを包み込む日本巫女服。手にした扇も2倍ほど大きくなる。
「ほな、これ返しますえ」
扇を振ると特大の火の玉が魔族とザリアに襲い掛かる。だが、動きが遅く、身を引かれすぐにかわされてしまう。
「それだけで終わらへんよ」
地面で弾け飛んだ火が形を変え、無数の鳥となって魔族に襲い掛かる。
だが、魔族はシールドを張ることでその嘴から逃れた。弾かれた炎は反転して今度は蛇となってザリアに向かうが、大剣によって真っ二つに切断された。
しかし、それがレイカの狙い。大剣特有の隙をついて素早く後ろに回りこんだロンがザリアに斬りかかる。間一髪、懐から取り出した短剣で凌ぐとザリアは力任せに腕を振り、弾き飛ばされたロンの小さな身体は岩に激突した。
岩がロンを中心にひび割れる。その様子は蜘蛛の巣にかかった蜉蝣に似ていた。咳き込んだロンの口から唾液と一緒に出た血が押さえた手をつたって地面に落ちる。呼吸に問題はないので消化器系の内臓が負傷したらしい。位置的に考えておそらく胃だろう。
「・・・馬鹿力」
「そいつは褒め言葉として受け取っとくぜ」
無言の睨み合いとなる・・・・と、記したが、ロンは前髪の隙間からただ普通に見ているだけなので迫力も何もなどないし、ザリアのほうは何が楽しいのか口の端を上げて優越感たっぷりの笑みを浮かべている。
いや、双方とも目だけはしっかりと相手を見据えているので成立していることはしているのだが、今1つ迫力に欠ける。
そもそも、感情表現に欠陥欠落が見られるロンに威嚇や殺気を発するといった挑発的な表情要素を要求するのが間違っているのだ。
よろめく足を1呼吸で叱咤し、大地を踏みしめるとロンは勢いをつけてザリアに向かって行った。小太刀を振ると軌道に残っていたザリアの髪端が風に散る。衝撃波や斬波の類ではない。見えない刃がそこにあった。先程ザリアの腕を切断した時の術だ。
小太刀ではなくもっと刀身の長い刀を相手にしている感覚を感じ取ったザリアは即座にその間合いを読み、反撃に転じる。その攻撃をロンは正面から受けることを避け、力を流すことでいなしていく。小柄で力もそんなに強くないロンが得意とするのは相手の力を受けずに隙を読んで攻撃を叩き込むヒット&ウエー戦法と並外れた素早さと身のこなしを活かした予測不可の奇襲、臨機応変な戦闘スタイルだ。それをザリアもいち早く感じ取っていた。
「貴様、本当に変な奴だな」
気配が薄いので目視に頼って狙いを定めるのだが、振り下ろしてもまるで霞のようにその場から消えていく錯覚をザリアは受けていた。姿を探そうとして攻撃を緩めるといつの間にか間合いを詰めた刃が確実に手足の腱を狙ってくる。
虚のようで実な動作。流れに逆らわず逆にそれを自分のものとしている動きは風に吹かれる羽根や水面を流れる花弁のように優麗である。しかも、無駄な動きが一切ないので非常に攻めにくい。
イライラしたザリアが力任せの無茶苦茶な攻撃を繰り出し、それを避けきったロンが隙を突いて反撃するも何かに躊躇した僅かな合間で再度攻撃される。
いつ終わるかわからない攻防が続く。それに終止符を打ったのは少し離れた岩場から飛んできた少女の悲鳴であった。
「レイカ殿!?」
振り返ると魔族に劣勢なレイカが火口の淵まで追い詰められていた。このままでは灼熱のマグマの中へ落ちていってしまう。
「バゲアゲアゲアァ、向こうはこっちが優勢のようだな。あいつは言動によらず残虐だからな。あのガキ、助けに行かなきゃ殺されるだろう。だが、そんな隙などこの俺様が与えるはず無・・・・・・っておい!」
つい先程までロンがいた場所にはすでに影1つ無く、遠くで鉄の交わる音が響く。悠長に話しているザリアを完全に無視してロンは迷うことなくレイカを庇い、彼女に振り下ろされようとしていた鉄の杖を小太刀で防いだ。
「あ~、いいところだったのに何で邪魔に入るのですかね」
頬を膨らまして魔族が抗議する。
「だいたい、あなたは諜報員兼暗殺者なのでしょう。どちらも目的遂行を第一とする職業のはず。誰に雇われているか知りませんが、こんな子供を助けてる暇などないはずですよね。それとも、あなたは依頼主を無視するのですか?」
「・・・それはできない」
「なら、こんな方ほっといて、さっさとご主人様の元にでも帰ったらどうです」
「・・・今回の依頼主はいない。確かに特殊クラスの先生方と校長先生から頼まれたが、どちらもあくまで頼み程度で正式に依頼を受けたわけではない」
その淡々とした言葉の重要性にレイカは驚いた。
ロンが秘密の依頼で学園を抜け出していることは知っていた。危険な内容であるとなんとなく感じとっていたので心配して何回か止めるように言ったが、事情があって止められないと言われた。依頼を受けていない時のロンはその場にいないかのように儚い印象を受ける。話しかけられても答えずに立ち去る姿を何度か目にしたこともあった。
しかし、他の人より共に過ごす時間の長いレイカはそう思えなくなっていた。
それは彼が何事にも無関心ではないかと。だが、これでわかった。
彼は理解されることを放棄した面倒くさがり屋だ。
続く
「ロンはん、あんさんが何者であってもうち気にしはしやせん。なんとなくやけど予想ついとったから」
「・・・それは職業の話か?」
「そうどす」
「・・・そうか」
視線をザリアに移したままロンは何でもないように呟いた。そして再び刀を構える。殺気を帯びたザリアの目を真っ向から受けても怯まず向かい合った。
まずはこの状態から抜け出すことが最優先だと2人の中で固まったからだ。
「くそぉ、これでも喰らえ!」
「こちらからも行きますよ」
2方向から十数本の炎の矢が2人を襲う。土地の効果で大きさも威力も通常より上がっている。ロンの手で生み出された突風によってその矢の1つが体に触れることなく空に散る。もう1度放たれた炎の矢を今度は岩場に飛び移ってかわす。ぶつかり合った矢が威力を吸収した1本の矢となって2人を追尾する。
それを見てレイカの口に笑みが浮かんだ。物陰から飛び出すと向かってくる矢に向けて扇を構える。
「火の力、いただきますぇ」
軽快な音を立てて扇を開く。中央に埋められた鏡に巨大な矢は呆気なく呑み込まれていった。
全てを呑み終えた扇を閉じるとレイカの体が高校生くらいの年頃の少女に変化した。長く伸びた髪にスラリと長い四肢。それを包み込む日本巫女服。手にした扇も2倍ほど大きくなる。
「ほな、これ返しますえ」
扇を振ると特大の火の玉が魔族とザリアに襲い掛かる。だが、動きが遅く、身を引かれすぐにかわされてしまう。
「それだけで終わらへんよ」
地面で弾け飛んだ火が形を変え、無数の鳥となって魔族に襲い掛かる。
だが、魔族はシールドを張ることでその嘴から逃れた。弾かれた炎は反転して今度は蛇となってザリアに向かうが、大剣によって真っ二つに切断された。
しかし、それがレイカの狙い。大剣特有の隙をついて素早く後ろに回りこんだロンがザリアに斬りかかる。間一髪、懐から取り出した短剣で凌ぐとザリアは力任せに腕を振り、弾き飛ばされたロンの小さな身体は岩に激突した。
岩がロンを中心にひび割れる。その様子は蜘蛛の巣にかかった蜉蝣に似ていた。咳き込んだロンの口から唾液と一緒に出た血が押さえた手をつたって地面に落ちる。呼吸に問題はないので消化器系の内臓が負傷したらしい。位置的に考えておそらく胃だろう。
「・・・馬鹿力」
「そいつは褒め言葉として受け取っとくぜ」
無言の睨み合いとなる・・・・と、記したが、ロンは前髪の隙間からただ普通に見ているだけなので迫力も何もなどないし、ザリアのほうは何が楽しいのか口の端を上げて優越感たっぷりの笑みを浮かべている。
いや、双方とも目だけはしっかりと相手を見据えているので成立していることはしているのだが、今1つ迫力に欠ける。
そもそも、感情表現に欠陥欠落が見られるロンに威嚇や殺気を発するといった挑発的な表情要素を要求するのが間違っているのだ。
よろめく足を1呼吸で叱咤し、大地を踏みしめるとロンは勢いをつけてザリアに向かって行った。小太刀を振ると軌道に残っていたザリアの髪端が風に散る。衝撃波や斬波の類ではない。見えない刃がそこにあった。先程ザリアの腕を切断した時の術だ。
小太刀ではなくもっと刀身の長い刀を相手にしている感覚を感じ取ったザリアは即座にその間合いを読み、反撃に転じる。その攻撃をロンは正面から受けることを避け、力を流すことでいなしていく。小柄で力もそんなに強くないロンが得意とするのは相手の力を受けずに隙を読んで攻撃を叩き込むヒット&ウエー戦法と並外れた素早さと身のこなしを活かした予測不可の奇襲、臨機応変な戦闘スタイルだ。それをザリアもいち早く感じ取っていた。
「貴様、本当に変な奴だな」
気配が薄いので目視に頼って狙いを定めるのだが、振り下ろしてもまるで霞のようにその場から消えていく錯覚をザリアは受けていた。姿を探そうとして攻撃を緩めるといつの間にか間合いを詰めた刃が確実に手足の腱を狙ってくる。
虚のようで実な動作。流れに逆らわず逆にそれを自分のものとしている動きは風に吹かれる羽根や水面を流れる花弁のように優麗である。しかも、無駄な動きが一切ないので非常に攻めにくい。
イライラしたザリアが力任せの無茶苦茶な攻撃を繰り出し、それを避けきったロンが隙を突いて反撃するも何かに躊躇した僅かな合間で再度攻撃される。
いつ終わるかわからない攻防が続く。それに終止符を打ったのは少し離れた岩場から飛んできた少女の悲鳴であった。
「レイカ殿!?」
振り返ると魔族に劣勢なレイカが火口の淵まで追い詰められていた。このままでは灼熱のマグマの中へ落ちていってしまう。
「バゲアゲアゲアァ、向こうはこっちが優勢のようだな。あいつは言動によらず残虐だからな。あのガキ、助けに行かなきゃ殺されるだろう。だが、そんな隙などこの俺様が与えるはず無・・・・・・っておい!」
つい先程までロンがいた場所にはすでに影1つ無く、遠くで鉄の交わる音が響く。悠長に話しているザリアを完全に無視してロンは迷うことなくレイカを庇い、彼女に振り下ろされようとしていた鉄の杖を小太刀で防いだ。
「あ~、いいところだったのに何で邪魔に入るのですかね」
頬を膨らまして魔族が抗議する。
「だいたい、あなたは諜報員兼暗殺者なのでしょう。どちらも目的遂行を第一とする職業のはず。誰に雇われているか知りませんが、こんな子供を助けてる暇などないはずですよね。それとも、あなたは依頼主を無視するのですか?」
「・・・それはできない」
「なら、こんな方ほっといて、さっさとご主人様の元にでも帰ったらどうです」
「・・・今回の依頼主はいない。確かに特殊クラスの先生方と校長先生から頼まれたが、どちらもあくまで頼み程度で正式に依頼を受けたわけではない」
その淡々とした言葉の重要性にレイカは驚いた。
ロンが秘密の依頼で学園を抜け出していることは知っていた。危険な内容であるとなんとなく感じとっていたので心配して何回か止めるように言ったが、事情があって止められないと言われた。依頼を受けていない時のロンはその場にいないかのように儚い印象を受ける。話しかけられても答えずに立ち去る姿を何度か目にしたこともあった。
しかし、他の人より共に過ごす時間の長いレイカはそう思えなくなっていた。
それは彼が何事にも無関心ではないかと。だが、これでわかった。
彼は理解されることを放棄した面倒くさがり屋だ。
続く
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