8 / 118
1、始まりの逃避とウサギの国での活劇
カメ、ウサギに抱えらえる
しおりを挟む
だが、部屋の中は既にもぬけの殻で備え付けの机やベッドすらなかった。
「何これ。あの二人、夜逃げでもしでかすつもりなわけ?あ、予備のシーツすらなくなってる」
状況がサッパリ読めなかったが、今は一刻も早くロンを見つけなければレイカの体調が何時急変するかわからない。校舎には近寄らなくなったし、ロイズの話だと寮にも帰らなくなったそうだ。
なら、あそこだろう。昼間寝ていた木陰。四人が集まり話を楽しむ場所。
「そうよ。自然の気が溢れたあの場所ならレイカも楽になるはずだわ」
ロンが寮に帰ってこないということはここもかなり汚染されているのだろう。レイカが倒れたのもそのせいかもしれない。先に影響が出ていた彼が唯一学園敷地内でいる場所だ。あの場所は清浄な気が溢れているから汚染され難いのだろう。自室に戻るとレイカが身を起こしていた。
「大丈夫?気分は?」
「幾分か・・回復してはる。また、迷惑っ」
立ち上がろうとしたが、まだ万全ではないらしくよろけて膝をついた。
「はい、黙ってる。今から落ち着ける場所に行くから、少し揺れるけど勘弁ね」
俗にいうお姫様抱っこの形でレイカを抱えあげた。
レイカは大丈夫と言っているが、力が戻っていないのは見ただけでわかる。おんぶだとしがみついていてもらわないといけない。もし、力が抜けたら大変である。それにイスカもレイカの表情が見えるほうが安心だった。戻ってきていることを期待して、男子寮に再度向かう。ロンの部屋にもロイズの部屋にも誰もいなかった。どうしようかとため息を吐きかけたその時だった。
「なんだ、いたの」
開いたドアの向こうに10人余りの生徒がいた。
しかし、イスカは彼らに向けて警戒の姿勢をとった。一歩下がると生徒達も一歩進む。生徒が一歩踏み出すとイスカが一歩足を引く。その目は冷凍イカのように光が失われてまるで死んでいるようだ。レイカも彼らの異常を感じ取ったのかイスカの首にしがみついた。
「お、いいね。そのまましっかり抱きついててよ」
ジリジリとだが、2人は後ろの壁に追い詰められる。
覚悟を決めたイスカはレイカを覆うように抱き上げると、大きく横に跳んだ。肩で窓ガラスを破り、3階の高さから飛び降りた。ウサギ族であるイスカにとっては大した高さではない。助走なしで飛び乗れる高さだ。飛び降りるなど造作もない。この学園にいる唯一のエルフ族である先生二人がいない今、この学園でイスカの脚力に敵うものなどいないに等しかった。
「これですぐには追ってこれないはずよ」
「イスカはん、人が落ちて来はりやす」
「うそぉ。集団飛び降り自殺現場発見、ってそんなこと言ってる場合じゃない」
このままでは全員地面に激突してよくて重傷だ。
2人は急いで魔導歌を唱えた。自分の属性でなくても初級程度の簡単な術なら訓練さえすれば使えるようになる。実技練習で一部訓練済みだ。着地と同時に後ろを振り向き、同時に呪文を解き放つ。
「「ディウイン!」」
風が吹き荒れ、生徒達を吹き飛ばす。落下速度が緩まったし、茂みに落ちるように調整したので打撲や骨折程度で済むだろう。
「つったく、これだけの人数誰が操ってるのよ」
「数人で分担してるとは思えんし。視覚もできまへん。儀式魔法とのコラボやろか。キャパや範囲をあげるなら1番効果的どす」
「よく知ってるわね」
「3日前の授業で言ってはったよ」
「寝てたわ」
「せやと思った」
「呆れないでよ。でも、学園中の人が敵ってことは・・・」
「イスカはん、右」
振り向きもせずイスカは大きく跳躍した。それまでいたところに四つの火球が炸裂する。
「もう、魔法使い目指してるならこれくらいの洗脳術打ち破りなさいよ」
「けど、何でうちら平気なんどすか?」
風の魔法で飛んでくる魔法を弾きながらレイカは首を捻った。
「そういえば、先生たちも操れるほどの術者なのよね。けど、見たところ完全に操ってるわけではなさそうだけど」
追っ手が放つ魔法のほとんどが別の追っ手の放つ魔法で相殺されるためイスカ達のところまで飛んでくるものは少ない。飛んできても威力は通常の半分以下。おかげでとても逃げやすい。
「単純に脱走する人をとっ捕まえろってことやろか?」
「どっちかって言うと脱走者を始末しろってことでしょ。攻撃魔法万々撃ってくるし」
「武器仰山も持ってはるな」
シンプルなので剣、棍棒。棍棒はわかる。体育倉庫にそれらしいものが保管してあった。だが、剣はどこに隠してあったのだろうか。学園島内は刃物持ち込み禁止のはずなのに。授業用だろうか。
学校らしく、箒、本、椅子なんてものもある。
「イスカはん、机が上から」
「まったく、やることが卑怯なのよ!」
雨霰と降ってくる机を避けながら裏庭へ走る。いつもなら本気になるまでもなく殴り飛ばして楽勝なのだが、具合の悪いレイカを抱いていては無闇に反撃するわけにいかない。
「って、さっき魔法使ってなかった」
「なんか、外出たら楽にならはったから。魔法はイスカはんの魔法に同調して。魔力は彼らからちょっくら失敬して」
指差したのは吹き飛ばした生徒の着地点となった茂みだった。
「それって建物だけが汚染されてるってこと」
「強い影響が出てるのが建物のある場所だけって感じどすな」
「でも、ここって閉鎖空間だからそのうち全体が汚染されるわよ。その前に出てかなくっちゃ」
「出てきはるの?」
「あんたも行くの!」
「うち、ここ離れとうないなぁ」
「ダメ、問答無用で連れてく。この状況で置いとけるわけないでしょう。会わせたい人もいるし、もう脱走の機会ないんだから」
「け、けど~」
いくら悩んでもイスカに抱えられている状態だと逃げたくても逃げられない。やれやれと苦笑いをするもレイカに抵抗する様子はなかった。
「大丈夫よ。先生たち見つけたら即行連れて帰って浄化してもらうんだから。そうすれば、また楽しい学園生活が待ってるのよ。ガッツよ、あたしら」
「おー!」
「さて、やる気になったところで、ちゃっちゃと脱出しちゃうわよ」
「どないして?」
嫌な沈黙が流れる。見詰め合った二人はニカッと笑った。
「か、考えてなかった」
「せやと思うた」
この学園は大陸から離れた小島に建設されている。逃げ出すためには大なり小なり舟を用意しなければならない。どうやってレイカを説得するかで悩んでいたイスカの脳裏にこの問題が一瞬でもよぎればよかったのだが、その一瞬もイスカの表情を見たところどうやらなかったようだ。
「大丈夫よ。ないなら学園の船を頂いちゃえばいいんだから」
「ほな、さくっと頂きましょか」
「・・・あんた、見た目より神経図太いね」
「でなきゃ世の中でやっていけまへんぇ」
「カーレントってもっと平和なとこだって思ってた」
「基本的にどこも変わらへんよ」
授業で語られているのが全てじゃないとつくづく思うイスカだった。
「それじゃあ、追っ手も撒いたことだし、船の奪還といきますか」
「それを言うなら強奪なやぁ」
「コノ場合必要ナノハソウイウつっこみジャナイダロウ」
「げ、ロイズ何時の間に」
「てか、こんな時間に何してはるん?」
「オマエラト同ジコトガアッタト思エバイイ」
ぽりぽりと頬を掻きながらロイズはため息を吐いた。
どうやら、イスカ達の前に襲撃されたらしい。イスカ達の部屋のある女子寮で、ロイズ達は男子寮だから校舎を挟んで反対側になる。人数が少なかったのは半分にわけて襲わせる予定だったのだろう。しかし、イスカ達が男子寮を訪れたことにより、女子寮を襲う部隊と入れ違いになってしまった。あのタイミングで少人数が現れたのはロイズ達を襲った部隊をさらに半分して向かわせたから。
先生達が何所で暮らしているのかは謎だが。
「トモカク、ろんガ惹キツケテル今ガチャンスナンダ。急グゾ」
続く
「何これ。あの二人、夜逃げでもしでかすつもりなわけ?あ、予備のシーツすらなくなってる」
状況がサッパリ読めなかったが、今は一刻も早くロンを見つけなければレイカの体調が何時急変するかわからない。校舎には近寄らなくなったし、ロイズの話だと寮にも帰らなくなったそうだ。
なら、あそこだろう。昼間寝ていた木陰。四人が集まり話を楽しむ場所。
「そうよ。自然の気が溢れたあの場所ならレイカも楽になるはずだわ」
ロンが寮に帰ってこないということはここもかなり汚染されているのだろう。レイカが倒れたのもそのせいかもしれない。先に影響が出ていた彼が唯一学園敷地内でいる場所だ。あの場所は清浄な気が溢れているから汚染され難いのだろう。自室に戻るとレイカが身を起こしていた。
「大丈夫?気分は?」
「幾分か・・回復してはる。また、迷惑っ」
立ち上がろうとしたが、まだ万全ではないらしくよろけて膝をついた。
「はい、黙ってる。今から落ち着ける場所に行くから、少し揺れるけど勘弁ね」
俗にいうお姫様抱っこの形でレイカを抱えあげた。
レイカは大丈夫と言っているが、力が戻っていないのは見ただけでわかる。おんぶだとしがみついていてもらわないといけない。もし、力が抜けたら大変である。それにイスカもレイカの表情が見えるほうが安心だった。戻ってきていることを期待して、男子寮に再度向かう。ロンの部屋にもロイズの部屋にも誰もいなかった。どうしようかとため息を吐きかけたその時だった。
「なんだ、いたの」
開いたドアの向こうに10人余りの生徒がいた。
しかし、イスカは彼らに向けて警戒の姿勢をとった。一歩下がると生徒達も一歩進む。生徒が一歩踏み出すとイスカが一歩足を引く。その目は冷凍イカのように光が失われてまるで死んでいるようだ。レイカも彼らの異常を感じ取ったのかイスカの首にしがみついた。
「お、いいね。そのまましっかり抱きついててよ」
ジリジリとだが、2人は後ろの壁に追い詰められる。
覚悟を決めたイスカはレイカを覆うように抱き上げると、大きく横に跳んだ。肩で窓ガラスを破り、3階の高さから飛び降りた。ウサギ族であるイスカにとっては大した高さではない。助走なしで飛び乗れる高さだ。飛び降りるなど造作もない。この学園にいる唯一のエルフ族である先生二人がいない今、この学園でイスカの脚力に敵うものなどいないに等しかった。
「これですぐには追ってこれないはずよ」
「イスカはん、人が落ちて来はりやす」
「うそぉ。集団飛び降り自殺現場発見、ってそんなこと言ってる場合じゃない」
このままでは全員地面に激突してよくて重傷だ。
2人は急いで魔導歌を唱えた。自分の属性でなくても初級程度の簡単な術なら訓練さえすれば使えるようになる。実技練習で一部訓練済みだ。着地と同時に後ろを振り向き、同時に呪文を解き放つ。
「「ディウイン!」」
風が吹き荒れ、生徒達を吹き飛ばす。落下速度が緩まったし、茂みに落ちるように調整したので打撲や骨折程度で済むだろう。
「つったく、これだけの人数誰が操ってるのよ」
「数人で分担してるとは思えんし。視覚もできまへん。儀式魔法とのコラボやろか。キャパや範囲をあげるなら1番効果的どす」
「よく知ってるわね」
「3日前の授業で言ってはったよ」
「寝てたわ」
「せやと思った」
「呆れないでよ。でも、学園中の人が敵ってことは・・・」
「イスカはん、右」
振り向きもせずイスカは大きく跳躍した。それまでいたところに四つの火球が炸裂する。
「もう、魔法使い目指してるならこれくらいの洗脳術打ち破りなさいよ」
「けど、何でうちら平気なんどすか?」
風の魔法で飛んでくる魔法を弾きながらレイカは首を捻った。
「そういえば、先生たちも操れるほどの術者なのよね。けど、見たところ完全に操ってるわけではなさそうだけど」
追っ手が放つ魔法のほとんどが別の追っ手の放つ魔法で相殺されるためイスカ達のところまで飛んでくるものは少ない。飛んできても威力は通常の半分以下。おかげでとても逃げやすい。
「単純に脱走する人をとっ捕まえろってことやろか?」
「どっちかって言うと脱走者を始末しろってことでしょ。攻撃魔法万々撃ってくるし」
「武器仰山も持ってはるな」
シンプルなので剣、棍棒。棍棒はわかる。体育倉庫にそれらしいものが保管してあった。だが、剣はどこに隠してあったのだろうか。学園島内は刃物持ち込み禁止のはずなのに。授業用だろうか。
学校らしく、箒、本、椅子なんてものもある。
「イスカはん、机が上から」
「まったく、やることが卑怯なのよ!」
雨霰と降ってくる机を避けながら裏庭へ走る。いつもなら本気になるまでもなく殴り飛ばして楽勝なのだが、具合の悪いレイカを抱いていては無闇に反撃するわけにいかない。
「って、さっき魔法使ってなかった」
「なんか、外出たら楽にならはったから。魔法はイスカはんの魔法に同調して。魔力は彼らからちょっくら失敬して」
指差したのは吹き飛ばした生徒の着地点となった茂みだった。
「それって建物だけが汚染されてるってこと」
「強い影響が出てるのが建物のある場所だけって感じどすな」
「でも、ここって閉鎖空間だからそのうち全体が汚染されるわよ。その前に出てかなくっちゃ」
「出てきはるの?」
「あんたも行くの!」
「うち、ここ離れとうないなぁ」
「ダメ、問答無用で連れてく。この状況で置いとけるわけないでしょう。会わせたい人もいるし、もう脱走の機会ないんだから」
「け、けど~」
いくら悩んでもイスカに抱えられている状態だと逃げたくても逃げられない。やれやれと苦笑いをするもレイカに抵抗する様子はなかった。
「大丈夫よ。先生たち見つけたら即行連れて帰って浄化してもらうんだから。そうすれば、また楽しい学園生活が待ってるのよ。ガッツよ、あたしら」
「おー!」
「さて、やる気になったところで、ちゃっちゃと脱出しちゃうわよ」
「どないして?」
嫌な沈黙が流れる。見詰め合った二人はニカッと笑った。
「か、考えてなかった」
「せやと思うた」
この学園は大陸から離れた小島に建設されている。逃げ出すためには大なり小なり舟を用意しなければならない。どうやってレイカを説得するかで悩んでいたイスカの脳裏にこの問題が一瞬でもよぎればよかったのだが、その一瞬もイスカの表情を見たところどうやらなかったようだ。
「大丈夫よ。ないなら学園の船を頂いちゃえばいいんだから」
「ほな、さくっと頂きましょか」
「・・・あんた、見た目より神経図太いね」
「でなきゃ世の中でやっていけまへんぇ」
「カーレントってもっと平和なとこだって思ってた」
「基本的にどこも変わらへんよ」
授業で語られているのが全てじゃないとつくづく思うイスカだった。
「それじゃあ、追っ手も撒いたことだし、船の奪還といきますか」
「それを言うなら強奪なやぁ」
「コノ場合必要ナノハソウイウつっこみジャナイダロウ」
「げ、ロイズ何時の間に」
「てか、こんな時間に何してはるん?」
「オマエラト同ジコトガアッタト思エバイイ」
ぽりぽりと頬を掻きながらロイズはため息を吐いた。
どうやら、イスカ達の前に襲撃されたらしい。イスカ達の部屋のある女子寮で、ロイズ達は男子寮だから校舎を挟んで反対側になる。人数が少なかったのは半分にわけて襲わせる予定だったのだろう。しかし、イスカ達が男子寮を訪れたことにより、女子寮を襲う部隊と入れ違いになってしまった。あのタイミングで少人数が現れたのはロイズ達を襲った部隊をさらに半分して向かわせたから。
先生達が何所で暮らしているのかは謎だが。
「トモカク、ろんガ惹キツケテル今ガチャンスナンダ。急グゾ」
続く
0
あなたにおすすめの小説
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れた俺が辿り着いたのは、自由度抜群のVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は“料理人”。
だがそれは、戦闘とは無縁の完全な負け組職業だった。
地味な日々の中、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
勝てないと判断したアタッカーはログアウトし、残されたのは三人だけ。
熊型獣人のタンク、ヒーラー、そして非戦闘職の俺。
絶体絶命の状況で包丁を構えた瞬間――料理スキルが覚醒し、常識外のダメージを叩き出す!
そこから始まる、料理人の大逆転。
ギルド設立、仲間との出会い、意外な秘密、そしてVチューバーとしての活動。
リアルでは無職、ゲームでは負け組。
そんな男が奇跡を起こしていくVRMMO物語。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる