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【あとがき的なもの】
あとがき的なもの
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ここまで読んで下さった皆様、心からありがとうございました!
この物語は、自分の趣味と性癖と妄想を詰め合わせた作品である、『あんなに堅物だった俺を、解してくれたお前の腕が』が完結を迎えた後に思いついたものです。
※この作品は本当にただの妄想詰め込み要素しかないので、本作品のようなストーリー性はほぼありません笑 ただただイチャイチャして終わり笑
書いてる途中、何度も何度も終わりが見えなくなったり話が思いつかなくなったりしました。
それを何とか無事に完結させることができたのは、ここまで読んで下さった方々がいたからです。本当にありがとうございました。
さて、この物語についてですが、自分が完結に至るまで拘ったことが2つあります。
一つ目は、登場人物全員がどこかしら壊れているということです。
完璧な人間はいません。隼を筆頭に一見まともに見える登場人物にも、どこかしら感性バグってるなぁ…と思ってしまうような部分を入れたつもりです。
そして二つ目は、主人公・隼の彼女である梨々の視点を入れなかったことです。
というか、梨々という彼女がいることにすらほとんど触れておりません。
それは、隼が魔性の男であるが故です。
魔性の男や女というのは、ちゃっかり自分にはパートナーがいるものの、あたかも「自分の隣は空いてますよ」とでも言わんばかりの態度を取るものと思っております。
隼もまさにそんな感じで、彼女がいるという現実を、本当に必要な時以外は相手に突きつけないのです。
そして、隼と関わった中でも人生を狂わされていない人たちがいることにも気づいたかと思います。
それこそ梨々や優、瑠千亜、五郎。
そして麻友と渚。
基本的に隼が魔性を発動して狂わせる相手は男が多いわけですが、優香や菜月、愛莉のように女でも狂わされた人たちもいますし、優たちのように男でも狂ってない人もいます。
つまり、この物語でほとんどの人が口を揃えて言う「隼のせいで人生が狂った」というのは、あくまで本人の人間性次第なのです。
狂わされるような意志の弱さ、倫理観の欠如、精神的な幼稚さが勝手に招いていることに過ぎません。
彼らはそんな自分の欠落した部分を、隼になすりつけているだけなのです。
そういったことも、この作品を通して伝えたかったことの一つであります。
そして、隼はただ人をたぶらかし自分へ興味を向けさせ、楽しんでいるだけの男ではないということも意識して書きました。
やっぱり多くの人に愛される人間というのは、少なくとも「相手のために何かができる人」だと思ってます。
隼も自分の魔性に気づいているものとは思いますが、ただそれを利用して相手の本能を刺激するだけではなく、そもそもの話人間ができています。
自分の恵まれた外見や放つオーラ、生まれ持った能力などに胡座をかかず、人の気持ちを考えられるかどうか。
隼がそれをできる人だというのは、奥山先生や愛莉、海吏などコンプレックスを抱える人への優しい言葉、もしくは優香や渚など、苦しい状況にある人への気遣い、そして唯一隼が嫌悪感を示した、畠山刑事への厳しい言葉などで分かるかと思います。
蛇足かな?と思いながらも付け足した「最終章」についても触れたいと思います。
最終章をわざわざ入れた理由。
それは、「隼に狂わされる人は不特定多数に登る」ということ、それに尽きます。
確かに本編でしきれなかった伏線回収や登場人物たちのその後を描くという意味もありました。
が、それ以上に、隼がいかに恐ろしい男であるのかということを、より強調して伝えたかったという気持ちの方が大きいです。
奥山先生のバイト先のお局や店長、渚が見た大学教授や学生たち、優香の勤める病院の患者たち、渚の兄がビルの隙間で見た男……
この作品の中で細かく心情に触れ、名前を出した人たち以外にも、隼に魅了された人たちはごまんといるのです。
本当の魔性の男、人の人生を狂わせる男という肩書は、身近な人…しかも深く関わった人だけを狂わせるだけでは名付けられるものではないと思います。
そして、隼の心情を最後まで取り上げなかったのも、彼のミステリアスな部分を貫くためでした。
何を考えているのか?
わざとやってるのか?
どこまで本気なのか?
そういったことを敢えて明かしませんでした。
隼が本当はどんな人間であるのかは、作者の描く他の作品、『誰もが経験のある、普通の恋愛の話』で分かるようになっております。
こちらは本作品を超える長編で、隼はもちろん梨々、優、瑠千亜、五郎がメインになっている話です。
誰も狂ってないし、至って純粋なストーリーです笑
もし興味を持って頂けたら、公開後、是非そちらも読んでもらえると、隼や梨々たちの謎も解けてくるかな?と思います。
長々とあとがき的なものを書いてきましたが、改めてここまで読んで下さった方々に感謝したいと思います。
感想やご指摘などありましたら、遠慮なく書いていただけると本当にありがたいです。
今後の励みや参考にもなります。
人生経験も少なく世の中のことをあまり知らない作者が書いた拙いストーリーを、最後まで見守って頂き、本当にありがとうございました。
またどこかでお会い出来たらなと思います。
この物語は、自分の趣味と性癖と妄想を詰め合わせた作品である、『あんなに堅物だった俺を、解してくれたお前の腕が』が完結を迎えた後に思いついたものです。
※この作品は本当にただの妄想詰め込み要素しかないので、本作品のようなストーリー性はほぼありません笑 ただただイチャイチャして終わり笑
書いてる途中、何度も何度も終わりが見えなくなったり話が思いつかなくなったりしました。
それを何とか無事に完結させることができたのは、ここまで読んで下さった方々がいたからです。本当にありがとうございました。
さて、この物語についてですが、自分が完結に至るまで拘ったことが2つあります。
一つ目は、登場人物全員がどこかしら壊れているということです。
完璧な人間はいません。隼を筆頭に一見まともに見える登場人物にも、どこかしら感性バグってるなぁ…と思ってしまうような部分を入れたつもりです。
そして二つ目は、主人公・隼の彼女である梨々の視点を入れなかったことです。
というか、梨々という彼女がいることにすらほとんど触れておりません。
それは、隼が魔性の男であるが故です。
魔性の男や女というのは、ちゃっかり自分にはパートナーがいるものの、あたかも「自分の隣は空いてますよ」とでも言わんばかりの態度を取るものと思っております。
隼もまさにそんな感じで、彼女がいるという現実を、本当に必要な時以外は相手に突きつけないのです。
そして、隼と関わった中でも人生を狂わされていない人たちがいることにも気づいたかと思います。
それこそ梨々や優、瑠千亜、五郎。
そして麻友と渚。
基本的に隼が魔性を発動して狂わせる相手は男が多いわけですが、優香や菜月、愛莉のように女でも狂わされた人たちもいますし、優たちのように男でも狂ってない人もいます。
つまり、この物語でほとんどの人が口を揃えて言う「隼のせいで人生が狂った」というのは、あくまで本人の人間性次第なのです。
狂わされるような意志の弱さ、倫理観の欠如、精神的な幼稚さが勝手に招いていることに過ぎません。
彼らはそんな自分の欠落した部分を、隼になすりつけているだけなのです。
そういったことも、この作品を通して伝えたかったことの一つであります。
そして、隼はただ人をたぶらかし自分へ興味を向けさせ、楽しんでいるだけの男ではないということも意識して書きました。
やっぱり多くの人に愛される人間というのは、少なくとも「相手のために何かができる人」だと思ってます。
隼も自分の魔性に気づいているものとは思いますが、ただそれを利用して相手の本能を刺激するだけではなく、そもそもの話人間ができています。
自分の恵まれた外見や放つオーラ、生まれ持った能力などに胡座をかかず、人の気持ちを考えられるかどうか。
隼がそれをできる人だというのは、奥山先生や愛莉、海吏などコンプレックスを抱える人への優しい言葉、もしくは優香や渚など、苦しい状況にある人への気遣い、そして唯一隼が嫌悪感を示した、畠山刑事への厳しい言葉などで分かるかと思います。
蛇足かな?と思いながらも付け足した「最終章」についても触れたいと思います。
最終章をわざわざ入れた理由。
それは、「隼に狂わされる人は不特定多数に登る」ということ、それに尽きます。
確かに本編でしきれなかった伏線回収や登場人物たちのその後を描くという意味もありました。
が、それ以上に、隼がいかに恐ろしい男であるのかということを、より強調して伝えたかったという気持ちの方が大きいです。
奥山先生のバイト先のお局や店長、渚が見た大学教授や学生たち、優香の勤める病院の患者たち、渚の兄がビルの隙間で見た男……
この作品の中で細かく心情に触れ、名前を出した人たち以外にも、隼に魅了された人たちはごまんといるのです。
本当の魔性の男、人の人生を狂わせる男という肩書は、身近な人…しかも深く関わった人だけを狂わせるだけでは名付けられるものではないと思います。
そして、隼の心情を最後まで取り上げなかったのも、彼のミステリアスな部分を貫くためでした。
何を考えているのか?
わざとやってるのか?
どこまで本気なのか?
そういったことを敢えて明かしませんでした。
隼が本当はどんな人間であるのかは、作者の描く他の作品、『誰もが経験のある、普通の恋愛の話』で分かるようになっております。
こちらは本作品を超える長編で、隼はもちろん梨々、優、瑠千亜、五郎がメインになっている話です。
誰も狂ってないし、至って純粋なストーリーです笑
もし興味を持って頂けたら、公開後、是非そちらも読んでもらえると、隼や梨々たちの謎も解けてくるかな?と思います。
長々とあとがき的なものを書いてきましたが、改めてここまで読んで下さった方々に感謝したいと思います。
感想やご指摘などありましたら、遠慮なく書いていただけると本当にありがたいです。
今後の励みや参考にもなります。
人生経験も少なく世の中のことをあまり知らない作者が書いた拙いストーリーを、最後まで見守って頂き、本当にありがとうございました。
またどこかでお会い出来たらなと思います。
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