178 / 213
最終章
4-1
しおりを挟む
「ゲッ………マジで…!?!?……」
私は大学生になった。
私の通ってた高校は偏差値がせいぜい50くらいで、その学校出身者がまさか、日本最難関の大学に合格するとは誰も思ってはいなかった。
けど、思い切って人生で初めて本気で勉強したら、私は奇跡的にここに入ることができたのだった。
だけど……
レポートの添削をお願いしに行こうと、ドアの前まできたゼミ室から聞こえてくるある声に、私は思わず冒頭のような反応をしたのだ。
私はすぐに背を向け引き返した。
(あーあ。これで見ちゃったの何回目だろう)
なんと私は、大学で隼くんに再会したのだ。
3年生になった私たちは本格的に学部を選ぶのだが、その学部が隼くんと全く同じだった。
だけど、大学で会った隼くんは……
(前は他の教授としてたし…よくあんなオッサンとできるよね…)
しょっちゅう男の人を誘惑しては、大学の至るところでそういうことをしている。
まあ、隼くんが入学早々話題になるくらいイケメンで可愛いというのは私にも分かる。
男女や学年問わず大人気なのもわかる。
だけど……
「隼、飲みすぎたか?」
「んー、だいじょーぶ」
「大丈夫じゃねえだろそれw仕方ねえなまた俺が家まで連れてってやるよ」
「待てよお前この間も隼と帰っただろ?次は俺がいい」
学部ごとの飲み会の度に、隼くんは男子の誰かしらに持ち帰られている。
隼くんはお酒がかなり弱くてすぐに酔っちゃうのだが、酔ったときの様子がとにかくフワフワしてて可愛いから、見てる人をついその気にさせるようだ。
今日もこぞって男子たちが隼くんお持ち帰り選手権を競っている。
無駄にお酒に強い私は、もし隼くんが女子だったらもっと大変だっただろうなと思いながら何となく飲んでいた。
私は大学生になった。
私の通ってた高校は偏差値がせいぜい50くらいで、その学校出身者がまさか、日本最難関の大学に合格するとは誰も思ってはいなかった。
けど、思い切って人生で初めて本気で勉強したら、私は奇跡的にここに入ることができたのだった。
だけど……
レポートの添削をお願いしに行こうと、ドアの前まできたゼミ室から聞こえてくるある声に、私は思わず冒頭のような反応をしたのだ。
私はすぐに背を向け引き返した。
(あーあ。これで見ちゃったの何回目だろう)
なんと私は、大学で隼くんに再会したのだ。
3年生になった私たちは本格的に学部を選ぶのだが、その学部が隼くんと全く同じだった。
だけど、大学で会った隼くんは……
(前は他の教授としてたし…よくあんなオッサンとできるよね…)
しょっちゅう男の人を誘惑しては、大学の至るところでそういうことをしている。
まあ、隼くんが入学早々話題になるくらいイケメンで可愛いというのは私にも分かる。
男女や学年問わず大人気なのもわかる。
だけど……
「隼、飲みすぎたか?」
「んー、だいじょーぶ」
「大丈夫じゃねえだろそれw仕方ねえなまた俺が家まで連れてってやるよ」
「待てよお前この間も隼と帰っただろ?次は俺がいい」
学部ごとの飲み会の度に、隼くんは男子の誰かしらに持ち帰られている。
隼くんはお酒がかなり弱くてすぐに酔っちゃうのだが、酔ったときの様子がとにかくフワフワしてて可愛いから、見てる人をついその気にさせるようだ。
今日もこぞって男子たちが隼くんお持ち帰り選手権を競っている。
無駄にお酒に強い私は、もし隼くんが女子だったらもっと大変だっただろうなと思いながら何となく飲んでいた。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】今夜、私は義父に抱かれる
umi
恋愛
封じられた初恋が、時を経て三人の男女の運命を狂わせる。メリバ好きさんにおくる、禁断のエロスファンタジー。
一章 初夜:幸せな若妻に迫る義父の魔手。夫が留守のある夜、とうとう義父が牙を剥き──。悲劇の始まりの、ある夜のお話。
二章 接吻:悪夢の一夜が明け、義父は嫁を手元に囲った。が、事の最中に戻ったかに思われた娘の幼少時代の記憶は、夜が明けるとまた元通りに封じられていた。若妻の心が夫に戻ってしまったことを知って絶望した義父は、再び力づくで娘を手に入れようと──。
【共通】
*中世欧州風ファンタジー。
*立派なお屋敷に使用人が何人もいるようなおうちです。旦那様、奥様、若旦那様、若奥様、みたいな。国、服装、髪や目の色などは、お好きな設定で読んでください。
*女性向け。女の子至上主義の切ないエロスを目指してます。
*一章、二章とも、途中で無理矢理→溺愛→に豹変します。二章はその後闇落ち展開。思ってたのとちがう(スン)…な場合はそっ閉じでスルーいただけると幸いです。
*ムーンライトノベルズ様にも旧バージョンで投稿しています。
※同タイトルの過去作『今夜、私は義父に抱かれる』を改編しました。2021/12/25
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる