その男、人の人生を狂わせるので注意が必要

元いじめっ子の話

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その日から私は隼くんと会話をすることもなく卒業を迎えた。

そこから5年の月日が流れて、高2の夏、私はまた隼くんと出会った。


ス○バで見た隼くんは、小学生の頃よりもずっと背が伸びていて、驚くくらいのイケメンになっていた。

あの頃の綺麗な瞳も、優しい笑顔も何も変わらない。

まるで美しい心がそのまま外見に現れているような素敵な男性になっていた。



私は、あの日のことを隼くんに謝りたかった。

今更虫のいい話なのは分かってる。

許してもらえなくても当たり前だと思ってる。

だけど、こうして再び出会った運命を、私は神様がくれた唯一の反省のチャンスだと思っていた。


だけど、なかなか言い出せなかった。


ス○バの日にLI○Eの交換はしたけど、二人きりで話したり会ったりすることはできなかった。

私はあの頃と何も変わらず、弱くてちっぽけなままだった……。






だけど、身の回りの出来事が、どんどん私を焦らせる。

隼くんと私の周りで起こること。

それを考えると、私は隼くんにきちんと謝らないといけない気がしていた。

自分の身には、いつ何が起こるか分からない。

そんな当たり前のことを、隼くんと関わる人たちを見ている度に実感した。


だから私は、何かある前に…

隼くんとちゃんと向き合おうと思った。