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7人目:とある刑事の話
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家に戻ってからというもの、俺はしばらく眠りにつけないでいた。
もしこのまま、本当に醍醐隼が弁護士を引き連れて来たらどうしようか。
あの事件の不都合な点が暴かれてしまったら…
俺の刑事人生は、それこそ終わるだろう。
その前に何とかしてあの二人を止めなければならない。
佐々木麻友に関しては、どうにか騙すことが出来そうだ。
しかし、問題は醍醐隼。
あいつに対しては、頭のキレる大人だと思って接した方が良いだろう…
だが、それでもまだ未成年の子供だ。
弱いところや痛い点を突けばいい……
そんなことを考えているうちに、ふと俺は過去に調べたあいつのイジメについて思い出した。
そういえば……
俺は奴の小学時代について調べていた時、どうも引っかかることがあった。
それは…
「もしもし。今暇か?」
俺はスマホを取り出して、元妻である菜月へと電話をかけた。
菜月は愛莉が自殺した日、醍醐隼と性行為をして逮捕されていた。
しかし、初犯であることや逃亡の可能性が低いこと、反省していることなどを考慮して起訴はされずに示談で終わった。
だから今でも連絡は取れるのだ。
「正直に話してくれ。……醍醐隼とお前が関係を持ったのは………お前の妹が絡んでいるのか?」
電話の向こうでは、菜月が驚いたように息を止める。
やはり……
「ずっと不思議だったんだよ、何故お前なんかと醍醐隼が関係を持てたのか。お前たちの供述じゃ不可解な点が多くてね。……だが、もしお前の妹と醍醐隼の関係があるなら納得がいく。もう終わったことだ……全て話してくれないか?」
俺はそれから菜月の話を聞き、ある確信を得た。
この話があれば、きっと………
俺は口元が思わず緩むのを自覚しながら、早速数日後、醍醐隼と直接話すことにしたのだった。
もしこのまま、本当に醍醐隼が弁護士を引き連れて来たらどうしようか。
あの事件の不都合な点が暴かれてしまったら…
俺の刑事人生は、それこそ終わるだろう。
その前に何とかしてあの二人を止めなければならない。
佐々木麻友に関しては、どうにか騙すことが出来そうだ。
しかし、問題は醍醐隼。
あいつに対しては、頭のキレる大人だと思って接した方が良いだろう…
だが、それでもまだ未成年の子供だ。
弱いところや痛い点を突けばいい……
そんなことを考えているうちに、ふと俺は過去に調べたあいつのイジメについて思い出した。
そういえば……
俺は奴の小学時代について調べていた時、どうも引っかかることがあった。
それは…
「もしもし。今暇か?」
俺はスマホを取り出して、元妻である菜月へと電話をかけた。
菜月は愛莉が自殺した日、醍醐隼と性行為をして逮捕されていた。
しかし、初犯であることや逃亡の可能性が低いこと、反省していることなどを考慮して起訴はされずに示談で終わった。
だから今でも連絡は取れるのだ。
「正直に話してくれ。……醍醐隼とお前が関係を持ったのは………お前の妹が絡んでいるのか?」
電話の向こうでは、菜月が驚いたように息を止める。
やはり……
「ずっと不思議だったんだよ、何故お前なんかと醍醐隼が関係を持てたのか。お前たちの供述じゃ不可解な点が多くてね。……だが、もしお前の妹と醍醐隼の関係があるなら納得がいく。もう終わったことだ……全て話してくれないか?」
俺はそれから菜月の話を聞き、ある確信を得た。
この話があれば、きっと………
俺は口元が思わず緩むのを自覚しながら、早速数日後、醍醐隼と直接話すことにしたのだった。
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