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隠し事JKの話
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「麻友、止めてくれてありがとう。けど俺……もういいんだ」
海吏くんがフッと無気力に笑った。
その冷たい笑みからは、自分への絶望と怒りが込められていた。
「どうせこのまま生きてても、俺の人生なんてたかが知れてる。今ここで人生終わらせても無駄に長生きしても、トータルで見た質は変わらないんだよ」
「何言ってんの?海吏くんの人生まだまだこれからでしょ!?」
「それなら俺と一つしか変わらない麻友たちだってこれからでしょ。だけど、2人は俺とは違う。………普通に生きて欲しい」
「だからって海吏くんが罪を着る必要ないでしょ!海吏くんだって普通に生きてよ!」
「無理だよ。俺に普通に生きろっていうのは……既にガタガタなんだから」
再び冷たく笑う海吏くんの意志は、相当堅い。
「ほら…早く。帰る準備して」
私の説得じゃ、きっと海吏くんの気持ちは動かないのだろう。
海吏くんは淡々と愛莉のスマホを使ってタクシーを呼んでいる。
そして愛莉が切り刻んだ体のパーツを、隣の部室に運んで収納スペースに仕舞っている。
淡々と行動している海吏くんを、私はただ呆然と見ているしかなかった。
本当は海吏くんを止めたい。
なんの罪もない海吏くんに罪を着せるなんてしたくない。
だけど……
淡々と自分を犯罪者にしている海吏くんの顔が、今まで見たこともなかったくらい生き生きしてて楽しそうだったから…
私はその日から、海吏くんの最後のお願いを徹底できるように事件のことは忘れて生きていくことにした。
海吏くんがフッと無気力に笑った。
その冷たい笑みからは、自分への絶望と怒りが込められていた。
「どうせこのまま生きてても、俺の人生なんてたかが知れてる。今ここで人生終わらせても無駄に長生きしても、トータルで見た質は変わらないんだよ」
「何言ってんの?海吏くんの人生まだまだこれからでしょ!?」
「それなら俺と一つしか変わらない麻友たちだってこれからでしょ。だけど、2人は俺とは違う。………普通に生きて欲しい」
「だからって海吏くんが罪を着る必要ないでしょ!海吏くんだって普通に生きてよ!」
「無理だよ。俺に普通に生きろっていうのは……既にガタガタなんだから」
再び冷たく笑う海吏くんの意志は、相当堅い。
「ほら…早く。帰る準備して」
私の説得じゃ、きっと海吏くんの気持ちは動かないのだろう。
海吏くんは淡々と愛莉のスマホを使ってタクシーを呼んでいる。
そして愛莉が切り刻んだ体のパーツを、隣の部室に運んで収納スペースに仕舞っている。
淡々と行動している海吏くんを、私はただ呆然と見ているしかなかった。
本当は海吏くんを止めたい。
なんの罪もない海吏くんに罪を着せるなんてしたくない。
だけど……
淡々と自分を犯罪者にしている海吏くんの顔が、今まで見たこともなかったくらい生き生きしてて楽しそうだったから…
私はその日から、海吏くんの最後のお願いを徹底できるように事件のことは忘れて生きていくことにした。
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