上 下
104 / 213
隠し事JKの話

9

しおりを挟む
そこから私たちはしばらく色んな話をしていた。

昔の話、今の話、お互いの学校の話……


恐らく20~30分は立ち話をしてただろう。


それなのに、どっちも話に夢中になりすぎて、愛莉たちがなかなか部室から出てこないことを忘れていた。


「そういえば、愛莉たち遅いね」


私がそう言って部室の方を見ると、まだ灯りがついたままだった。

「まだ話してんのか?ちょっと見に行ってみようか」

海吏くんの言葉に頷き、二人で部室へと向かった。





部室棟の階段を登る。

普段なら一番階段寄りのテニス部の部室に人がいるときは、声が聞こえてくる。

だけど今は不気味なほどに静かだ。




部室の前に着く。


それでも音が聞こえないことを疑問に思いながら、私と海吏くんは同時にドアを開ける。



「……あれ?」


明かりがついてるはずなのに、部室の中には誰もいなかった。


「どいうこと?」


私と海吏くんは顔を見合わせた。

「なんで誰もいないんだ?荷物は置きっぱなしだぞ…」


海吏くんがそう言いながら、部屋をキョロキョロ見渡す。


私は何となく廊下の方から物音がしたので、部室の中から廊下を覗いてみた。


すると、隣の卓球部の部室のドアが小さく空いていることに気づいた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

イケメンにフラれた部下の女の子を堪能する上司の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

彼女は処女じゃなかった

かめのこたろう
現代文学
ああああ

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

【R18】今夜、私は義父に抱かれる

umi
恋愛
封じられた初恋が、時を経て三人の男女の運命を狂わせる。メリバ好きさんにおくる、禁断のエロスファンタジー。 一章 初夜:幸せな若妻に迫る義父の魔手。夫が留守のある夜、とうとう義父が牙を剥き──。悲劇の始まりの、ある夜のお話。 二章 接吻:悪夢の一夜が明け、義父は嫁を手元に囲った。が、事の最中に戻ったかに思われた娘の幼少時代の記憶は、夜が明けるとまた元通りに封じられていた。若妻の心が夫に戻ってしまったことを知って絶望した義父は、再び力づくで娘を手に入れようと──。 【共通】 *中世欧州風ファンタジー。 *立派なお屋敷に使用人が何人もいるようなおうちです。旦那様、奥様、若旦那様、若奥様、みたいな。国、服装、髪や目の色などは、お好きな設定で読んでください。 *女性向け。女の子至上主義の切ないエロスを目指してます。 *一章、二章とも、途中で無理矢理→溺愛→に豹変します。二章はその後闇落ち展開。思ってたのとちがう(スン)…な場合はそっ閉じでスルーいただけると幸いです。 *ムーンライトノベルズ様にも旧バージョンで投稿しています。 ※同タイトルの過去作『今夜、私は義父に抱かれる』を改編しました。2021/12/25

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

托卵子が育ての父親に求められて受け入れちゃうみたいなやつ

かめのこたろう
現代文学
今流行りのアレです

処理中です...