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隠し事JKの話

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「隼くん、ごめんねいきなり呼び出して」


愛莉の死から1週間。

私たちは、ついに二人きりで直接会うことにした。


今、2人はカラオケに来ている。


前に私と愛莉と渚で合コンした時に来たカラオケだ。


高校生が他人に会話を聞かれないで済む場所といえば、カラオケの個室しかない。


私はやっぱり1人では抱えきれない隠し事を、ついに隼くんに打ち明けることにした。




「今日話したいことはね、本当は愛莉が亡くなった日に話そうとしてたことなの」



私は早まる鼓動を感じながら、隼くんを信じて全てを打ち明けることにした。






「隼くん……一つお願いがあるの。」




ドキドキして吐きそうだ。


こんな緊張は人生で初めて。



だけど、今話さないと私は一生後悔する。



だから……






「隼くんお願い。海吏かいりくんを……藤井海吏ふじい かいりくんを助けて」




私はあの日のことを、全部打ち明けることにした。


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