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6人目:イマドキJKの話

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「ただいまあー」


ガチャ、と玄関を開けると、また男物のスニーカーが置いてある。


(あれ?このスニーカー……!)


そこにあるのは、前に隼くんが家に来ていたときと同じものだった。


(隼くんが麻友より先に来たんだ!)


私は麻友が来る前に少しでも隼くんと話したかった。

だから少しウキウキした気持ちのまま、リビングのドアに手をかけた。




すると………









「あっ……愛莉っっ!!!」










そこには、あり得ない光景が広がっていた。








「あんたいつの間に帰ってきてるの!!……隼くん、これ着て!」










そこには、ソファで重なり合っていた母と隼くんがいた。








「愛莉!違うのよ、これはね……」

「愛莉さん……!っ………」







必死に誤魔化そうとしてくる母と、何も言えない隼くん。



私はドアよりも奥に入っていけなかった。





「愛莉!これはね、事情があるのよ!私があんたから隼くんを奪おうとか考えてた訳ではないのよ!…ね!?隼くんっ!」

「え…?…あ、はい……」

「ほら!だから愛莉!ちゃんと事情を聞いて!」






混乱している母の言葉が、リビングの中で響く。


隼くんは呆然としたまま何も言わない。




そして………





「ほら愛莉!なんとか言いなさいよ!」







何も言わない私に、焦った母が近づいてくる。



母は、そこにあった薄いバスタオルを適当に体に当てているだけだ。



近づいてくる50近い女の体に、私は生理的な気持ち悪さを感じて、母から逃げるように後ずさった。




「愛莉!ちょっと!」





そしてそのまま、私は母の静止を聞かずに家から飛び出した。


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