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6人目:イマドキJKの話
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「嵯峨瑠千亜ですっ!渚ちゃんと愛莉ちゃんとは顔見知りだけど、麻友ちゃんと双葉ちゃんははじめましてですねっ!よろしくぅ!」
ついにやってきた合コンの日。
いつも通り明るく元気な瑠千亜くんの挨拶からスタートした。
私たち女子メンバーは、私と渚と麻友、そしてもう1人同じバド部の双葉を連れてきている。
対して男子メンバーは瑠千亜くんと五郎くん、そして始めましての2人の計四人だった。
8人で向かい合わせになりながら、カラオケの個室にいる状態だ。
『ねね、初男子メンもなかなかイケメンだね!』
合コンが始まるや否や、女子四人のグループLI○Eに渚がメッセージを送ってる。
『それな!』
『思ったよりレベル高くて草』
麻友と双葉が即座にそれぞれ返信している。
私は今日はとりあえず人数合わせで来たみたいなものなので、返信はせずそっとスマホをしまった。
「双葉ちゃんは休みの日何してんの?」
「渚ちゃんめっちゃ可愛い…てか美人!」
「麻友ちゃん彼氏いるの?さっさと別れて次いっちゃおうよw」
合コンが始まってから1時間。
カラオケの個室にいるとはいえ誰も歌わずに、とりあえず頼んだ料理とソフトドリンクをつまみながら談笑タイムを楽しんでいる。
案の定、私とまともに会話してくれる男子はいない。
まあでも……渚も麻友も今日連れてきた双葉も、皆私なんかとはレベチに可愛いから仕方ないことだ。
「愛莉ちゃん!楽しんでる??」
唯一、瑠千亜くんがたまに私を気遣ってくれて話しかけてくれる。
他の人たちはみんな、それぞれお気に入りが決まったようで実質ペアみたいになってきていた。
「うん、楽しんでるよ!ありがと」
「ならいーけど。てか、愛莉ちゃんの趣味って何?」
「私の趣味?うーん……まあYouTu○eでいろんなチャンネル見たりとか?」
「お!結構YouTu○e見るんだ!?おい!愛莉ちゃんもYouTu○e好きなんだって!」
「まじ?」
「何見んの?」
瑠千亜くんが私に趣味を聞いたことにより、敢えてそうしてくれたのかたまたまなのか、初めて私に注目が集まった。
始めましての男子2人が同時にこっちを向いて興味を示してくれた。
「例えば〇〇とか✗✗とかかなー」
「え!マジで?俺も〇〇めっちゃ見るよ」
「俺も最近ハマったわ。まだニワカだからお手柔らかにw」
「私も言うて最近だよ!見始めたの…」
今まで話しかけられすらしなかった男子たち二人と一気に話すことになった私は、少し緊張しながらも同じ趣味を持っていたことがわかって嬉しくて、頑張って話していた。
「数日前に上がってたあの動画見た?」
「あれか、まだ見てないわ。愛莉ちゃんは?」
「わ、私は見たよ…!面白かった…」
「ねえ!実は私もそのチャンネルめっちゃ好きなんだよね~」
私と男子二人でYouTu○eの話をしていたところに、麻友が会話に入ってきた。
「え!まじで!?麻友ちゃんも見るの!?」
「見るよー。グッズとかも買ってるくらいには好きだよw」
「すげえ!ガチじゃん!!」
「麻友ちゃんはどの動画がお気に入り?」
「そーだね、わたしは………」
麻友が入ってきた途端、男子の興味は一気に麻友に向いてしまった。
さっきまで話してくれてた私のことなど、また見向きもせずに麻友と盛り上がっている。
(ま、これが現実だよねー)
そう思いながらふと隣を見ると、渚が五郎くんといい感じになって話してる。
さっきから二人ともやけに大人しいと思っていたら、既に二人の世界に入りかけていたのか……。
双葉は麻友たちの会話に時々入り、そこに瑠千亜くんも巻き込んで実質5人で話していた。
ついにやってきた合コンの日。
いつも通り明るく元気な瑠千亜くんの挨拶からスタートした。
私たち女子メンバーは、私と渚と麻友、そしてもう1人同じバド部の双葉を連れてきている。
対して男子メンバーは瑠千亜くんと五郎くん、そして始めましての2人の計四人だった。
8人で向かい合わせになりながら、カラオケの個室にいる状態だ。
『ねね、初男子メンもなかなかイケメンだね!』
合コンが始まるや否や、女子四人のグループLI○Eに渚がメッセージを送ってる。
『それな!』
『思ったよりレベル高くて草』
麻友と双葉が即座にそれぞれ返信している。
私は今日はとりあえず人数合わせで来たみたいなものなので、返信はせずそっとスマホをしまった。
「双葉ちゃんは休みの日何してんの?」
「渚ちゃんめっちゃ可愛い…てか美人!」
「麻友ちゃん彼氏いるの?さっさと別れて次いっちゃおうよw」
合コンが始まってから1時間。
カラオケの個室にいるとはいえ誰も歌わずに、とりあえず頼んだ料理とソフトドリンクをつまみながら談笑タイムを楽しんでいる。
案の定、私とまともに会話してくれる男子はいない。
まあでも……渚も麻友も今日連れてきた双葉も、皆私なんかとはレベチに可愛いから仕方ないことだ。
「愛莉ちゃん!楽しんでる??」
唯一、瑠千亜くんがたまに私を気遣ってくれて話しかけてくれる。
他の人たちはみんな、それぞれお気に入りが決まったようで実質ペアみたいになってきていた。
「うん、楽しんでるよ!ありがと」
「ならいーけど。てか、愛莉ちゃんの趣味って何?」
「私の趣味?うーん……まあYouTu○eでいろんなチャンネル見たりとか?」
「お!結構YouTu○e見るんだ!?おい!愛莉ちゃんもYouTu○e好きなんだって!」
「まじ?」
「何見んの?」
瑠千亜くんが私に趣味を聞いたことにより、敢えてそうしてくれたのかたまたまなのか、初めて私に注目が集まった。
始めましての男子2人が同時にこっちを向いて興味を示してくれた。
「例えば〇〇とか✗✗とかかなー」
「え!マジで?俺も〇〇めっちゃ見るよ」
「俺も最近ハマったわ。まだニワカだからお手柔らかにw」
「私も言うて最近だよ!見始めたの…」
今まで話しかけられすらしなかった男子たち二人と一気に話すことになった私は、少し緊張しながらも同じ趣味を持っていたことがわかって嬉しくて、頑張って話していた。
「数日前に上がってたあの動画見た?」
「あれか、まだ見てないわ。愛莉ちゃんは?」
「わ、私は見たよ…!面白かった…」
「ねえ!実は私もそのチャンネルめっちゃ好きなんだよね~」
私と男子二人でYouTu○eの話をしていたところに、麻友が会話に入ってきた。
「え!まじで!?麻友ちゃんも見るの!?」
「見るよー。グッズとかも買ってるくらいには好きだよw」
「すげえ!ガチじゃん!!」
「麻友ちゃんはどの動画がお気に入り?」
「そーだね、わたしは………」
麻友が入ってきた途端、男子の興味は一気に麻友に向いてしまった。
さっきまで話してくれてた私のことなど、また見向きもせずに麻友と盛り上がっている。
(ま、これが現実だよねー)
そう思いながらふと隣を見ると、渚が五郎くんといい感じになって話してる。
さっきから二人ともやけに大人しいと思っていたら、既に二人の世界に入りかけていたのか……。
双葉は麻友たちの会話に時々入り、そこに瑠千亜くんも巻き込んで実質5人で話していた。
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