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6人目:イマドキJKの話
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「あ、そーいえば名乗ってなかったね!私は渚!この子は愛莉!二人とも西陵の2年生です!」
「よ、よろしく…」
渚の元気な挨拶に私も合わせて礼をする。
「2年?じゃあ俺らと同じじゃん!」
「そうだな。同い年なのだから、これからは互いにタメ口で話そう」
「え!いいんですか!?やった!じゃータメで!」
子犬系イケメンと黒髪イケメンの言葉に、渚はまた更に喜んでいる。
「えっと……俺達も自己紹介した方がいいのかな?」
私の一番好みの王子系イケメンが真面目そうな声で他の男子たちに確認する。
「もっちろん!!名前とか色々教えて!」
渚がすぐに食いつき、男子たちの自己紹介を促す。
「じゃー俺から!俺は嵯峨瑠千亜。テニス部やってまーす!……ま、ここみんなテニス部なんだけどな?」
真っ先に元気に自己紹介してくれたのは、センター分けの子犬系イケメンくんだった。
「醍醐隼です!よろしくお願いします!」
2番目に名乗ってくれたのは私が一番好みの王子くん。彼は、隼くんという名前だということを知った。
「冷泉優だ。」
次に短く名前だけを名乗ったのが、高身長眼鏡イケメンくん。
恐らく私達みたいな女子に興味が無いのだろう。さっきからずっと仏頂面を崩さないでいる。
「全く。せっかく女子たちが勇気を出して声をかけてくれたというのに、貴様ときたら何だその仏頂面は。……すまないな。こいつは俺の幼馴染なのだが愛想が無くてな……」
「余計なことを言うな、黙れ」
「今は俺のターンだ。お前こそ黙れ優。……すまない、俺は朱雀五郎だ。何だかんだ、こうして声をかけてくれた勇者は君たち2人が初めてだぞ。どうぞよろしく」
渚が目を輝かせて紹介を聞いている色白黒髪イケメンは、私たちの目を交互に見つめてくれる。
五郎という名前や纏う雰囲気、話し方がどことなく和風だ。昔の武士みたいな清らかな空気を感じる男子だった。
「勇者って……女子に言う言葉かよw」
「だってそうだろう。今まではキャッキャと遠巻きに騒いで終わりという女子が多かった。しかし彼女らは声をかけてくれたのだから。」
すかさず瑠千亜くんのツッコミが入り、それに対してまた五郎くんが答える。
「えー今まで、声かけない子が多かったの?」
そしてその五郎くんの言葉に、渚がすぐに触れる。
「うむ。遠巻きから眺めてるだけでは何も変わらないというのに」
「ほんとそれ!!あーじゃあ私達、声かけてよかったんだね」
「もちろんさ。その勇気に感謝するよ」
「やったね!感謝頂きましたっ」
五郎くんは武士みたいな雰囲気からは想像もつかなかったが、恐らく意外と女子と話すのが一番得意なのだろう。
渚とすっかり意気投合して楽しそうにしている。
「よ、よろしく…」
渚の元気な挨拶に私も合わせて礼をする。
「2年?じゃあ俺らと同じじゃん!」
「そうだな。同い年なのだから、これからは互いにタメ口で話そう」
「え!いいんですか!?やった!じゃータメで!」
子犬系イケメンと黒髪イケメンの言葉に、渚はまた更に喜んでいる。
「えっと……俺達も自己紹介した方がいいのかな?」
私の一番好みの王子系イケメンが真面目そうな声で他の男子たちに確認する。
「もっちろん!!名前とか色々教えて!」
渚がすぐに食いつき、男子たちの自己紹介を促す。
「じゃー俺から!俺は嵯峨瑠千亜。テニス部やってまーす!……ま、ここみんなテニス部なんだけどな?」
真っ先に元気に自己紹介してくれたのは、センター分けの子犬系イケメンくんだった。
「醍醐隼です!よろしくお願いします!」
2番目に名乗ってくれたのは私が一番好みの王子くん。彼は、隼くんという名前だということを知った。
「冷泉優だ。」
次に短く名前だけを名乗ったのが、高身長眼鏡イケメンくん。
恐らく私達みたいな女子に興味が無いのだろう。さっきからずっと仏頂面を崩さないでいる。
「全く。せっかく女子たちが勇気を出して声をかけてくれたというのに、貴様ときたら何だその仏頂面は。……すまないな。こいつは俺の幼馴染なのだが愛想が無くてな……」
「余計なことを言うな、黙れ」
「今は俺のターンだ。お前こそ黙れ優。……すまない、俺は朱雀五郎だ。何だかんだ、こうして声をかけてくれた勇者は君たち2人が初めてだぞ。どうぞよろしく」
渚が目を輝かせて紹介を聞いている色白黒髪イケメンは、私たちの目を交互に見つめてくれる。
五郎という名前や纏う雰囲気、話し方がどことなく和風だ。昔の武士みたいな清らかな空気を感じる男子だった。
「勇者って……女子に言う言葉かよw」
「だってそうだろう。今まではキャッキャと遠巻きに騒いで終わりという女子が多かった。しかし彼女らは声をかけてくれたのだから。」
すかさず瑠千亜くんのツッコミが入り、それに対してまた五郎くんが答える。
「えー今まで、声かけない子が多かったの?」
そしてその五郎くんの言葉に、渚がすぐに触れる。
「うむ。遠巻きから眺めてるだけでは何も変わらないというのに」
「ほんとそれ!!あーじゃあ私達、声かけてよかったんだね」
「もちろんさ。その勇気に感謝するよ」
「やったね!感謝頂きましたっ」
五郎くんは武士みたいな雰囲気からは想像もつかなかったが、恐らく意外と女子と話すのが一番得意なのだろう。
渚とすっかり意気投合して楽しそうにしている。
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