46 / 213
4人目:彼女の話
24
しおりを挟む
「ねえ隼くん。ちゃんと説明して?いきなりこんなことしてどうしたいの?」
「隼に触るな話しかけるな。警察が来るまでは俺を通して話せ」
「なに?邪魔しないで。ね、隼くん。あのさ」
「話すなと言ってるだろう」
私が隼くんに声をかけようとすると、すかさず優くんが邪魔をする。
「隼と距離を取れ。……隼、先生たちの居場所わかるか?そこに行って事情説明しててくれないか。ここにいたら危険だ」
「わかった。優、ありがとね」
「ああ。気をつけろよ」
「ちょっと!何言ってんのよさっきから!」
優くんと隼くんのやり取りも私にとっては意味不明。
謎すぎる展開に私の頭は追いつかず、つい声を荒げてしまった。
「今日は俺らの修学旅行の日だ。……空港で自由行動の時にあんなアナウンスされたら、そりゃあ隼だって先生に呼ばれてるのかと思って案内口に来てしまうか…」
「は?修学旅行?」
「さっき隼がしおりを落としていただろう。あれを見ても気づかなかったのか?…マジで精神崩壊してんのな」
そういえば、さっき隼くんは何かを落としてそれを優くんが拾ってた。
だけどそれを見る余裕なんて、私にあるわけない……
「ていうか、あいつが今日ここに来るのも探ってたんだろ?なのに修学旅行だと思ってないってすごいな。妄想と現実が混ざってるということか」
「ちょっと…さっきから何よ!私を狂人扱いして」
「狂人だろどう考えても」
優くんがずっと言ってることの意味もわからないし、根拠もなく私を貶めているようで無性に腹が立つ。
「優くん、あなた隼くんが好きなんだよね?なのに相手にされなくて…というか、男だから結ばれなくて、それで私に嫉妬してるんでしょ?残念ね!」
「俺があいつを好きなことまで把握してるのか。ストーカーって怖いな」
「ストーカーじゃないわよ!!隼くんの子供がここにいるんだよ?」
「お前の妄想の中でな。そもそも隼はあの日、あんたと性行為なんてしてないぞ」
優くんの言ってることが、本当に分からなかった。
セックスしてない? 私の妄想?そんなわけは…
「隼に触るな話しかけるな。警察が来るまでは俺を通して話せ」
「なに?邪魔しないで。ね、隼くん。あのさ」
「話すなと言ってるだろう」
私が隼くんに声をかけようとすると、すかさず優くんが邪魔をする。
「隼と距離を取れ。……隼、先生たちの居場所わかるか?そこに行って事情説明しててくれないか。ここにいたら危険だ」
「わかった。優、ありがとね」
「ああ。気をつけろよ」
「ちょっと!何言ってんのよさっきから!」
優くんと隼くんのやり取りも私にとっては意味不明。
謎すぎる展開に私の頭は追いつかず、つい声を荒げてしまった。
「今日は俺らの修学旅行の日だ。……空港で自由行動の時にあんなアナウンスされたら、そりゃあ隼だって先生に呼ばれてるのかと思って案内口に来てしまうか…」
「は?修学旅行?」
「さっき隼がしおりを落としていただろう。あれを見ても気づかなかったのか?…マジで精神崩壊してんのな」
そういえば、さっき隼くんは何かを落としてそれを優くんが拾ってた。
だけどそれを見る余裕なんて、私にあるわけない……
「ていうか、あいつが今日ここに来るのも探ってたんだろ?なのに修学旅行だと思ってないってすごいな。妄想と現実が混ざってるということか」
「ちょっと…さっきから何よ!私を狂人扱いして」
「狂人だろどう考えても」
優くんがずっと言ってることの意味もわからないし、根拠もなく私を貶めているようで無性に腹が立つ。
「優くん、あなた隼くんが好きなんだよね?なのに相手にされなくて…というか、男だから結ばれなくて、それで私に嫉妬してるんでしょ?残念ね!」
「俺があいつを好きなことまで把握してるのか。ストーカーって怖いな」
「ストーカーじゃないわよ!!隼くんの子供がここにいるんだよ?」
「お前の妄想の中でな。そもそも隼はあの日、あんたと性行為なんてしてないぞ」
優くんの言ってることが、本当に分からなかった。
セックスしてない? 私の妄想?そんなわけは…
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】今夜、私は義父に抱かれる
umi
恋愛
封じられた初恋が、時を経て三人の男女の運命を狂わせる。メリバ好きさんにおくる、禁断のエロスファンタジー。
一章 初夜:幸せな若妻に迫る義父の魔手。夫が留守のある夜、とうとう義父が牙を剥き──。悲劇の始まりの、ある夜のお話。
二章 接吻:悪夢の一夜が明け、義父は嫁を手元に囲った。が、事の最中に戻ったかに思われた娘の幼少時代の記憶は、夜が明けるとまた元通りに封じられていた。若妻の心が夫に戻ってしまったことを知って絶望した義父は、再び力づくで娘を手に入れようと──。
【共通】
*中世欧州風ファンタジー。
*立派なお屋敷に使用人が何人もいるようなおうちです。旦那様、奥様、若旦那様、若奥様、みたいな。国、服装、髪や目の色などは、お好きな設定で読んでください。
*女性向け。女の子至上主義の切ないエロスを目指してます。
*一章、二章とも、途中で無理矢理→溺愛→に豹変します。二章はその後闇落ち展開。思ってたのとちがう(スン)…な場合はそっ閉じでスルーいただけると幸いです。
*ムーンライトノベルズ様にも旧バージョンで投稿しています。
※同タイトルの過去作『今夜、私は義父に抱かれる』を改編しました。2021/12/25
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる