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4人目:彼女の話

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「なに?!」

けたたましく鳴り響く私と隼くんのスマホ。

「……地震です!」


隼くんがそう言ったのと同時に、スマホの方からも緊急地震警報だという音声が流れた。

「え、ちょっとすごい大きい!」


すぐにガタガタと音がして、立っていられないくらい大きな揺れが起こった。

「机の下に隠れてください!」

隼くんは私にそう言いながら、私達が立ち話をしていたすぐ近くにあるドアを少し開けてドアガードを設置した。


私は隼くんに言われたまま、部屋の机の下に隠れた。

隼くんはドアから離れると、ベッドにある大きな枕で頭を覆った。

「まだ揺れてるね……」

ここまでの間、約10秒。

その間もずっと大きな揺れが続いてる。


「ここ、最上階だから余計に揺れが大きく感じるんだと思います。…大丈夫ですか…?」

「私は大丈夫よ。」

「よかったです。あと少しで収まると思うので……机の下にいる限りはほとんど大丈夫ですよ」


私は地震が大の苦手だ。

みんな苦手だとは思うけど、軽微な揺れでもすごく恐ろしく感じてしまう。

そんな私の不安を汲み取ってくれたのか、隼くんは心配そうな目を向けて優しく声をかけてくれた。





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