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1人目:ヤサグレ男の話
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初めてあのガキにタカった日から1週間。
しかしあのガキは、あの日以来駅には現れなかった。
「おい、もうこうなったら学校の近くで待ち伏せしたほう早くね?」
リーダーの男がかったるそうに言う。
あの日から、俺たちは女を探すこともなければ、他のカモになりそうなガキを探すこともなかった。
皆必死に……
なぜかあのときのガキだけを探していた。
普段の俺らからすると、わざわざ学校まで出向くとかそんなダリィことは絶対あり得ない。
だけどなぜか、俺たちの足はあのガキのいる学校へと向かおうとしていた。
「え!おい!あれ!!」
その時、仲間の一人が叫んだ。
「あのガキだ!!!」
リーダーのその声を合図に、皆一斉に早足でそのガキへと近づく。
「おい兄ちゃん!!」
リーダーに声をかけられたあの日のガキは一瞬驚いた顔をしたが、またすぐにあの日俺らに見せたような冷静な顔つきに戻った。
「久しぶりだな!しばらく学校に行ってなかったのか?」
「お久しぶりです。学校には毎日行ってましたよ?電車を使わなかっただけです」
「なんだよ~探してたぜ?」
やっと見つけたことを喜ぶリーダーの顔は、普段のいいカモを見つけたときの様な悪い顔ではなかった。
心からこのガキとの再会を喜んでいるような顔だ。
「また……お金ですか……?」
さすがのガキも、リーダーの言葉に警戒したように言う。
「んー、いや、ちょっとここじゃあ話しにくいからこっち来いや」
「え?いや僕学校が……」
「いいから!来いっつたら来い!!!」
「え?ちょっと……」
抵抗しようとしたガキを下っ端二人で両脇から押さえ、そのまま駅の多目的トイレへと連行した。
これは………
普段ヤる女を連れ込むときと同じ手口だ。
初めこそ逃げる素振りをしていたが、次第にガキは案外おとなしくなっていった。
「おい1人外で誰か来ないか見張っとけ」
「鍵を長時間かけっぱなしにすると駅員に怪しまれるからな」
「定期的に鍵だけ開けるから、そのときに他の奴らがトイレを使いに来ねーか見ててくれや」
リーダーとサブリーダーの指示に一番下っ端の奴が頷き外へ出る。
途端に鍵が閉められ、多目的トイレの個室に俺ら7人とそのガキ1人が閉じ込められた。
「あの………」
さすがに怯えたような目で俺らを見回すガキ。
今にも泣きそうな声を出し、目を潤ませる。
「お前さあ、俺らに金を渡せねーなら……体で払ってもらうしかねえんだけど?」
リーダーがガキの顔に自分の顔を近づけて凄味のある声で脅す。
ガキはすぐに意味がわかったのか、さっきよりも怯えていた。
「えっ……!あの……なんで僕なんですか…体って言われても…僕男ですよ…?」
ビビってるはずなのに、ガキはリーダーから目を逸らさずに聞いてくる。
あまりにも真っ直ぐなその眼差しに、逆にリーダーがそのガキから目を逸らした。
が、その逸した目線や表情が、まさに欲情を含んでいたのは見て明らかだった。
そして俺らも……そのガキの声に、表情に、潤んだ瞳に、久しぶりの感覚を感じていた。
そう……
例えるならば、ずっと好きでヤリたくて追いかけてた女を、やっと手にできたような感覚。
せっかく手に入れたのだから逃げられたくなくて、昂る気持ちを必死に抑えつける。
だけど身体も心も火照って仕方ない…
そんな感覚だった。
「男とか女とか関係ねえ……!お前だからだよ!」
「ん?!んんんっっ!!」
リーダーは瞬時にポッケから出したハンカチをガキの口に当てる。
ガキは抵抗しようとするが、リーダーの力には敵わない。
数秒間口にハンカチを当ててると、ガキはフラフラと崩れ落ちた。
「よし、手縛れ」
リーダーの指示ですぐにガキの手を縛る。
「今のうちに服も脱がすぞ」
ガキは俺らによって服を脱がされ裸にされて、手足を縛られた状態のまま、目を覚ますまで放置された。
しかしあのガキは、あの日以来駅には現れなかった。
「おい、もうこうなったら学校の近くで待ち伏せしたほう早くね?」
リーダーの男がかったるそうに言う。
あの日から、俺たちは女を探すこともなければ、他のカモになりそうなガキを探すこともなかった。
皆必死に……
なぜかあのときのガキだけを探していた。
普段の俺らからすると、わざわざ学校まで出向くとかそんなダリィことは絶対あり得ない。
だけどなぜか、俺たちの足はあのガキのいる学校へと向かおうとしていた。
「え!おい!あれ!!」
その時、仲間の一人が叫んだ。
「あのガキだ!!!」
リーダーのその声を合図に、皆一斉に早足でそのガキへと近づく。
「おい兄ちゃん!!」
リーダーに声をかけられたあの日のガキは一瞬驚いた顔をしたが、またすぐにあの日俺らに見せたような冷静な顔つきに戻った。
「久しぶりだな!しばらく学校に行ってなかったのか?」
「お久しぶりです。学校には毎日行ってましたよ?電車を使わなかっただけです」
「なんだよ~探してたぜ?」
やっと見つけたことを喜ぶリーダーの顔は、普段のいいカモを見つけたときの様な悪い顔ではなかった。
心からこのガキとの再会を喜んでいるような顔だ。
「また……お金ですか……?」
さすがのガキも、リーダーの言葉に警戒したように言う。
「んー、いや、ちょっとここじゃあ話しにくいからこっち来いや」
「え?いや僕学校が……」
「いいから!来いっつたら来い!!!」
「え?ちょっと……」
抵抗しようとしたガキを下っ端二人で両脇から押さえ、そのまま駅の多目的トイレへと連行した。
これは………
普段ヤる女を連れ込むときと同じ手口だ。
初めこそ逃げる素振りをしていたが、次第にガキは案外おとなしくなっていった。
「おい1人外で誰か来ないか見張っとけ」
「鍵を長時間かけっぱなしにすると駅員に怪しまれるからな」
「定期的に鍵だけ開けるから、そのときに他の奴らがトイレを使いに来ねーか見ててくれや」
リーダーとサブリーダーの指示に一番下っ端の奴が頷き外へ出る。
途端に鍵が閉められ、多目的トイレの個室に俺ら7人とそのガキ1人が閉じ込められた。
「あの………」
さすがに怯えたような目で俺らを見回すガキ。
今にも泣きそうな声を出し、目を潤ませる。
「お前さあ、俺らに金を渡せねーなら……体で払ってもらうしかねえんだけど?」
リーダーがガキの顔に自分の顔を近づけて凄味のある声で脅す。
ガキはすぐに意味がわかったのか、さっきよりも怯えていた。
「えっ……!あの……なんで僕なんですか…体って言われても…僕男ですよ…?」
ビビってるはずなのに、ガキはリーダーから目を逸らさずに聞いてくる。
あまりにも真っ直ぐなその眼差しに、逆にリーダーがそのガキから目を逸らした。
が、その逸した目線や表情が、まさに欲情を含んでいたのは見て明らかだった。
そして俺らも……そのガキの声に、表情に、潤んだ瞳に、久しぶりの感覚を感じていた。
そう……
例えるならば、ずっと好きでヤリたくて追いかけてた女を、やっと手にできたような感覚。
せっかく手に入れたのだから逃げられたくなくて、昂る気持ちを必死に抑えつける。
だけど身体も心も火照って仕方ない…
そんな感覚だった。
「男とか女とか関係ねえ……!お前だからだよ!」
「ん?!んんんっっ!!」
リーダーは瞬時にポッケから出したハンカチをガキの口に当てる。
ガキは抵抗しようとするが、リーダーの力には敵わない。
数秒間口にハンカチを当ててると、ガキはフラフラと崩れ落ちた。
「よし、手縛れ」
リーダーの指示ですぐにガキの手を縛る。
「今のうちに服も脱がすぞ」
ガキは俺らによって服を脱がされ裸にされて、手足を縛られた状態のまま、目を覚ますまで放置された。
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