泣いてるロボット

いちごみるく

文字の大きさ
上 下
8 / 16

8

しおりを挟む
「遥テメェ…勝手なことしやがって。今度こそ逃さねぇぞ…!」

唸るように低く言う龍也さんの目は本気で、私はその場で殺されるんじゃないかとすら思ってしまった。

「…ごめんなさい…私…やっぱり樹と…」

「はぁ!?ふざけんなよこのクソビッチが!あの時悩んでたお前を救ってやったのはこの俺だろ!!その恩を仇で返すのか?!あ!?」


バイト先であるチェーン店の入り口前での出来事だった為、店に出入りする多くの客に見られていた。

だけどそんなことは構わないと言わんばかりに龍也さんは叫び、私を罵り続ける。

「…とにかく、次勝手に消えたらお前だけじゃなくて…樹もガチで殺すからな。覚えとけよ。」


そう言って龍也さんは私の前から去っていった。

私は思わずその場にしゃがみ込み、しばらく動けなかった。

全身が恐怖でガタガタ震え、脈が速くなるのが分かった。

どうしよう……


樹のことも巻き込んじゃう……


私が龍也さんを怒らせれば、樹まで……



そう思った私は、結局また、龍也さんの言いなりになってしまったのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

飲みに誘った後輩は、今僕のベッドの上にいる

ヘロディア
恋愛
会社の後輩の女子と飲みに行った主人公。しかし、彼女は泥酔してしまう。 頼まれて仕方なく家に連れていったのだが、後輩はベッドの上に…

美少女幼馴染が火照って喘いでいる

サドラ
恋愛
高校生の主人公。ある日、風でも引いてそうな幼馴染の姿を見るがその後、彼女の家から変な喘ぎ声が聞こえてくるー

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

今夜妻が隣の男とヤるらしい

ヘロディア
恋愛
妻の浮気を確信した主人公。 今夜、なんと隣の家の男性と妻がヤるというので、妻を尾行する。 ひたすら喘ぎ声を聞いた後、ふらふらと出てきた妻に問い詰めるが…

処理中です...