12 / 18
12
しおりを挟む
妙な動機と溢れ出る汗に戸惑いながら、俺は震える指で遥の全ての投稿を見ていた。
文字だけの投稿もあったが、そこに書かれていたのは、俺への不満や暴言の数々だった。
『浮気しても許してくれた彼氏チョロすぎw』
『彼氏とのセッ○スつまんない。その点カレなら最高!満足度が全然違う』
『優しいだけの頼りない彼氏より、ちょっとクズ入ったカレの方が惹かれる~』
『イベント全部彼氏と過ごさなきゃいけないのがダルい。カレと過ごしたいのに~』
『本気で私がアイツに惚れ直したとでも思ってんのかな?だったら頭弱すぎでしょwあんたなんかに本気で戻るわけないから!金と見栄のためだってw』
気づいたら、俺はスマホの画面に涙を落としていた。
一度落ちたら、無数に溢れ出て来る透明な塊。
画面上でぼんやりと流れて広がっていく。
(嘘だ……こんなの遥じゃない……)
見たくもないけど、嫌でも目に入る二人の性行為の様子。
『やっぱりカレのプレイが最高!』
そんな文字と共に投稿されている。
モザイクも加工もないそのままの2人の裸や顔、声、表情までが写っていた。
(遥のこんな声もこんな表情も…見たことない…)
俺の前では見せなかった遥の色んな面が見えてしまった。
そんな事実に呆然としていると、遥から電話がかかってきた。
俺は事実を知ってしまったことをどうにかして隠そうとしながら、4度目のコールで電話に出た。
文字だけの投稿もあったが、そこに書かれていたのは、俺への不満や暴言の数々だった。
『浮気しても許してくれた彼氏チョロすぎw』
『彼氏とのセッ○スつまんない。その点カレなら最高!満足度が全然違う』
『優しいだけの頼りない彼氏より、ちょっとクズ入ったカレの方が惹かれる~』
『イベント全部彼氏と過ごさなきゃいけないのがダルい。カレと過ごしたいのに~』
『本気で私がアイツに惚れ直したとでも思ってんのかな?だったら頭弱すぎでしょwあんたなんかに本気で戻るわけないから!金と見栄のためだってw』
気づいたら、俺はスマホの画面に涙を落としていた。
一度落ちたら、無数に溢れ出て来る透明な塊。
画面上でぼんやりと流れて広がっていく。
(嘘だ……こんなの遥じゃない……)
見たくもないけど、嫌でも目に入る二人の性行為の様子。
『やっぱりカレのプレイが最高!』
そんな文字と共に投稿されている。
モザイクも加工もないそのままの2人の裸や顔、声、表情までが写っていた。
(遥のこんな声もこんな表情も…見たことない…)
俺の前では見せなかった遥の色んな面が見えてしまった。
そんな事実に呆然としていると、遥から電話がかかってきた。
俺は事実を知ってしまったことをどうにかして隠そうとしながら、4度目のコールで電話に出た。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説



愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開

さようなら、あなたとはもうお別れです
四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。
幸せになれると思っていた。
そう夢みていたのだ。
しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。

聖女にはなれませんよ? だってその女は性女ですから
真理亜
恋愛
聖女アリアは婚約者である第2王子のラルフから偽聖女と罵倒され、婚約破棄を宣告される。代わりに聖女見習いであるイザベラと婚約し、彼女を聖女にすると宣言するが、イザベラには秘密があった。それは...

だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

【短編完結】記憶なしで婚約破棄、常識的にざまあです。だってそれまずいって
鏑木 うりこ
恋愛
お慕いしておりましたのにーーー
残った記憶は強烈な悲しみだけだったけれど、私が目を開けると婚約破棄の真っ最中?!
待って待って何にも分からない!目の前の人の顔も名前も、私の腕をつかみ上げている人のことも!
うわーーうわーーどうしたらいいんだ!
メンタルつよつよ女子がふわ~り、さっくりかる~い感じの婚約破棄でざまぁしてしまった。でもメンタルつよつよなので、ザクザク切り捨てて行きます!

【完結】アナタが選んだんでしょう?
BBやっこ
恋愛
ディーノ・ファンは、裕福な商人の息子。長男でないから、父から預かった支店の店長をしている。
学生でいられるのも後少し。社交もほどほどに、のんびり過ごしていた。
そのうち、父の友人の娘を紹介され縁談が進む。
選んだのに、なぜこんなけっかになったのだろう?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる