青春日記～禁断の恋だとしても、忘れられない日常を綴ります～

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『20XX年　4月15日

隼くんが、私に隠し事をしている。

私はそれを殆ど直感で分かってしまった。


だけど不思議に、隼くんはその隠し事を悪いこととも思わず、むしろどこか誇らしそうにしながら私に隠している。

これまでの二人の関係において、隠し事をするということはなかった。

もっとも、私の爛れた過去や今現在続いている義兄との関係については私は隠し通す気であるが、隼くんが私に何かを隠すということはこれまで無かった。

きっと隼くんは、私に何かを隠したところですぐに見つかってしまうということに気づいているからであろう。

だけど今回の隼くんの不自然さは、いつものようなそういった諦念をも覆して、私に見破られても尚隠し通す気でいるようだ。

それほどまでに私に知りたくないことって、一体何なのだろう。

どうして隼くんは突然、頑なに私に隠し事をするのだろう…。

最近は隠し事の内容よりも、隼くんのそんな変化の理由についてのほうがずっと私を悩ませる種になっている。』