98 / 217
13頁
7
しおりを挟む
「あ…隼くん………」
突然のことに、菜摘さんは珍しく驚いたように目を見開く。
だけどすぐに背中に伸びてきた手が、僕を喜んで受け入れてくれようとしてくれていることを表した。
「隼くん……」
再び僕の名前を呼ぶ声には、空間の時を止めるような物静かな色気を含んでいる。
どこか期待しているような潤んだ瞳に、僕の切羽詰まったような顔が映る。
「……菜摘さん……好き……」
溢れる想いを勢いのままに口に出し、僕は菜摘さんの唇を塞ぐ。
塞がれた唇を通して、僕の愚直なまでに折れない気持ちは菜摘さんの中へと伝播していくよう。
柔らかく薄い体の一部同士での密着が、二人の全身を流れる血液の動きや温度の交わりを感じさせる。
菜摘さんが苦しそうに顔をしかめたので、僕は一瞬だけ口を離してまたすぐに口付けた。
「……んんっ……」
僕が塞いでるはずの口から漏れる甘美な声は、不思議と僕の背中にある彼女の手を伝って耳に入ってくるように感じる。
その声が脳天に響く度、僕の彼女への愛は加速し、落雷のような衝撃で心臓を射抜く。
そして射抜かれた僕は、呆気なくこの世のモラルを捨て去るしかなくなるのだ。
「…菜摘さん……服…脱がせてもいい…?」
「もちろんよ……隼くん。優しくてね。」
「うん…。僕…菜摘さんの胸がすごく好き。」
「隼くんえっちね…」
「……だって綺麗なんだもん…。色も形も、触った感じも……いい匂いだってするし。」
「ふふっ……隼くん…可愛いわね。大好きよ。」
そう言って菜摘さんは、ぎこちなく彼女のブラウスのボタンを外していた僕の手に自分の手を重ねてきた。
二人の重なった手が、菜摘さんを少しずつ露わにしていく。
僕はその不思議な共同作業に妙な恍惚感を抱いた。
僕と菜摘さんの手で、菜摘さんの綺麗なところが見えてくる……。
そんなことを考えていると、あっという間に2つの美しい薄紅の果実が現れた。
「菜摘さん……」
「…ああっ……隼くん……いきなりそんなに触らないで…」
「…好きにして、って言ってたのは菜摘さんだもん。」
「んっ……意地悪ね……」
口ではそう言いながらも、僕の動く手に全てを委ねているのは明らかだった。
「菜摘さん…やっぱり綺麗だよ…」
「…っ…恥ずかしいわ……」
「柔らかくてあったかくて…甘い匂いがして…ずっと触ってたくなるよ。」
「だめよ、ずっとなんて……隼くんが欲しいもの。」
「あっ!……菜摘さん……」
「ふふ。やっぱり、必死になって私の胸を触ってる隼くんを見たら…あまりにも可愛くて、つい私がいじめたくなっちゃうわね。」
「だめだよっ……今日は……」
「わかってる。隼くんが私を気持ちよくさせてくれるんでしょう?」
妖艶な目線を惜しむことなく僕に向けながら、彼女はそう言いながらも右手を僕の下半身に伸ばしたままだった。
菜摘さんは、まるで白日夢を彷徨うかのように……
手探りで僕に身を任せていたのだった。
突然のことに、菜摘さんは珍しく驚いたように目を見開く。
だけどすぐに背中に伸びてきた手が、僕を喜んで受け入れてくれようとしてくれていることを表した。
「隼くん……」
再び僕の名前を呼ぶ声には、空間の時を止めるような物静かな色気を含んでいる。
どこか期待しているような潤んだ瞳に、僕の切羽詰まったような顔が映る。
「……菜摘さん……好き……」
溢れる想いを勢いのままに口に出し、僕は菜摘さんの唇を塞ぐ。
塞がれた唇を通して、僕の愚直なまでに折れない気持ちは菜摘さんの中へと伝播していくよう。
柔らかく薄い体の一部同士での密着が、二人の全身を流れる血液の動きや温度の交わりを感じさせる。
菜摘さんが苦しそうに顔をしかめたので、僕は一瞬だけ口を離してまたすぐに口付けた。
「……んんっ……」
僕が塞いでるはずの口から漏れる甘美な声は、不思議と僕の背中にある彼女の手を伝って耳に入ってくるように感じる。
その声が脳天に響く度、僕の彼女への愛は加速し、落雷のような衝撃で心臓を射抜く。
そして射抜かれた僕は、呆気なくこの世のモラルを捨て去るしかなくなるのだ。
「…菜摘さん……服…脱がせてもいい…?」
「もちろんよ……隼くん。優しくてね。」
「うん…。僕…菜摘さんの胸がすごく好き。」
「隼くんえっちね…」
「……だって綺麗なんだもん…。色も形も、触った感じも……いい匂いだってするし。」
「ふふっ……隼くん…可愛いわね。大好きよ。」
そう言って菜摘さんは、ぎこちなく彼女のブラウスのボタンを外していた僕の手に自分の手を重ねてきた。
二人の重なった手が、菜摘さんを少しずつ露わにしていく。
僕はその不思議な共同作業に妙な恍惚感を抱いた。
僕と菜摘さんの手で、菜摘さんの綺麗なところが見えてくる……。
そんなことを考えていると、あっという間に2つの美しい薄紅の果実が現れた。
「菜摘さん……」
「…ああっ……隼くん……いきなりそんなに触らないで…」
「…好きにして、って言ってたのは菜摘さんだもん。」
「んっ……意地悪ね……」
口ではそう言いながらも、僕の動く手に全てを委ねているのは明らかだった。
「菜摘さん…やっぱり綺麗だよ…」
「…っ…恥ずかしいわ……」
「柔らかくてあったかくて…甘い匂いがして…ずっと触ってたくなるよ。」
「だめよ、ずっとなんて……隼くんが欲しいもの。」
「あっ!……菜摘さん……」
「ふふ。やっぱり、必死になって私の胸を触ってる隼くんを見たら…あまりにも可愛くて、つい私がいじめたくなっちゃうわね。」
「だめだよっ……今日は……」
「わかってる。隼くんが私を気持ちよくさせてくれるんでしょう?」
妖艶な目線を惜しむことなく僕に向けながら、彼女はそう言いながらも右手を僕の下半身に伸ばしたままだった。
菜摘さんは、まるで白日夢を彷徨うかのように……
手探りで僕に身を任せていたのだった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
[1分読書]彼女を寝取られたので仕返しします・・・
無責任
青春
僕は武田信長。高校2年生だ。
僕には、中学1年生の時から付き合っている彼女が・・・。
隣の小学校だった上杉愛美だ。
部活中、軽い熱中症で倒れてしまった。
その時、助けてくれたのが愛美だった。
その後、夏休みに愛美から告白されて、彼氏彼女の関係に・・・。
それから、5年。
僕と愛美は、愛し合っていると思っていた。
今日、この状況を見るまでは・・・。
その愛美が、他の男と、大人の街に・・・。
そして、一時休憩の派手なホテルに入って行った。
僕はどうすれば・・・。
この作品の一部に、法令違反の部分がありますが、法令違反を推奨するものではありません。
[1分読書] 高校生 家を買う そして同棲する・・・
無責任
青春
≪カクヨム 部門別 日間7位 週間11位 月間12位 年間90位 累計144位≫
<毎日更新 1分読書> 親が死ぬ。運命の歯車が変わりはじめる
ショートバージョンを中心に書いてあります。
カクヨムは、公開停止になったのでこちらを一気に公開します。
公開停止になるほどではないと思うのですが・・・。
今まで公開していた所が5章の最後まで・・・。 7/29中に全て公開します。
その後は通常連載通りに・・・。
両親が死んだ。
親戚もほとんどいない。
別にかっこいいわけでもない。
目立たない、ボッチの少年。
ただ、まじめなだけ・・・。
そんな少年が家を買う。
そして幼馴染との距離が近づいていく。
幼馴染の妊娠による裏切り、別れ。ひとりぼっちに。
新たな出会いが・・・。
最後はハッピーエンドを予定しています。
紹介文などはネタバレしないように少しづつ更新します。
1章:家を買うまでを描写します。
主人公は、最初、茫然としているので淡々と・・・。
2章:幼馴染に告白して・・・寝取られ・・・別れ。
3章:新たな出会い
転校生の星山星華との出会い
そして彼氏、彼女の関係に・・・。
4章:新しい高校生活(前編)
4.5章:とりあえずのエピローグ
当初のエンディングをそのまま掲載したいと思います。
4.6章 田中めぐみ
あたしがセックスしたときの裏話から・・・。
3話でひとつの作品だと思っています。
読者の皆様からは、あまり良いイメージを持たれていない章になります。
4章:新しい高校生活(後編)
5章:大学生活(楽しいの大学生活)
5章:大学生活(妊娠、そして・・・)
5章:大学生活(子供がいる大学生活)
5.5章 田中家の両親
6章:めぐみのいる新生活(めぐみとの再会)
6章 めぐみのいる新生活(めぐみの仕事)
もっと書きたいと思ったのでできる限り書きます。
こういう展開が良いなどあれば、教えて頂けると助かります。
頑張りますのでよろしくお願いします。
まだまだ、投稿初心者なので投稿予定の話を少しずつ手直しを頑張っています。
カクヨムで公開停止になる前の情報
ブックマーク:1,064
PV数 :244,365PV
☆星 :532
レビュー :212
♡ハート :5,394
コメント数 :134
皆さま、ありがとうございました。
再度アップしましたが、カクヨムを撤退しました。
ブックマーク:332
PV数 :109,109PV
☆星 :183
レビュー :68
♡ハート :2,879
コメント数 :25
カクヨムではありがとうございました。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる