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「隼くん……もう後戻りはできないよ…?」
僕の言葉を聞いた菜摘さんが、これまで見た中で一番悪戯で艷やかな笑みを浮かべた。
「……う、うん……」
「隼くん…隼くんの、もう一回ちゃんと見せて…?」
菜摘さんは僕が頷くのよりも先に、抱き締めていた僕から体を離して、座っていた僕の足を優しく広げた。
「……っ」
「やっぱり恥ずかしい?」
「……うん…恥ずかしいっ」
「本当に可愛いね、隼くんは。……でもね、私も恥ずかしくなってきたの。なぜなら……」
菜摘さんは言葉を途中で止めて、僕の下半身から僕の目へと目線を動かした。
そして……
「こんなに立派なものを見せられちゃうと、隼くんが男の子だってこと…改めて実感しちゃうもの。」
「……っ!」
僕に目を合わせたまま、菜摘さんは僕のものをぎゅっと握りしめた。
目が合っていたので菜摘さんの手の動きには油断していた。
だからこそ、突然の刺激に思わず驚き腰を浮かせてしまった。
「ふふっ。隼くん、反応まで可愛い。」
「……菜摘さん……それ…」
「ん?どれ?」
「手……ずっと握ってるの…?」
「……ふふふ。やっぱり隼くんは可愛い。大好きよ。」
そう言って不意に僕に口づけしてくる。
「あのね隼くん…隼くんはさっき、続きが知りたい…って言ったわよね?」
「うん……」
「私も隼くんも、お互いに対する気持ちを全身にぶつけ合うの…。抑制や気遣いや恥じらいなんていらない。ただただ本能のまま獣のように…大好きな気持ちを体でぶつけ合うのよ。」
「……獣のように、体でぶつけ合う…」
「そう。つまりは…さっき私が隼くんに触られて気持ちよくなったでしょう?だから今度は、私が隼くんを触って気持ちよくさせるのよ。」
言い終わらないうちに、菜摘さんは握っていた手を動かし始めた。
「……っ!あっ……!菜摘さんっ…?」
「隼くん、ここをこうして触るのは初めてなんでしょう?」
「うんっ……はっ……あっ…」
「感じてるのね。可愛い。」
どこか楽しそうに僕を触る菜摘さんの手が、目つきが、息遣いが、声色が、全て"獣"みたいだと初めて思ってしまった。
その靭やかな手つきに僕の体の反応は追いつけど、思考が追いつかないまま、ただ僕は菜摘さんの姿を見ていた。
僕たちはこの行為を通して、「触れる」という行為すらも、これまでのとは別の意味を持つようになるのだろうか…。
手を繋いだり抱き合ったりする度に、今日知ったもっと親密な触れ合いに思いを馳せたりするようになるのだろうか……。
僕はそんな風に今後の僕たちについて考えていた。
それは菜摘さんが僕に施している行為を直視することをどこか避けていたからである。
僕の言葉を聞いた菜摘さんが、これまで見た中で一番悪戯で艷やかな笑みを浮かべた。
「……う、うん……」
「隼くん…隼くんの、もう一回ちゃんと見せて…?」
菜摘さんは僕が頷くのよりも先に、抱き締めていた僕から体を離して、座っていた僕の足を優しく広げた。
「……っ」
「やっぱり恥ずかしい?」
「……うん…恥ずかしいっ」
「本当に可愛いね、隼くんは。……でもね、私も恥ずかしくなってきたの。なぜなら……」
菜摘さんは言葉を途中で止めて、僕の下半身から僕の目へと目線を動かした。
そして……
「こんなに立派なものを見せられちゃうと、隼くんが男の子だってこと…改めて実感しちゃうもの。」
「……っ!」
僕に目を合わせたまま、菜摘さんは僕のものをぎゅっと握りしめた。
目が合っていたので菜摘さんの手の動きには油断していた。
だからこそ、突然の刺激に思わず驚き腰を浮かせてしまった。
「ふふっ。隼くん、反応まで可愛い。」
「……菜摘さん……それ…」
「ん?どれ?」
「手……ずっと握ってるの…?」
「……ふふふ。やっぱり隼くんは可愛い。大好きよ。」
そう言って不意に僕に口づけしてくる。
「あのね隼くん…隼くんはさっき、続きが知りたい…って言ったわよね?」
「うん……」
「私も隼くんも、お互いに対する気持ちを全身にぶつけ合うの…。抑制や気遣いや恥じらいなんていらない。ただただ本能のまま獣のように…大好きな気持ちを体でぶつけ合うのよ。」
「……獣のように、体でぶつけ合う…」
「そう。つまりは…さっき私が隼くんに触られて気持ちよくなったでしょう?だから今度は、私が隼くんを触って気持ちよくさせるのよ。」
言い終わらないうちに、菜摘さんは握っていた手を動かし始めた。
「……っ!あっ……!菜摘さんっ…?」
「隼くん、ここをこうして触るのは初めてなんでしょう?」
「うんっ……はっ……あっ…」
「感じてるのね。可愛い。」
どこか楽しそうに僕を触る菜摘さんの手が、目つきが、息遣いが、声色が、全て"獣"みたいだと初めて思ってしまった。
その靭やかな手つきに僕の体の反応は追いつけど、思考が追いつかないまま、ただ僕は菜摘さんの姿を見ていた。
僕たちはこの行為を通して、「触れる」という行為すらも、これまでのとは別の意味を持つようになるのだろうか…。
手を繋いだり抱き合ったりする度に、今日知ったもっと親密な触れ合いに思いを馳せたりするようになるのだろうか……。
僕はそんな風に今後の僕たちについて考えていた。
それは菜摘さんが僕に施している行為を直視することをどこか避けていたからである。
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