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ある7月の放課後。
僕はいつものように図書館で2時間ほど勉強した。
厳しい暑さについ顔をしかめてしまう。
時刻は既に夕方の5時を回っていた。
(あれ?教室に誰かいる……)
普段、この時間になると教室に残っている人はほとんど居ないのだが、この日は中から話し声が聞こえた。
「……でさ、まだ2Rにいるの?」
「いるよ。どうする?お前がまず目隠しするじゃん?んでその後、騒がれないように口でも塞ぐか?」
「じゃあ俺が後ろから羽交い締めにしておくわ。…そんでお前はドアのガラスの部分をタオルで塞ぐ係な。」
「オッケー。……楽しみだな、アイツを襲うの。」
「お前やめろってw誰かに聞かれてたらどうすんだよw」
「いいじゃん、どうせヤるんだし。ちゃんと動画撮っておけよー」
「分かってるって。」
中から聞こえてきたのは、普段僕をいじめている中心メンバー5人の話し声だった。
彼らの話の内容から、彼らが只事ではない計画を立てているということは明らかだった。
妙な胸騒ぎがした僕は、彼らの会話に出てきた、普段あまり使われていない空き教室である2R教室へと向かった。
僕はいつものように図書館で2時間ほど勉強した。
厳しい暑さについ顔をしかめてしまう。
時刻は既に夕方の5時を回っていた。
(あれ?教室に誰かいる……)
普段、この時間になると教室に残っている人はほとんど居ないのだが、この日は中から話し声が聞こえた。
「……でさ、まだ2Rにいるの?」
「いるよ。どうする?お前がまず目隠しするじゃん?んでその後、騒がれないように口でも塞ぐか?」
「じゃあ俺が後ろから羽交い締めにしておくわ。…そんでお前はドアのガラスの部分をタオルで塞ぐ係な。」
「オッケー。……楽しみだな、アイツを襲うの。」
「お前やめろってw誰かに聞かれてたらどうすんだよw」
「いいじゃん、どうせヤるんだし。ちゃんと動画撮っておけよー」
「分かってるって。」
中から聞こえてきたのは、普段僕をいじめている中心メンバー5人の話し声だった。
彼らの話の内容から、彼らが只事ではない計画を立てているということは明らかだった。
妙な胸騒ぎがした僕は、彼らの会話に出てきた、普段あまり使われていない空き教室である2R教室へと向かった。
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