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穢れ2
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「彼女としたいのも当たり前。毎日オナニーしたいのも当たり前。女性を見ればエッチな思考に至るのも当たり前。だから隼………」
俺は隼の目をまだ見つめながら、無防備に垂れていた隼の右手を握る。
「お前はこれからもオナニーしまくっててもいいし、俺とエッチしてもっとエロくなってもいいんだぞ」
俺は本当に言いたかったことを言った。
俺に握られた隼の右手が少し熱を帯びてくる。
隼は心なしか、俺の手を軽く握り返したような気がした。
「……うん………」
隼は短くそう答え、恥じらったように顔を斜め下に背けた。
唾を飲み込む度に動く喉仏。
安心しきったような期待するような流し目。
段々と火照ってくる繋いだ手。
俺は、久しぶりに近くで見る隼の全てに、興奮することを抑えられなかった。
「隼…………」
俺は隼の名前を呼ぶ。
隼は俯いていた顔を上げ、俺と目を合わせる。
その目は、まるで俺を吸い込むような…艶やかな蜘蛛が獲物を糸に絡めて離さないような…そんな目をしていた。
「………んっ!!?」
俺は堪らず隼の唇を奪った。
二人の右手は繋がれたまま。
隼は次第に俺の舌を受け入れる。
聞こえる甘い吐息と熱い唾液。
俺も隼も、数カ月ぶりの密着に体が素直に反応していた。
「……っはぁっ……はあっ……」
「隼………数ヶ月も我慢させられたんだ。もう抑えられない。」
「うん……」
「いいよな?」
俺は隼の次の言葉を聞く前に、隼をそこに押し倒した。
隼は何も言わずに俺の首に腕を回した。
再び始まる熱いキス。
隼の呼吸が、匂いが、肌の触れる感じが、全てが久々でとても愛おしかった。
俺は隼に跨る状態のまま、自分のモノを隼のモノに押し付ける。
隼は小さく声を漏らす。
そのまま、ゆっくりと擦り付けながらキスをした。
俺達にしては珍しいくらい、丁寧に時間をかけた前戯だった。
俺は隼の目をまだ見つめながら、無防備に垂れていた隼の右手を握る。
「お前はこれからもオナニーしまくっててもいいし、俺とエッチしてもっとエロくなってもいいんだぞ」
俺は本当に言いたかったことを言った。
俺に握られた隼の右手が少し熱を帯びてくる。
隼は心なしか、俺の手を軽く握り返したような気がした。
「……うん………」
隼は短くそう答え、恥じらったように顔を斜め下に背けた。
唾を飲み込む度に動く喉仏。
安心しきったような期待するような流し目。
段々と火照ってくる繋いだ手。
俺は、久しぶりに近くで見る隼の全てに、興奮することを抑えられなかった。
「隼…………」
俺は隼の名前を呼ぶ。
隼は俯いていた顔を上げ、俺と目を合わせる。
その目は、まるで俺を吸い込むような…艶やかな蜘蛛が獲物を糸に絡めて離さないような…そんな目をしていた。
「………んっ!!?」
俺は堪らず隼の唇を奪った。
二人の右手は繋がれたまま。
隼は次第に俺の舌を受け入れる。
聞こえる甘い吐息と熱い唾液。
俺も隼も、数カ月ぶりの密着に体が素直に反応していた。
「……っはぁっ……はあっ……」
「隼………数ヶ月も我慢させられたんだ。もう抑えられない。」
「うん……」
「いいよな?」
俺は隼の次の言葉を聞く前に、隼をそこに押し倒した。
隼は何も言わずに俺の首に腕を回した。
再び始まる熱いキス。
隼の呼吸が、匂いが、肌の触れる感じが、全てが久々でとても愛おしかった。
俺は隼に跨る状態のまま、自分のモノを隼のモノに押し付ける。
隼は小さく声を漏らす。
そのまま、ゆっくりと擦り付けながらキスをした。
俺達にしては珍しいくらい、丁寧に時間をかけた前戯だった。
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