58 / 79
悩み3
しおりを挟む
「本当にごめんね優…理由も言わずに避けたりして。色々考えちゃったよね?」
「ああ、考えたね。好きな人から嫌われたのかもしれないと思うとそりゃ悩むだろ」
「そうだよね、ごめん……」
「それは雨宮も同じだと思うぞ。お前に嫌われたんじゃないかって不安がってた」
「………うん……ほんとにそうだよね…ごめん」
「まあでも、何か理由があるんだろ?」
謝り続ける隼に、俺は少しでも理由を話しやすい様な雰囲気を作るために極力優しく聞く。
「うん………」
隼は小さくそう答え、どういう風に話そうかをしばらく考え込んでいた。
キレイで滑らかな手を机の下で動かしながら、時々視線を左右に動かすようにしている。
隼は考え込む姿でさえも、どこか絵になって美しいと思った。
「……俺……さ、優と色々したり瑠千亜たちから誕生日に玩具を貰ったりして……その、そういう系のこととか、結構わかってきてさ」
隼は恥ずかしそうに話し始める。
やはりそっち系の話題だったか……
「それで、前よりも異常に考えちゃうっていうか………前は授業中とか移動中とか、ぼーっとしてる時にわざわざそんなこと考えなかったんだけどさ。最近は、隙があればすぐにそういう思考になっちゃって…
それで、家に帰っても………その、毎日毎日しても収まらなくて………
酷いときとか、朝したのに夜帰ってきてまたすぐにしたくなってそのまま何回も…ってこともあってさ……」
隼がポツリポツリと話し始める。
俺は隼の話の内容に、つい危うく体が反応しそうになるのを必死に理性で抑えていた。
「それで………俺が優を避けたのもそれに関係しててさ。…優とまたしちゃったら……俺はもう、この止まらない勢いを優にぶつけちゃうかもなって思ったんだよね。
流石の優もついてこられないくらいに…俺ががっついちゃうかもって。
あと、すればするほど…その良さが分かるから、もっとしたくなっちゃってもうキリがなくなるかなとも思った……」
隼は恥ずかしそうにしながらも、正直に自分の葛藤を話してくれている。
隼が俺とのセックスを機に本格的にエロに目覚めてしまったこと。
隙あらばそういう思考になること。
そして毎日朝から晩までオナニーしたがってること。
俺とすることによって、それが加速するかもしれないのが怖くてしないようにしていたこと。
こんな話を聞くと、深刻に悩んでいる隼には申し訳ないが、俺は体の火照りとアソコの反応を抑えられそうになかった。
「ああ、考えたね。好きな人から嫌われたのかもしれないと思うとそりゃ悩むだろ」
「そうだよね、ごめん……」
「それは雨宮も同じだと思うぞ。お前に嫌われたんじゃないかって不安がってた」
「………うん……ほんとにそうだよね…ごめん」
「まあでも、何か理由があるんだろ?」
謝り続ける隼に、俺は少しでも理由を話しやすい様な雰囲気を作るために極力優しく聞く。
「うん………」
隼は小さくそう答え、どういう風に話そうかをしばらく考え込んでいた。
キレイで滑らかな手を机の下で動かしながら、時々視線を左右に動かすようにしている。
隼は考え込む姿でさえも、どこか絵になって美しいと思った。
「……俺……さ、優と色々したり瑠千亜たちから誕生日に玩具を貰ったりして……その、そういう系のこととか、結構わかってきてさ」
隼は恥ずかしそうに話し始める。
やはりそっち系の話題だったか……
「それで、前よりも異常に考えちゃうっていうか………前は授業中とか移動中とか、ぼーっとしてる時にわざわざそんなこと考えなかったんだけどさ。最近は、隙があればすぐにそういう思考になっちゃって…
それで、家に帰っても………その、毎日毎日しても収まらなくて………
酷いときとか、朝したのに夜帰ってきてまたすぐにしたくなってそのまま何回も…ってこともあってさ……」
隼がポツリポツリと話し始める。
俺は隼の話の内容に、つい危うく体が反応しそうになるのを必死に理性で抑えていた。
「それで………俺が優を避けたのもそれに関係しててさ。…優とまたしちゃったら……俺はもう、この止まらない勢いを優にぶつけちゃうかもなって思ったんだよね。
流石の優もついてこられないくらいに…俺ががっついちゃうかもって。
あと、すればするほど…その良さが分かるから、もっとしたくなっちゃってもうキリがなくなるかなとも思った……」
隼は恥ずかしそうにしながらも、正直に自分の葛藤を話してくれている。
隼が俺とのセックスを機に本格的にエロに目覚めてしまったこと。
隙あらばそういう思考になること。
そして毎日朝から晩までオナニーしたがってること。
俺とすることによって、それが加速するかもしれないのが怖くてしないようにしていたこと。
こんな話を聞くと、深刻に悩んでいる隼には申し訳ないが、俺は体の火照りとアソコの反応を抑えられそうになかった。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
王様のナミダ
白雨あめ
BL
全寮制男子高校、箱夢学園。 そこで風紀副委員長を努める桜庭篠は、ある夜久しぶりの夢をみた。
端正に整った顔を歪め、大粒の涙を流す綺麗な男。俺様生徒会長が泣いていたのだ。
驚くまもなく、学園に転入してくる王道転校生。彼のはた迷惑な行動から、俺様会長と風紀副委員長の距離は近づいていく。
※会長受けです。
駄文でも大丈夫と言ってくれる方、楽しんでいただけたら嬉しいです。
さがしもの
猫谷 一禾
BL
策士な風紀副委員長✕意地っ張り親衛隊員
(山岡 央歌)✕(森 里葉)
〖この気持ちに気づくまで〗のスピンオフ作品です
読んでいなくても大丈夫です。
家庭の事情でお金持ちに引き取られることになった少年時代。今までの環境と異なり困惑する日々……
そんな中で出会った彼……
切なさを目指して書きたいです。
予定ではR18要素は少ないです。
金槐の君へ
つづれ しういち
BL
ある日、大学生・青柳 律(18歳)は、凶刃に倒れて死んだショッキングな前世を思い出す。きっかけはどうやらテレビドラマ。しかし「ちがう、そうじゃなかった。そんなことじゃなかった」という思いが日増しに強くなり、大学の図書館であれこれと歴史や鎌倉幕府について調べるように。
そうこうするうち、図書館で同じ大学の2回生・清水 海斗(19歳)と出会う。
ふたりはどうやら前世でかなりの因縁があった間柄だったようで。本来ならけっして出会うはずのない二人だったが……。
※歴史上、実在の人物の名前が出てきますが、本作はあくまでもフィクションです。
※カクヨム、小説家になろうにて同時連載。
[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます
はな
BL
佐藤雪には恋人がいる。だが、その恋人はどうやら周りに女の子がたくさんいるハーレム状態らしい…どうにか、自分だけを見てくれるように頑張る雪。
果たして恋人とはどうなるのか?
主人公 佐藤雪…高校2年生
攻め1 西山慎二…高校2年生
攻め2 七瀬亮…高校2年生
攻め3 西山健斗…中学2年生
初めて書いた作品です!誤字脱字も沢山あるので教えてくれると助かります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる