上 下
28 / 79

恍惚2

しおりを挟む
「……あっ」

「隼、お前の方ももう準備万端じゃないか」


俺はそのままパンツも脱がせる。

俺の前に現れる顔に似合わない大きなモノ。

前に見た通り、脈々とした血管とトロリと光る体液が俺の気分を更に高揚させた。


俺は敢えてモノには触れず、隼の穴をいきなり舐めた。


「……っ!あっ!優!なんでいきなり……!」

隼はビクッと体を震わせて俺の頭を手で押すような姿勢を取った。

「……あっ………優……」

「気持ちいいか?隼」

「うんっ……気持ちいい………」


前回の行為で既に恥を捨てたのだろうか。

前回よりも早い段階で素直に気持ちいいと言ってくれた。



嬉しくなった俺はそのまま隼の穴に手を入れた。


「あっ!!!あっ……優!」

「どうした?」

「どうしたじゃな……ああっ」

俺は正直驚いた。

前回したときよりも確実に穴が広がっていたからだ。


「…あれから一人で沢山掘ったの?」

「…ほってな…あっ」

「嘘ついてもすぐわかるぞ?ほら」

「あああっ!」


指を置くまで入れ、グリグリと回す。

隼の奥の気持ち良いところを探し当て、集中的に攻める。


「…前はこんなに感度よかったか?前より確実に感度が上がってる。それに穴も開いてるぞ。お前一人でどんだけやってたんだよ」


俺は興奮が最高潮に達していた。

こいつは俺とのセックスを思い出し、何度も何度も一人で自分を犯していたのかと思うと………


「……優のがほしくて……自分のじゃ足りなかったけど…優のを思い出してしてた……」


涙目になりながら隼は白状した。


その言葉は俺のエンジンをかけるきっかけとなった。


「……優…?……あっ!あああああっっ!!」


俺はいきなり隼に自分のモノを入れた。


「ああっ!あっ優!はげし……」

「激しく俺を求めてたんじゃないのか?」

「んっ………気持ちい………ああっ!」

「感度半端ないな。もう完全に開発されちゃってるじゃないか」


俺は隼の奥へ奥へと自分のモノを押し付ける。
その度に隼は叫ぶように喘ぐ。


「優………キスして………」


俺の動きに体を揺られながら、隼は精一杯な表情で切羽詰まったような声で俺を振り向き言ってきた。

「ああ。」


俺は短くそう答え、態勢を変える。

今、俺は隼の後ろから挿入している。

なので隼をゆっくりと仰向けに倒し、俺はその上に覆い被さる。

隼の両足を天井に向かって上げ、尻を浮かせてそこに再び挿入する。

「…隼、態勢キツくないか?」

「うん…大丈夫…!」

挿れながら聞くと、隼は若干顔をしかめながらそう答えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

overdose

水姫
BL
「ほら、今日の分だよ」 いつも通りの私と喜んで受けとる君。 この関係が歪みきっていることなんてとうに分かってたんだ。それでも私は… 5/14、1時間に1話公開します。 6時間後に完結します。 安心してお読みください。

屋烏の愛

あこ
BL
「お前が十になった祝いだよ、何が欲しい?」 父親にそう言われた当時十歳の少年兵馬は、それから七年後人目を引く色男に成長していた。 どれだけの器量好しに秋波を送られたって一切気にかけない兵馬と、訳ありの船宿吉村のお嬢様が出会った時、兵馬は烏にさえ恋をする。 ✔︎ 攻めは色男で男色な呉服屋三男坊 ✔︎ 受けは船宿自慢の可愛いお嬢様(訳あり) ✔︎ 受けは常時女装 ✔︎ 江戸時代でお江戸風味 ✔︎ 本編は完結済み ➡︎ 番外編は時系列順に並んでいません。 ➡︎ 章『さまよう、からす』は本編以前の話になっており、本編中のネタバレ(というほどではありませんが)もありますので、本編読了後をお勧めしています。 ➡︎ 章『船宿吉村』は船宿吉村が舞台の「ゆづかや兵馬の登場しない」お話が入っています。BLもそうではないものも一緒になっていますが、BLではないものにはタイトルの前に『❢』がついています。 ➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。 ➡︎ 作品や章タイトルの頭に『!』があるものは、R指定(暴力・性表現など)描写が入ります。とても微々たるものですが、個人サイトと同じ基準で設定しております。多少でもその様な描写が苦手な方はご注意ください。 🔺ATTENTION🔺 時代背景を『江戸時代』で舞台を『江戸』としておりますが、時代考証は僅かばかりしかしておりません。 多大な捏造と都合のいい独自設定が有りますので、ご不快に思われる方はご遠慮下さい。

イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話

タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。 瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。 笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。

【完結】たっくんとコウちゃん【高校生編】

秋空花林
BL
 たっくんこと有川卓(ありかわすぐる)は高校生になった。  かつて側にいた親友はもういない。  その隙間を埋める様に、次々と女の子と付き合う卓。ある日、コウちゃんこと浦川光(うらかわひかり)と再会してー。  あっさり、さっくり読めるストーリーを目指しました。お暇な時に、サクッとお読み頂けたら嬉しいです。 ※たっくんとコウちゃん【小・中学生編】の続きです。未読の方は先にそちらをお読み下さい。 ■■ 連続物です■■ たっくんとコウちゃん【小・中学生編】 ↓ たっくんとコウちゃん【高校生編】 ★本作★ ↓ たっくんとコウちゃん【大学生編】 R18 と続きます。 ※小説家になろう様にも掲載してます。

【完結】遍く、歪んだ花たちに。

古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。 和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。 「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」 No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。

いとしの生徒会長さま

もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……! しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

愛して、許して、一緒に堕ちて・オメガバース【完結】

華周夏
BL
Ωの身体を持ち、αの力も持っている『奏』生まれた時から研究所が彼の世界。ある『特殊な』能力を持つ。 そんな彼は何より賢く、美しかった。 財閥の御曹司とは名ばかりで、その特異な身体のため『ドクター』の庇護のもと、実験体のように扱われていた。 ある『仕事』のために寮つきの高校に編入する奏を待ち受けるものは?

たとえ性別が変わっても

てと
BL
ある日。親友の性別が変わって──。 ※TS要素を含むBL作品です。

処理中です...