33 / 45
第五章 領主の妻のお仕事です
33.嵐が来たようです
しおりを挟む
マクレーン式電話。
プレイリー王国が正式に認可した名称ではないので、あくまでも仮称だけど、商工ギルドを中心に盛んにそう呼ばれている。
実用化されて数日で、これまで電話を引いていなかった小さな商会やそこそこ裕福な個人宅から、問い合わせが殺到しているらしい。
らしいというのは、ギルド長からアンバーが聞いた話だからだ。
通信省に問い合わせるのが正規のルートなのだけれど、ほとんどの問い合わせは商工ギルドに集まっているのだとか。
「例の電話機の使用法説明会、あれのせいだと思いますよ」
金の髪に灰色の瞳をした自称美青年、商工ギルド長ウィリアム・シモンズ氏は嬉しそうに言う。
「あの説明会、初回こそ人は集まりませんでしたが、その次の回から定員オーバーの大入り盛況で。こちらも開催回数を増やしたりして、対応が大変でした」
本来通信省の仕事なのに、それを「丸投げしやがって」と恨んでいる風ではない。
むしろ喜んでいるみたいに見える。
彼も経済界の最前線にいる人だ。この交換機がもたらす経済効果を、肌で実感しているのだろう。
「申し込み受け付けは、このままうちで請負ましょう。もちろんそれなりの対価はいただきますよ? そこの調整はお願いしても?」
少々の対価を支払ったとしても、通信省で新規に人を雇うよりはるかに安上がりだ。
だからアンバーはすぐに頷いた。
この程度の出費なら、アンバーの権限でなんとかなるはずだ。
「ええ、ぜひとも。クラーク局長もいやとはおっしゃいません。局に戻ったら、すぐに調整しましょう」
予想どおり、すぐに決裁は通った。
その夜のことだ。
出先からようやく戻ったユーインと、遅い夕食をとっている最中に、王都からの早馬が到着した。
「マクレーン辺境伯閣下にお目にかかりたい」
息を切らせて飛び込んできた騎士は、王都の騎士団長からの正式文書を携えていた。
「聞こう」
カトラリーを静かに置いて、ユーインは騎士に視線を向ける。
「ご当家の元使用人エイミーの余罪についてです。委細はこちらをご覧ください」
赤い封蝋には、騎士団長の紋章が刻印されていた。
くるりと巻かれた封書を渡されたユーインは、側仕えにペーパーナイフを求めた。
さくりと蝋を切る音。
はらりと広げられた書面に目を通すと、ユーインはまるで無表情に執事に問いかける。
「母上はどちらにおいでか?」
「お部屋においでになります」
「こちらにおいでいただきたいと。急げ」
「かしこまりました」
執事が食堂を出て十分後、お義母様がおいでになった。
「母上、遅い時間に申し訳ございません」
立ち上がって、ユーインは丁寧なお辞儀をした。
「王都より至急の知らせがまいりました。母上にもお知らせすべきと思い、お運びいただきました」
「そう。大層なことのようね。いったい何が起こったの?」
ちらりと騎士団から派遣された騎士に視線をやって、お義母様も無表情でおいでだ。
(嵐の前って感じだわ)
交換手を長くやっていれば、視覚や触覚に頼らないで場の雰囲気を察知する能力が鍛えられる。
直接的には聴覚だけど、それだけじゃない。間とか沈黙とかからも何かを感じ取る。魔力によるものじゃない、第六感みたいなものが鋭敏になる。
その感覚のアンテナがびりびりと震えていた。
超大型で強い勢力の嵐が、間近に迫っている。
「エイミーと俺を産んだ女が、クラウスを殺したのだそうです。死者は罪に問えませんが、エイミーは極刑です。が、処刑は非公開。我が家の体面にご配慮いただけるようです」
クラウスとはお義母様の実子、ユーインの異母弟の名だ。
「そう。それでユーイン、あなたはどうするの?」
「国法のとおり処分されるのです。俺は淡々と従うまで」
「そうではありません。わたくしが聞いているのは、あなた自身の進退ですよ」
お義母様の鋭い声が、場の空気を引き裂いた。
「皆、下がっていろ」
執事に命じるユーインの声は冷静だった。
「卿には今宵、我が家へお泊りいただけるだろうか? 返書は明朝したためる」
使いの騎士に穏やかに頼んだ後、執事に彼の部屋を用意するよう言いつける。
そしてユーインとお義母様、それにアンバーの三人だけが食堂に残る。
「進退とは?」
静かに、ユーインが口火を切った。
「あなたは正当な後継者を害した犯人の子なのですよ? 当主のままい続けられると?」
お義母様の声は、氷のように冷たい。
裏に憎悪の炎がちらちらと見え隠れするようだ。
「平民の母から生まれ、魔力のないあなたが当主になれたのは、わたくしとの養子縁組があったこと、それからノルディン侯爵家が後見についたからです。だからこそ国王陛下もお認めくださった」
「はい、承知しております」
「養子縁組を解消します。ノルディン侯爵家も後見を下りる。そうしたら間違いなく、陛下は当主の交代をお求めになるわ」
お義母様がおっしゃることは正しい。
プレイリー王国では、嫡出と非嫡出の差は明らかだ。やむをえず非嫡出子を跡継ぎにする場合でも、一度正妻との間で養子縁組をして、形式上は嫡出扱いにしてからでなければ認められない。
そのキモになる養子縁組を解消すると、前当主の正妻が言う。
そもそも当主たる資格がなかった。だからユーインは当然、辺境伯ではいられない。
普通なら現在起こったなんらかの事情で、時を遡って過去の爵位継承や相続をなかったことにはしない。
特にユーインの場合、自分が犯罪を犯したわけじゃない。
あくまで実母の罪だ。
けれど前世の日本とプレイリー王国は違う。
平民の女との間にできた庶子、しかも魔力なしのユーインを、お義母様とノルディン侯爵家の後押しなしに貴族と認めるわけがない。
ハロウズの母の言葉を借りて言えば、「出来損ない」「汚らわしい」存在なのだから。
「母上のご自由になさってください。俺はかまいませんよ」
「わかってくれて嬉しいわ。わたくしも必要以上にあなたを傷つけたくはなかったから。では当主交代の届けを明日にでも出しましょう」
ほっと息をおつきになったお義母様に、ユーインがふっと息だけの笑いを浴びせかける。
「ここを去るのは俺じゃありませんよ」
義理の仲でも、ユーインはお義母様を慕い敬っていた。
だからアンバーは初めて見た。
薄い青の目を細めてお義母様を睥睨するユーインの、乾いた冷ややかな表情を。
プレイリー王国が正式に認可した名称ではないので、あくまでも仮称だけど、商工ギルドを中心に盛んにそう呼ばれている。
実用化されて数日で、これまで電話を引いていなかった小さな商会やそこそこ裕福な個人宅から、問い合わせが殺到しているらしい。
らしいというのは、ギルド長からアンバーが聞いた話だからだ。
通信省に問い合わせるのが正規のルートなのだけれど、ほとんどの問い合わせは商工ギルドに集まっているのだとか。
「例の電話機の使用法説明会、あれのせいだと思いますよ」
金の髪に灰色の瞳をした自称美青年、商工ギルド長ウィリアム・シモンズ氏は嬉しそうに言う。
「あの説明会、初回こそ人は集まりませんでしたが、その次の回から定員オーバーの大入り盛況で。こちらも開催回数を増やしたりして、対応が大変でした」
本来通信省の仕事なのに、それを「丸投げしやがって」と恨んでいる風ではない。
むしろ喜んでいるみたいに見える。
彼も経済界の最前線にいる人だ。この交換機がもたらす経済効果を、肌で実感しているのだろう。
「申し込み受け付けは、このままうちで請負ましょう。もちろんそれなりの対価はいただきますよ? そこの調整はお願いしても?」
少々の対価を支払ったとしても、通信省で新規に人を雇うよりはるかに安上がりだ。
だからアンバーはすぐに頷いた。
この程度の出費なら、アンバーの権限でなんとかなるはずだ。
「ええ、ぜひとも。クラーク局長もいやとはおっしゃいません。局に戻ったら、すぐに調整しましょう」
予想どおり、すぐに決裁は通った。
その夜のことだ。
出先からようやく戻ったユーインと、遅い夕食をとっている最中に、王都からの早馬が到着した。
「マクレーン辺境伯閣下にお目にかかりたい」
息を切らせて飛び込んできた騎士は、王都の騎士団長からの正式文書を携えていた。
「聞こう」
カトラリーを静かに置いて、ユーインは騎士に視線を向ける。
「ご当家の元使用人エイミーの余罪についてです。委細はこちらをご覧ください」
赤い封蝋には、騎士団長の紋章が刻印されていた。
くるりと巻かれた封書を渡されたユーインは、側仕えにペーパーナイフを求めた。
さくりと蝋を切る音。
はらりと広げられた書面に目を通すと、ユーインはまるで無表情に執事に問いかける。
「母上はどちらにおいでか?」
「お部屋においでになります」
「こちらにおいでいただきたいと。急げ」
「かしこまりました」
執事が食堂を出て十分後、お義母様がおいでになった。
「母上、遅い時間に申し訳ございません」
立ち上がって、ユーインは丁寧なお辞儀をした。
「王都より至急の知らせがまいりました。母上にもお知らせすべきと思い、お運びいただきました」
「そう。大層なことのようね。いったい何が起こったの?」
ちらりと騎士団から派遣された騎士に視線をやって、お義母様も無表情でおいでだ。
(嵐の前って感じだわ)
交換手を長くやっていれば、視覚や触覚に頼らないで場の雰囲気を察知する能力が鍛えられる。
直接的には聴覚だけど、それだけじゃない。間とか沈黙とかからも何かを感じ取る。魔力によるものじゃない、第六感みたいなものが鋭敏になる。
その感覚のアンテナがびりびりと震えていた。
超大型で強い勢力の嵐が、間近に迫っている。
「エイミーと俺を産んだ女が、クラウスを殺したのだそうです。死者は罪に問えませんが、エイミーは極刑です。が、処刑は非公開。我が家の体面にご配慮いただけるようです」
クラウスとはお義母様の実子、ユーインの異母弟の名だ。
「そう。それでユーイン、あなたはどうするの?」
「国法のとおり処分されるのです。俺は淡々と従うまで」
「そうではありません。わたくしが聞いているのは、あなた自身の進退ですよ」
お義母様の鋭い声が、場の空気を引き裂いた。
「皆、下がっていろ」
執事に命じるユーインの声は冷静だった。
「卿には今宵、我が家へお泊りいただけるだろうか? 返書は明朝したためる」
使いの騎士に穏やかに頼んだ後、執事に彼の部屋を用意するよう言いつける。
そしてユーインとお義母様、それにアンバーの三人だけが食堂に残る。
「進退とは?」
静かに、ユーインが口火を切った。
「あなたは正当な後継者を害した犯人の子なのですよ? 当主のままい続けられると?」
お義母様の声は、氷のように冷たい。
裏に憎悪の炎がちらちらと見え隠れするようだ。
「平民の母から生まれ、魔力のないあなたが当主になれたのは、わたくしとの養子縁組があったこと、それからノルディン侯爵家が後見についたからです。だからこそ国王陛下もお認めくださった」
「はい、承知しております」
「養子縁組を解消します。ノルディン侯爵家も後見を下りる。そうしたら間違いなく、陛下は当主の交代をお求めになるわ」
お義母様がおっしゃることは正しい。
プレイリー王国では、嫡出と非嫡出の差は明らかだ。やむをえず非嫡出子を跡継ぎにする場合でも、一度正妻との間で養子縁組をして、形式上は嫡出扱いにしてからでなければ認められない。
そのキモになる養子縁組を解消すると、前当主の正妻が言う。
そもそも当主たる資格がなかった。だからユーインは当然、辺境伯ではいられない。
普通なら現在起こったなんらかの事情で、時を遡って過去の爵位継承や相続をなかったことにはしない。
特にユーインの場合、自分が犯罪を犯したわけじゃない。
あくまで実母の罪だ。
けれど前世の日本とプレイリー王国は違う。
平民の女との間にできた庶子、しかも魔力なしのユーインを、お義母様とノルディン侯爵家の後押しなしに貴族と認めるわけがない。
ハロウズの母の言葉を借りて言えば、「出来損ない」「汚らわしい」存在なのだから。
「母上のご自由になさってください。俺はかまいませんよ」
「わかってくれて嬉しいわ。わたくしも必要以上にあなたを傷つけたくはなかったから。では当主交代の届けを明日にでも出しましょう」
ほっと息をおつきになったお義母様に、ユーインがふっと息だけの笑いを浴びせかける。
「ここを去るのは俺じゃありませんよ」
義理の仲でも、ユーインはお義母様を慕い敬っていた。
だからアンバーは初めて見た。
薄い青の目を細めてお義母様を睥睨するユーインの、乾いた冷ややかな表情を。
91
お気に入りに追加
450
あなたにおすすめの小説
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
記憶と魔力を婚約者に奪われた「ないない尽くしの聖女」は、ワケあり王子様のお気に入り~王族とは知らずにそばにいた彼から なぜか溺愛されています
瑞貴◆後悔してる/手違いの妻2巻発売!
恋愛
【第一部完結】
婚約者を邪険に思う王太子が、婚約者の功績も知らずに婚約破棄を告げ、記憶も魔力も全て奪って捨て去って――。
ハイスぺのワケあり王子が、何も知らずに片想いの相手を拾ってきたのに、彼女の正体に気づかずに――。
▲以上、短いあらすじです。以下、長いあらすじ▼
膨大な魔力と光魔法の加護を持つルダイラ王国の公爵家令嬢ジュディット。彼女には、婚約者であるフィリベールと妹のリナがいる。
妹のリナが王太子と父親を唆し、ジュディットは王太子から婚約破棄を告げられた。
しかし、王太子の婚約は、陛下がまとめた縁談である。
ジュディットをそのまま捨てるだけでは都合が悪い。そこで、王族だけに受け継がれる闇魔法でジュディットの記憶と魔力を封印し、捨てることを思いつく――。
山道に捨てられ、自分に関する記憶も、魔力も、お金も、荷物も持たない、【ないない尽くしのジュディット】が出会ったのは、【ワケありな事情を抱えるアンドレ】だ。
ジュディットは持っていたハンカチの刺繍を元に『ジュディ』と名乗りアンドレと新たな生活を始める。
一方のアンドレは、ジュディのことを自分を害する暗殺者だと信じ込み、彼女に冷たい態度を取ってしまう。
だが、何故か最後まで冷たく仕切れない。
ジュディは送り込まれた刺客だと理解したうえでも彼女に惹かれ、不器用なアプローチをかける。
そんなジュディとアンドレの関係に少しづつ変化が見えてきた矢先。
全てを奪ってから捨てた元婚約者の功績に気づき、焦る王太子がジュディットを連れ戻そうと押しかけてきて――。
ワケあり王子が、叶わない恋と諦めていた【幻の聖女】その正体は、まさかのジュディだったのだ!
ジュディは自分を害する刺客ではないと気づいたアンフレッド殿下の溺愛が止まらない――。
「王太子殿下との婚約が白紙になって目の前に現れたんですから……縛り付けてでも僕のものにして逃がしませんよ」
嫉妬心剥き出しの、逆シンデレラストーリー開幕!
本作は、小説家になろう様とカクヨム様にて先行投稿を行っています。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
つがいの皇帝に溺愛される皇女の至福
ゆきむらさり
恋愛
稚拙な私の作品をHOTランキング(7/1)に入れて頂き、ありがとうございます✨ 読んで下さる皆様のおかげです🧡
〔あらすじ〕📝強大な魔帝国を治める時の皇帝オーブリー。壮年期を迎えても皇后を迎えない彼には、幼少期より憧れを抱く美しい人がいる。その美しい人の産んだ幼な姫が、自身のつがいだと本能的に悟る皇帝オーブリーは、外の世界に憧れを抱くその幼な姫の皇女ベハティを魔帝国へと招待することに……。
完結した【堕ちた御子姫は帝国に囚われる】のスピンオフ。前作の登場人物達の子供達のお話に加えて、前作の登場人物達のその後も書かれておりますので、気になる方は是非ご一読下さい🤗
ゆるふわで甘いお話し。溺愛。ハピエン♥️
※設定などは独自の世界観でご都合主義となります。
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
初めての相手が陛下で良かった
ウサギテイマーTK
恋愛
第二王子から婚約破棄された侯爵令嬢アリミアは、王子の新しい婚約者付の女官として出仕することを命令される。新しい婚約者はアリミアの義妹。それどころか、第二王子と義妹の初夜を見届けるお役をも仰せつかる。それはアリミアをはめる罠でもあった。媚薬を盛られたアリミアは、熱くなった体を持て余す。そんなアリミアを助けたのは、彼女の初恋の相手、現国王であった。アリミアは陛下に懇願する。自分を抱いて欲しいと。
※ダラダラエッチシーンが続きます。苦手な方は無理なさらずに。
乙女ゲームの期限は過ぎ、気が付いたら三年後になっていました。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
確か【公式】に……。あれ、【公式】って?
え、ナニソレ?
はい、そこで私気が付きました。
ここってもしかして、いやもしかしなくても!
『乙女ゲーム』の世界じゃないのさーっ!
ナンテコッタイ!
しかも私は名前さえ出て来ないし、乙女ゲームの舞台にも上がれないモブ以下。おまけに攻略対象者の一人は実の兄。もっと酷いのは、乙女ゲームの舞台の学園より遙か遠い地で、幼女な私は拉致されて一つ上の姉と共にお貴族様の妾の身分!なんなのこの仕打ちは!
更には気が付いたら乙女ゲームの期限は過ぎていて、ヒロインが誰を攻略したのかわからない!噂にさえ登って来ないわ、遠すぎて。
そんな土地だけど。
乙女ゲームの時期は過ぎてしまったけど。
最オシの聖地で頑張って生きていきます!
『今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】』の『if』の話となります。キャラクターや舞台はほぼ同じですが、時間と細かい設定が違っております。
*『今日学~』を知らなくても大丈夫なように書いております。*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる