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第三章 副局長になっちゃいました
19.自分で気づかないとダメです
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目の前で固まっているユーインと、似たような反応をアンバーは知っている。
ハロウズの母から「不器量」「気が利かない」「かわいげがない」「あなた程度」とか、自分の価値を傷つけられる言葉が出る度、アンバーは心を凍らせていた。
何も聞かない。何も聞こえない。母の言葉はただの音の連続だ。そう言い聞かせて。
(ユーイン様も同じ?)
だったらエイミーのやり方は、吐き気がするほど卑しく汚い。
(許せない)
アンバーの足が勝手に動いていた。
エイミーを貼り付けたまま呆けたユーインの頬を、両手で挟んでパシンと叩く。
「しっかりしてください、旦那様」
はっと我に返ったユーインの、薄青の瞳にまず戸惑いが、続いて羞恥が映る。
「アンバー……」
妻の名を呼んで、ふいっと顔を背けた。
「旦那様、とりあえずこの無礼な使用人を引きはがします。いいですね?」
許可を一応求めたけれど、アンバーは既にもう決めていた。
距離をとって主家の内輪もめを見守っていた護衛騎士に、アンバーは視線だけで命じる。
さすが武門で名高いマクレーン家の騎士だ。表情ひとつ変えることなく、あっさりエイミーを引きはがして拘束してしまう。
「痛い! ユーイン、やめさせて。わたしにこんなひどいこと。母さんが悲しむわ」
悲鳴をあげて、エイミーは憐れっぽく縋る。
こんな状況でなお、芝居を続けられる度胸には、つくづく脱帽する。
(毒だわ)
前世の母、今生の母ともに、アンバーにも毒だった。
だからわかる。
ユーインの実母のことは知らないけれど、このエイミーは確かに毒だ。
「あなたのため」「大事だから」「愛しているから」なんて耳に優しい言葉を最初につけて、人の心の内側を侵しゆっくりと少しずつ病ませる毒。
「いかがいたしますか?」
ユーインの側に控えた茶の髪の護衛騎士が、アンバーに指示を求める。
「東の館に。あらためて指示を出します。それまで閉じ込めておいて」
ユーインが何か言いかけるのを、アンバーは彼の腕を掴んで制止した。
毒を毒だと自覚できるまで、何も言わせるべきではないと思ったから。
(今はまだ、毒を失くすことを不安に思うでしょうね)
前世も今生も、アンバーはいつも実母に怯えていた。なのに「実の娘だから」とか「この世で一番愛しているから」とか、そんな言葉にすがりついてもいた。
母はアンバーを愛しているから、だから他人が言わない本当のことを言ってくれるのだ。
そう思おうとして、母を嫌うなど罪深いと自分を責めてさえいた。
アンバーさえ母の希望どおりに生まれていれば、こんなに母を失望させなかったのにと。
前世を思い出した時、それがいかにバカバカしい呪縛だったかを悟った。
それでも長年砕かれ続けた自己肯定感は、完全には戻らない。その自覚は、アンバーにもあった。
だからユーインの今がわかる。
彼の呪縛は、まだ解けていない。
「ユーイン様、とりあえず部屋へ戻りましょう」
いまだにユーインの名を呼び続けるエイミーを無視して、アンバーはユーインの腕を引いた。
「アンバー……。俺は……」
ユーインの薄い青の瞳が、頼りなさげに揺れている。
アンバーより頭ひとつ分高い背丈、しなやかでたくましいユーインが、まるで庇護を必要とする幼子のように見える。
キュンと、アンバーの胸が鳴った。
(あれ? なにこれ)
男性にこんな感情を持ったことはない。
男じゃないから前世では大学へ進めなかった。今生では就職さえ難しくて、結婚するしか生きる道はないのだと言われ続けてきた。
男という存在は、いつもアンバーの邪魔をするか貶めてくるモノで。だからこんな胸が締め付けられるような、甘い痛みを感じたことなどない。
男の中で嫌いではないと思えたのは、兄ルーティスとフリードだけだ。兄は家族枠、フリードは友人枠なので、キュンとは程遠い。
ということは、今のキュンは初めてのキュンで。
ユーインはアンバーにとって、特別な存在なのか?
(同情よ、これは同情。似た境遇みたいと思ったから、それで心が引っ張られただけ。勘違いしちゃダメよ)
前世今生通して、ほとんど恋愛経験のないアンバーだ。
感情の処理とか分類の方法がわからない。わからないこと、初めてのことは人の心から冷静さを奪うもの。
(落ち着いて、アンバー。大丈夫、これは同情だと認識するの。そうしたらいつもの私に戻れるから)
そもそも恋愛感情の好意とそうじゃない好意と、その違いさえわかっていないのだ。
いまのキュンの正体がわかってから焦っても遅くない。
落ち着け落ち着けとさらに繰り返して、アンバーはユーインの袖を引っ張るように夫婦の寝室へ入った。
「ここなら大丈夫。もう人の目はありません」
アンバーは背伸びをして、ユーインの赤毛の頭にぽんと手を置いた。
「みっともないところを見せた」
しゅんと萎れた様子が、前世のご近所さんが飼っていた雑種の大型犬を思い出させる。
普段はツンとすましている癖に、前世のアンバーにだけはブンブン尻尾を振ってくれた。金と茶の間みたいな長毛だったから、多分ゴールデンレトリバーの血が入っていたんだろう。でも顔つきは柴犬ぽくて、ツンはシバの血なんだと可愛らしかった。
目の前にいる赤毛の大型犬も、かなりのツンデレだ。多分、少なくとも今はツンではない。デレというには少し足りないから、デレ寄りのツンというところ。
「私はハロウズの母から逃げたくて、ここに来ました。そんな女の前でみっともないなんて、思わなくていいです」
アンバーはユーインの頬を、両手で挟むようにして優しく撫でる。
そういえば前世の大型犬にも、かつてそうしていた。
「アンバー、君は……」
ユーインの両腕がアンバーの背にかかって、次の瞬間ぐいと思いきり抱き寄せられていた。
「カッコつけさせてもくれないんだな。ひどい女性だ」
艶のあるテノールの声が、切なげに甘い。
その最中でもないのに、耳元でこの声は反則だ。ドクンと、大きく胸が鳴った。
「聞いてくれるか、俺の話を。知られれば嫌われる。そう思って言えないでいたことだ。だがいつかは聞いてほしいとも、思っていた」
「いいか?」と問われて、アンバーは頷いた。
誰かに話せば、少しは楽になる。解呪のステップをユーインが望むなら、サポートしてあげたいと思う。
「ありがとう」
ユーインの薄い青の瞳に、初めて会った時と同じ、嬉しそうな優しい色が載せられていた。
ハロウズの母から「不器量」「気が利かない」「かわいげがない」「あなた程度」とか、自分の価値を傷つけられる言葉が出る度、アンバーは心を凍らせていた。
何も聞かない。何も聞こえない。母の言葉はただの音の連続だ。そう言い聞かせて。
(ユーイン様も同じ?)
だったらエイミーのやり方は、吐き気がするほど卑しく汚い。
(許せない)
アンバーの足が勝手に動いていた。
エイミーを貼り付けたまま呆けたユーインの頬を、両手で挟んでパシンと叩く。
「しっかりしてください、旦那様」
はっと我に返ったユーインの、薄青の瞳にまず戸惑いが、続いて羞恥が映る。
「アンバー……」
妻の名を呼んで、ふいっと顔を背けた。
「旦那様、とりあえずこの無礼な使用人を引きはがします。いいですね?」
許可を一応求めたけれど、アンバーは既にもう決めていた。
距離をとって主家の内輪もめを見守っていた護衛騎士に、アンバーは視線だけで命じる。
さすが武門で名高いマクレーン家の騎士だ。表情ひとつ変えることなく、あっさりエイミーを引きはがして拘束してしまう。
「痛い! ユーイン、やめさせて。わたしにこんなひどいこと。母さんが悲しむわ」
悲鳴をあげて、エイミーは憐れっぽく縋る。
こんな状況でなお、芝居を続けられる度胸には、つくづく脱帽する。
(毒だわ)
前世の母、今生の母ともに、アンバーにも毒だった。
だからわかる。
ユーインの実母のことは知らないけれど、このエイミーは確かに毒だ。
「あなたのため」「大事だから」「愛しているから」なんて耳に優しい言葉を最初につけて、人の心の内側を侵しゆっくりと少しずつ病ませる毒。
「いかがいたしますか?」
ユーインの側に控えた茶の髪の護衛騎士が、アンバーに指示を求める。
「東の館に。あらためて指示を出します。それまで閉じ込めておいて」
ユーインが何か言いかけるのを、アンバーは彼の腕を掴んで制止した。
毒を毒だと自覚できるまで、何も言わせるべきではないと思ったから。
(今はまだ、毒を失くすことを不安に思うでしょうね)
前世も今生も、アンバーはいつも実母に怯えていた。なのに「実の娘だから」とか「この世で一番愛しているから」とか、そんな言葉にすがりついてもいた。
母はアンバーを愛しているから、だから他人が言わない本当のことを言ってくれるのだ。
そう思おうとして、母を嫌うなど罪深いと自分を責めてさえいた。
アンバーさえ母の希望どおりに生まれていれば、こんなに母を失望させなかったのにと。
前世を思い出した時、それがいかにバカバカしい呪縛だったかを悟った。
それでも長年砕かれ続けた自己肯定感は、完全には戻らない。その自覚は、アンバーにもあった。
だからユーインの今がわかる。
彼の呪縛は、まだ解けていない。
「ユーイン様、とりあえず部屋へ戻りましょう」
いまだにユーインの名を呼び続けるエイミーを無視して、アンバーはユーインの腕を引いた。
「アンバー……。俺は……」
ユーインの薄い青の瞳が、頼りなさげに揺れている。
アンバーより頭ひとつ分高い背丈、しなやかでたくましいユーインが、まるで庇護を必要とする幼子のように見える。
キュンと、アンバーの胸が鳴った。
(あれ? なにこれ)
男性にこんな感情を持ったことはない。
男じゃないから前世では大学へ進めなかった。今生では就職さえ難しくて、結婚するしか生きる道はないのだと言われ続けてきた。
男という存在は、いつもアンバーの邪魔をするか貶めてくるモノで。だからこんな胸が締め付けられるような、甘い痛みを感じたことなどない。
男の中で嫌いではないと思えたのは、兄ルーティスとフリードだけだ。兄は家族枠、フリードは友人枠なので、キュンとは程遠い。
ということは、今のキュンは初めてのキュンで。
ユーインはアンバーにとって、特別な存在なのか?
(同情よ、これは同情。似た境遇みたいと思ったから、それで心が引っ張られただけ。勘違いしちゃダメよ)
前世今生通して、ほとんど恋愛経験のないアンバーだ。
感情の処理とか分類の方法がわからない。わからないこと、初めてのことは人の心から冷静さを奪うもの。
(落ち着いて、アンバー。大丈夫、これは同情だと認識するの。そうしたらいつもの私に戻れるから)
そもそも恋愛感情の好意とそうじゃない好意と、その違いさえわかっていないのだ。
いまのキュンの正体がわかってから焦っても遅くない。
落ち着け落ち着けとさらに繰り返して、アンバーはユーインの袖を引っ張るように夫婦の寝室へ入った。
「ここなら大丈夫。もう人の目はありません」
アンバーは背伸びをして、ユーインの赤毛の頭にぽんと手を置いた。
「みっともないところを見せた」
しゅんと萎れた様子が、前世のご近所さんが飼っていた雑種の大型犬を思い出させる。
普段はツンとすましている癖に、前世のアンバーにだけはブンブン尻尾を振ってくれた。金と茶の間みたいな長毛だったから、多分ゴールデンレトリバーの血が入っていたんだろう。でも顔つきは柴犬ぽくて、ツンはシバの血なんだと可愛らしかった。
目の前にいる赤毛の大型犬も、かなりのツンデレだ。多分、少なくとも今はツンではない。デレというには少し足りないから、デレ寄りのツンというところ。
「私はハロウズの母から逃げたくて、ここに来ました。そんな女の前でみっともないなんて、思わなくていいです」
アンバーはユーインの頬を、両手で挟むようにして優しく撫でる。
そういえば前世の大型犬にも、かつてそうしていた。
「アンバー、君は……」
ユーインの両腕がアンバーの背にかかって、次の瞬間ぐいと思いきり抱き寄せられていた。
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艶のあるテノールの声が、切なげに甘い。
その最中でもないのに、耳元でこの声は反則だ。ドクンと、大きく胸が鳴った。
「聞いてくれるか、俺の話を。知られれば嫌われる。そう思って言えないでいたことだ。だがいつかは聞いてほしいとも、思っていた」
「いいか?」と問われて、アンバーは頷いた。
誰かに話せば、少しは楽になる。解呪のステップをユーインが望むなら、サポートしてあげたいと思う。
「ありがとう」
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