69 / 96
第五章 アルヴィドの章(アルヴィドEDルート)
69.きいた風な口をきくな
しおりを挟む
高い山の連なる峰が続く。
眼下にたなびく雲の切れ端、それを運ぶ案外強い風。
ここは確かに人の世ではないと思わせてくれる、生き物の気配のほとんど感じられない空間だった。
頬を打つ冷たい風は、いつぶりだろう。
前にここに来たのは、思い出せないほど昔のこと。用件もその時の様子もすっかり忘れてしまったが、風が冷たかったことだけは憶えている。
背の低い草の原の向こうから、傲然とこちらを見下ろす白い神殿に、前世パウラの名のみの夫だった男がいる。
そして彼の正室、竜后オーディアナもそこに。
「行くぞ」
散歩にでも出るようだ。
気軽で気負いのないアルヴィドの声が降る。
ふり仰ぐと、深緑の瞳が柔らかく笑っていた。
「パウラは俺の唯一だ。
傷1つ、つけさせると思うか?」
俗世の、人の世の気配のないピンとはりつめた空気の中で、よくもまあ。
こんな甘いことが言える。
アルヴィド、こんな性格だったろうか。
けれどおかげで、肩の力が抜けた。
ほっと息をつくと、パウラは意識して笑顔を作った。
「頼りにしていますわ」
「良い返事だ」
黒い手袋をした指が、パウラの指をからめるようにして握った。
「俺から離れるな」
指先にぎゅっと力をこめると、パウラの手を引いてアルヴィドは詠唱を始める。
銀色の輝きが二人を包む。
次の瞬間、薄暗い部屋の中にいた。
かび臭い。
鼻先にしわを寄せて、パウラは口元を覆った。
部屋の空気がよどんでいる。
いつから換気をしていないのか。
ここは何処だろう。
ぐるりと辺りを見回すと、あちこちに施された細工や調度など、極上のしつらえだとわかる。
壁際には重いカーテンがかかっているが、どう見ても長い間開閉された様子はない。
薄汚れた緑の生地全体に、おびただしい埃が積もっている。
部屋の奥から、ぼんやりと弱い灯りが漏れていた。
どうやらランタンのようだ。
人がいるらしい気配に、パウラの背に緊張が走る。
「ようやく来やったか」
歌うような抑揚の、女の声がする。
「ほんに思い切りの悪いことじゃ。
どれほど待たされたと思ってか」
暗がりに慣れてきた目を凝らす。
オレンジ色のランタンの灯の側に、大きな寝台があった。
そこに女が腰かけている。
直感した。
彼女が竜后オーディアナだと。
「いつ来るか、いつ来てくれるかと、それだけを恃みにわたくしは耐えたのじゃ。
なのにおまえは、意気地がない。
3度目でようやくじゃ」
ゆらりと立ち上がり、竜后はこちらへ近づいた。
その膝まで届く長い髪は、ヘルムダール特有の銀の色。豊かにその背を覆い、暗がりを優しく照らす。
身体のラインは白いトーガに隠されているが、そこからのぞくほっそりと長い首や白い手が、母アデラとは違う繊細なシルエットを想像させた。
そのエメラルドの瞳が、ひたとアルヴィドにあてられる。
「どうした?
唯一、最愛の顔を、まさか忘れたとでも?」
そんなことは絶対にないと、信じて疑わぬ顔だった。
愛し気に伸ばされた指が、アルヴィドの頬にかかる。
そっと引きはがされた指。
はじめて彼女の顔色が変わった。
「あなたは竜后オーディアナだ。
昔、自分でそう選んだはず」
僅かな痛みをのせた深緑の瞳が、まっすぐに彼女を見る。
「遠い昔の思い出を、あなたと俺は共有している。
現在と未来をではなく」
アルヴィドの静かな声が、よどんだ部屋の空気に響いて溶けた。
竜后の白い指を引きはがした同じ手で、アルヴィドはパウラの身体を抱き寄せる。
「遠い記憶はほとんど残っていない。
あなたとのことはいくらか残っているが、かなりおぼろげだ」
淡々と告げられるからこそ、それが事実なのだとパウラにもわかる。
竜后には許せなかったのだろう。
アルヴィドの腕に抱かれたパウラに、掴みかかった。
「そこをどきゃ!
ヘルムダールの末裔、小娘が!
アルヴィドを誑かしおったか」
嫉妬に歪んだ竜后の白い顔を間近に、パウラは彼女の銀の髪や長い爪が、長い間手入れらしい手入れをされていないことに気づいた。
竜族の長の正室である。
この世で一番の贅沢をきわめると噂される彼女が、長い髪を結うことも長い爪を整えることも部屋を清潔に保つこともしていない。
(プラチナムの家具が欲しいと、この人が言ったのよね)
狂ったようにパウラを攻め立てる竜后に肩を揺さぶられながら、パウラはその不自然さに首を傾げる。
「プラチナムの家具をご所望と、耳にいたしました。
この部屋でお使いでしょうか」
半狂乱の竜后に、冷めた声でパウラは問いかける。
彼女のヒステリーより、そちらの方にこそ興味があったから。
「そなたに質問を許してはおらぬ。
控えよ」
さらに高くなる声に、パウラは厳しい声でかぶせた。
「大切なことです。
お答えください。
あなたがプラチナムの家具を、黄金竜に強請ったのですか?」
竜后への敬意など、これっぽっちもなかった。
前世から今この瞬間まで、黄金竜やその妻に虐げられこそすれ世話になったり恩を受けたことなどない。
他人の迷惑など考えず好き放題している彼らに、はらうべき敬意など最初から持ち合わせていない。
「プラチナム……だと?
ああ、あれか。
身の回りをかまいつけよと、黄金竜があまりに煩く言うのでな。
プラチナムの家具でもあれば、気も晴れようかと、そう答えたか。
希少な鉱石じゃからの、とても無理であろう?」
しぶしぶそう答えた竜后に、パウラはかっとなる。
「無理など、あなたの夫に無理などないことは、よくご存知でしょうに。
なぜそんなことをおっしゃったのですか?
煩く言われるのが嫌なら、はっきりそう言えば良かったでしょう。
そのために、罪もない民がどんな苦しい思いをしているか」
「そなたに、そなたに何がわかる!
きいた風な口をきくな」
射殺さんばかりの強い眼光で、竜后はパウラを睨みつける。
昔の恋に囚われていまだ自由になれない女の執着が、おどろおどろしくパウラに粟肌をたてさせた。
「わたくしがアルヴィドをどれほど愛したか。
どれほど待ち続けたか。
アルヴィド以外要らぬ。
そう思って、どれほどの時間を耐えてきたか。
他の者のことなど、どうしてわたくしが考えてやらねばならぬ」
パウラの襟首を締め上げるようにしてぶつけられた竜后の言葉は、悲鳴のように聞こえた。
眼下にたなびく雲の切れ端、それを運ぶ案外強い風。
ここは確かに人の世ではないと思わせてくれる、生き物の気配のほとんど感じられない空間だった。
頬を打つ冷たい風は、いつぶりだろう。
前にここに来たのは、思い出せないほど昔のこと。用件もその時の様子もすっかり忘れてしまったが、風が冷たかったことだけは憶えている。
背の低い草の原の向こうから、傲然とこちらを見下ろす白い神殿に、前世パウラの名のみの夫だった男がいる。
そして彼の正室、竜后オーディアナもそこに。
「行くぞ」
散歩にでも出るようだ。
気軽で気負いのないアルヴィドの声が降る。
ふり仰ぐと、深緑の瞳が柔らかく笑っていた。
「パウラは俺の唯一だ。
傷1つ、つけさせると思うか?」
俗世の、人の世の気配のないピンとはりつめた空気の中で、よくもまあ。
こんな甘いことが言える。
アルヴィド、こんな性格だったろうか。
けれどおかげで、肩の力が抜けた。
ほっと息をつくと、パウラは意識して笑顔を作った。
「頼りにしていますわ」
「良い返事だ」
黒い手袋をした指が、パウラの指をからめるようにして握った。
「俺から離れるな」
指先にぎゅっと力をこめると、パウラの手を引いてアルヴィドは詠唱を始める。
銀色の輝きが二人を包む。
次の瞬間、薄暗い部屋の中にいた。
かび臭い。
鼻先にしわを寄せて、パウラは口元を覆った。
部屋の空気がよどんでいる。
いつから換気をしていないのか。
ここは何処だろう。
ぐるりと辺りを見回すと、あちこちに施された細工や調度など、極上のしつらえだとわかる。
壁際には重いカーテンがかかっているが、どう見ても長い間開閉された様子はない。
薄汚れた緑の生地全体に、おびただしい埃が積もっている。
部屋の奥から、ぼんやりと弱い灯りが漏れていた。
どうやらランタンのようだ。
人がいるらしい気配に、パウラの背に緊張が走る。
「ようやく来やったか」
歌うような抑揚の、女の声がする。
「ほんに思い切りの悪いことじゃ。
どれほど待たされたと思ってか」
暗がりに慣れてきた目を凝らす。
オレンジ色のランタンの灯の側に、大きな寝台があった。
そこに女が腰かけている。
直感した。
彼女が竜后オーディアナだと。
「いつ来るか、いつ来てくれるかと、それだけを恃みにわたくしは耐えたのじゃ。
なのにおまえは、意気地がない。
3度目でようやくじゃ」
ゆらりと立ち上がり、竜后はこちらへ近づいた。
その膝まで届く長い髪は、ヘルムダール特有の銀の色。豊かにその背を覆い、暗がりを優しく照らす。
身体のラインは白いトーガに隠されているが、そこからのぞくほっそりと長い首や白い手が、母アデラとは違う繊細なシルエットを想像させた。
そのエメラルドの瞳が、ひたとアルヴィドにあてられる。
「どうした?
唯一、最愛の顔を、まさか忘れたとでも?」
そんなことは絶対にないと、信じて疑わぬ顔だった。
愛し気に伸ばされた指が、アルヴィドの頬にかかる。
そっと引きはがされた指。
はじめて彼女の顔色が変わった。
「あなたは竜后オーディアナだ。
昔、自分でそう選んだはず」
僅かな痛みをのせた深緑の瞳が、まっすぐに彼女を見る。
「遠い昔の思い出を、あなたと俺は共有している。
現在と未来をではなく」
アルヴィドの静かな声が、よどんだ部屋の空気に響いて溶けた。
竜后の白い指を引きはがした同じ手で、アルヴィドはパウラの身体を抱き寄せる。
「遠い記憶はほとんど残っていない。
あなたとのことはいくらか残っているが、かなりおぼろげだ」
淡々と告げられるからこそ、それが事実なのだとパウラにもわかる。
竜后には許せなかったのだろう。
アルヴィドの腕に抱かれたパウラに、掴みかかった。
「そこをどきゃ!
ヘルムダールの末裔、小娘が!
アルヴィドを誑かしおったか」
嫉妬に歪んだ竜后の白い顔を間近に、パウラは彼女の銀の髪や長い爪が、長い間手入れらしい手入れをされていないことに気づいた。
竜族の長の正室である。
この世で一番の贅沢をきわめると噂される彼女が、長い髪を結うことも長い爪を整えることも部屋を清潔に保つこともしていない。
(プラチナムの家具が欲しいと、この人が言ったのよね)
狂ったようにパウラを攻め立てる竜后に肩を揺さぶられながら、パウラはその不自然さに首を傾げる。
「プラチナムの家具をご所望と、耳にいたしました。
この部屋でお使いでしょうか」
半狂乱の竜后に、冷めた声でパウラは問いかける。
彼女のヒステリーより、そちらの方にこそ興味があったから。
「そなたに質問を許してはおらぬ。
控えよ」
さらに高くなる声に、パウラは厳しい声でかぶせた。
「大切なことです。
お答えください。
あなたがプラチナムの家具を、黄金竜に強請ったのですか?」
竜后への敬意など、これっぽっちもなかった。
前世から今この瞬間まで、黄金竜やその妻に虐げられこそすれ世話になったり恩を受けたことなどない。
他人の迷惑など考えず好き放題している彼らに、はらうべき敬意など最初から持ち合わせていない。
「プラチナム……だと?
ああ、あれか。
身の回りをかまいつけよと、黄金竜があまりに煩く言うのでな。
プラチナムの家具でもあれば、気も晴れようかと、そう答えたか。
希少な鉱石じゃからの、とても無理であろう?」
しぶしぶそう答えた竜后に、パウラはかっとなる。
「無理など、あなたの夫に無理などないことは、よくご存知でしょうに。
なぜそんなことをおっしゃったのですか?
煩く言われるのが嫌なら、はっきりそう言えば良かったでしょう。
そのために、罪もない民がどんな苦しい思いをしているか」
「そなたに、そなたに何がわかる!
きいた風な口をきくな」
射殺さんばかりの強い眼光で、竜后はパウラを睨みつける。
昔の恋に囚われていまだ自由になれない女の執着が、おどろおどろしくパウラに粟肌をたてさせた。
「わたくしがアルヴィドをどれほど愛したか。
どれほど待ち続けたか。
アルヴィド以外要らぬ。
そう思って、どれほどの時間を耐えてきたか。
他の者のことなど、どうしてわたくしが考えてやらねばならぬ」
パウラの襟首を締め上げるようにしてぶつけられた竜后の言葉は、悲鳴のように聞こえた。
0
お気に入りに追加
184
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生令嬢、死す。
ぽんぽこ狸
恋愛
転生令嬢、死す。
聖女ファニーは暇していた。それはもう、耐えられないほど退屈であり、このままでは気が狂ってしまいそうだなんて思うほどだった。
前世から、びっくり人間と陰で呼ばれていたような、サプライズとドッキリが大好きなファニーだったが、ここ最近の退屈さと言ったら、もう堪らない。
とくに、婚約が決まってからというもの、退屈が極まっていた。
そんなファニーは、ある思い付きをして、今度、行われる身内だけの婚約パーティーでとあるドッキリを決行しようと考える。
それは、死亡ドッキリ。皆があっと驚いて、きゃあっと悲鳴を上げる様なスリルあるものにするぞ!そう、気合いを入れてファニーは、仮死魔法の開発に取り組むのだった。
五万文字ほどの短編です。さっくり書いております。個人的にミステリーといいますか、読者様にとって意外な展開で驚いてもらえるように書いたつもりです。
文章が肌に合った方は、よろしければ長編もありますのでぞいてみてくれると飛び跳ねて喜びます。
【完結】その溺愛は聞いてない! ~やり直しの二度目の人生は悪役令嬢なんてごめんです~
Rohdea
恋愛
私が最期に聞いた言葉、それは……「お前のような奴はまさに悪役令嬢だ!」でした。
第1王子、スチュアート殿下の婚約者として過ごしていた、
公爵令嬢のリーツェはある日、スチュアートから突然婚約破棄を告げられる。
その傍らには、最近スチュアートとの距離を縮めて彼と噂になっていた平民、ミリアンヌの姿が……
そして身に覚えのあるような無いような罪で投獄されたリーツェに待っていたのは、まさかの処刑処分で──
そうして死んだはずのリーツェが目を覚ますと1年前に時が戻っていた!
理由は分からないけれど、やり直せるというのなら……
同じ道を歩まず“悪役令嬢”と呼ばれる存在にならなければいい!
そう決意し、過去の記憶を頼りに以前とは違う行動を取ろうとするリーツェ。
だけど、何故か過去と違う行動をする人が他にもいて───
あれ?
知らないわよ、こんなの……聞いてない!
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
逆行令嬢は何度でも繰り返す〜もう貴方との未来はいらない〜
みおな
恋愛
私は10歳から15歳までを繰り返している。
1度目は婚約者の想い人を虐めたと冤罪をかけられて首を刎ねられた。
2度目は、婚約者と仲良くなろうと従順にしていたら、堂々と浮気された挙句に国外追放され、野盗に殺された。
5度目を終えた時、私はもう婚約者を諦めることにした。
それなのに、どうして私に執着するの?どうせまた彼女を愛して私を死に追いやるくせに。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
【完結】悪役令嬢に転生したようです。アレして良いですか?【再録】
仲村 嘉高
恋愛
魔法と剣の世界に転生した私。
「嘘、私、王子の婚約者?」
しかも何かゲームの世界???
私の『宝物』と同じ世界???
平民のヒロインに甘い事を囁いて、公爵令嬢との婚約を破棄する王子?
なにその非常識な設定の世界。ゲームじゃないのよ?
それが認められる国、大丈夫なの?
この王子様、何を言っても聞く耳持ちゃしません。
こんなクソ王子、ざまぁして良いですよね?
性格も、口も、決して良いとは言えない社会人女性が乙女ゲームの世界に転生した。
乙女ゲーム?なにそれ美味しいの?そんな人が……
ご都合主義です。
転生もの、初挑戦した作品です。
温かい目で見守っていただければ幸いです。
本編97話・乙女ゲーム部15話
※R15は、ざまぁの為の保険です。
※他サイトでも公開してます。
※なろうに移行した作品ですが、R18指定され、非公開措置とされました(笑)
それに伴い、作品を引き下げる事にしたので、こちらに移行します。
昔の作品でかなり拙いですが、それでも宜しければお読みください。
※感想は、全て読ませていただきますが、なにしろ昔の作品ですので、基本返信はいたしませんので、ご了承ください。
ANGRAECUM-Genuine
清杉悠樹
恋愛
エマ・マクリーンは城で開催される新年の祝賀行事に参加することになった。
同時に舞踏会も開催されるその行事に、若い娘なら誰もが成人となって初めて参加するなら期待でわくわくするはずが、エマは失望と絶望しか感じていなかった。
何故なら父からは今日会わせる相手と結婚するように言われたからだ。
昔から父から愛情も受けた記憶が無ければ、母が亡くなり、継母が出来たが醜い子と言われ続け、本邸の離れに年老いた侍女と2人暮らしている。
そんな父からの突然の命令だったが背けるわけがなく、どんな相手だろうが受け入れてただ大人しくすることしか出来ない。
そんな祝賀行事で、運命を変える出会いが待っていた。魔法を扱う部署のマギ課室長レナート・シルヴィオと、その義妹、ホノカ・シルヴィオと出会って。
私、こんな幸せになってもいいんですか?
聖獣というもふもふが沢山出て来て、魔法もある世界です。最初は暗いですが、途中からはほのぼのとする予定です。最後はハッピーエンドです。
関連作品として、CLOVER-Genuine(注:R18指定)があります。
ANGRAECUM-Genuineは、CLOVER-Genuineのその後という感じの流れになっています。
出来ればCLOVER-Genuineを読んだ後にこちらを読んで頂いた方が分かり易いかと思います。
アルファポリス、小説家になろう、pixivに同時公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる