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第二章 乙女ゲームのシナリオ?書き換えを求めます
29. エリーヌ、4聖使の好感度を上げる
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エリーヌの成績が、目覚ましく向上した。
基礎教養である作法や所作、儀礼の知識はまだまだだが、歴史や文化、地理に政治経済は、なんとか講義についてゆけるレベルにまでなっている。
「セスラン様、わたし今日先生にほめられました!
ずいぶんがんばったねって」
褒めて褒めてのオーラ全開で、セスランの周りをくるくると回る様子は、雪の色をした子猫がじゃれているように愛らしい。
ミントのソーダ水がはじけるような、元気な緑の瞳をいっぱいに見開いて、セスランの胸元からエリーヌは見上げる。
白銀の長いまつ毛を幾度か上下させることも、忘れない。
「これもセスラン様が、ずっとそばで励ましてくださったおかげです。
うれしくって」
「ああ。
成績が上がったのなら、それは良いことだ。
よ……く……、がんばった……な」
いかめしいもの言いばかりするセスランが、誉め言葉を口にするなど滅多にないことだとエリーヌは知っている。
たとえそれが、つっかえつっかえの棒読み状態のものだとしても、それは偏に照れによるものだ。
「エルドラ」、ゲームの中でもそうだった。
「でもぉ……」
しゅんと、エリーヌは眉を下げる。
「パウラにちょっと悪いなぁって思うんです。
わたしばかり、こうして応援していただいて。
いいのかなぁって」
パウラを呼び捨てにしたのは、セスランを試すためだ。
初めての謁見で、呼び捨てを窘められた屈辱を、エリーヌは忘れていない。
今、セスランはほぼ毎日のようにエリーヌの様子を見に来てくれる。
ゲームと違って、好感度のパラメータは見えないけど、きっとかなり上がっているはずだ。
「パウラ、きっと寂しい思いをしてるんだろうな」
「エリーヌ、お前はよく努力している。
だが礼儀作法は、今少し努力が必要だな」
ぎこちないひきつった微笑を浮かべながら、セスランはゆっくりと続ける。
「パウラが特に許さない限り、名前を、まして呼び捨てで呼ぶなど、礼儀に反することだ」
「わかってますよぉ」
ふっくらとした頬をぷうっとふくらませて、エリーヌはそっぽを向いた。
パウラをまだかばうとは。
ゲームのとおりなら、パウラ呼びを注意などされなかったのに。
「でもぉ、もっと身分の高い聖使様たちは、みんな名前で呼んで良いと言ってくださいます。
なのにパウラは、名前で呼んで良いと言わないんです。
わたしはただ……、いっしょに頑張るお友達として、仲良くなりたいだけなのに」
はぁ……と、セスランがため息をつく。
見事な赤毛の頭を振って、もう何も言わなかった。
同じことを、エリーヌは他の3人の聖使にもやって見せた。
感触は上々で、3人が3人とも、エリーヌの頑張りをほめてくれた。
特にあの無口なアルヴィドが、エリーヌには積極的に話しかけてくれる。
「成績が上がっているそうだな。
……………。
なによりだ」
とか
「おまえの頑張りには……、その……、頭が下……がる」
とか。
4聖使の中でもダントツで口の重い彼が、自ら積極的に話し出すのは好感度が140を超えたあたりからのはず。
200がマックスの好感度の7割を、エリーヌは既に超えているらしいとわかる。
(狙いどおりよ。
セスランとアルヴィドを押さえて、ホントならここでセーブしたいとこだけど。
シモンとオリヴェルは、好感度120~130ってとこかな。
まぁまぁね)
それでは本気で攻略にとりかかろう。
好感度の高さとチョロさから、まずはセスランルートか。
セスランルートは、試練の儀の後半の実践課題で好感度がマックスになったはず。
たしか南の大陸ゲルラに降りて、そこを視察する課題があるはず。
同行者はセスラン、シモン、それにパウラの3人だった。
途中、白虎の一族に襲われて、ケガをしたパウラをシモンが先に連れて帰る。
エリーヌをかばったセスランがケガをして、看病しながら一晩を過ごすイベントがくる。
このイベントに成功すると、二人抱き合う美麗スチルが見られる。
あれをリアルで体験できるのだ!
そのスチルが出た後、好感度は180を超え、セスランからの告白可能性がぐっと上がる。
(どうしても成功させなくちゃ)
万が一、失敗してもアルヴィドの好感度は、140を超えている。
こちらに切り替えれば良いだけだ。
大丈夫よ。
きっとうまくいく。
だって彼女はエルドラのヒロインだ。
それぞれのルートの選択肢は、頭に入っている。
ふ……と、微かな不安がよぎる。
ほとんどのことはシナリオどおりで、4人の聖使はエリーヌの味方で毎日のように彼女のもとへ来てくれる。
パウラには仕事の依頼以外で、話しかけたりする様子はない。
ゲームのとおり。
だけど微妙に、ほんのわずかに、ゲームのシナリオと違うことが起こる。
たとえばセスランにパウラ呼びを注意されたこと。
たとえばエリーヌにだけ、補講が課されたこと。
小さなことで、ゲームの進捗にさほどの影響はないが、シナリオ外のできごとには違いない。
(まぁ良いわ。
セスランルートでエンディングになるんだから)
もうじきあの大甘、あまあまでろでろの、セスランが見られるはず。
エリーヌに夢中になって、昼夜問わず、彼女の部屋へおしかけて愛を囁くセスランを、もうじき。
にへらっと、唇が緩む。
明日の課題の予習などすっかり忘れて、選択肢の確認にエリーヌは励む。
攻略法をまとめたマル秘ノートは、既に何度も読み込んだせいでボロボロになっているが、これを見ている時が1番楽しい。
万が一にも負けたくない。
何もかも全て持っていて、当然のようにエリーヌを見下してくるパウラには。
最後には笑いながら言ってやる。
「聖女オーディアナには、パウラの方がずっと相応しいんですもの」
きっと胸がすく。
基礎教養である作法や所作、儀礼の知識はまだまだだが、歴史や文化、地理に政治経済は、なんとか講義についてゆけるレベルにまでなっている。
「セスラン様、わたし今日先生にほめられました!
ずいぶんがんばったねって」
褒めて褒めてのオーラ全開で、セスランの周りをくるくると回る様子は、雪の色をした子猫がじゃれているように愛らしい。
ミントのソーダ水がはじけるような、元気な緑の瞳をいっぱいに見開いて、セスランの胸元からエリーヌは見上げる。
白銀の長いまつ毛を幾度か上下させることも、忘れない。
「これもセスラン様が、ずっとそばで励ましてくださったおかげです。
うれしくって」
「ああ。
成績が上がったのなら、それは良いことだ。
よ……く……、がんばった……な」
いかめしいもの言いばかりするセスランが、誉め言葉を口にするなど滅多にないことだとエリーヌは知っている。
たとえそれが、つっかえつっかえの棒読み状態のものだとしても、それは偏に照れによるものだ。
「エルドラ」、ゲームの中でもそうだった。
「でもぉ……」
しゅんと、エリーヌは眉を下げる。
「パウラにちょっと悪いなぁって思うんです。
わたしばかり、こうして応援していただいて。
いいのかなぁって」
パウラを呼び捨てにしたのは、セスランを試すためだ。
初めての謁見で、呼び捨てを窘められた屈辱を、エリーヌは忘れていない。
今、セスランはほぼ毎日のようにエリーヌの様子を見に来てくれる。
ゲームと違って、好感度のパラメータは見えないけど、きっとかなり上がっているはずだ。
「パウラ、きっと寂しい思いをしてるんだろうな」
「エリーヌ、お前はよく努力している。
だが礼儀作法は、今少し努力が必要だな」
ぎこちないひきつった微笑を浮かべながら、セスランはゆっくりと続ける。
「パウラが特に許さない限り、名前を、まして呼び捨てで呼ぶなど、礼儀に反することだ」
「わかってますよぉ」
ふっくらとした頬をぷうっとふくらませて、エリーヌはそっぽを向いた。
パウラをまだかばうとは。
ゲームのとおりなら、パウラ呼びを注意などされなかったのに。
「でもぉ、もっと身分の高い聖使様たちは、みんな名前で呼んで良いと言ってくださいます。
なのにパウラは、名前で呼んで良いと言わないんです。
わたしはただ……、いっしょに頑張るお友達として、仲良くなりたいだけなのに」
はぁ……と、セスランがため息をつく。
見事な赤毛の頭を振って、もう何も言わなかった。
同じことを、エリーヌは他の3人の聖使にもやって見せた。
感触は上々で、3人が3人とも、エリーヌの頑張りをほめてくれた。
特にあの無口なアルヴィドが、エリーヌには積極的に話しかけてくれる。
「成績が上がっているそうだな。
……………。
なによりだ」
とか
「おまえの頑張りには……、その……、頭が下……がる」
とか。
4聖使の中でもダントツで口の重い彼が、自ら積極的に話し出すのは好感度が140を超えたあたりからのはず。
200がマックスの好感度の7割を、エリーヌは既に超えているらしいとわかる。
(狙いどおりよ。
セスランとアルヴィドを押さえて、ホントならここでセーブしたいとこだけど。
シモンとオリヴェルは、好感度120~130ってとこかな。
まぁまぁね)
それでは本気で攻略にとりかかろう。
好感度の高さとチョロさから、まずはセスランルートか。
セスランルートは、試練の儀の後半の実践課題で好感度がマックスになったはず。
たしか南の大陸ゲルラに降りて、そこを視察する課題があるはず。
同行者はセスラン、シモン、それにパウラの3人だった。
途中、白虎の一族に襲われて、ケガをしたパウラをシモンが先に連れて帰る。
エリーヌをかばったセスランがケガをして、看病しながら一晩を過ごすイベントがくる。
このイベントに成功すると、二人抱き合う美麗スチルが見られる。
あれをリアルで体験できるのだ!
そのスチルが出た後、好感度は180を超え、セスランからの告白可能性がぐっと上がる。
(どうしても成功させなくちゃ)
万が一、失敗してもアルヴィドの好感度は、140を超えている。
こちらに切り替えれば良いだけだ。
大丈夫よ。
きっとうまくいく。
だって彼女はエルドラのヒロインだ。
それぞれのルートの選択肢は、頭に入っている。
ふ……と、微かな不安がよぎる。
ほとんどのことはシナリオどおりで、4人の聖使はエリーヌの味方で毎日のように彼女のもとへ来てくれる。
パウラには仕事の依頼以外で、話しかけたりする様子はない。
ゲームのとおり。
だけど微妙に、ほんのわずかに、ゲームのシナリオと違うことが起こる。
たとえばセスランにパウラ呼びを注意されたこと。
たとえばエリーヌにだけ、補講が課されたこと。
小さなことで、ゲームの進捗にさほどの影響はないが、シナリオ外のできごとには違いない。
(まぁ良いわ。
セスランルートでエンディングになるんだから)
もうじきあの大甘、あまあまでろでろの、セスランが見られるはず。
エリーヌに夢中になって、昼夜問わず、彼女の部屋へおしかけて愛を囁くセスランを、もうじき。
にへらっと、唇が緩む。
明日の課題の予習などすっかり忘れて、選択肢の確認にエリーヌは励む。
攻略法をまとめたマル秘ノートは、既に何度も読み込んだせいでボロボロになっているが、これを見ている時が1番楽しい。
万が一にも負けたくない。
何もかも全て持っていて、当然のようにエリーヌを見下してくるパウラには。
最後には笑いながら言ってやる。
「聖女オーディアナには、パウラの方がずっと相応しいんですもの」
きっと胸がすく。
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