27 / 96
第二章 乙女ゲームのシナリオ?書き換えを求めます
27. パウラ、悪役令嬢のくせにと言われる
しおりを挟む
ふわふわの白銀の髪に、好奇心いっぱいの元気な緑の瞳。
エリーヌ・ペロー。
黄金竜の泉地、その神殿奥の間にパウラと共に並んで跪く。
やはり来たかと、パウラは覚悟を決める。
正直なところ、会いたくはなかった。
無邪気を装うエリーヌが、パウラにだけ見せる底意地の悪い目つき、聖使に見せるべたべたした態度。
あんな下卑たものを、好んで見たいはずもない。
けれど逃げるわけにはいかない。
逃げれば即刻、飼殺しルート決定だ。
(平常心だわ、パウラ・ヘルムダール)
2度目の今生、彼女のやり口の稚拙さ陰険さは、既にパウラの知るところ。
それなら前もって、事が起こる前に手を打ってやる。
「ヘルムダールの女子二人、パウラとエリーヌだったな。
この世の平穏を護るため、両名のうちどちらかが聖女オーディアナに選ばれる。
悔いのないよう、最善を尽くせ」
当代の聖女オーディアナが、つま先まですっぽり覆ったヴェールの向こうから微笑する。
「かしこまりました。
卑小の身ではございますが、微力を尽くしてまいります」
「わたしも頑張ります!
パウラとも仲良くします!
安心してください!」
ああ、これは前世のとおりだ。
ここでパウラを呼び捨てにすることで、パウラの神経を逆撫でするつもりだろう。
前世パウラは、その策略にまんまと乗った。
「わたくしは貴方に名前を、しかも呼び捨てで呼ぶことを許した覚えはありませんわ。
ペロー様」
その後、エリーヌは泣きべそをかくのだ。
「だってここでは一緒に試験を競うライバルで、お友達なんでしょう?
この方が、早く仲良くなれると思ったから」
腹立たしい記憶のヴィジョンを振り払い、パウラは心中で唱える。
(心頭滅却すれば火もまた涼し)
ナナミに教わった呪文の言葉。
動揺したら負けなのだ。
ぎりぎりと奥歯を噛み締めて、パウラは無表情を保った。
けして挑発にはのらない。
沈黙を守ることで、パウラ呼びを拒む。
「エリーヌ・ペロー」
凍てつくような低い声には、静かな怒りが見え隠れする。
燃えるような見事な赤毛の青年が、跪くエリーヌを睥睨していた。
「なぜパウラ・ヘルムダールを呼び捨てにする?」
「え?
セスラン様、なんでそんなこと聞くんですか?」
明らかに動揺した様子のエリーヌは、信じられないと大きな目を見開いている。
「パウラを呼び捨てにできるのは、おまえが聖女になり、パウラがそうならなかった時だけだ。
今のおまえは、ヘルムダールの男爵令嬢に過ぎない。
公女を呼び捨てにする特権など、誰も与えてはいない」
ぴしりと空気に亀裂が入る音を、聞いたような気がした。
峻烈な口調で、セスランはさらに追い打ちをかける。
「いまだ候補に過ぎぬ身。
よくよく心得よ」
「セスラン様、どうして?」
震えながら見上げるエリーヌに、セスランは冷たい表情をちらとも動かさない。
「そこまでだよ」
凍りついた空気をぱりんと割ったのは、シモンだった。
ぱあっと花が咲くような笑顔になったのは、エリーヌ。
「シモン様、わたし…驚いて」
「そうだよね。
セスランに叱られたら、びっくりすると思うよ」
淡い緑の瞳が、微笑する。
形の良い薄い唇が綺麗な弧を描いて上がり、シモンの表情をより優し気に見せる。
その表情で彼は続けた。
「事前報告にあったとおりだね。
初級の礼儀作法も、特別補講案に追加しなくちゃ」
表情に不似合いな事務的な言葉に、エリーヌはびくりと肩を震わせた。
「な…んで?
どうして…、こんな。
おかしい」
うつむいてブツブツと何か言っているエリーヌに、パウラは違和感を覚える。
まるでこんなことは、起こるはずではなかったと、そう知っているような驚き方に見えたから。
(まさかエリーヌにも記憶がある?)
「ごらんのとおりです、聖女オーディアナ。
以前お願いいたしましたとおり、エリーヌ・ペローには特に基礎教養の補習を。
重ねて進言いたします」
シモンが軽く頭を下げて、腕を胸に引き寄せる。
「エリーヌ・ペローは、ヘルムダールの下級貴族の娘です。
直系公女のパウラ・ヘルムダールとでは、受けてきた教育に差があるのは当然のこと。
ですが黄金竜オーディが、特にお選びになった者です。
不足分を、速やかに補強せねばなりません」
青銀の髪が、伏せた顔の表情を隠す。
「なるほど…。
いかにもシモンの言うとおりだ。
わかった。
良いように。」
聖女オーディアナが頷いて、退出する。
「君は期待の星だからね」
跪くエリーヌに手を貸して立ち上がらせると、シモンは薄く笑った。
「がんばってもらわなきゃ。
ぜひとも聖女オーディアナになってね。
僕、期待してるよ」
「シモン様!
わたし、がんばります!
シモン様が応援してくださるんだもの。
嬉しい!」
明るく笑ったエリーヌの顔は、無邪気でかわいらしく、パウラには馴染みの表情だった。
本心から喜んで笑っているのかと、パウラは不思議に思う。
あのシモンの表情、曖昧な薄い笑いを浮かべた顔に、言葉どおりの期待を感じられるのだろうか。
自分であれば、かえって警戒するだろう。
胡散臭いことこの上ない。
そう思って注意してエリーヌを見てみると、やっぱりただものではなかった。
うわぁ…と、かわいらしい甘い声を出しながら、元気の良い緑の瞳で4人の聖使を順々に巡っている。
視線だけをわずかに動かして、視線の向かう先の相手に、エリーヌが自分だけを見ているような錯覚を与えるテクニックだ。
(ああ、これは…。
セスランやアルヴィドは、ぼーっと見惚れてるでしょうね)
前世最初の出会いで、パウラに厳しく咎められた後、エリーヌが見せた笑顔は今目の前にあるものと同じ。
それにすっかり呆けたあの2人である。
パウラにはけして真似のできない「無邪気な少女」の演技に、またもや先手をとられた。
けれどエリーヌの挑発にのらなかった分だけ、前世よりダメージは少ないはず。
それを確かめる為に、パウラは顔を上げる。
「待ちかねたぞ、パウラ」
すぐ傍、息のかかるほど間近で、最高級の翡翠の瞳が愛しげに優しく微笑んでいた。
9年前より威力がすごい。
圧倒される思いで見上げるパウラに、さらに新手の追い打ちがかかる。
「何をしている。
そこは冷える。
早く立て」
辺りの空気を震わせる、しんと響く艶のある声。
わずかに首を傾けて声の方を見上げると、針葉樹の深い緑をのせた瞳にぶつかった。
「膝を傷める」
記憶にある限り、限りなく無口なアルヴィドまでがこれか。
前世と違い過ぎる。
「なんでよ。
こんなのおかしい」
すぐ傍で、おそろしく低い、恨みのこもった声がした。
ギンと音のしそうな視線を感じるが、パウラはあえて振り向くことをしなかった。
関わるべきではない。
せっかく好感度にダメージなく対面を終えたのだから、ここでエリーヌに関わって面倒なことになるのは困る。
「悪役令嬢のくせに」
向けられた負の感情よりも、その言葉の意味にひっかかる。
(悪役令嬢?)
理解不能の言葉を吐きながら怨嗟のオーラをばしばしと出すエリーヌが、パウラには不気味だった。
エリーヌ・ペロー。
黄金竜の泉地、その神殿奥の間にパウラと共に並んで跪く。
やはり来たかと、パウラは覚悟を決める。
正直なところ、会いたくはなかった。
無邪気を装うエリーヌが、パウラにだけ見せる底意地の悪い目つき、聖使に見せるべたべたした態度。
あんな下卑たものを、好んで見たいはずもない。
けれど逃げるわけにはいかない。
逃げれば即刻、飼殺しルート決定だ。
(平常心だわ、パウラ・ヘルムダール)
2度目の今生、彼女のやり口の稚拙さ陰険さは、既にパウラの知るところ。
それなら前もって、事が起こる前に手を打ってやる。
「ヘルムダールの女子二人、パウラとエリーヌだったな。
この世の平穏を護るため、両名のうちどちらかが聖女オーディアナに選ばれる。
悔いのないよう、最善を尽くせ」
当代の聖女オーディアナが、つま先まですっぽり覆ったヴェールの向こうから微笑する。
「かしこまりました。
卑小の身ではございますが、微力を尽くしてまいります」
「わたしも頑張ります!
パウラとも仲良くします!
安心してください!」
ああ、これは前世のとおりだ。
ここでパウラを呼び捨てにすることで、パウラの神経を逆撫でするつもりだろう。
前世パウラは、その策略にまんまと乗った。
「わたくしは貴方に名前を、しかも呼び捨てで呼ぶことを許した覚えはありませんわ。
ペロー様」
その後、エリーヌは泣きべそをかくのだ。
「だってここでは一緒に試験を競うライバルで、お友達なんでしょう?
この方が、早く仲良くなれると思ったから」
腹立たしい記憶のヴィジョンを振り払い、パウラは心中で唱える。
(心頭滅却すれば火もまた涼し)
ナナミに教わった呪文の言葉。
動揺したら負けなのだ。
ぎりぎりと奥歯を噛み締めて、パウラは無表情を保った。
けして挑発にはのらない。
沈黙を守ることで、パウラ呼びを拒む。
「エリーヌ・ペロー」
凍てつくような低い声には、静かな怒りが見え隠れする。
燃えるような見事な赤毛の青年が、跪くエリーヌを睥睨していた。
「なぜパウラ・ヘルムダールを呼び捨てにする?」
「え?
セスラン様、なんでそんなこと聞くんですか?」
明らかに動揺した様子のエリーヌは、信じられないと大きな目を見開いている。
「パウラを呼び捨てにできるのは、おまえが聖女になり、パウラがそうならなかった時だけだ。
今のおまえは、ヘルムダールの男爵令嬢に過ぎない。
公女を呼び捨てにする特権など、誰も与えてはいない」
ぴしりと空気に亀裂が入る音を、聞いたような気がした。
峻烈な口調で、セスランはさらに追い打ちをかける。
「いまだ候補に過ぎぬ身。
よくよく心得よ」
「セスラン様、どうして?」
震えながら見上げるエリーヌに、セスランは冷たい表情をちらとも動かさない。
「そこまでだよ」
凍りついた空気をぱりんと割ったのは、シモンだった。
ぱあっと花が咲くような笑顔になったのは、エリーヌ。
「シモン様、わたし…驚いて」
「そうだよね。
セスランに叱られたら、びっくりすると思うよ」
淡い緑の瞳が、微笑する。
形の良い薄い唇が綺麗な弧を描いて上がり、シモンの表情をより優し気に見せる。
その表情で彼は続けた。
「事前報告にあったとおりだね。
初級の礼儀作法も、特別補講案に追加しなくちゃ」
表情に不似合いな事務的な言葉に、エリーヌはびくりと肩を震わせた。
「な…んで?
どうして…、こんな。
おかしい」
うつむいてブツブツと何か言っているエリーヌに、パウラは違和感を覚える。
まるでこんなことは、起こるはずではなかったと、そう知っているような驚き方に見えたから。
(まさかエリーヌにも記憶がある?)
「ごらんのとおりです、聖女オーディアナ。
以前お願いいたしましたとおり、エリーヌ・ペローには特に基礎教養の補習を。
重ねて進言いたします」
シモンが軽く頭を下げて、腕を胸に引き寄せる。
「エリーヌ・ペローは、ヘルムダールの下級貴族の娘です。
直系公女のパウラ・ヘルムダールとでは、受けてきた教育に差があるのは当然のこと。
ですが黄金竜オーディが、特にお選びになった者です。
不足分を、速やかに補強せねばなりません」
青銀の髪が、伏せた顔の表情を隠す。
「なるほど…。
いかにもシモンの言うとおりだ。
わかった。
良いように。」
聖女オーディアナが頷いて、退出する。
「君は期待の星だからね」
跪くエリーヌに手を貸して立ち上がらせると、シモンは薄く笑った。
「がんばってもらわなきゃ。
ぜひとも聖女オーディアナになってね。
僕、期待してるよ」
「シモン様!
わたし、がんばります!
シモン様が応援してくださるんだもの。
嬉しい!」
明るく笑ったエリーヌの顔は、無邪気でかわいらしく、パウラには馴染みの表情だった。
本心から喜んで笑っているのかと、パウラは不思議に思う。
あのシモンの表情、曖昧な薄い笑いを浮かべた顔に、言葉どおりの期待を感じられるのだろうか。
自分であれば、かえって警戒するだろう。
胡散臭いことこの上ない。
そう思って注意してエリーヌを見てみると、やっぱりただものではなかった。
うわぁ…と、かわいらしい甘い声を出しながら、元気の良い緑の瞳で4人の聖使を順々に巡っている。
視線だけをわずかに動かして、視線の向かう先の相手に、エリーヌが自分だけを見ているような錯覚を与えるテクニックだ。
(ああ、これは…。
セスランやアルヴィドは、ぼーっと見惚れてるでしょうね)
前世最初の出会いで、パウラに厳しく咎められた後、エリーヌが見せた笑顔は今目の前にあるものと同じ。
それにすっかり呆けたあの2人である。
パウラにはけして真似のできない「無邪気な少女」の演技に、またもや先手をとられた。
けれどエリーヌの挑発にのらなかった分だけ、前世よりダメージは少ないはず。
それを確かめる為に、パウラは顔を上げる。
「待ちかねたぞ、パウラ」
すぐ傍、息のかかるほど間近で、最高級の翡翠の瞳が愛しげに優しく微笑んでいた。
9年前より威力がすごい。
圧倒される思いで見上げるパウラに、さらに新手の追い打ちがかかる。
「何をしている。
そこは冷える。
早く立て」
辺りの空気を震わせる、しんと響く艶のある声。
わずかに首を傾けて声の方を見上げると、針葉樹の深い緑をのせた瞳にぶつかった。
「膝を傷める」
記憶にある限り、限りなく無口なアルヴィドまでがこれか。
前世と違い過ぎる。
「なんでよ。
こんなのおかしい」
すぐ傍で、おそろしく低い、恨みのこもった声がした。
ギンと音のしそうな視線を感じるが、パウラはあえて振り向くことをしなかった。
関わるべきではない。
せっかく好感度にダメージなく対面を終えたのだから、ここでエリーヌに関わって面倒なことになるのは困る。
「悪役令嬢のくせに」
向けられた負の感情よりも、その言葉の意味にひっかかる。
(悪役令嬢?)
理解不能の言葉を吐きながら怨嗟のオーラをばしばしと出すエリーヌが、パウラには不気味だった。
0
お気に入りに追加
184
あなたにおすすめの小説
転生令嬢、死す。
ぽんぽこ狸
恋愛
転生令嬢、死す。
聖女ファニーは暇していた。それはもう、耐えられないほど退屈であり、このままでは気が狂ってしまいそうだなんて思うほどだった。
前世から、びっくり人間と陰で呼ばれていたような、サプライズとドッキリが大好きなファニーだったが、ここ最近の退屈さと言ったら、もう堪らない。
とくに、婚約が決まってからというもの、退屈が極まっていた。
そんなファニーは、ある思い付きをして、今度、行われる身内だけの婚約パーティーでとあるドッキリを決行しようと考える。
それは、死亡ドッキリ。皆があっと驚いて、きゃあっと悲鳴を上げる様なスリルあるものにするぞ!そう、気合いを入れてファニーは、仮死魔法の開発に取り組むのだった。
五万文字ほどの短編です。さっくり書いております。個人的にミステリーといいますか、読者様にとって意外な展開で驚いてもらえるように書いたつもりです。
文章が肌に合った方は、よろしければ長編もありますのでぞいてみてくれると飛び跳ねて喜びます。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
【完結】その溺愛は聞いてない! ~やり直しの二度目の人生は悪役令嬢なんてごめんです~
Rohdea
恋愛
私が最期に聞いた言葉、それは……「お前のような奴はまさに悪役令嬢だ!」でした。
第1王子、スチュアート殿下の婚約者として過ごしていた、
公爵令嬢のリーツェはある日、スチュアートから突然婚約破棄を告げられる。
その傍らには、最近スチュアートとの距離を縮めて彼と噂になっていた平民、ミリアンヌの姿が……
そして身に覚えのあるような無いような罪で投獄されたリーツェに待っていたのは、まさかの処刑処分で──
そうして死んだはずのリーツェが目を覚ますと1年前に時が戻っていた!
理由は分からないけれど、やり直せるというのなら……
同じ道を歩まず“悪役令嬢”と呼ばれる存在にならなければいい!
そう決意し、過去の記憶を頼りに以前とは違う行動を取ろうとするリーツェ。
だけど、何故か過去と違う行動をする人が他にもいて───
あれ?
知らないわよ、こんなの……聞いてない!
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
【完結】悪役令嬢に転生したようです。アレして良いですか?【再録】
仲村 嘉高
恋愛
魔法と剣の世界に転生した私。
「嘘、私、王子の婚約者?」
しかも何かゲームの世界???
私の『宝物』と同じ世界???
平民のヒロインに甘い事を囁いて、公爵令嬢との婚約を破棄する王子?
なにその非常識な設定の世界。ゲームじゃないのよ?
それが認められる国、大丈夫なの?
この王子様、何を言っても聞く耳持ちゃしません。
こんなクソ王子、ざまぁして良いですよね?
性格も、口も、決して良いとは言えない社会人女性が乙女ゲームの世界に転生した。
乙女ゲーム?なにそれ美味しいの?そんな人が……
ご都合主義です。
転生もの、初挑戦した作品です。
温かい目で見守っていただければ幸いです。
本編97話・乙女ゲーム部15話
※R15は、ざまぁの為の保険です。
※他サイトでも公開してます。
※なろうに移行した作品ですが、R18指定され、非公開措置とされました(笑)
それに伴い、作品を引き下げる事にしたので、こちらに移行します。
昔の作品でかなり拙いですが、それでも宜しければお読みください。
※感想は、全て読ませていただきますが、なにしろ昔の作品ですので、基本返信はいたしませんので、ご了承ください。
ANGRAECUM-Genuine
清杉悠樹
恋愛
エマ・マクリーンは城で開催される新年の祝賀行事に参加することになった。
同時に舞踏会も開催されるその行事に、若い娘なら誰もが成人となって初めて参加するなら期待でわくわくするはずが、エマは失望と絶望しか感じていなかった。
何故なら父からは今日会わせる相手と結婚するように言われたからだ。
昔から父から愛情も受けた記憶が無ければ、母が亡くなり、継母が出来たが醜い子と言われ続け、本邸の離れに年老いた侍女と2人暮らしている。
そんな父からの突然の命令だったが背けるわけがなく、どんな相手だろうが受け入れてただ大人しくすることしか出来ない。
そんな祝賀行事で、運命を変える出会いが待っていた。魔法を扱う部署のマギ課室長レナート・シルヴィオと、その義妹、ホノカ・シルヴィオと出会って。
私、こんな幸せになってもいいんですか?
聖獣というもふもふが沢山出て来て、魔法もある世界です。最初は暗いですが、途中からはほのぼのとする予定です。最後はハッピーエンドです。
関連作品として、CLOVER-Genuine(注:R18指定)があります。
ANGRAECUM-Genuineは、CLOVER-Genuineのその後という感じの流れになっています。
出来ればCLOVER-Genuineを読んだ後にこちらを読んで頂いた方が分かり易いかと思います。
アルファポリス、小説家になろう、pixivに同時公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる