24 / 96
第二章 乙女ゲームのシナリオ?書き換えを求めます
24. エリーヌ登場!
しおりを挟む
エリーヌ・ペローは、ヘルムダールの中原地方の端にある小さな荘園の、領主の娘として生まれた。
ペロー家の始まりは、ヘルムダール公家に珍しく2番目の姫君が生まれて、その姫が興したものだとか。
ほんとかしらと、エリーヌは思っていた。
嬉しいが半分、不満が半分で。
ヘルムダール公家といえば、5公家筆頭の大公家で、黄金竜にもっとも近い血筋である。
その高貴な血が自分にも流れていると思うと、誇らしく嬉しい。
でも直系の公女なら、大公家でお姫様の贅沢な暮らしができるし、黄金竜の泉地やよその公国のお城に招かれたりして、外見も中身もとびきりの公子様と結婚できるのに。
傍系も傍系、血もかなり薄くなった遠縁のエリーヌでは、そうはいかない。
(不公平だわ。
わたしだって直系の公女様に負けてないのに)
ふわふわした白銀の髪に、ミントをソーダで溶かしたみたいだと言われる明るい緑の瞳。
ふっくらとした頬は、まるで瑞々しい桃みたいだし、唇だってぷるんぷるんでかわいらしい。
なかなか見ない美少女だと、みんな言うし自分でもそう思う。
それなのに今のエリーヌの暮らしときたら。
平民より少しだけマシという程度じゃないかと思う。
朝起きたら廊下の突き当りにある洗面所へ行って、顔を洗う。
水道の引いてある洗面所が屋内にあるのは、この辺りでもペロー家だけだと母は自慢しているが、小さな白い洗面器の上に蛇口から冷たい水が出るだけで、これがそんなに贅沢なものだとはどうしても思えない。
その後自分で髪をとかして、階下の食堂へ降りる。
朝食はいつも同じで変わり映えしない。
山羊や牛の乳と焼いたパンにチーズ、運が良ければ茹でたたまごやソーセージがつく。
近所の農家から朝晩手伝いにきてくれる女性は、エリーヌが赤ん坊のころからの通いのお手伝いさんで、食事の世話の他掃除や洗濯をしてくれていた。
その彼女に見送られて学校へ行く。
近隣の、まあそこそこお金持ちの子女の通う私立の学園で、エリーヌの成績は下から数えた方が早い。
午後、学校から帰ると、家庭教師から淑女教育を2時間受ける。
その後彼女の厳しい監視下で食事をする。
いちいち作法を正されて、食べた気がしない。
この淑女教育でも、エリーヌの成績はあまり良いものではなかった。
勉強なんて実社会に出たら、少しも役には立たない。
女は綺麗でかわいらしいのが一番で、優劣は学業ではなくそこで決まるのだ。
学園でもエリーヌは、男の子たちにいつも囲まれている。
成績が悪くても、お作法を心得ていなくとも、そんなことは誰も気にしていない。
「女の子はね、美しい、かわいらしいおばかさんが1番よ」
母が言うとおりだと思う。
ペロー家は、一応爵位を持つ貴族の端くれである。
最初の当主であった姫君は侯爵であったというが、今は男爵である。
長い間に何があったかなど調べようともしなかったが、ここヘルムダールに限っては、どちらの爵位でも大差はない。
ヘルムダール公国の爵位には、ほぼ実体がない。
遠い昔にはあったのだろうが、なにしろ公国に農業以外これといった産業も特産品もないのだから、物語の中に出てくるような貴族の生活ができようはずもない。
領主とは言っても名ばかりで、領地から上がる租税などひとたび天災にみまわれたら、たちまち吹っ飛んでむしろ地面に食い込むほど足りない。
落ちた橋の架け替えや道路の復旧、がれきの後始末等々。
いざという時のためにと、領主はいつも質素な生活をしていた。
だから領民は自主的に自治会積立金なるものを作り、天災やまとまった金額の必要な事態には、領主とともに物資や金銭を供出しているような有様だ。
それでもペロー家は、やりての母のおかげで近隣領主に比べると、まだマシであった。
この辺りでも有名な母は、娘のエリーヌから見てもとびきりの美人であったが、有名さの所以は美人だからではない。
ペロー家の資産を潤沢にしようと、あまり大きな声ではいえない事業にまで手を出すような人で、どちらかといえば「血も涙もない女傑」として名が通っている。
それでもそのおかげで、エリーヌは貴族令嬢として最低限の教育を受けることはできたし、社交の場に出て恥ずかしくない身だしなみを調えることもできた。
父はいない。
ものごころついた時には、既にいなかったと思う。
母に尋ねると、
「いるわよ。
当たり前じゃない」
と短い、不機嫌な返事があって、そこから先はとても聞ける空気ではなかった。
ヘルムダールでは女性が当主に立つのは当然のことで、母がペロー家を継いだから父は婿としてこの家に入ってきたのだろう。
肖像画もあるし、父の部屋は毎日掃除されているようだったので、亡くなったわけではないようだ。
どうやら隣の領主のところにいるらしいと、風の噂で聞いた。
ああきっと、母はでき過ぎたのだ。
綺麗なだけなら良かったけど、でき過ぎたから父は出て行ったのだと思った。
美しい、かわいらしいおばかさんじゃなかったから。
それでも悔しかった。
皆が当たり前に持っている両親を、自分は持てない。
母が恨めしかった。
自分はけして母のようにはなるまいと思う。
ヘルムダール大公夫妻には、エリーヌと同じ年齢の娘がいるらしい。
大公夫妻は美男美女で、これ以上ないくらい夫婦仲が良く、その間にできた娘を溺愛していると。
エリーヌは、なんだか腹が立った。
同じヘルムダールの血を継ぎながら、直系公女だけは両親に愛されて、騎士や侍女にかしずかれ大きなお城で贅沢三昧しているに違いない。
あーーー不公平だわ。
毎日毎日そう思い暮らしている。
ある晩、夢をみた。
不思議な、不思議な夢。
目が覚めて、知った。
いや思い出した。
エリーヌの前世の記憶を。
ペロー家の始まりは、ヘルムダール公家に珍しく2番目の姫君が生まれて、その姫が興したものだとか。
ほんとかしらと、エリーヌは思っていた。
嬉しいが半分、不満が半分で。
ヘルムダール公家といえば、5公家筆頭の大公家で、黄金竜にもっとも近い血筋である。
その高貴な血が自分にも流れていると思うと、誇らしく嬉しい。
でも直系の公女なら、大公家でお姫様の贅沢な暮らしができるし、黄金竜の泉地やよその公国のお城に招かれたりして、外見も中身もとびきりの公子様と結婚できるのに。
傍系も傍系、血もかなり薄くなった遠縁のエリーヌでは、そうはいかない。
(不公平だわ。
わたしだって直系の公女様に負けてないのに)
ふわふわした白銀の髪に、ミントをソーダで溶かしたみたいだと言われる明るい緑の瞳。
ふっくらとした頬は、まるで瑞々しい桃みたいだし、唇だってぷるんぷるんでかわいらしい。
なかなか見ない美少女だと、みんな言うし自分でもそう思う。
それなのに今のエリーヌの暮らしときたら。
平民より少しだけマシという程度じゃないかと思う。
朝起きたら廊下の突き当りにある洗面所へ行って、顔を洗う。
水道の引いてある洗面所が屋内にあるのは、この辺りでもペロー家だけだと母は自慢しているが、小さな白い洗面器の上に蛇口から冷たい水が出るだけで、これがそんなに贅沢なものだとはどうしても思えない。
その後自分で髪をとかして、階下の食堂へ降りる。
朝食はいつも同じで変わり映えしない。
山羊や牛の乳と焼いたパンにチーズ、運が良ければ茹でたたまごやソーセージがつく。
近所の農家から朝晩手伝いにきてくれる女性は、エリーヌが赤ん坊のころからの通いのお手伝いさんで、食事の世話の他掃除や洗濯をしてくれていた。
その彼女に見送られて学校へ行く。
近隣の、まあそこそこお金持ちの子女の通う私立の学園で、エリーヌの成績は下から数えた方が早い。
午後、学校から帰ると、家庭教師から淑女教育を2時間受ける。
その後彼女の厳しい監視下で食事をする。
いちいち作法を正されて、食べた気がしない。
この淑女教育でも、エリーヌの成績はあまり良いものではなかった。
勉強なんて実社会に出たら、少しも役には立たない。
女は綺麗でかわいらしいのが一番で、優劣は学業ではなくそこで決まるのだ。
学園でもエリーヌは、男の子たちにいつも囲まれている。
成績が悪くても、お作法を心得ていなくとも、そんなことは誰も気にしていない。
「女の子はね、美しい、かわいらしいおばかさんが1番よ」
母が言うとおりだと思う。
ペロー家は、一応爵位を持つ貴族の端くれである。
最初の当主であった姫君は侯爵であったというが、今は男爵である。
長い間に何があったかなど調べようともしなかったが、ここヘルムダールに限っては、どちらの爵位でも大差はない。
ヘルムダール公国の爵位には、ほぼ実体がない。
遠い昔にはあったのだろうが、なにしろ公国に農業以外これといった産業も特産品もないのだから、物語の中に出てくるような貴族の生活ができようはずもない。
領主とは言っても名ばかりで、領地から上がる租税などひとたび天災にみまわれたら、たちまち吹っ飛んでむしろ地面に食い込むほど足りない。
落ちた橋の架け替えや道路の復旧、がれきの後始末等々。
いざという時のためにと、領主はいつも質素な生活をしていた。
だから領民は自主的に自治会積立金なるものを作り、天災やまとまった金額の必要な事態には、領主とともに物資や金銭を供出しているような有様だ。
それでもペロー家は、やりての母のおかげで近隣領主に比べると、まだマシであった。
この辺りでも有名な母は、娘のエリーヌから見てもとびきりの美人であったが、有名さの所以は美人だからではない。
ペロー家の資産を潤沢にしようと、あまり大きな声ではいえない事業にまで手を出すような人で、どちらかといえば「血も涙もない女傑」として名が通っている。
それでもそのおかげで、エリーヌは貴族令嬢として最低限の教育を受けることはできたし、社交の場に出て恥ずかしくない身だしなみを調えることもできた。
父はいない。
ものごころついた時には、既にいなかったと思う。
母に尋ねると、
「いるわよ。
当たり前じゃない」
と短い、不機嫌な返事があって、そこから先はとても聞ける空気ではなかった。
ヘルムダールでは女性が当主に立つのは当然のことで、母がペロー家を継いだから父は婿としてこの家に入ってきたのだろう。
肖像画もあるし、父の部屋は毎日掃除されているようだったので、亡くなったわけではないようだ。
どうやら隣の領主のところにいるらしいと、風の噂で聞いた。
ああきっと、母はでき過ぎたのだ。
綺麗なだけなら良かったけど、でき過ぎたから父は出て行ったのだと思った。
美しい、かわいらしいおばかさんじゃなかったから。
それでも悔しかった。
皆が当たり前に持っている両親を、自分は持てない。
母が恨めしかった。
自分はけして母のようにはなるまいと思う。
ヘルムダール大公夫妻には、エリーヌと同じ年齢の娘がいるらしい。
大公夫妻は美男美女で、これ以上ないくらい夫婦仲が良く、その間にできた娘を溺愛していると。
エリーヌは、なんだか腹が立った。
同じヘルムダールの血を継ぎながら、直系公女だけは両親に愛されて、騎士や侍女にかしずかれ大きなお城で贅沢三昧しているに違いない。
あーーー不公平だわ。
毎日毎日そう思い暮らしている。
ある晩、夢をみた。
不思議な、不思議な夢。
目が覚めて、知った。
いや思い出した。
エリーヌの前世の記憶を。
0
お気に入りに追加
184
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
闇黒の悪役令嬢は溺愛される
葵川真衣
恋愛
公爵令嬢リアは十歳のときに、転生していることを知る。
今は二度目の人生だ。
十六歳の舞踏会、皇太子ジークハルトから、婚約破棄を突き付けられる。
記憶を得たリアは前世同様、世界を旅する決意をする。
前世の仲間と、冒険の日々を送ろう!
婚約破棄された後、すぐ帝都を出られるように、リアは旅の支度をし、舞踏会に向かった。
だが、その夜、前世と異なる出来事が起きて──!?
悪役令嬢、溺愛物語。
☆本編完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
【完結】リクエストにお答えして、今から『悪役令嬢』です。
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「断罪……? いいえ、ただの事実確認ですよ。」
***
ただ求められるままに生きてきた私は、ある日王子との婚約解消と極刑を突きつけられる。
しかし王子から「お前は『悪』だ」と言われ、周りから冷たい視線に晒されて、私は気づいてしまったのだ。
――あぁ、今私に求められているのは『悪役』なのだ、と。
今まで溜まっていた鬱憤も、ずっとしてきた我慢も。
それら全てを吐き出して私は今、「彼らが望む『悪役』」へと変貌する。
これは従順だった公爵令嬢が一転、異色の『悪役』として王族達を相手取り、様々な真実を紐解き果たす。
そんな復讐と解放と恋の物語。
◇ ◆ ◇
※カクヨムではさっぱり断罪版を、アルファポリスでは恋愛色強めで書いています。
さっぱり断罪が好み、または読み比べたいという方は、カクヨムへお越しください。
カクヨムへのリンクは画面下部に貼ってあります。
※カクヨム版が『カクヨムWeb小説短編賞2020』中間選考作品に選ばれました。
選考結果如何では、こちらの作品を削除する可能性もありますので悪しからず。
※表紙絵はフリー素材を拝借しました。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
婚約破棄を望むなら〜私の愛した人はあなたじゃありません〜
みおな
恋愛
王家主催のパーティーにて、私の婚約者がやらかした。
「お前との婚約を破棄する!!」
私はこの馬鹿何言っているんだと思いながらも、婚約破棄を受け入れてやった。
だって、私は何ひとつ困らない。
困るのは目の前でふんぞり返っている元婚約者なのだから。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる