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第四章 ヴァスキアの再興
43.最大限の努力で伝えたい *
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ぽうっと赤く染まった目元に、ラウラは唇で触れた。
額に、瞼に、そして鼻先に。
期待に震えるエカルトの唇は、あえて見えないフリをする。
頬に、耳の付け根に唇を這わせた。
焦れて追いかけてくるエカルトの唇を、右手でそっと押し返す。
どうしてと、問いかけてくる黄金色の瞳に、ラウラは唇だけの微笑を返した。
「触れるか触れないか、そんな軽いキスを。それを繰り返す度、じりじりと熱がたまってゆきます」
ノルリアンから招いた師の言葉を、ラウラは思い出す。
この部分の訓練だけで、たしか三日を要したはずだ。
白髪にモノクルのよく似合う彼は、マラーク、ヴァスキア、ノルリアン三国の名高い寵姫を育てた伝説の教師だ。
たとえ国王の命であっても気が向かねば仕事を受けないので、報酬価格はあってないようなもの。気が向けば報酬なしでも受けてくれるが、気が向かねば国ひとつ差し出しても受けないと言う。
今回のラウラの依頼にあたっては彼からひとつ、質問があった。
「おそれながら王妃様には、なにゆえこの老いぼれに助力せよとおおせでしょうか」
正直に飾らず、ラウラはそれに答えた。
「王族であれば子作りも務めのうち。けれど閨はそのためだけにあるのではない。夫が、妻が、伴侶をいかに大切に思うているか、それを伝える機会だとわたくしは思う。だからわたくしは夫への愛を、最大限の努力で伝えたいと思うゆえに、先生の教えを乞う。どうかご指導をよろしくお願いいたします」
師と仰ぐことになる彼は、やわらかく微笑んで快諾してくれた。
そしてその夜から、師による特訓をラウラは受けることになった。
「与え過ぎてはなりません。行為も言葉も同じです。少し足りないぐらいが、ちょうどいい。足りない、もっと欲しいと思わせる。さすればお相手の欲は、自然に強くなります」
「あからさますぎてはなりません。主導権を完全に握られたと思えば、特に経験の少ない男子は自尊心をくじかれます。お相手の欲を最高潮に仕上げた後は、流れに身をまかせる柔軟な対応が好ましいのです」
師の教えはなるほどもっともだと思ったが、それを身体で表現してみせるとなると、とても難しい。
さすがに自らの身体でラウラに教示することは憚られると、師は苦笑した。エカルトが知った時の荒れ狂う様が見えるようだからという。
代わりに彼は精巧な人体模型を持ち込んで、それでラウラを鍛えてくれた。
そしてつい先日、師から「まずまず可」という評定を勝ち取ったのだ。優、良、可、不可の可であるから、かろうじて合格というところだが、それでもあの師からの合格だ。胸を張って良いレベルだと思う。
最善を尽くそう。そう決めて、ラウラは三月ぶりの夜に臨んだ。
師の教えどおり、エカルトの身体にキスを落としてゆく。
つむじから頬、耳の際、その裏から首筋。こくんと動いた喉仏には、丁寧に舌を使う。鎖骨のくぼみから脇、そして胸。
微かに触れる唇。ときおり舌を這わせてなぶり、大きな音をたてて強く吸い付きもした。
火傷の引きつれの残る右の胸に唇を落とした時、エカルトの身体がびくりと大きく跳ねた。
「ラウラ、右は……」
醜いからと言いかけた唇を、ラウラは塞ぐ。
ようやく与えられた柔らかな唇に、それだけでエカルトの腰がびくびくと軽く動いた。素直な反応が愛おしくて、ひっそりとラウラは笑った。そのまま舌を挿し入れると、待ちかねたエカルトの舌が絡みつく。ラウラはちろちろと舐めさすり、すぐに退いた。
「ラウラ……」
切なげに見上げる黄金色の瞳に、微笑んで見せる。
既にラウラのガウンの胸元ははだけている。下には何も着ていない。裸のふくらみは見えそうで完全には見えない、絶妙な具合になっているはずだ。
エカルトの視線はガウンの合わせ目に固定されて、黄金色の瞳はじりじりと音をたてる導火線のようだった。
「触って、エカルト」
火傷の残る右手を、ラウラは胸元に引き寄せる。エカルトの震える指がそろそろと触れた。
まるで初めて触れるようなに、怖々とさまよう指の動きのかそけさに、胸の先に甘い痺れが走った。
思わずきつく目を閉じれば、エカルトの掠れた声。
「なんてかわいらしい」
ため息をもらしたエカルトに、ラウラは始まりを決める。
白絹のガウンの合わせを止める紐に、エカルトの指を導いた。
「エカルト」
白い絹地がするりと滑り落ちる。
エカルトがこくんと息を飲んだ。ラウラの裸体、胸から腰にかけて焦げ付くような視線を寄こす。
がばりと起き上がり強い力でラウラを組み敷くと、理性を飛ばした唇でラウラの胸元をエカルトが襲う。
まだ早い。まだ限界ではない。まだエカルトに好きにはさせられない。
「エカルト、まだよ?」
胸に吸い付く唇を指で遮って、ラウラは半身を起こした。
右手を伸ばして、エカルトの腰に触れ脚に触れ、最後にその付け根を優しく愛撫する。
既に固く立ち上がったオスが、はだけた夜着の腹にぴっちり貼りついているのがわかる。ラウラはその根元をゆらゆらと揺らしながら撫で握る。
「っ……!」
苦し気に眉を顰め、反対に惚けた唇から声にならない吐息が漏れて、エカルトの期待と欲がさらに強くなったのを教えてくれた。
筋張った裏側を先ぶれに濡れた先端から撫で下ろし撫で上げてゆくと、ひくひくとオスが震える。
エカルトは悦んでくれている。
彼の切なげな表情に、ラウラの身体の芯にもずくんと欲の塊が生まれ出る。
もっと、もっとよくしてあげたい。
弱い力でエカルトの身体を押し倒すと、あっけなく再び体勢は入れ替わる。間をおかず、ラウラはエカルトのオスを唇に含んだ。
「ラウラ……!」
途切れがちの声で名を呼ばれると、ラウラの身体の芯もさらに疼く。
濡れた水音を響かせる。
幾度も幾度も繰り返して。
むうっとするオスの臭いが強くなっても、かまわずラウラは舌を動かした。
先端の笠の裏をやわやわと舐めさすり、もう一度深く深く飲み込んだ途端。
エカルトの腰が大きく跳ねた。
弾ける。
ラウラの口内に、青臭く温かい水気がどくんと吐き出された。
頬を赤らめて、ふいっと顔を逸らしたエカルトの、なんとかわいらしいことだろう。
ラウラの胸に愛おしさが満ちてゆく。
こんな愛おしい存在を、他の誰にも渡したくはない。
この男を抱くのも、この男に抱かれるのも、ラウラだけだ。それ以外の誰か、それが男であれ女であれ、髪の毛一本さえ触れることは許せない。
「エカルト、あなたはわたくしのものよ」
訓練されたほの暗い微笑でそう言うと、エカルトのオスがたちまち大きく立ち上がる。
そして今度こそ、余裕のない雄の力でラウラをしっかり押し倒した。
「とうに、俺はラウラのものです。今夜こそ、しっかりわかってもらいます」
欲は頂点に達している。
ここから先はラウラが流される番だ。
さんざん焦らされたエカルトの欲は際限なく増幅されて、夜の白むまでラウラは眠らせてはもらえなかった。
額に、瞼に、そして鼻先に。
期待に震えるエカルトの唇は、あえて見えないフリをする。
頬に、耳の付け根に唇を這わせた。
焦れて追いかけてくるエカルトの唇を、右手でそっと押し返す。
どうしてと、問いかけてくる黄金色の瞳に、ラウラは唇だけの微笑を返した。
「触れるか触れないか、そんな軽いキスを。それを繰り返す度、じりじりと熱がたまってゆきます」
ノルリアンから招いた師の言葉を、ラウラは思い出す。
この部分の訓練だけで、たしか三日を要したはずだ。
白髪にモノクルのよく似合う彼は、マラーク、ヴァスキア、ノルリアン三国の名高い寵姫を育てた伝説の教師だ。
たとえ国王の命であっても気が向かねば仕事を受けないので、報酬価格はあってないようなもの。気が向けば報酬なしでも受けてくれるが、気が向かねば国ひとつ差し出しても受けないと言う。
今回のラウラの依頼にあたっては彼からひとつ、質問があった。
「おそれながら王妃様には、なにゆえこの老いぼれに助力せよとおおせでしょうか」
正直に飾らず、ラウラはそれに答えた。
「王族であれば子作りも務めのうち。けれど閨はそのためだけにあるのではない。夫が、妻が、伴侶をいかに大切に思うているか、それを伝える機会だとわたくしは思う。だからわたくしは夫への愛を、最大限の努力で伝えたいと思うゆえに、先生の教えを乞う。どうかご指導をよろしくお願いいたします」
師と仰ぐことになる彼は、やわらかく微笑んで快諾してくれた。
そしてその夜から、師による特訓をラウラは受けることになった。
「与え過ぎてはなりません。行為も言葉も同じです。少し足りないぐらいが、ちょうどいい。足りない、もっと欲しいと思わせる。さすればお相手の欲は、自然に強くなります」
「あからさますぎてはなりません。主導権を完全に握られたと思えば、特に経験の少ない男子は自尊心をくじかれます。お相手の欲を最高潮に仕上げた後は、流れに身をまかせる柔軟な対応が好ましいのです」
師の教えはなるほどもっともだと思ったが、それを身体で表現してみせるとなると、とても難しい。
さすがに自らの身体でラウラに教示することは憚られると、師は苦笑した。エカルトが知った時の荒れ狂う様が見えるようだからという。
代わりに彼は精巧な人体模型を持ち込んで、それでラウラを鍛えてくれた。
そしてつい先日、師から「まずまず可」という評定を勝ち取ったのだ。優、良、可、不可の可であるから、かろうじて合格というところだが、それでもあの師からの合格だ。胸を張って良いレベルだと思う。
最善を尽くそう。そう決めて、ラウラは三月ぶりの夜に臨んだ。
師の教えどおり、エカルトの身体にキスを落としてゆく。
つむじから頬、耳の際、その裏から首筋。こくんと動いた喉仏には、丁寧に舌を使う。鎖骨のくぼみから脇、そして胸。
微かに触れる唇。ときおり舌を這わせてなぶり、大きな音をたてて強く吸い付きもした。
火傷の引きつれの残る右の胸に唇を落とした時、エカルトの身体がびくりと大きく跳ねた。
「ラウラ、右は……」
醜いからと言いかけた唇を、ラウラは塞ぐ。
ようやく与えられた柔らかな唇に、それだけでエカルトの腰がびくびくと軽く動いた。素直な反応が愛おしくて、ひっそりとラウラは笑った。そのまま舌を挿し入れると、待ちかねたエカルトの舌が絡みつく。ラウラはちろちろと舐めさすり、すぐに退いた。
「ラウラ……」
切なげに見上げる黄金色の瞳に、微笑んで見せる。
既にラウラのガウンの胸元ははだけている。下には何も着ていない。裸のふくらみは見えそうで完全には見えない、絶妙な具合になっているはずだ。
エカルトの視線はガウンの合わせ目に固定されて、黄金色の瞳はじりじりと音をたてる導火線のようだった。
「触って、エカルト」
火傷の残る右手を、ラウラは胸元に引き寄せる。エカルトの震える指がそろそろと触れた。
まるで初めて触れるようなに、怖々とさまよう指の動きのかそけさに、胸の先に甘い痺れが走った。
思わずきつく目を閉じれば、エカルトの掠れた声。
「なんてかわいらしい」
ため息をもらしたエカルトに、ラウラは始まりを決める。
白絹のガウンの合わせを止める紐に、エカルトの指を導いた。
「エカルト」
白い絹地がするりと滑り落ちる。
エカルトがこくんと息を飲んだ。ラウラの裸体、胸から腰にかけて焦げ付くような視線を寄こす。
がばりと起き上がり強い力でラウラを組み敷くと、理性を飛ばした唇でラウラの胸元をエカルトが襲う。
まだ早い。まだ限界ではない。まだエカルトに好きにはさせられない。
「エカルト、まだよ?」
胸に吸い付く唇を指で遮って、ラウラは半身を起こした。
右手を伸ばして、エカルトの腰に触れ脚に触れ、最後にその付け根を優しく愛撫する。
既に固く立ち上がったオスが、はだけた夜着の腹にぴっちり貼りついているのがわかる。ラウラはその根元をゆらゆらと揺らしながら撫で握る。
「っ……!」
苦し気に眉を顰め、反対に惚けた唇から声にならない吐息が漏れて、エカルトの期待と欲がさらに強くなったのを教えてくれた。
筋張った裏側を先ぶれに濡れた先端から撫で下ろし撫で上げてゆくと、ひくひくとオスが震える。
エカルトは悦んでくれている。
彼の切なげな表情に、ラウラの身体の芯にもずくんと欲の塊が生まれ出る。
もっと、もっとよくしてあげたい。
弱い力でエカルトの身体を押し倒すと、あっけなく再び体勢は入れ替わる。間をおかず、ラウラはエカルトのオスを唇に含んだ。
「ラウラ……!」
途切れがちの声で名を呼ばれると、ラウラの身体の芯もさらに疼く。
濡れた水音を響かせる。
幾度も幾度も繰り返して。
むうっとするオスの臭いが強くなっても、かまわずラウラは舌を動かした。
先端の笠の裏をやわやわと舐めさすり、もう一度深く深く飲み込んだ途端。
エカルトの腰が大きく跳ねた。
弾ける。
ラウラの口内に、青臭く温かい水気がどくんと吐き出された。
頬を赤らめて、ふいっと顔を逸らしたエカルトの、なんとかわいらしいことだろう。
ラウラの胸に愛おしさが満ちてゆく。
こんな愛おしい存在を、他の誰にも渡したくはない。
この男を抱くのも、この男に抱かれるのも、ラウラだけだ。それ以外の誰か、それが男であれ女であれ、髪の毛一本さえ触れることは許せない。
「エカルト、あなたはわたくしのものよ」
訓練されたほの暗い微笑でそう言うと、エカルトのオスがたちまち大きく立ち上がる。
そして今度こそ、余裕のない雄の力でラウラをしっかり押し倒した。
「とうに、俺はラウラのものです。今夜こそ、しっかりわかってもらいます」
欲は頂点に達している。
ここから先はラウラが流される番だ。
さんざん焦らされたエカルトの欲は際限なく増幅されて、夜の白むまでラウラは眠らせてはもらえなかった。
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