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第三章 暗雲
34.一目惚れとはこういうことか(SIDEカビーア)
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「おかえりなさい」
馬車から降りると、迎賓館に充てられた離宮の正面口にあの娘の姿があった。
「出てこないようにと、そう言ってあるはずですが」
この娘を匿っていると、ヴィシェフラド王宮はおそらく気づいているだろう。だがだからといって堂々と開き直るのは、いささか品がない。
「ごめんなさい。ただわたし、カビーア様が心配だったから」
金の髪をした娘は、大きな緑の瞳を潤ませてカビーアを見上げている。
カビーアはうんざりだとため息をついた。
「その媚態はわたくしには無駄ですよ。何度も言ったはずですが、まだ理解できませんか」
ヴィシェフラドの先王の血を継ぐというこの娘、二コラ・ジェリオを匿ったのはノルデンフェルトからの情報と引き換えだった。
前皇帝を誑かしたという娘に、多少は興味があった。どんな淫婦か、それとも穢れのない天使の顔をした悪魔か。
拍子抜けだった。期待外れも甚だしい。
見てくれは確かに美しい。媚態もまあ使い慣れているようだ。けれどそんなものはカビーアにとって、とるに足らないものだった。
ヴァラートでもどこでも、月の皇子である彼に言い寄ってくる女など、みな似たような手口で迫ってくる。
「でも気が変わることだってあるでしょう?」
しゃあしゃあととはこのことか。二コラはあっけらかんと、そう言って笑った。
この図太さ、変わり身の速さを、カビーアは面白いと思っている。
鍛えれば良い間諜になるかもしれない。もっとも基礎教養すらろくに身につけていないようだから、相当な努力、あるいは調教が必要だ。生来のセンスだけで生きてきたこの娘に、我慢できるものかは知らないが。
「それでリヴシェは、皇帝陛下の求婚を受けたのですか?」
招きもしないのに平気でカビーアの部屋に入り込み、長椅子に腰かけている。
護衛の騎士に、なんと言い抜けをしたのだろう。
「いい加減になさい。わたくしはあなたに、ここへ来て良いと許した覚えはありませんよ」
この図々しい女に誑かされるとは、どれほどお粗末な男だろう。ノルデンフェルトの前皇帝の代にしかけていれば、この大陸全土は簡単に掌中にできただろうと思う。
「騎士を呼ぶ前に、出て行きなさい。あなたの相手をしてやる気分ではありません」
「ふぅん。カビーア様がそうおっしゃるということは、断ったのですね。ヴァラート皇帝からの求婚を。
もったいないですね。わたしなら、すぐに受けるのに」
誘導尋問の真似事か。ばかばかしい。ずいぶんなめられたものだ。
扉の外に控えている騎士を呼ぶ。
「この娘を部屋へ戻しなさい」
少しも懲りた様子のない娘を冷めた目で眺め、連れ出される背中に冷たく告げた。
「明日、ヴァラートへ戻ります。
あなたも連れてゆきますが、今のままでは困りますね。
使えない道具に、ヴァラートは優しくありませんよ」
ノルデンフェルト前皇帝から、あの娘を預かった日。
べたべたと甘ったるい声で言い寄る娘に、媚態は無駄だとカビーアは切り捨てた。
「エラい男の人は、こういうのが好きだと思うのですが」
緑の大きな瞳を見開いて、さも意外そうに娘は言った。
「カビーア様はお好みではなかったのですね。
失敗しました」
「そうですね」
「そう思うようになった理由、お聞きにならないのですか?」
「どうでもいいことですからね」
なぜかなどと、興味もなかった。おおよそのことは予想できたし、多分あたっているだろうから。
突然、娘の顔がぐしゃりと歪んだ。
「カビーア様もバカにするのですね、わたしを。
妾の子だからですか?」
ほら、当たりだ。
カビーアの興味はますます失せた。
黙っていれば良いものを。口を開けば、己の程度の悪さが現れ出るだけだというのに。
「わたしは国王の娘です。でも女王にはなれない。ノルデンフェルトに行っても、ラスムスの皇后にはなれない。側室がせいぜいと言われました。
おかしくないですか。わたしの方がリヴシェよりよっぽどきれいで可愛らしいのに。
ラスムスの皇后には、わたしがなるはずなのに」
清々しいほど単純で、幼稚な上昇志向。
その自信は、いったいどこから来ているのだろうと不思議に思った。
カビーアは頂点に立つことを望んではいない。
頂点の持つ力は、己の自由と引き換えにして得るものだ。兄を見ていればよくわかる。
カビーアは程良い立ち位置をこそ望む。そこそこの力とそれなりの自由と。
子供のまま育った娘。自己承認欲求を肥大化させて、歪んで拗れた二コラを、カビーアは使えると思った。
本人の希望どおりの餌をぶら下げてやれば、愚かしいほど素直に言うことをきくはずだ。
望みとは、さしづめヴィシエフラドの女王かノルデンフェルトの皇后の座というところ。いっそ2つとも与えてやると言えば、成就するまではこちらの言うことをきくだろう。
ヴィシェフラドの現女王リヴシェは、ヴァラートが押さえる。
女王は退位させ、代わりに傀儡としてあの小娘を据える。そしてその夫にノルデンフェルトの現皇帝をあてがえば、大陸全土を手中におさめたのと同じ。
あの娘は、喜んで言いなりになるだろう。
ノルデンフェルトの皇帝は渋るだろうが。
それにしてもと、思い出すのはヴィシェフラドの女王リヴシェのこと。
彼女があの愚かな娘の異母姉だというのだから、血のつながりなどあてにならない。まるで違う。
事前に調べた女王の生い立ちや力、その言動は、まさに王族であり聖女であると言って良いものだった。
幼い日に婚約したという男を大切にしているらしいのにも、好感が持てる。
選び放題の立場にいながら、まるで浮ついたところのない女だ。見目の良くない、頭の弱い女なら、そういうこともあるだろうが、そうではない。
黒髪に菫色の瞳の美しい少女だった。
使い慣れないのだろう、女王としての言い回しが時々崩れていた。
いつものカビーアなら、御しやすい相手と侮るところだが、初々しい、可愛らしいなどと思ってしまう。
(一目惚れと……、やはりそういうことになるのでしょうか)
自分の心に問いかける。
彼女の傍らにべったりと貼りついて、刺すような視線をこちらに向けた金髪の男は、ラーシュ・マティアスと言ったか。
彼の視線を何食わぬ表情でかわしながら、カビーアの胸の奥で確かに嫉妬が芽吹いていた。
リヴシェの側にあるには、弱すぎる男だ。
どれほど財力があろうと、所詮一貴族に過ぎない身が。
(その座、下りていただきましょう)
そのために急いで本国へ戻らなくてはならない。
開戦となれば、カビーアは間違いなく最前線に立つ。
ちょうど良い。
あの婚約者には消えてもらおう。
そうすれば後腐れがない。
「明日早朝に発ちます。陛下へ使いを」
近侍に指示すると、そのまま寝台へ向かう。
予想以上に楽しませてもらえそうな、来るべき時を期待して。
馬車から降りると、迎賓館に充てられた離宮の正面口にあの娘の姿があった。
「出てこないようにと、そう言ってあるはずですが」
この娘を匿っていると、ヴィシェフラド王宮はおそらく気づいているだろう。だがだからといって堂々と開き直るのは、いささか品がない。
「ごめんなさい。ただわたし、カビーア様が心配だったから」
金の髪をした娘は、大きな緑の瞳を潤ませてカビーアを見上げている。
カビーアはうんざりだとため息をついた。
「その媚態はわたくしには無駄ですよ。何度も言ったはずですが、まだ理解できませんか」
ヴィシェフラドの先王の血を継ぐというこの娘、二コラ・ジェリオを匿ったのはノルデンフェルトからの情報と引き換えだった。
前皇帝を誑かしたという娘に、多少は興味があった。どんな淫婦か、それとも穢れのない天使の顔をした悪魔か。
拍子抜けだった。期待外れも甚だしい。
見てくれは確かに美しい。媚態もまあ使い慣れているようだ。けれどそんなものはカビーアにとって、とるに足らないものだった。
ヴァラートでもどこでも、月の皇子である彼に言い寄ってくる女など、みな似たような手口で迫ってくる。
「でも気が変わることだってあるでしょう?」
しゃあしゃあととはこのことか。二コラはあっけらかんと、そう言って笑った。
この図太さ、変わり身の速さを、カビーアは面白いと思っている。
鍛えれば良い間諜になるかもしれない。もっとも基礎教養すらろくに身につけていないようだから、相当な努力、あるいは調教が必要だ。生来のセンスだけで生きてきたこの娘に、我慢できるものかは知らないが。
「それでリヴシェは、皇帝陛下の求婚を受けたのですか?」
招きもしないのに平気でカビーアの部屋に入り込み、長椅子に腰かけている。
護衛の騎士に、なんと言い抜けをしたのだろう。
「いい加減になさい。わたくしはあなたに、ここへ来て良いと許した覚えはありませんよ」
この図々しい女に誑かされるとは、どれほどお粗末な男だろう。ノルデンフェルトの前皇帝の代にしかけていれば、この大陸全土は簡単に掌中にできただろうと思う。
「騎士を呼ぶ前に、出て行きなさい。あなたの相手をしてやる気分ではありません」
「ふぅん。カビーア様がそうおっしゃるということは、断ったのですね。ヴァラート皇帝からの求婚を。
もったいないですね。わたしなら、すぐに受けるのに」
誘導尋問の真似事か。ばかばかしい。ずいぶんなめられたものだ。
扉の外に控えている騎士を呼ぶ。
「この娘を部屋へ戻しなさい」
少しも懲りた様子のない娘を冷めた目で眺め、連れ出される背中に冷たく告げた。
「明日、ヴァラートへ戻ります。
あなたも連れてゆきますが、今のままでは困りますね。
使えない道具に、ヴァラートは優しくありませんよ」
ノルデンフェルト前皇帝から、あの娘を預かった日。
べたべたと甘ったるい声で言い寄る娘に、媚態は無駄だとカビーアは切り捨てた。
「エラい男の人は、こういうのが好きだと思うのですが」
緑の大きな瞳を見開いて、さも意外そうに娘は言った。
「カビーア様はお好みではなかったのですね。
失敗しました」
「そうですね」
「そう思うようになった理由、お聞きにならないのですか?」
「どうでもいいことですからね」
なぜかなどと、興味もなかった。おおよそのことは予想できたし、多分あたっているだろうから。
突然、娘の顔がぐしゃりと歪んだ。
「カビーア様もバカにするのですね、わたしを。
妾の子だからですか?」
ほら、当たりだ。
カビーアの興味はますます失せた。
黙っていれば良いものを。口を開けば、己の程度の悪さが現れ出るだけだというのに。
「わたしは国王の娘です。でも女王にはなれない。ノルデンフェルトに行っても、ラスムスの皇后にはなれない。側室がせいぜいと言われました。
おかしくないですか。わたしの方がリヴシェよりよっぽどきれいで可愛らしいのに。
ラスムスの皇后には、わたしがなるはずなのに」
清々しいほど単純で、幼稚な上昇志向。
その自信は、いったいどこから来ているのだろうと不思議に思った。
カビーアは頂点に立つことを望んではいない。
頂点の持つ力は、己の自由と引き換えにして得るものだ。兄を見ていればよくわかる。
カビーアは程良い立ち位置をこそ望む。そこそこの力とそれなりの自由と。
子供のまま育った娘。自己承認欲求を肥大化させて、歪んで拗れた二コラを、カビーアは使えると思った。
本人の希望どおりの餌をぶら下げてやれば、愚かしいほど素直に言うことをきくはずだ。
望みとは、さしづめヴィシエフラドの女王かノルデンフェルトの皇后の座というところ。いっそ2つとも与えてやると言えば、成就するまではこちらの言うことをきくだろう。
ヴィシェフラドの現女王リヴシェは、ヴァラートが押さえる。
女王は退位させ、代わりに傀儡としてあの小娘を据える。そしてその夫にノルデンフェルトの現皇帝をあてがえば、大陸全土を手中におさめたのと同じ。
あの娘は、喜んで言いなりになるだろう。
ノルデンフェルトの皇帝は渋るだろうが。
それにしてもと、思い出すのはヴィシェフラドの女王リヴシェのこと。
彼女があの愚かな娘の異母姉だというのだから、血のつながりなどあてにならない。まるで違う。
事前に調べた女王の生い立ちや力、その言動は、まさに王族であり聖女であると言って良いものだった。
幼い日に婚約したという男を大切にしているらしいのにも、好感が持てる。
選び放題の立場にいながら、まるで浮ついたところのない女だ。見目の良くない、頭の弱い女なら、そういうこともあるだろうが、そうではない。
黒髪に菫色の瞳の美しい少女だった。
使い慣れないのだろう、女王としての言い回しが時々崩れていた。
いつものカビーアなら、御しやすい相手と侮るところだが、初々しい、可愛らしいなどと思ってしまう。
(一目惚れと……、やはりそういうことになるのでしょうか)
自分の心に問いかける。
彼女の傍らにべったりと貼りついて、刺すような視線をこちらに向けた金髪の男は、ラーシュ・マティアスと言ったか。
彼の視線を何食わぬ表情でかわしながら、カビーアの胸の奥で確かに嫉妬が芽吹いていた。
リヴシェの側にあるには、弱すぎる男だ。
どれほど財力があろうと、所詮一貴族に過ぎない身が。
(その座、下りていただきましょう)
そのために急いで本国へ戻らなくてはならない。
開戦となれば、カビーアは間違いなく最前線に立つ。
ちょうど良い。
あの婚約者には消えてもらおう。
そうすれば後腐れがない。
「明日早朝に発ちます。陛下へ使いを」
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