21 / 49
第二章 設定外が多すぎて
21.聖女はその身の危険をわかっていない
しおりを挟む
西のハータイネン、南のセムダールと廻って、一度ヴィシェフラドへ戻る。
ついでだからノルデンフェルトにもと言うリヴシェに、珍しく怖い顔でラーシュは首を振った。
なんでも特別の警備体制が必要なのだそうだ。
ハータイネンとセムダールからの上がりは、あれ以来順調に送られてくるようになった。
長い間人事異動がなかったせいか、各地の神殿内でも綱紀粛清が必要だ。
そう神官長に進言したラーシュは、神官長と相談の上で監査官ともいえる神官を各地へ送り込んだ。
これもどうやら効果的であったらしい。
ともあれ定期的な収入、それもかなりの額のそれが見込めるようになって、ヴィシェフラドの財政関係者の表情には笑顔が戻った。
「王女殿下のおかげです」
普段難しい顔ばかりしている財務大臣も、ここしばらく機嫌が良い。
「ですが……、金というものは使えばなくなりますからね」
何を心配しているのか、リヴシェにもわかる。
リヴシェの隣に座ったラーシュが、右手を上げてその先を遮った。
「ご心配はもっともなことだよ。
だが大丈夫。
もうそろそろだから」
真顔で投げられた意味深な言葉に、それ以上何も聞かず大臣は退いた。
リヴシェにもラーシュの言葉の意味が、なんとなくわかった。
この財政難の根源は、彼女の父である現国王にあるのだ。
セムダールから帰国して知ったことだが、父を裏切って出て行ったはずのジェリオ夫人、今やノルデンフェルト前皇帝の側室である女性は、いまだに父にあれこれと強請ってきているらしい。
は?
耳を疑った。
ノルデンフェルト前皇帝の側室とはいえ妻が、隣国の国王、それもつい先ごろまで自分が使えていた国王に、無心の手紙を寄こすなど。
正気の沙汰ではない。
二コラにドレスが必要だとか、宝飾品が古くなったとか、身の回りの人々への心づけとか。
名目はその時々変わっていたが、それにしても「金がない。急いで送れ」と、要約すればそうなる便りだ。
さらに呆れたことに、父はそれに応えているらしい。
「隣国で心細い思いをしているのだ。
かわいそうではないか」
かわいそうなのは空の国庫を任された大臣や、ヴィシェフラドの民たちだ。
ここまでくると、もはやお手上げだった。
ラーシュやラチェス公爵家が陰で工作しているのも、無理はない。
王の交代はできるだけ早くになされるべきだと、リヴシェも思う。
「勝手に金策できないようにしてあるのでしょう?」
情けない思いで聞くと、ラーシュの青い瞳に悲しげな色が浮かぶ。
「もちろん諫言する者は置いてあるよ。
けどね仮にも国王陛下だからね。事細かにあれはダメこれはダメと口を出すなんて、普通はできないよ」
つまり退いてもらうしかないのだ。
母などはもうすっかりあきらめていて、父の側に近寄りもしないらしい。
心ある者は皆父から離れ、諫言する近侍1人を除いて、父の相談にのる近臣はいない。孤立させられていた。
もともと度胸の据わった人ではない。
よく言えば繊細で感じやすい、そのままを言えば人の良いだけが取り柄のやや神経質な性格で、ジェリオ親子のいない今、その心を癒してくれる者を端から取り上げられれば、精神の均衡を崩してゆくのも時間の問題だった。
実の父ではあるが、物心ついてよりこの方、二コラの半分、いや10分の1も一緒に過ごしてはいない。
リヴシェと父の間には、いつも二コラとあの夫人がいたのだ。
これで父への愛情を期待されても困る。
「できるならリーヴには聞かせたくない話だったよ。でも国王の交代となれば、そうもいかないんだ。
ごめんね、リーヴ」
リヴシェよりラーシュの方がつらそうに見える。
それが自分を思いやってのことだと知っているから、リヴシェの胸は暖かくなった。
「玉座に上るって、そういうことなんでしょう?
でもわたくしにはラーシュがいてくれるし」
今たった一人で放っておかれる父を思えば、支えてくれる人のいるリヴシェはずっと幸せだ。
ありがとうと微笑むと、ラーシュは白い頬を真っ赤に染めて「不意打ちはずるい」とか「今、それを言うのはやめてほしい」とか「かわいい」とか、ぶつぶつ言っている。
その様子は、つい先ほどまでの冷静さとあまりに違う。
「最もラチェスらしいラチェス……なのでしょう?
おかしいわ。
ラーシュ、ちっとも怖くないのにね」
「それはリーヴだからだよ」
真顔に戻ったラーシュの声は、いつにもまして甘い。
「僕が優しいのは、リーヴ、君にだけだよ」
今度はリヴシェが真っ赤になる番だった。
油断していた。
ラーシュの完璧なザ王子様的容姿に、このエロボイス。
いきなり浴びせられたら、ヤバいことこの上ない。
小説の設定では、現時点のラーシュは二コラにすっかり入れ込んでいたが、今のこの様子を見てもその心配はなさそうだ。あくまでも今のところ……だが。
このままリヴシェが王位につけば、自動的にラーシュは王配になる。
そうすればよほどのことがない限りハッピーエンドになるはずだが、いろいろと設定どおりに進まなかったことを考えれば、まだまだ安心するのは早いかもしれない。
ヒロインは、なにしろあの二コラだ。何をしかけてくるか、わからない。
だからここまで甘い色香を浴びせかけられても、まだ心からラーシュを信じきれない。
これはけっこう辛い。
「ノルデンフェルトには、いつ行くの?」
甘い雰囲気に飲まれまいと、リヴシェは話題を切り替える。
「ほんとうにもう……」と苦笑しながら、ラーシュは引いてくれた。
「早くにって、催促のお手紙が来てるんでしょう。
ラスムス直々にって聞いたわ」
「そうだね。来てるみたいだよ」
途端不機嫌を隠そうともしないラーシュが気にはなったが、公務だから仕方ない。
「急いだほうが良いのよね?
あちらの神殿だけ行かないなんて、難癖をつけられたら困るわ」
聞けばリヴシェの派遣要請について、最も熱心だったのはノルデンフェルトだという。
そこを最後に回して、しかもなかなか腰を上げないとなれば、何か思いがあるのかと痛くもない腹をさぐられる。それで荘園からの送金が減っても困るだろうに。
「警護の騎士を、あらためて選び直しているんだよ。
最精鋭をつけないと。
あそこは特に危険だからね」
ラスムスとは会ったこともないが、そんなに危険な男なのだろうか。
いきなり切りつけられたりは、さすがにないと思うけど。
その気持ちがそのまま顔に出ていたらしい。
ラーシュが盛大にため息をついた。
「リーヴはなんにもわかってないね」
なにがわかってないのか教えてほしい。
そう願うと、ラーシュはまた1つ、小さく弱いため息をついた。
ついでだからノルデンフェルトにもと言うリヴシェに、珍しく怖い顔でラーシュは首を振った。
なんでも特別の警備体制が必要なのだそうだ。
ハータイネンとセムダールからの上がりは、あれ以来順調に送られてくるようになった。
長い間人事異動がなかったせいか、各地の神殿内でも綱紀粛清が必要だ。
そう神官長に進言したラーシュは、神官長と相談の上で監査官ともいえる神官を各地へ送り込んだ。
これもどうやら効果的であったらしい。
ともあれ定期的な収入、それもかなりの額のそれが見込めるようになって、ヴィシェフラドの財政関係者の表情には笑顔が戻った。
「王女殿下のおかげです」
普段難しい顔ばかりしている財務大臣も、ここしばらく機嫌が良い。
「ですが……、金というものは使えばなくなりますからね」
何を心配しているのか、リヴシェにもわかる。
リヴシェの隣に座ったラーシュが、右手を上げてその先を遮った。
「ご心配はもっともなことだよ。
だが大丈夫。
もうそろそろだから」
真顔で投げられた意味深な言葉に、それ以上何も聞かず大臣は退いた。
リヴシェにもラーシュの言葉の意味が、なんとなくわかった。
この財政難の根源は、彼女の父である現国王にあるのだ。
セムダールから帰国して知ったことだが、父を裏切って出て行ったはずのジェリオ夫人、今やノルデンフェルト前皇帝の側室である女性は、いまだに父にあれこれと強請ってきているらしい。
は?
耳を疑った。
ノルデンフェルト前皇帝の側室とはいえ妻が、隣国の国王、それもつい先ごろまで自分が使えていた国王に、無心の手紙を寄こすなど。
正気の沙汰ではない。
二コラにドレスが必要だとか、宝飾品が古くなったとか、身の回りの人々への心づけとか。
名目はその時々変わっていたが、それにしても「金がない。急いで送れ」と、要約すればそうなる便りだ。
さらに呆れたことに、父はそれに応えているらしい。
「隣国で心細い思いをしているのだ。
かわいそうではないか」
かわいそうなのは空の国庫を任された大臣や、ヴィシェフラドの民たちだ。
ここまでくると、もはやお手上げだった。
ラーシュやラチェス公爵家が陰で工作しているのも、無理はない。
王の交代はできるだけ早くになされるべきだと、リヴシェも思う。
「勝手に金策できないようにしてあるのでしょう?」
情けない思いで聞くと、ラーシュの青い瞳に悲しげな色が浮かぶ。
「もちろん諫言する者は置いてあるよ。
けどね仮にも国王陛下だからね。事細かにあれはダメこれはダメと口を出すなんて、普通はできないよ」
つまり退いてもらうしかないのだ。
母などはもうすっかりあきらめていて、父の側に近寄りもしないらしい。
心ある者は皆父から離れ、諫言する近侍1人を除いて、父の相談にのる近臣はいない。孤立させられていた。
もともと度胸の据わった人ではない。
よく言えば繊細で感じやすい、そのままを言えば人の良いだけが取り柄のやや神経質な性格で、ジェリオ親子のいない今、その心を癒してくれる者を端から取り上げられれば、精神の均衡を崩してゆくのも時間の問題だった。
実の父ではあるが、物心ついてよりこの方、二コラの半分、いや10分の1も一緒に過ごしてはいない。
リヴシェと父の間には、いつも二コラとあの夫人がいたのだ。
これで父への愛情を期待されても困る。
「できるならリーヴには聞かせたくない話だったよ。でも国王の交代となれば、そうもいかないんだ。
ごめんね、リーヴ」
リヴシェよりラーシュの方がつらそうに見える。
それが自分を思いやってのことだと知っているから、リヴシェの胸は暖かくなった。
「玉座に上るって、そういうことなんでしょう?
でもわたくしにはラーシュがいてくれるし」
今たった一人で放っておかれる父を思えば、支えてくれる人のいるリヴシェはずっと幸せだ。
ありがとうと微笑むと、ラーシュは白い頬を真っ赤に染めて「不意打ちはずるい」とか「今、それを言うのはやめてほしい」とか「かわいい」とか、ぶつぶつ言っている。
その様子は、つい先ほどまでの冷静さとあまりに違う。
「最もラチェスらしいラチェス……なのでしょう?
おかしいわ。
ラーシュ、ちっとも怖くないのにね」
「それはリーヴだからだよ」
真顔に戻ったラーシュの声は、いつにもまして甘い。
「僕が優しいのは、リーヴ、君にだけだよ」
今度はリヴシェが真っ赤になる番だった。
油断していた。
ラーシュの完璧なザ王子様的容姿に、このエロボイス。
いきなり浴びせられたら、ヤバいことこの上ない。
小説の設定では、現時点のラーシュは二コラにすっかり入れ込んでいたが、今のこの様子を見てもその心配はなさそうだ。あくまでも今のところ……だが。
このままリヴシェが王位につけば、自動的にラーシュは王配になる。
そうすればよほどのことがない限りハッピーエンドになるはずだが、いろいろと設定どおりに進まなかったことを考えれば、まだまだ安心するのは早いかもしれない。
ヒロインは、なにしろあの二コラだ。何をしかけてくるか、わからない。
だからここまで甘い色香を浴びせかけられても、まだ心からラーシュを信じきれない。
これはけっこう辛い。
「ノルデンフェルトには、いつ行くの?」
甘い雰囲気に飲まれまいと、リヴシェは話題を切り替える。
「ほんとうにもう……」と苦笑しながら、ラーシュは引いてくれた。
「早くにって、催促のお手紙が来てるんでしょう。
ラスムス直々にって聞いたわ」
「そうだね。来てるみたいだよ」
途端不機嫌を隠そうともしないラーシュが気にはなったが、公務だから仕方ない。
「急いだほうが良いのよね?
あちらの神殿だけ行かないなんて、難癖をつけられたら困るわ」
聞けばリヴシェの派遣要請について、最も熱心だったのはノルデンフェルトだという。
そこを最後に回して、しかもなかなか腰を上げないとなれば、何か思いがあるのかと痛くもない腹をさぐられる。それで荘園からの送金が減っても困るだろうに。
「警護の騎士を、あらためて選び直しているんだよ。
最精鋭をつけないと。
あそこは特に危険だからね」
ラスムスとは会ったこともないが、そんなに危険な男なのだろうか。
いきなり切りつけられたりは、さすがにないと思うけど。
その気持ちがそのまま顔に出ていたらしい。
ラーシュが盛大にため息をついた。
「リーヴはなんにもわかってないね」
なにがわかってないのか教えてほしい。
そう願うと、ラーシュはまた1つ、小さく弱いため息をついた。
16
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説

番?呪いの別名でしょうか?私には不要ですわ
紅子
恋愛
私は充分に幸せだったの。私はあなたの幸せをずっと祈っていたのに、あなたは幸せではなかったというの?もしそうだとしても、あなたと私の縁は、あのとき終わっているのよ。あなたのエゴにいつまで私を縛り付けるつもりですか?
何の因果か私は10歳~のときを何度も何度も繰り返す。いつ終わるとも知れない死に戻りの中で、あなたへの想いは消えてなくなった。あなたとの出会いは最早恐怖でしかない。終わらない生に疲れ果てた私を救ってくれたのは、あの時、私を救ってくれたあの人だった。
12話完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
俺の番が見つからない
Heath
恋愛
先の皇帝時代に帝国領土は10倍にも膨れ上がった。その次代の皇帝となるべく皇太子には「第一皇太子」という余計な肩書きがついている。その理由は番がいないものは皇帝になれないからであった。
第一皇太子に番は現れるのか?見つけられるのか?
一方、長年継母である侯爵夫人と令嬢に虐げられている庶子ソフィは先皇帝の後宮に送られることになった。悲しむソフィの荷物の中に、こっそり黒い毛玉がついてきていた。
毛玉はソフィを幸せに導きたい!(仔猫に意志はほとんどありませんっ)
皇太子も王太子も冒険者もちょっとチャラい前皇帝も無口な魔王もご出演なさいます。
CPは固定ながらも複数・なんでもあり(異種・BL)も出てしまいます。ご注意ください。
ざまぁ&ハッピーエンドを目指して、このお話は終われるのか?
2021/01/15
次のエピソード執筆中です(^_^;)
20話を超えそうですが、1月中にはうpしたいです。
お付き合い頂けると幸いです💓
エブリスタ同時公開中٩(๑´0`๑)۶
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています

[完結]間違えた国王〜のお陰で幸せライフ送れます。
キャロル
恋愛
国の駒として隣国の王と婚姻する事にになったマリアンヌ王女、王族に生まれたからにはいつかはこんな日が来ると覚悟はしていたが、その相手は獣人……番至上主義の…あの獣人……待てよ、これは逆にラッキーかもしれない。
離宮でスローライフ送れるのでは?うまく行けば…離縁、
窮屈な身分から解放され自由な生活目指して突き進む、美貌と能力だけチートなトンデモ王女の物語
気付けば名も知らぬ悪役令嬢に憑依して、見知らぬヒロインに手をあげていました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
私が憑依した身体の持ちは不幸のどん底に置かれた悪役令嬢でした
ある日、妹の部屋で見つけた不思議な指輪。その指輪をはめた途端、私は見知らぬ少女の前に立っていた。目の前には赤く腫れた頬で涙ぐみ、こちらをじっと見つめる可憐な美少女。そして何故か右手の平が痛む私。もしかして・・今私、この少女を引っ叩いたの?!そして何故か頭の中で響き渡る謎の声の人物と心と体を共存することになってしまう。憑依した身体の持ち主はいじめられっ娘の上に悪役令嬢のポジションに置かれている。見るに見かねた私は彼女を幸せにする為、そして自分の快適な生活を手に入れる為に自ら身体を張って奮闘する事にした―。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる