3 / 49
第一章 最推し幸福化計画始動
3.異母妹はやはり侮れなかった
しおりを挟む
母の死亡回避と婚約者の好感度アップ。
当面の目標を達成すべく、リヴシェは日々精進を続けている。
ラーシュにもらった焼き菓子はさすがにもったいないので全部食べたが、あの夜の食事は残した。なにしろ春先には静養に出たいと言わなければいけないのだから、バラ色ふわふわの頬をしていては説得力がない。
けれど食事を残すのならおやつは禁止と、栄養士に言われてしまった。
「焼き菓子を召し上がり過ぎたのです」
えぇーっと抗議の声を上げるが、王宮栄養士でもあるペリエ伯爵夫人は厳然と首を振る。
「まずは3度のお食事をきちんと召し上がっていただきます。
一日に必要な栄養を、バランスよく整えておりますから」
前世の給食の時間を思い出した。
豚の角煮、クリームシチュウに入った鶏の皮、大きなニンジン、甘すぎるわかめの酢の物、自宅のものとは違うにおいのする白い飯。
どうしても食べられなくて、いつまでもはしでつっついていると担任の教師に叱られた。
ペリエ夫人の顔が、あの担任に重なる。
フードロスは罪深いことだ。特に王族であれば、好き嫌いを言ってはいけないと頭では理解している。
けれどあの目にも鮮やかな美しいお菓子を前に、食べずにいることなどできようか。
食事とおやつとどちらかを選べと言われるのなら、迷わずおやつの一択だ。
だが選ばせてはもらえない。
はぁとため息をついて、しぶしぶ頷いた。
「わかりました」
「姫様?」
ペリエ夫人が、信じられない様子で問い返してくる。
ここ最近傍仕えの侍女やメイドが同じような表情をするので、リヴシェももう慣れた。
癇癪を起さないから、だから驚いているんだろう。
ヒロインである異母妹二コラ・ジェリオとはなるべく関わらないようにするつもりだが、それでもどこでどう関わるかわからない。小説の設定どおりなら、二コラ・ジェリオは汚れなく純真で天真爛漫な天使のような美少女であるはずで、そのひきたて役として癇癪持ちのわがまま王女リヴシェを使われるのはごめんこうむりたいところ。黒蛇姫などと、不名誉な二つ名をいただくのも遠慮したい。
癇癪さえ起こさなければ、元の素材は良いのだからリヴシェだって十分美少女なのだ。天使のように清らかとはいかないまでも、少々活発だが明るく優しい王女様程度の評判は得られるんじゃないか。
だからたかがおやつぐらいで、癇癪を起すわけにはゆかない。
ホントは全然、「たかが」でも「ぐらい」でもないけど……。
リヴシェの毎日の予定は、とにかく健康第一を軸に組まれている。
健康は何にも優先して大切だとは母王妃の考えで、それを受けたペリエ夫人が細々と気を遣い、一日の予定を組んだ。
午後には、庭園の散歩がスケジューリングされている。
リヴシェ付きの筆頭侍女でもあるペリエ夫人は、予定時刻の数分前にリヴシェを連れ出した。
「冬薔薇がみごとに咲いておりますよ。
ちょうど見ごろでございましょう」
バラ園へ続く回廊の向こうから、見慣れない女性と少女がこちらへ向かってくるのが見えた。
手の込んだレースをふんだんに使った緑のドレスは、王妃であるリヴシェの母のものよりも豪華で、そのドレスの中身もまたゴージャスだ。母の2倍はありそうな質量の胸に細い腰で、いくら優秀なコルセットを使ってもあの対比と質感は出せないだろうなと思う。
だから瞬時に気づいた。
あれは父の愛妾、ジェリオ伯爵夫人だと。
女神ヴィシェフラドへの信仰心の篤いこの国では、王の妻は王妃ただ一人だけだ。
けれどどこにでも抜け道はあり、正式の妻ではない愛妾ならば暗黙の了解で認められている。もちろん日陰の存在なので王宮に住むことは許されず、多くは城下に屋敷を賜ってそこで暮らす。
かつて地方の男爵令嬢でしかなかった女は、今や夫を持たないままジェリオ伯爵夫人を名乗っていた。
「リヴシェ王女様に、ご挨拶を申し上げます」
リヴシェの正面で彼女は腰を落とした。
そのすぐ後ろに控えた少女も、慌てて同じように礼をとる。
「これは貴女様の妹、二コラでございます。
今日は陛下へのご挨拶に連れてまいりましたの」
天然の花の香料が、伯爵夫人の身体からふんわりと立ち上る。
スミレの香りだろうか。なんにせよ、天然香料は原材料の香油1グラムが金貨10枚で取引されるとか聞くから、かなりの贅沢品だ。
ちなみに母の王妃は、手作りのサシェを使っている。原材料は庭のハーブである。
豪華な金の髪と緑の瞳、目元のつけ黒子が妖艶で、何から何まで母とは正反対の美女に、父も男なのだとげんなりしてしまう。
「姫様」
背後からかけられたペリエ夫人の声に、気を取り直した。
そうだ。
彼女に何か答えるわけにはゆかない。
身分の低い者から上位の者に、自ら言葉をかけてはならないのは常識である。それを彼女は堂々と破ってみせた。いわば示威行動なのだ。
国王の寵愛をほしいままにしている自分は、リヴシェよりも実質の身分は上なのだと。
「ペリエ伯爵夫人」
顔は正面に向けたまま、背後の夫人の名を呼んだ。リブシェの意思を代弁してもらうためだ。
「ジェリオ伯爵夫人、無礼が過ぎますよ。
あるべき位置にて、王女殿下をお見送りするように」
ペリエ伯爵夫人のひんやりとした声が、続いて響く。
さすが筆頭侍女、迫力が違う。
王族の正面に立つなど、常識ある貴族なら絶対にしない。
国王の愛妾といえど、身分で言えば彼女は伯爵夫人に過ぎない。それならばリヴシェの姿を認めた瞬間に、道を譲ってしかるべきで、リヴシェ一行が通り過ぎるまで廊下の端で黙って頭を下げていれば良い。それが彼女の本来あるべき位置だ。
だけどこのオバサン、わかっててやってる。
多分20代後半くらいだからオバサン呼びは気の毒だけど、やってることがオバサンっぽいのだから仕方ない。
なんといったら良いのか。要するに程度が低い。やってることが幼稚で、そのくせふてぶてしいのだ。
こんなのが継母になるなんて、ほんと冗談じゃない。
あらためて母の死亡フラグを回避しなければと、決心していると。
「ごめんなさい、お姉さま」
震えがちのか細い声が。
小さな両手を胸の前で組んで、うるうると見上げる緑の瞳。
ああ、やはり逃げきれなかったか。
女主人公二コラ・ジェリオ、汚れなく純真な天真爛漫な天使という設定の異母妹から。
「お母様を叱らないで」
(目の前で起こったこと、この子は見てたはずよね)
リヴシェは、二コラに顔を向けることなく自問する。
ペリエ夫人の言葉を叱ったと言われれば、まあそう言えなくはないけど。
面倒くさい子。
それがヒロインへの第一印象だった。
当面の目標を達成すべく、リヴシェは日々精進を続けている。
ラーシュにもらった焼き菓子はさすがにもったいないので全部食べたが、あの夜の食事は残した。なにしろ春先には静養に出たいと言わなければいけないのだから、バラ色ふわふわの頬をしていては説得力がない。
けれど食事を残すのならおやつは禁止と、栄養士に言われてしまった。
「焼き菓子を召し上がり過ぎたのです」
えぇーっと抗議の声を上げるが、王宮栄養士でもあるペリエ伯爵夫人は厳然と首を振る。
「まずは3度のお食事をきちんと召し上がっていただきます。
一日に必要な栄養を、バランスよく整えておりますから」
前世の給食の時間を思い出した。
豚の角煮、クリームシチュウに入った鶏の皮、大きなニンジン、甘すぎるわかめの酢の物、自宅のものとは違うにおいのする白い飯。
どうしても食べられなくて、いつまでもはしでつっついていると担任の教師に叱られた。
ペリエ夫人の顔が、あの担任に重なる。
フードロスは罪深いことだ。特に王族であれば、好き嫌いを言ってはいけないと頭では理解している。
けれどあの目にも鮮やかな美しいお菓子を前に、食べずにいることなどできようか。
食事とおやつとどちらかを選べと言われるのなら、迷わずおやつの一択だ。
だが選ばせてはもらえない。
はぁとため息をついて、しぶしぶ頷いた。
「わかりました」
「姫様?」
ペリエ夫人が、信じられない様子で問い返してくる。
ここ最近傍仕えの侍女やメイドが同じような表情をするので、リヴシェももう慣れた。
癇癪を起さないから、だから驚いているんだろう。
ヒロインである異母妹二コラ・ジェリオとはなるべく関わらないようにするつもりだが、それでもどこでどう関わるかわからない。小説の設定どおりなら、二コラ・ジェリオは汚れなく純真で天真爛漫な天使のような美少女であるはずで、そのひきたて役として癇癪持ちのわがまま王女リヴシェを使われるのはごめんこうむりたいところ。黒蛇姫などと、不名誉な二つ名をいただくのも遠慮したい。
癇癪さえ起こさなければ、元の素材は良いのだからリヴシェだって十分美少女なのだ。天使のように清らかとはいかないまでも、少々活発だが明るく優しい王女様程度の評判は得られるんじゃないか。
だからたかがおやつぐらいで、癇癪を起すわけにはゆかない。
ホントは全然、「たかが」でも「ぐらい」でもないけど……。
リヴシェの毎日の予定は、とにかく健康第一を軸に組まれている。
健康は何にも優先して大切だとは母王妃の考えで、それを受けたペリエ夫人が細々と気を遣い、一日の予定を組んだ。
午後には、庭園の散歩がスケジューリングされている。
リヴシェ付きの筆頭侍女でもあるペリエ夫人は、予定時刻の数分前にリヴシェを連れ出した。
「冬薔薇がみごとに咲いておりますよ。
ちょうど見ごろでございましょう」
バラ園へ続く回廊の向こうから、見慣れない女性と少女がこちらへ向かってくるのが見えた。
手の込んだレースをふんだんに使った緑のドレスは、王妃であるリヴシェの母のものよりも豪華で、そのドレスの中身もまたゴージャスだ。母の2倍はありそうな質量の胸に細い腰で、いくら優秀なコルセットを使ってもあの対比と質感は出せないだろうなと思う。
だから瞬時に気づいた。
あれは父の愛妾、ジェリオ伯爵夫人だと。
女神ヴィシェフラドへの信仰心の篤いこの国では、王の妻は王妃ただ一人だけだ。
けれどどこにでも抜け道はあり、正式の妻ではない愛妾ならば暗黙の了解で認められている。もちろん日陰の存在なので王宮に住むことは許されず、多くは城下に屋敷を賜ってそこで暮らす。
かつて地方の男爵令嬢でしかなかった女は、今や夫を持たないままジェリオ伯爵夫人を名乗っていた。
「リヴシェ王女様に、ご挨拶を申し上げます」
リヴシェの正面で彼女は腰を落とした。
そのすぐ後ろに控えた少女も、慌てて同じように礼をとる。
「これは貴女様の妹、二コラでございます。
今日は陛下へのご挨拶に連れてまいりましたの」
天然の花の香料が、伯爵夫人の身体からふんわりと立ち上る。
スミレの香りだろうか。なんにせよ、天然香料は原材料の香油1グラムが金貨10枚で取引されるとか聞くから、かなりの贅沢品だ。
ちなみに母の王妃は、手作りのサシェを使っている。原材料は庭のハーブである。
豪華な金の髪と緑の瞳、目元のつけ黒子が妖艶で、何から何まで母とは正反対の美女に、父も男なのだとげんなりしてしまう。
「姫様」
背後からかけられたペリエ夫人の声に、気を取り直した。
そうだ。
彼女に何か答えるわけにはゆかない。
身分の低い者から上位の者に、自ら言葉をかけてはならないのは常識である。それを彼女は堂々と破ってみせた。いわば示威行動なのだ。
国王の寵愛をほしいままにしている自分は、リヴシェよりも実質の身分は上なのだと。
「ペリエ伯爵夫人」
顔は正面に向けたまま、背後の夫人の名を呼んだ。リブシェの意思を代弁してもらうためだ。
「ジェリオ伯爵夫人、無礼が過ぎますよ。
あるべき位置にて、王女殿下をお見送りするように」
ペリエ伯爵夫人のひんやりとした声が、続いて響く。
さすが筆頭侍女、迫力が違う。
王族の正面に立つなど、常識ある貴族なら絶対にしない。
国王の愛妾といえど、身分で言えば彼女は伯爵夫人に過ぎない。それならばリヴシェの姿を認めた瞬間に、道を譲ってしかるべきで、リヴシェ一行が通り過ぎるまで廊下の端で黙って頭を下げていれば良い。それが彼女の本来あるべき位置だ。
だけどこのオバサン、わかっててやってる。
多分20代後半くらいだからオバサン呼びは気の毒だけど、やってることがオバサンっぽいのだから仕方ない。
なんといったら良いのか。要するに程度が低い。やってることが幼稚で、そのくせふてぶてしいのだ。
こんなのが継母になるなんて、ほんと冗談じゃない。
あらためて母の死亡フラグを回避しなければと、決心していると。
「ごめんなさい、お姉さま」
震えがちのか細い声が。
小さな両手を胸の前で組んで、うるうると見上げる緑の瞳。
ああ、やはり逃げきれなかったか。
女主人公二コラ・ジェリオ、汚れなく純真な天真爛漫な天使という設定の異母妹から。
「お母様を叱らないで」
(目の前で起こったこと、この子は見てたはずよね)
リヴシェは、二コラに顔を向けることなく自問する。
ペリエ夫人の言葉を叱ったと言われれば、まあそう言えなくはないけど。
面倒くさい子。
それがヒロインへの第一印象だった。
16
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説

番?呪いの別名でしょうか?私には不要ですわ
紅子
恋愛
私は充分に幸せだったの。私はあなたの幸せをずっと祈っていたのに、あなたは幸せではなかったというの?もしそうだとしても、あなたと私の縁は、あのとき終わっているのよ。あなたのエゴにいつまで私を縛り付けるつもりですか?
何の因果か私は10歳~のときを何度も何度も繰り返す。いつ終わるとも知れない死に戻りの中で、あなたへの想いは消えてなくなった。あなたとの出会いは最早恐怖でしかない。終わらない生に疲れ果てた私を救ってくれたのは、あの時、私を救ってくれたあの人だった。
12話完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
俺の番が見つからない
Heath
恋愛
先の皇帝時代に帝国領土は10倍にも膨れ上がった。その次代の皇帝となるべく皇太子には「第一皇太子」という余計な肩書きがついている。その理由は番がいないものは皇帝になれないからであった。
第一皇太子に番は現れるのか?見つけられるのか?
一方、長年継母である侯爵夫人と令嬢に虐げられている庶子ソフィは先皇帝の後宮に送られることになった。悲しむソフィの荷物の中に、こっそり黒い毛玉がついてきていた。
毛玉はソフィを幸せに導きたい!(仔猫に意志はほとんどありませんっ)
皇太子も王太子も冒険者もちょっとチャラい前皇帝も無口な魔王もご出演なさいます。
CPは固定ながらも複数・なんでもあり(異種・BL)も出てしまいます。ご注意ください。
ざまぁ&ハッピーエンドを目指して、このお話は終われるのか?
2021/01/15
次のエピソード執筆中です(^_^;)
20話を超えそうですが、1月中にはうpしたいです。
お付き合い頂けると幸いです💓
エブリスタ同時公開中٩(๑´0`๑)۶
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
2度目の人生は好きにやらせていただきます
みおな
恋愛
公爵令嬢アリスティアは、婚約者であるエリックに学園の卒業パーティーで冤罪で婚約破棄を言い渡され、そのまま処刑された。
そして目覚めた時、アリスティアは学園入学前に戻っていた。
今度こそは幸せになりたいと、アリスティアは婚約回避を目指すことにする。
番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私ミーシャ・ラクリマ男爵令嬢は、家の借金の為コッソリと王宮でメイドとして働いています。基本は王宮内のお掃除ですが、人手が必要な時には色々な所へ行きお手伝いします。そんな中私を番だと言う人が現れた。えっ、あなたって!?
貧乏令嬢が番と幸せになるまでのすれ違いを書いていきます。
愛の花第2弾です。前の話を読んでいなくても、単体のお話として読んで頂けます。

王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…
ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。
王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。
それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。
貧しかった少女は番に愛されそして……え?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる