石集め

8

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　ゆうくんが次の日、ログインハウスに行ってみると、そこは野原が広がる空き地になっていました。ハウスが建たっていた跡あともありませんでした。

「これってどういうこと？　ぼくのきれいな石は……あれだけ遊んだおもちゃは……お金を払はらって出した金のおもちゃは……」

　空き地の真ん中には、看板かんばんが一つ立てられていました。

　近づいて見てみると、そこには、


「サービス終了しました。今までありがとうございました」


と書かれてありました。

みんなみんな、おじさんとともに消えてしまったのです。

そして、ゆうくんの手元にも何も残のこりませんでした。お金を払って手に入れたおもちゃも、毎日コツコツためてきた石も。

「…………」

　ゆうくんは言葉ことばも出ずうなだれてしまいました。

「ぼくのしてきたことは一体何だったんだろう。お金を勝手かってに持ち出したこと、お父さん、お母さんに、あやまらなくっちゃ……」

どうにか振ふり返ると、また、きれいな石を探しに歩き出しました。今度はちゃんと家に持ってかえって好きな時にながめられる・なくならないきれいな石を探しに。


おわり