ゆうれいのぼく

早乙女純章

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「まだ打つ手があるぞ」

 ぼくの指輪には目には見えないしかけをほどこしておいた。

 それは、『あくのひみつそしき』のアジトがくずれてなくなるしかけ。

 そんなしかけをほどこしたから、きっと彼女もこうして『あくのひみつそしき』にねらわれることになってしまったのだろう。

 彼女は指輪をはめている。

 この指輪とぼくの指輪を重ね合わせたとき、それは発動はつどうする!
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